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飲食・調理
 
【考案の名称】飲料缶
【実用新案権者】
【識別番号】513036099
【氏名又は名称】山本 壽康
【住所又は居所】東京都多摩市貝取1丁目17−3ルミネ永山第二201号室
【代理人】
【識別番号】100107711
【弁理士】
【氏名又は名称】磯兼 智生
【考案者】
【氏名】山本 壽康
【住所又は居所】東京都多摩市貝取1丁目17−3ルミネ永山第二201号室
【要約】   (修正有)
【課題】タバコホルダーとして使用するための好適な構造を有する飲料缶を提供する。
【解決手段】上面に形成された、外周に雄ねじを有する円筒体からなる飲み口20と、飲み口の雄ねじに係合する雌ねじが内周に形成された円筒体からなるキャップ30と、飲み口に形成された雄ねじと同径の雄ねじが形成された円筒又は円柱体からなり、キャップを装着した状態で飲み口とキャップとの距離がタバコの直径と同じかタバコの直径よりやや広くなるように設定されるキャップホルダーと、キャップの外周に形成されるリング状の突起であって、キャップホルダーにキャップを最下方まで装着した状態で、当該突起の下端の位置が、飲料缶の上部外縁からタバコの直径分高い位置より下で、かつ、飲料缶の上面からタバコの直径分高い位置より上になるように形成されるフランジ部31とを設ける。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
飲料缶であって、
前記飲料缶の上面に形成され、前記飲料缶の内部に連通する、外周に雄ねじが形成された円筒体からなる飲み口と、
上面が閉じられた前記飲み口の雄ねじに係合する雌ねじが内周に形成された円筒体からなるキャップと、
前記飲料缶の上面に形成される、前記飲み口に形成された雄ねじと同径の雄ねじが形成された円筒又は円柱体からなり、前記キャップを装着した状態で前記飲み口と前記キャップとの距離がタバコの直径と同じかタバコの直径よりやや広くなるように設定されるキャップホルダーと、
前記キャップの外周に形成されるリング状の突起であって、前記キャップホルダーに前記キャップを最下方まで装着した状態で、当該突起の下端位置が、前記飲料缶の上部外縁からタバコの直径分高い位置より下で、かつ、前記飲料缶の前記キャップホルダー近傍の上面からタバコの直径分高い位置より上になるように形成されるフランジ部と
を有する飲料缶。
【請求項2】
前記フランジ部はキャップの上端に形成されるものであって、前記キャップホルダーが形成される位置の前記飲料缶の上面は、前記飲み口が形成される前記飲料缶の上面よりも低くなるように形成される請求項1に記載の飲料缶。
【請求項3】
前記飲料缶の上面の、前記飲み口と前記キャップを装着したキャップホルダーとの隙間を通る直線上に灰皿が設けられる請求項1又は2に記載の飲料缶。
【請求項4】
前記灰皿は、前記飲料缶の上面に形成される穴と、当該穴の下方において前記飲料缶の上面裏側に設けられる皿とから形成される請求項3に記載の飲料缶。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は飲料缶に関し、特に、タバコホルダーとしての機能を有する飲料缶に関する。
【背景技術】
従来、飲料缶はイージーオープンエンドが採用され、蓋を開けると閉じることができない。これに対して、下記特許文献には。スクリュー式のキャップと、キャップホルダーを円筒缶の上面に並列に配置する考案が示されている。このような構造によれば飲料を残した状態で再びキャップを嵌めて収納、運搬をすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2004−268999号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、喫煙者は、空の飲料缶を灰皿として利用することがある。しかしながら、従来の飲料缶ではタバコを固定する構造がないので振動等によりタバコが飲料缶から落ちやすく、やけどや火事などの危険性が高い。一方、上記特許文献に記載の考案は飲料缶の上面に飲み口とキャップホルダーが突起として存在するのでタバコを固定するためにこれらを利用できると考えられる。しかし、単にタバコを飲み口とキャップホルダーの間に挟んでもタバコが飲料缶の縁部を基点に回転することによって落下する場合があると推測でき、飲料缶をタバコホルダーに利用するには、これを防止する構造を設けることが望ましい。
本考案は、このような観点に立って、飲料缶をタバコホルダーとして使用するための好適な構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、飲料缶であって、前記飲料缶の上面に形成され、前記飲料缶の内部に連通する、外周に雄ねじが形成された円筒体からなる飲み口と、上面が閉じられた前記飲み口の雄ねじに係合する雌ねじが内周に形成された円筒体からなるキャップと、前記飲料缶の上面に形成される、前記飲み口に形成された雄ねじと同径の雄ねじが形成された円筒又は円柱体からなり、前記キャップを装着した状態で前記飲み口と前記キャップとの距離がタバコの直径と同じかタバコの直径よりやや広くなるように設定されるキャップホルダーと、前記キャップの外周に形成されるリング状の突起であって、前記キャップホルダーに前記キャップを最下方まで装着した状態で、当該突起の下端の位置が、前記飲料缶の上部外縁からタバコの直径分高い位置より下で、かつ、前記飲料缶の前記キャップホルダー近傍の上面からタバコの直径分高い位置より上になるように形成されるフランジ部とを有する。
