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【発明の名称】照明装置用反射フード
【出願人】
【識別番号】504240016
【氏名又は名称】丹羽 新八郎
【住所又は居所】東京都八王子市散田町3−22−25
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100069903
【氏名又は名称】幸田 全弘
【発明者】
【氏名】丹羽 新八郎
【住所又は居所】東京都八王子市散田町3丁目22番25号
【要約】
【課題】
プロの機材として、自由なライトポジションが得られ、スタジオ写真家が何処までも自由に作業することができる照明装置用反射フードを提供する。
【解決手段】
単一光源1から放射される光を反射させ、その反射光を被写体又は被照射体に向けて照射する反射フード4を放射曲面状の形状を有するものとし、さらに、その一部に、カメラアングル用切り込み10を形成し、また必要に応じて、カメラアングル用切り込み10を被覆するカメラアングル用切り込みカバー12を設けた照明装置用反射フードとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一光源から放射される光を反射させ、その反射光を被写体又は被照射体に向けて照射する反射フードであって、
前記反射フードは、放射曲面状の形状を有し、
その一部に、カメラアングル用切り込みが形成されていること
を特徴とする照明装置用反射フード。
【請求項2】
前記反射フードは、
前記カメラアングル用切り込みの不使用時に、カメラアングル用切り込みを被覆するカメラアングル用切り込みカバーを有すること
を特徴とする請求項1に記載の照明装置用反射フード。
【請求項3】
前記反射フードは、
前記一光源からの発光を、直接照射光と間接照射光に分割する機能を有する照明装置の前記一光源の背後に設けられ、分割放射された間接照射光を反射させて、直接照射光と同時に、被写体又は被照射体に向けて照射する機能を有するものであること
を特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置用反射フード。
【請求項4】
前記直接照射光と間接照射光の分割は、
前記一光源を包囲して設けられた、直接照射用分割集光フード及び間接照射用分割集光フードにより行なわれるものであること
を特徴とする請求項3に記載の照明装置用反射フード。
【請求項5】
前記直接照射光と間接照射光の分割は、
前記一光源と直接照射用分割集光フード、及び間接照射用分割集光フードの相対位置の変化により、それらの光量比を調節しながら行なわれるものであること
を特徴とする請求項4に記載の照明装置用反射フード。
【請求項6】
前記反射フードは、
前記一光源との距離が、可変可能に設けられているものであること
を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置用反射フード。
【請求項7】
前記反射フードは、
その中心部に貫通するパイプを有し、前記パイプに一光源を支持させた管状支柱を嵌合させて固定し得る機能を有するものであること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置用反射フード。
【請求項8】
前記光源を支持する管状支柱は、
その支柱内を送風して、前記一光源を冷却する手段を備えているものであること
を特徴とする請求項7に記載の照明装置用反射フード。
【請求項9】
前記一光源は、
一本又は複数本からなる棒状発光体で構成されているものであること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置用反射フード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
この発明は、プロ(業務)用多目的照明器具、デジタルスタジオの照明装置、美術工芸品、彫刻、国宝、重要文化財、博物館の展示品等の撮影、コマーシャルフォトスタジオ、カタログ広告、婚礼式場写真館、社内製品記録用照明器具、記録用人物写真、正しい鮮明な写真、街の写真館、多目的映像照明器具、レストランの照明や室内照明等の各種用途に使用される照明装置用反射フード、特に単一光源(一灯階調)による照明装置用反射フードに関するものである。
【背景技術】
カラー撮影の4大基本的影響要素として、照明、フィルム、レンズ、現像所が挙げられる。
1.照明による影響
A.白黒時代の映像照明は、光量、大きさ(面積)、距離(部分スポット)の組み合わせの照明技術で質感、形状表現に、5灯,20灯,50灯のライトを使いつつ、如何にも一灯照明であるかのように表現して、自然に見せる技術の時代もあった。
