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飲食・調理
 
【発明の名称】氷菓販売法
【出願人】
【識別番号】504074628
【氏名又は名称】石村 善悟
【住所又は居所】福岡県福岡市中央区浄水通1番地の1
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100068973
【氏名又は名称】藤井 信行
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100108408
【氏名又は名称】藤井 信孝
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100114731
【氏名又は名称】藤井 重男
【発明者】
【氏名】石村 善悟
【住所又は居所】福岡市中央区浄水通1番地の1
【要約】
【課題】
本発明は裸の氷菓9をガラス製陳列ケース2内に収容し、該氷菓9を上記陳列ケース2の背面から正面の客に上記ケースの上面を経て対面販売することを目的とする。
【解決手段】
機台1上にガラス製陳列ケース2が設けられ、該ケース2の内部は断熱板3で仕切られ、該断熱板3の上部が常温見本又は模形の陳列室4、下部が氷菓冷凍室5であって、該ケース2の背面に引き戸6が設けられ、上記冷凍室5に氷菓9を、上記陳列室4に該氷菓9の見本又は模形9’を収納して上記ケース2を店頭又は店内に配置することを特徴とする氷菓販売法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機台上にガラス製陳列ケースが設けられ、該ケースの内部は断熱板で仕切られ、該断熱板の上部が常温見本又は模形の陳列室、下部が氷菓冷凍室であって、該ケースの背面に引き戸が設けられ、
上記冷凍室に氷菓を、上記陳列室に該氷菓の見本又は模形を収納して上記ケースを店頭又は店内に配置することを特徴とする氷菓販売法。
【請求項2】
上記氷菓がアイスクリーム、アイスクリーム充填マシュマロ、ムースグラッセ等の冷凍生菓子である請求項1記載の氷菓販売法。
【請求項3】
機台上にガラス製陳列ケースが設けられ、該ケースの内部は断熱板で仕切られ、該断熱板の上部が常温見本又は模形の陳列室、下部が氷菓冷凍室であって、該ケースの背面に引き戸が設けられ、
上記冷凍室に氷菓を、上記陳列室に該氷菓の見本又は模形を収納して上記ケースを店頭又は店内に配置することを特徴とする請求項1又は2記載の氷菓販売装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は未包装氷菓の販売方法に関するものである。
【背景技術】
従来、氷菓は一般に冷凍庫に保存され、冷菓は冷蔵庫に保存される。
従って冷菓のガラス製冷蔵ショーケースは曇らず、外側から冷菓を客が観察することができる(例えば特許文献1)。
しかしアイスクリームのような氷菓をガラス製冷凍ケース(−20℃)に収容すると外気温との温度差が大であるためガラスの内面が結露して曇り、外側から観察し難いため、生菓子店の店頭で氷菓を陳列ケースを用いて販売することは困難であった。
【特許文献1】
特開2005−13619
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は裸の氷菓をガラス製陳列ケース内に収容し、該氷菓を上記陳列ケースの背面から正面の客に上記ケースの上面を経て対面販売することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は
第1に機台上にガラス製陳列ケースが設けられ、該ケースの内部は断熱板で仕切られ、該断熱板の上部が常温見本又は模形の陳列室、下部が氷菓冷凍室であって、該ケースの背面に引き戸が設けられ、上記冷凍室に氷菓を、上記陳列室に該氷菓の見本又は模形を収納して上記ケースを店頭又は店内に配置することを特徴とする氷菓販売法、
第2に上記氷菓がアイスクリーム、アイスクリーム充填マシュマロ、ムースグラッセ等の冷凍生菓子である上記第1発明記載の氷菓販売法、
第3に機台上にガラス製陳列ケースが設けられ、該ケースの内部は断熱板で仕切られ、該断熱板の上部が常温見本又は模形の陳列室、下部が氷菓冷凍室であって、該ケースの背面に引き戸が設けられ、上記冷凍室に氷菓を、上記陳列室に該氷菓の見本又は模形を収納して上記ケースを店頭又は店内に配置することを特徴とする上記第1又は第2発明記載の氷菓販売装置、
によって構成される。
従って店頭の床面に機台を配置し、その上に設けたガラス製陳列ケースの上部の常温見本陳列室内に氷菓の見本を裸で収容し、ケースの前に立つ客に見本を見せる。
客の希望する裸の氷菓を下部の冷凍室の背面から取出し、店員はこれを包装して正面の客に上記ケースの上面を経て手渡して販売することができる。
【発明の効果】
