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飲食・調理
 
【考案の名称】竹徳利
【実用新案権者】
【識別番号】309017839
【氏名又は名称】山崎 正幸
【住所又は居所】島根県松江市八雲町東岩坂1878−6
【考案者】
【氏名】山崎 正幸
【住所又は居所】島根県松江市八雲町東岩坂1875−6
【要約】(修正有)
【課題】
竹の有する成分、風味、色合いなどを生かした、酒などを入れる竹容器で、殊に竹徳利を提供する。
【解決手段】
上部竹節2およびそれに隣接する竹筒1の外周面の一端を斜めに欠き切って構成した空気孔4と、当該竹節の他端に注ぎ孔を上に6下に7の2孔を設けると共に、当該注ぎ孔の延長線上に当該竹節2に連なる竹筒内周面に注ぎ溝9を刻んで設けると共に、竹筒1の当該注ぎ溝の裏面に水切り溝を設ける。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
複数の節を有する竹材を、最上部の節を含んで斜め方向に切断し、最上部の節の後方に注入口を有する液体収容室を形成し、前記最上部の節の前部に同最上部の節に連接した液流樋部と該液流樋部の先端に注ぎ誘導溝を形成したものにおいて、前記最上部の節に前記注ぎ誘導溝の仮想延長線上に位置させて上下の注ぎ孔を貫通させたことを特徴とする竹徳利。
【請求項2】
前記竹徳利は、注ぎ誘導溝を形成した液流樋部の先端裏面の竹筒外周面に注ぎ液体の滴落を防止する水切り溝を刻んで設けたことを特徴とする請求項1記載の竹徳利。
【請求項3】
前記竹徳利は、青竹伐採後に数日間に亘り陰干し、その後冷凍保存した材料により形成されるか、又は竹徳利に形成された製品を冷凍保存することを特徴とする請求項1又は2記載の竹徳利。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、自然の竹を利用した竹容器などからなる竹徳利に関するものである。
【背景技術】
竹を利用した酒などの液体用容器は、比較的簡単に製作でき、また竹が都会地以外では身近に存する植物であることから、広く利用されてきた。従来より用いられている酒など入れる竹容器は、神事、仏事、竣工式などに利用されるため、一般に長さが長く、上部の竹節と節の間を切断して開口したものであったり、また竹の上部側竹節面に単に空気孔や注ぎ孔を設けたものであった。
先行技術として、例えば特許文献1、2の竹徳利、酒徳利などの竹容器が散見されるが、節に貫通して設けられた注ぎ孔が一個のみであり、酒注ぎ量が孔の大きさで制限されて酒注ぎ量の調節ができないものであった。また先端に注ぎ溝が形成されているが注ぎ溝裏面は竹材の外周面そのままであって、酒注ぎ終了時に竹徳利を立姿勢にした時に注ぎ溝裏面に付着している酒が竹徳利外周面を伝って滴り落ちて竹徳利を握っている酌者の手が濡れる恐れがあり、タオル、ハンカツなどを添えることがあった。しかし、神事、仏事、竣工式などの祝席、潔斎などの席においては見栄えがよいものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】
特開平6−154068号公報
【特許文献2】
特開2001−224479号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
従来の竹徳利など竹容器は、特殊な用途に限定されており趣向にかけるばかりでなく、盃などの小さな容器に酒を注ぐことは困難であった。従来の竹徳利など竹容器は、前記の注ぐのが困難なばかりでなく、注ぎ終えるときに注ぎ溝の裏面に酒など液体が垂れて酒徳利など容器が汚れていた。
【課題を解決するための手段】
これを解決するために本考案は、第一に複数の節を有する竹材を、最上部の節を含んで斜め方向に切断し、最上部の節の後方に注入口を有する液体収容室を形成し、前記最上部の節の前部に同最上部の節に連接した液流樋部と該液流樋部の先端に注ぎ誘導溝を形成したものにおいて、前記最上部の節に前記注ぎ誘導溝の仮想延長線上に位置させて上下の注ぎ孔を貫通させたことを特徴とする竹徳利である。
第二に、前記竹徳利は、注ぎ誘導溝を形成した液流樋部の先端裏面の竹筒外周面に注ぎ液体の滴落を防止する水切り溝を刻んで設けたことを特徴とし、第三に竹徳利は、青竹伐採後に数日間に亘り陰干し、その後冷凍保存した材料により形成されるか、又は竹徳利に形成された製品を冷凍保存することを特徴とする。
【考案の効果】
本竹徳利は空気孔(注入口)の大きさを注ぐ液体の種類によって自由に変えることができ、液体収容室のカビ付着など衛生上の管理がしやすくした。当該上部の竹節面に注ぎ孔を上に孔径8ミリ、下に孔径5ミリの2つ設けること、液流通部の先端に注ぎ誘導溝を設けることにより、酒など液体を大きな容器には上下2つの注ぎ孔から出すため早く注ぎ、盃など小さな容器には、下の小さな注ぎ孔から出すため、注ぐ量の調整が容易である。