B.スタジオ内の照明電球、照明器具は、全て異なる光の色あるいは光質の下に照明の準備、全ての電球の寿命時間、フレネルレンズ付ライト、トレーシングペーパー、レフ版による間接照明、直射光、照明器具の埃など照明器具の数だけ異なる光の色あるいは光質を考慮して、複数の照明器具を使う場合、撮影準備完了時点での、光の色あるいは光質の計測、調整、複雑多難な3原色調整作業は、殆どのスタジオで拒否された。
C.カラーフィルムに変わってから多灯照明の時、正式には撮影準備完了時点での被写体又は被照射体に当たる光の色質(Yellow、Magenta、Cyan)を、カラーメーターによる測定と、調整で色比率の完全統一後に撮影を行っていた(一度の調整作業に30分〜数時間要していた。)。
あるいは、一つの照明光源を同じ条件で全てを照明することで、調整不要の色再現状態となり、現在の標準的なスタジオ照明に、一灯間接照明(箱型照明、照明用傘)が多く利用されている。そして、全体的に均一な照明は、曇り空の光線と同じ状態となり、平面的な色再現にとどまる。
D.異なる角度から入る、異なる光の色あるいは光質の照明で撮影をしてしまうと、一枚の写真に異なる色再現は不可能となる。
2.フィルムによる影響 使用フィルムの種類(デジタルカメラは除く)
A.昼光色、室内光用フィルム等がある。
全てにおいて、照明される光が、調整統一された光の色あるいは光質状態によって、始めて正しい色の再現が可能である。
それとともに、修正可能範囲の色映像の状態でもある。
B.多くの写真家は、経験と勘による通常使用状況下でのテスト撮影、レンズに色フィルター(CCフィルター)で、フィルムや照明に合った全体的な良い色を探し、乳剤が変わり、新しい製造番号のフィルムに変わる前に、テストによるデータを持ち、撮影状態にあうと買いだめの在庫を確保し、CCフィルターによる色調整で撮影に使用していた。
C.デジタルカメラの場合、撮影前にホワイトバランス調整により照明された一部分を測定し、フィルターなしで全体の標準的色を探す。
その時は、印刷上がりの色参考プロッフとしてのポジフィルムか、プロッフ写真が必要になる。
3.レンズによる影響
スタジオで使用するプロ用レンズでも、メーカーやシリーズで色が変わる。その色差を知っていると便利である。
4.フィルム現像所による影響
A.何処の現像所も、毎日の厳しいテストと調節は、スタジオの照明器具による影響ほどの差はまったく無い。それぞれにコンスタントである。常に安定が重要であり、失敗や問題の無い限り変えない。現像待ち時間は3時間前後である。
以上が、カラー撮影の4大基本的撮影要素である。
従来は、直射光と間接光を別々に照射していたために、被写体又は被照射体に影が2つできていた。
2つの影を一つにするための試みとして、補助ライトで補っていたが、複雑で影が余計出たり、フレヤーが出たり、フラットになるなどの難点があった。
直射光及びスポットライト、点光源の類は、質感表現に適している反面、影が強くなるので、被写体又は被照射体全体の形が、影のために不明瞭となるという欠点があった。
間接照明の場合、物の形、状況表現に適している反面、細かい部分の質感表現ができない。そのため、二つのライトを照射して、始めて形と質感とが再現できる。
一灯,二灯では、通常は写真表現ができない。
そのために、スタジオでは、五灯,十灯を用意している。
スポットライトと間接照明を使用した場合、ライティング終了後、2つの色の条件を同調させなければならない。
また、RGBの比率を同じ状態にしなければ、カラー再現ができない。フィルム、ビデオとかデジタルに対し、一定の色条件でないと再現できない。
駆動部位を所定の自由度で駆動可能な駆動部を設けた照明器具と、前記照明器具を遠隔操作可能なリモコン装置とを備えた照明装置において、前記リモコン装置は、前記被駆動部位の自由度に対応した自由度で動く可動部と、前記可動部の変化量を検出可能な変化量検出センサと、前記変化量検出センサで検出された変化量を前記照明器具に伝送可能な伝送処理部とを備え、前記駆動部は、前記伝送された変化量に応答して前記被駆動部位を駆動するようになっているものがある(例えば、特開平06−290604号公報参照。)。
【特許文献1】
特開平06−290604号公報(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、プロの機材として、自由なライトポジションが得られ、スタジオ写真家が何処までも自由に作業することができる照明装置用反射フードを提供することである。
特に、伝達情報を正確に映像化し、撮影前、作業中、印刷後の写真の信頼性の向上を図り、デジタルとともに無修正、高品質、作業簡略、経費削減、最小時間の実現を可能とし、多くのカラー写真撮影から光の色あるいは光質調整作業を完全に撤廃した撮影が可能で、汚れた影、余計なテカリ、フラットな奥行きの無い写真を一掃し、あらゆる角度から入ってくるハイライト、光の当たっていない、濁った写真の一掃、より高度な自然表現、印刷物の乱暴な写真乱用表現を一掃することにある。
