土木・建設
【発明の名称】雨水地下処理装置
【出願人】
【識別番号】509026644
【氏名又は名称】富田 英三
【住所又は居所】北海道北見市朝日町68番地45
【発明者】
【氏名】富田 英三
【住所又は居所】北海道北見市朝日町68番地45
【要約】
【課題】
雨水を地中に流入させ、落下した雨水を放射状に分散させ水圧によって容易に浸透させ、地下水と融合させる。また分散によって地盤沈下、凍上などのリスクを解決した雨水地下処理施設を提供する。
【解決手段】
本発明の雨水地下処理装置は舗装されている駐車場などの雨水を強固な筒状の集水管1で地下に誘導し、放射状に接続された各有孔管2に流入させ多数に空けられた放出孔3によって地中に放出し水圧によって分散させる。また放射状に並べられた各パイプの下部にはクラッシャーラン砕石80mm4を敷き並べ浸透を助け不純物をろ過する特徴をもっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
適宜位置に設置される集水桝に接続する送水管の流出口を略上端部内面に位置するように配置し下方部側面に多数の小孔を穿つ集水管を地面に垂直に埋設し、該集水管の下端部側面に比較的小径の側面に多数の小孔を穿つ有効管を放射状に水平に接続すると共に、該集水管の底部に設ける沈下防止材で支持され先端側が前記集水管よりも深く埋設される多数の小孔を穿つ推進管を該集水管内に設けて成る有効な浸透効果をえることのできる雨水地下処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は表面水を地下に進入させ、分散し不純物のろ過層を経て地下水と融合させる雨水地下処理装置に関するものである。
【背景技術】
従来、駐車場などの雨水の処理方法は、雨水枡に雨水を集水して、歩道や車道に埋設されている公設の雨水管に接続する方法が一般的となっている。またもうひとつの方法として土壌中の浅い位置によって浸透枡で浸透させる方法があるが雨量の量によって溢れたり、浸透枡付近が沈下したり凍上したりする事例が多い。
従来の浸透枡などは非常に大きく大量の雨水を処理する事ができるが、泥溜めを設けているものが少なく、クラッシャーラン砕石を敷設しているが目詰まりが発生していることが多い。
また従来の方法では枡などを設けて雨水を集水浸透させる方法が多いが、粘性土質などで浸透が十分でない地域や浅い位置での浸透では、含水による飽和状態によって沈下や凍上、また陥没などが見られる。特に表面水と地下水を融合させる前にクラッシャーラン砕石80mm4などでろ過し、環境にも適しているものである。
【特許文献1】
特開2008−156974
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
従来、各市町村の雨水浄化施設の処理能力には限りがあるため民地の雨水などは民地内での処理が望まれている。また民地の駐車場などの雨水は公設の歩道や車道に埋設している雨水管に接続していたが、不純物が直接進入するなど民地の駐車場などの表面水を公設の雨水枡を経て雨水管に接続がむずかしくなってきているが実情である。各行政機関への許認可、工事費用、工期などで苦慮する事が多くなっている。また公設の雨水管までの距離と既設雨水管の高さ、接続管を埋設するための障害物などで設置の断念を余儀なくされている事が多い。そこで本発明は前記問題点を解消でき、表面水を地下に浸透、分散、ろ過して地下水と融合させる雨水地下処理装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
この装置は土質、地下水の水位、地域的な降雨量の変化によって、雨水を地下深く進入させ放射状に分散浸透させるパイプの径、貯留体積、排出パイプの深さと数、パイプの孔の数、ろ過材料の量などを変化させる事により、土質的にも降雨量の変化にも柔軟に対応ができる装置である。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、民地である駐車場などの雨水を公設の雨水管に接続するものではなく、敷地内で浸透処理するもので各行政機関への許認可の必要が無く、費用、工期共に従来の2分の1程度で完了することができる。また土質変化、地下水の水位により構造の変更が容易で施工の安全性、ろ過層を敷設した地下水の汚染対策も考慮されている。駐車場などの面積や降雨量によって貯留体積、排出孔の数の変更が容易で、より確実な浸透を促進される。