請求項2に記載の考案は、前記飲料缶において、前記フランジ部はキャップの上端に形成されるものであって、前記キャップホルダーが形成される位置の前記飲料缶の上面は、前記飲み口が形成される前記飲料缶の上面よりも低くなるように形成されるものである。
請求項3に記載の考案は、前記飲料缶において、前記飲料缶の上面の、前記飲み口と前記キャップを装着したキャップホルダーとの隙間を通る直線上に灰皿が設けられるものである。
請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の考案において、前記灰皿は、前記飲料缶の上面に形成される穴と、当該穴の下方において前記飲料缶の上面裏側に設けられる皿とから形成されるものである。
【考案の効果】
請求項1に記載の考案は、キャップをキャップホルダーに最下方まで装着した状態として、タバコをフランジ部の下方を通るように飲み口とキャップとの隙間に挿入すると、フランジ部の位置によって、タバコの上方がフランジ部に押さえられて、タバコは飲料缶の上縁よりはみ出した部分が高くなるように傾いた状態で保持される。これによって、タバコが飲料缶の外側に転倒して落ちることが抑制され、吸いかけのタバコを飲料缶の上面に保持することができる。
請求項2に記載の考案は、キャップの上端にフランジ部が位置することでキャップの着脱時に力を入れやすくなる。また、キャップホルダーに装着されるキャップの位置が低くなるので飲料を飲む際に邪魔にならない。
請求項3に記載の考案は、灰皿を設けることで吸いかけのタバコの灰を飲料缶上で処理することができる。
請求項4に記載の考案は、飲料缶の上面より低い位置に灰皿が形成されるのでタバコの灰が外に散らばりにくく、見栄えもよくすることができる。
【考案を実施するための形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に実施形態に係る飲料缶Xの斜視図を示し、図2に飲料缶Xの分解斜視図を示す。飲料缶Xは上面以外は一般的な飲料缶と同様の構成を有する。飲料缶Xの上面には、凹部10、飲み口20、飲み口に固定されるキャップ30、キャップホルダー40、灰皿50が形成される。
凹部10は上面を二分する線よりもやや広い範囲を低くすることで形成される平面視半月状の凹部である。なお、凹部10は後述するように二重底になっており(図5参照)、上側の底面は嵌合又は溶接にて固定されている。
飲み口20は低くなっていない上面に設けられる、外周に雄ねじが形成された、飲料缶内部に連通する円筒体により構成さる。
キャップ30は飲み口20に形成された雄ねじに係合する雌ねじが内周に形成された上面が閉じられた円筒体であり上端外周にリング状の突起からなるフランジ部31が設けられている。
キャップホルダー40は凹部10の上側の底面に設けられる、飲み口20と同じ径の雄ねじが形成された上面が閉じられた円筒体から構成される。従って、キャップホルダー40の雄ねじにも、キャップ30を係合保持可能である。キャップホルダー40が凹部10に設けられることで、飲料を飲む際にキャップホルダー40に保持されるキャップ30が邪魔にならない。図3にキャップホルダー40にキャップ30を固定した状態を表す斜視図を示す。キャップホルダー40はキャップ30を装着した状態で飲み口20とキャップホルダー30との距離がタバコの直径を同じかやや広くなるような位置に設けられる。ここではこの距離が9〜11mmになるように設定される。また、キャップ30を最も下の位置までねじ込んだ状態において、キャップ30のフランジ部31の下端位置が飲料缶Xの外縁からタバコの直径を加えた高さ位置よりも低くなるように凹部10の深さ及びキャップ30の高さが設定される。このような位置関係により飲み口20とキャップを装着したキャップホルダー40との間にタバコを保持することができる。図4(a)に飲料缶Xのタバコを保持した状態を表す平面図を、図4(b)に図4(a)の矢視Aを示す。図4(a)に示すようにタバコTをキャップ20のフランジ部31の下側を通るように飲み口20とキャップ30との間に挿入すると、フランジ部31はタバコの上方を遮り、タバコTは上方に抜けることができない。そして、図4(b)に示すようにフランジ部31下端の位置が飲料缶Xの外縁からタバコの直径を加えた高さよりも低くなることでタバコTは飲料缶X上面に位置する内側が低く、飲料缶X上面からはみ出す外側が高くなる。これらにより、タバコTは内側に傾いた状態で安定し、外側に転倒しようとしてもフランジ部31が遮ることで、これを抑制することができる。