また、次世代の新しい芸術家、写真の新しい分野の発掘や、将来の印刷用プロッフ無しの写真業務の実現を可能にし、一つの光源を使用することにより、光源の色調整が不要で撮影が可能とし、一光源が同一照明器具から出ているので影が一つで立体感のある映像が実現できるようにする、単一光源(一灯階調)による照明装置に適した照明装置用反射フードを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明に係る照明装置用反射フードは、
一光源から放射される光を反射させ、その反射光を被写体又は被照射体に向けて照射する反射フードであって、
前記反射フードは、放射曲面状の形状を有し、
その一部に、カメラアングル用切り込みが形成されていること
を特徴とする照明装置用反射フードである。
また、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記反射フードは、
前記カメラアングル用切り込みの不使用時に、カメラアングル用切り込みを被覆するカメラアングル用切り込みカバーを有すること
を特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記反射フードは、
前記一光源からの発光を、直接照射光と間接照射光に分割する機能を有する照明装置の前記一光源の背後に設けられ、分割放射された間接照射光を反射させて、直接照射光と同時に、被写体又は被照射体に向けて照射する機能を有するものであること
を特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記直接照射光と間接照射光の分割は、
前記一光源を包囲して設けられた、直接照射用分割集光フード及び間接照射用分割集光フードにより行なわれるものであること
を特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記直接照射光と間接照射光の分割は、
前記一光源と直接照射用分割集光フード、及び間接照射用分割集光フードの相対位置の変化により、それらの光量比を調節しながら行なわれるものであること
を特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記反射フードは、
前記一光源との距離が、可変可能に設けられているものであること
を特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記反射フードは、
その中心部に貫通するパイプを有し、前記パイプに一光源を支持させた管状支柱を嵌合させて固定し得る機能を有するものであること
を特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、
請求項7に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記光源を支持する管状支柱は、
その支柱内を送風して、前記一光源を冷却する手段を備えているものであること
を特徴とするものである。
さらに、請求項9に記載の発明は、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置用反射フードにおいて、
前記一光源は、
一本又は複数本からなる棒状発光体で構成されているものであること
を特徴とするものである。
【発明の効果】
この発明の照明装置用反射フードは、光源から放射される光を反射させて、その反射光を被写体又は被照射体に向けて照射する放射曲面状の形状を有し、その一部にカメラアングル用切り込みが形成されているので、照明灯の中に常に存在するカメラポジションを自由に用いることができ、スタジオ写真家が何処までも自由に作業することを可能とするものである。
また、この切り込み部分に、付属のカバーキャップを装着することによって、丸いパラボラ等としても使用できるものである。
この発明の照明装置用反射フードは、一光源からの発光を、直接照射光と間接照射光に分割する機能を有する照明装置の前記光源の背後に設けられ、分割放射された間接照射光を反射させて、直接照射光と同時に、被写体又は被照射体に向けて照射する機能を有する照明装置に用いられて、以下のような効果も奏するものである。
直射照明と間接全体照明を一光源で分割して行うので、光源の持つ光の色あるいは光質が完全に同調し、光源の色調整が不要であって、映像再現の照明器具として、色、形、艶の再現に必要な機能全てを一つの照明器具で表現することにより、視覚的に自然な映像として鑑賞できる。