注ぎ誘導溝の先端裏面に水切り溝を刻んで設けることにより、酒など液体を注ぎ終えた際に水切れが良く垂れて酒徳利など竹容器の汚れを防ぐことができる。
本発明の、竹徳利など竹容器を冷凍保存することにより、カビなどの付着を防止するだけでなく、竹の有する成分、風味や色合いを長時間保存することができる。使用する際に冷凍庫から出して使用し、使用後は、さらに繰り返し冷凍保存することにより上記作用効果がなお長時間保たれる。
【考案を実施するための形態】
本考案の実施形態を例示の図面により説明する。図1は、複数の節を有する竹材1の最上部の節2を含んで斜め方向に切断3し、最上部の節2の後方に注入口4を有する液体収容室5を形成し、前記最上部の節2の前部に同最上部の節2に連接した液流樋部8と該液流樋部8の先端に注ぎ誘導溝9を形成したものにおいて、前記最上部の節2に前記注ぎ誘導溝9の仮想延長線上に位置させて上下の注ぎ孔6、7を貫通させたことを特徴とする竹徳利1であり、最上部の竹節2の一端を斜めに欠き切り得られた切断断面3により構成された注入口4が作られ、当該注入口4は酒を酌する時の空気孔の役目となる。
そして、当該上部の竹節2面に注ぎ孔として図2の、上に上孔6(孔径8ミリ)、下に下孔7(孔径5ミリ)の2つを設ける。この節2から下部を液体収容室5に設けられた、空気孔(注入口)4の大きさは用途に応じて適宜寸法に形成されるもので上記の寸法に限定されるものではない。
また節2から上部を液流の通り道となる液流樋部8で、注ぎ孔(上孔)6の径を大きく,注ぎ孔(下孔)7の径を小さくすることにより、酌する量が少ないときには注ぎ孔(下孔)7からのみ流れ出るように竹徳利1の酌姿勢の傾きを調整し、多量に酌する必要があるときには注ぎ孔(上孔)6からも流れ出るように酌姿勢の傾きを調整することができる。これにより、酌する量が少ないときには注ぎ孔(下孔)7からのみ流れ出るようにすることと、延長線上に刻んで設けられた誘導溝9により、小さな盃などの容器にも容易に酌して注ぐことができるように形成されている。
前記竹徳利1は、注ぎ誘導溝9を形成した液流樋部8の先端裏面の竹筒外周面に注ぎ液体の滴落を防止する半月状の水切り溝10を刻んである。
これにより酌した後の酒注ぎ終了時に竹徳利1を立姿勢にした時に、注ぎ誘導溝9の裏面に付着している酒が水切り溝10で阻止されて竹徳利1外周面を伝って下方に滴り落ちることがなく、竹徳利1を握っている酌者の手が濡れる恐れがない。したがって竹徳利1にタオル、ハンカツなどを添えることもなく雰囲気よく優雅に酌することができる。
なお、水切り溝10は上部外周に竹表皮部11を残すように作成するとこの部分の強度を損ねることがない。また酌した後の酒注ぎ終了時の酒切れもよい。
図3は、第1竹節2と第2竹節2aの間を液体収容室5とし、第1竹節2から先端までの液流樋部8で形成される。図3、4の水切り溝10は液流樋部8先端の注ぎ誘導溝9の裏面に半月状の溝を刻んで、酒など液体を注ぎ終えた際に水切れが良く、垂れを防ぐことの効果あり容器の汚れなくするように形成した。
また、図4の半円形の外縁部すなわち水切り溝10の上部外周に竹表皮部11を残したのは、注ぎ誘導溝9の裏面に水切り溝10を設けるため薄くなるが強度を保つため外縁を残した。
図5は、本考案の他の実施形態であり、お祭りなど多数の人が集まる場所で使用する場合は、竹節が3つある竹を使用し、先端は斜めに欠き切り、第2竹節に孔を開けておけば容量の大きい大徳利として利用することができる。
正月などのめでたい宴席に、松、梅の飾りと竹徳利を一緒に出せば松竹梅でおめでたい席により花を添えることになる。
なお、前記竹徳利1は、真竹や破竹などの青竹を伐採した後に数日間に亘り陰干し、その後に冷凍保存した材料により形成されるか、又は竹徳利1に形成された製品を冷凍保存することにより、竹材の色変わりやカビの発生を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
旅館、料亭などの宴席や、神社、仏閣の参拝者に御神酒などめでたいときに振る舞う酒徳利として利用がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の正面図である。
【図2】本発明の平面図である。
【図3】本発明の側断面図である。
【図4】本発明の背面図である。
【図5】本発明の他の実施形態であり、竹節を一節増やした側断面図である。
【符号の説明】
1 竹徳利本体
2 第1竹節
2a 第2竹節
3 斜切断面
4 空気孔(注入口)
5 液体収容室
6 注ぎ孔上
7 注ぎ孔下
8 液流樋部
9 注ぎ誘導溝
10 水切り溝
11 竹表皮部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
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