また 浸透水の量により表面の陥没や脱落、含水比の高さにより凍上などのリスクが予想されるが、表面のアスファルト混合材7の下部には凍上防止のクラッシャーラン砕石40mm13、その下部には凍上防止断熱材8を敷設する事によって凍上、陥没を防止する。また、大量な浸透水によって起こる水分の上昇を遮断する高含水遮断シート9を地下約2メートルの位置に敷設する。本発明は、以上の構成よりなる雨水地下処理装置である。
【発明の効果】
本発明の雨水地下処理装置は比較的面積の大きい駐車場などの施設であっても、当装置を複数個設置することで降雨量の変化にも対応でき、コスト的のも工期的にも利点が多く環境にも配慮している装置である。
【実施例】
以下、本発明を図面の実施例に基いて説明する。図1は断面図であって集水管1は強固な比較的太いパイプを地面に対して直角に埋設し、グレイチング12を施した集水枡14より泥溜め16を経て流入してきた雨水を雨水流入口6より受ける、集水管1の下部には多数の放出孔3が空けており放出を促すが、さらに放出孔3を空けてある下部付近に集水管1とは直角に複数の比較的細いパイプを放射状に取付けてあって多数の放出孔3が空いている有孔管2があり。集水管1の最下部先端には沈下防止材11で集水管1を支持し、さらに中央に空けられた孔に比較的細い放出孔3を空けられたパイプを集水管1より深く垂直に推進し排水を促す。集水管1,有孔管2,推進有孔管5の各放出孔3付近にはクラッシャーラン砕石80mm4を施し、排水とろ過を促進させ集水管1及び集水枡14付近に凍上防止断熱材8を施し集水管1には断熱マット材10を被覆させる。
図2は平面図で空中より見た図であるが、中央の比較的太いパイプ、集水管1に比較的細いパイプ、有孔管2が放射状に接続されているが集水管1の中央には推進有孔管5が推進されており、更なる浸透を展開する。
図3は図1の集水管1の上部付近Aを拡大した図であるが集水桝14より無孔送水管15によって送水されて集水管1に進入するが、無孔送水管15の流入口は集水管1の上部側面、あるいは上部天井付近かは現場の諸条件の変化によって決定され限定の限りではない。
図4は図1の集水管1の下部付近Bを拡大した図であるが推進有孔管5はより地下水に接近するよう推進し、推進有孔管5と沈下防止材11との密着によって沈下と擦り上がりの防止になっている。
本発明の構造は安価に入手できる材料と地質に合わせた構造の変更が容易で、コスト的のも工期的にも下げているのが特徴で当装置を複数個設置することができる。大量の雨水を浸透することにより土の含水比の上昇で沈下、凍上などのリスクを高含水遮断シート9によって解決する、
図1の断面図はその地域の平均降雨量、土質、地下水の水位によって構造が異なることは前項で明記したが、設置しようとする駐車場などの面積や当装置の設置個数により構造の変更を決定する。
【産業上の利用可能性】
本発明の雨水地下処理施設は現在、歩道又は車道に公的に設置されている雨水管に接続するためには調査、試掘、都道府県または市町村への許認可、道路の占用など費用的にも工期的にも多大なものがある。当施設の設置は当核土地の範囲以内で施工が可能で、公共なライフラインにも影響せず工期が早く費用も安価で施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雨水地下処理施設構造の一実例を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の雨水地下処理施設構造の一実例を模式的に示す平面図である。
【図3】図1におけるAの拡大図である。
【図4】図1におけるBの拡大図である。
【符号の説明】
1 集水管
2 有孔管
3 〃 に付いている放出孔
4 クラッシャーラン砕石80mm
5 推進有孔管
6 雨水流入口
7 アスファルト混合材
8 凍上防止断熱材
9 高含水遮断シート
10 断熱マット材
11 沈下防止材
12 グレイチング
13 クラシャーラン砕石40mm
14 集水枡
15 無孔送水管
16 泥溜め
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】