本発明は上述の方法及び装置によったので、客は上記陳列ケース内の見本(見本模形)を見て、ケースの背面の店員に注文し、店員は上記見本と同一の裸の氷菓を下部の冷凍室から引き戸を開閉して取出し、包装袋にサービス氷塊と共に裸の氷菓を収容してこれを客に手渡すことができ客の手をわずらわせることなく裸の氷菓を対面販売することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
生菓子店の店頭に機台1を配置し、機台1上にはガラス製陳列ケース2を載置して設ける。
機台1には冷凍機を内蔵し、これにより上記ケース2の下部を−20℃程度に冷却することができる。
上記ケース2の内部は断熱板3を架設して上部と下部に仕切られ、上部を常温見本陳列室4となし、下部を上記冷凍機によって氷菓冷凍室5とすることができ、上記断熱板3によって上記陳列室4を常温に保持することができる。
そして上下両室4,5の背面にはガラス製引き戸6が設けられ、該背面から内容物を収納及び取出すことができる。上記引き戸6に代り開き戸とすることもできる。
上記ケース2の正面は上下1枚のガラス板8であるが、この正面ガラス板8を上下2枚8’,8”とし、上下両室4,5間に前方突出段を上記断熱板3の前部で形成しても差支えない(図4)。
このようにした下部の冷凍室5の内部空気を−20℃程度に冷却すると内部空気と外気との温度差によって冷凍室5のガラス面に空気が結露してガラス面が曇り、客は内部の裸の氷菓9を明確に視認することができない。
しかし冷凍室5内の裸の氷菓9の見本を上記陳列室4で確認することができ該氷菓9を選択して希望する氷菓9を店員に注文する。店員は注文された氷菓を背面の引き戸6を開き上記冷凍室5から該氷菓9を取り出してサービス氷塊と共に包装9bして上記ケース2の上面から客にこれを手渡し対面取引きを行うことができる。
【実施例1】
氷菓9は図5に示すアイスクリーム7を充填したマシュマロ10、図7に示すムースグラッセ9”、そのカップ9a、蓋開口アイスクリーム入りカップ等であって、上記マシュマロ10は図6に示すように2つ割り見本(又は模形)9’を上部の陳列室4に配置し、アイスクリーム入りカップは蓋を開いた見本によりバニラアイスクリーム、抹茶アイスクリーム等を色を見て確認し、注文することができる。
【産業上の利用可能性】
従来、冷凍庫の上面又は正面を透明ガラスによる引き戸となし、収容氷菓は必ず密封包装し、客が上記引き戸を開いて氷菓を取出した。
そのため密封包装氷菓は量産品であり、評価額の高い手作り氷菓の対面販売には適用し難かったが、本発明では手作り氷菓9の対面販売を容易に行い得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス製陳列ケースを示す斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2を左方から見た側面図である。
【図4】図1の他の実施例の左側面図である。
【図5】氷菓マシュマロ大福の正面図である。
【図6】図5の縦断斜視図である。
【図7】氷菓ムースグラッセの斜視図である。
【図8】氷菓の包装容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 機台
2 ガラス製陳列ケース
3 断熱板
4 常温見本陳列室
5 氷菓冷凍室
6 引き戸
9 氷菓
9’ 見本(模形)
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
写真1
写真2
発明者からのメッセージ

 従来のガラス製冷凍ケースは開閉型のものが主流でありました。また、昨今コンビニなどではオープン型の冷凍ケースが多くなっていますが、一般にこれらのケースではガラス内面が結露し曇ってしまうため、商品がケースの外側から見ずらく、積極的な販売方法というよりも商品の貯蔵や保管としての機能が主でありました。
この度、開発しました冷凍ケースは、ケース内上部に立体型の商品陳列棚を配しており、裸の商品見本や模型などが陳列でき、商品の冷凍保存に加えディスプレイが同一ケース内で行えます。上部に突出した陳列スペースは広い売り場でも一際目立ち、集客力の向上につながります。陳列物がケース外からでも容易に見ることができる上、これまではお客様が見ることのできなかった包装内部の商品の形状まで訴求できるため、冷凍食品や氷菓の売上向上に大きく貢献できます。
 「商品本体が見え易いため、買い物が楽しい」などお客様からご好評をいただいております。昨年の6月から弊社61店舗に採用致しましたところ、前年比200%アップ以上の成績を上げることができました。
 これらの経験から、商品の企画・開発および販売方法など、多くの情報とノウハウを蓄積することができました。
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