被写体又は被照射体に強い光を出す直射光が当たり、被写体又は被照射体に影ができることとなるが、同一光源から出る間接光によって、その影を和らげるとともに、暗い所も明るくすることができ、従来のように直射光と間接光を別々に照射していたときに生じた2つの影も生じない。したがって、2つの影を1つにするために、補助ライト等を使用する必要がない。
直射光及びスポットライト、点光源などの、質感表現に適している反面、影が強くなるので、被写体又は被照射体全体の形が不明瞭となるという問題が解消される。
従来、スポットライト(直射光)と間接照明を使用した場合、ライティング終了後、2つの色の条件を同調させなければならず、RGBの光(光の色あるいは光質)を同じ状態にする必要があるという問題が解消される。
全ての色表現においての、原点となる光の色あるいは光質の管理が、一光源の分割利用で、計測、調整、同調、複雑な時間と手間のかかる大調整作業が、全く不要となる。
すなわち、色管理対策の革新となり、写真スタジオでは色管理から開放される。
直接照明は、被写体又は被照射体である人の肌の中に染み込み反射して返ることから、生色再現が可能となり、小さなキラッとしたハイライト、直射光による影の在る存在感があり、光源が小さいために表現できる、小さな時計の文字盤に刻まれた複雑多様なデザインも総て正しい色のまま再現できる。
間接光もパラボラ等に向けて全体照明光源になり、光が全体を包む形と立体の再現、色の濃度、深い実物の色を再現するため、より多くの部分まで照明することができ、不自然な光の乱反射や影がなく、しっとりとしたシンプルな表現が実現できる。
従来、前面に照射するために、フラッシュバルブが半円、螺旋、U字型であったものを直線に変え、あるいは短い複数又は単数のバルブを集光フードと共用することで、大光量及び超高速発光、早いモデルの動きも静止や動体撮影等が可能で、利用範囲が拡大する。
そして、熱量分散が行われ、安定性があり、高寿命並びに経済的である。
パワーを無駄なく、照射面、光質、形状調整ができ、光量比率調整機能が付いており、パラボラ照明によりソフトな立体形状が再現される。
直射照明と間接全体照明を、一光源で分割して行うこととしたので、分割集光フードを採用せずとも、光源の持つ光の色あるいは光質が完全に同調し、光源の色調整が不要であり、映像再現の照明器具として、色、形、艶の再現に必要な機能全てを一つの照明器具で表現することにより、視覚的に自然な映像として鑑賞できる。
内部の一光源は、放射曲面状の反射フードの反射壁と被写体又は被照射体との間を自由に可動でき、かつ一光源を分割する直接照射用分割集光フードと間接照射用分割集光フードなしで、被写体に対し直射光と間接光の同時活用により、良好な撮影が可能となる。
分割集光フードを設けなくとも、被写体又は被照射体に対する照明効果が素晴らしいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、この発明の照明装置用反射フードの一実施例を、図面に基づいて説明する。
この発明は、本出願人が米国特許商標庁に、2002年 1月31日付けで特許出願(出願番号;60/353,384)を基礎とするものである。
図1において、1は被写体又は被照射体に向けて照射する一光源で、一本又は複数本からなる棒状発光体で構成されているが、一光源で直接光と間接光とに分割可能であれば、必ずしも棒状発光体である必要はない。
一光源1が棒状発光体1aの場合、例えば、フラッシュライト、クセノン光源を同一円周上に所定間隔を置いて配置する。
本例では、5連で一光源1とした場合を示す。
また、メタルハライド、クォーツライト等の場合は、複数本用いることなく単独使用可能である。
図中、2は直接照射用分割集光フード、3は間接照射用分割集光フードを示す。
前記間接照射用分割集光フード3は、棒状発光体1aを包囲するようにして設置し、両者2,3は、端部で光が漏れないように接合されている。
前記直接照射用分割集光フード2及び間接照射用分割集光フード3は、一体構造又は別体構造に作られていてもよい。
また、直接照射用分割集光フード2の反射面は、被写体又は被照射体に向けた方向に配置され、間接照射用分割集光フード3の反射面は、放射曲面状の反射フード4の反射面に向けて設置される。
また、4は一光源1の背後に、間接照射用分割集光フード3から放射される光を反射させ、その反射光を、被写体又は被照射体に向けて照射するもの反射フードである。
例えば、図6に示すような、パラボラ式の階調全体照明用の放射曲面状の反射フード4a、あるいは半球形形、箱型、筒型、逆台形、正面壁及び底面壁の無い箱型等が採用され、内部の反射面は、例えば、銀レフ状反射素材で仕上げた撮影ボックス型や照明灯体構造に形成される。
前記放射曲面状の反射フード4は、直接照射用分割集光フード2及び間接照射用分割集光フード3よりも、大きな反射面となるように形成される。
また、5は放射曲面状の反射フード4の中心部に垂下する如く、すなわち、前記放射曲面状の反射フード4の中心部に前後方向に貫通させて設けたパイプである。