灰皿50は、図4(a)に示すように、凹部10の、飲み口20と前記キャップ30を装着したキャップホルダー40との隙間を通る直線上に設けられる。これにより、灰皿50は、飲み口20とキャップを装着したキャップホルダー40の間に保持したタバコの先が位置する部分に存することとなる。図5に図4(a)のB−B線断面図を示す。図に示すように灰皿50は凹部10の上側の底面に設けた円形の穴51と、穴の下方に位置する皿52を形成する凹部10の下側の底面とから構成される。皿52は飲み口20が設けられる上面と一体の板体から形成されるので、飲料缶Xの内部の飲料が漏れるとはない。
次に、以上のような構成を有する飲料缶Xの使用方法について説明する。飲料を飲む際には、図1の状態からキャップ30を捻って開け、図3に示すようにキャップホルダー40にキャップ30を固定し、この状態で飲み口20から飲料缶内の飲料を飲む。そして、飲料が残った状態で、収納や運搬をする場合には、キャップホルダー40からキャップ30を取り外し再び図1に示すように飲み口20にキャップを装着すればよい。このように飲料缶Xは、飲料缶でありながら適宜飲み口20にキャップ30を装着することが可能であり、飲み口20が開いているときにはキャップホルダー40にキャップ30を固定できるので飲料を飲む際にもキャップ30が邪魔にならない。
さらに、タバコを吸う際には、図4(a)に示すようにキャップホルダー40にキャップ30を装着した状態で、飲み口20とキャップ30との間にタバコを挟むようにすれば、フランジ部31によって振動等が有った場合でもタバコが落下しにくく、安定してタバコを飲料缶Xの上面に置くことができ、さらに、タバコの灰も灰皿50で受けることができる。
なお、凹部10の形状、灰皿の形状、飲み口20とキャップホルダー30との位置関係等は適宜変更することができる。また、キャップ30のフランジ部を上端に設けずに側面の途中に設けることで凹部10を浅くしたり、省略したりすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る飲料缶の斜視図である。
【図2】実施形態に係る飲料缶の分解斜視図である。
【図3】実施形態に係るキャップホルダーにキャップを装着した状態を示す飲料缶の斜視図である。
【図4】(a)はタバコを保持した状態の飲料缶の平面図であり、(b)は(a)の矢印Aから見た飲料缶の部分側面図である。
【図5】図4(a)のB-B線部分拡大断面図である。
【符号の説明】
X 飲料缶
10 凹部
20 飲み口
30 キャップ
31 フランジ部
40 キャップホルダー
50 灰皿
51 穴
52 皿
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
メッセージ
 飲料を飲みながら煙草を吸えるように灰皿を付けた。飲料を一回で全部飲むのはもったいないし、これ以上今は飲みたくない場合など様々あって、そこで飲み口の蓋はイージーオープンエンド式からキャップ式に変えて 飲み残しを後の為にキープ出来るようにした。キャップを外して飲料を飲む時、外したキャップの処理に困る、そこでキャップホルダーを付けて、外したキャップはキャップホルダーへ収納する。
飲料を飲む時にキャップホルダーが邪魔に成らないように飲み口とキャップホルダーに段差を設け飲料が飲みやすく快適になる様にした。
ドライブで車に飲料缶を置いて移動すると煙草が振動で落ちる、そこでキャップにフランジを付けて抑え、煙草が車の床に落ちないようにした。
A Drink Bottle

My invention is a drink bottle which has a smell ashtray. It is for those who want to drink and smoke at the sometime. I made a removable cap on its tap so that people can drink or finish drinking whenever they feel like. The removed cap sometimes bothers us about where to put it, so I set up the holder for the cap where the removed cap can be put on. I also set up a tiny bump between the cap’s holder and its tap in order for the holder not to be in the way while drinking. Lastly, I made a flange to the cap, which works to prevent cigarette ashes from falling out of the attached ashtray while driving. It can keep ashes from falling to the floor of a car.
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