このパイプ5には、一光源1の基部を支持固定する管状支柱6を嵌合せしめ、所定位置で固定可能としている。
直接照射用分割集光フード2及び間接照射用分割集光フード3は、支持部材及び光量比調節ノブ7を介してパイプ5にスライド可能に取り付けられている。
すなわち、光量比調節ノブ7を操作することにより、直接照射用分割集光フード2及び間接照射用分割集光フード3が、棒状発光体1aに沿って前後に移動することになり、直射及び間接照明の光量比が適宜変えられるようになっている。
一光源1の位置は、前記放射曲面状の反射フード4との距離が可変可能な伸縮自在構造である。
例えば、パイプ5の端部に設けた階調コントロール用固定具でパイプ5に嵌合している管状支柱6を、任意の位置で固定できるようにしている。
この階調コントロール用固定具8の固定位置によって、一光源1と放射曲面状の反射フード4の距離が変わり、階調コントロールが行われる。
9は、パイプ5に設けた冷却ファンで、一光源の熱を、管状支柱6内を通して外部に排出する。
また、10は、前記放射曲面状の反射フード4に形成したカメラアングル用切り込みである。
このカメラアングル用切り込み10に、カメラレンズ11を設置して撮影できるようにしている。
カメラレンズ11を設置しない場合は、そのカメラアングル用切り込み10を塞ぐように、その切り込み10と略同じ形状のカメラアングル用切り込みカバー12を設ける。
図中、13は常時点灯可能なモデリング光源で、クオーツ電球等が使用される。
14は、一灯階調照明装置を三脚又は吊り下げるための固定フックである。
前記モデリング光源13を、一光源1とともに設置しない場合であってもよい。
図7は、一光源1と放射曲面状の反射フード4を近付け、放射曲面状の反射フード4の反射部を小さくして、指向性の強調、明暗の強調により立体感の表現を表す説明写真である。
一光源1と放射曲面状の反射フード4を近付けることにより、直射光主体の強い影が得られ、硬調な光が得られ、強いグラデーション階調が得られ、被写体又は被照射体の立体感を強調できる(図8参照)。
図9は、一光源1と放射曲面状の反射フード4を離し、照射域を広くして全体照明を行ない、直射光と全体照明で細部まで表現する場合の説明写真である。
一光源1と放射曲面状の反射フード4を離すことにより、広い照射面からの照明が得られ、軽い影と全体に自然な色を再現することができ、明るいグラデーション階調による照明が得られる(図10参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の照明装置用反射フードの用いられた、一光源による照明装置の一部切り欠き断面を有する概略説明の写真である。
【図2】図1における光源分割フードの断面を示す概略説明の写真である。
【図3】図1の一光源による照明装置の概略説明の写真である。
【図4】並列5連フラッシュクセノン光源の写真である。
【図5】図4に常時点灯可能なモデリング光源を装着した場合の写真である。
【図6】この発明の照明装置用反射フードの用いられる一光源による照明装置の断面写真である。
【図7】一光源による照明装置の光源と放射曲面状の反射フードを近付け、放射曲面状の反射フードの反射部を小さくして指向性の強調、明暗の強調により立体感の表現を表す説明写真である。
【図8】図7の平面写真である。
【図9】一光源による照明装置の光源と放射曲面状の反射フードを離し、照射域を広くして全体照明を行ない、直射光と全体照明で細部まで表現する場合の説明写真である。
【図10】図9の平面写真である。
【図11】一光源による照明装置による照明空間の照明状況を示す説明写真である。
【符号の説明】
1 光源
1a 棒状発光体
2 直接照射用分割集光フード
3 間接照射用分割集光フード
4 反射フード
5 パイプ
6 管状支柱
7 光量比調節ノブ
9 冷却ファン
10 カメラアングル用切り込み
11 カメラレンズ
12 カメラアングル用切り込みカバー
13 モデリング光源
14 固定フック
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
【図9】
図9
【図10】
図10
【図11】
図11
図12
図13
メッセージ

太陽的スタジオ照明  Nov. 8. 2007

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丹羽新八郎
東京都八王子市散田町3丁目22−25
サンヴィラ102号
E-mail:jp8cosm@yahoo.co.jp
    電話: 042-665-0156
    携帯: 090-8562-3911

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