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【考案の名称】洗浄具 【実用新案権者】 【識別番号】321014780 【氏名又は名称】坂元 麿樹子 【住所又は居所】福岡県福岡市城南区堤2丁目4番6号 JHOUSE 105号 【代理人】 【識別番号】100156959 【弁理士】 【氏名又は名称】原 信海 【考案者】 【氏名】坂元 麿樹子 【住所又は居所】福岡県福岡市城南区堤2丁目4番6号 JHOUSE 105号 【要約】 【課題】 洗面台で使用しても、周囲に飛散することがなく、また、容易に着脱し得る洗浄具を提供する。 【解決手段】 洗浄具1の固定部材5を、本体2の天井面の中央位置から周縁方向へずらしておき、天井面に放射状に設けられた複数の切込片の中央にヘッド部120を対峙させ、その状態で当該ヘッド部120を本体2内へ、ヘッド部120の全部又は一部が本体2の内の空洞部に内嵌するまで圧入させる。そして、固定部材5をヘッド部120の背面側へ掛け廻すことによって、洗浄具1がヘッド部120に取り付けられている。 【選択図】 図3 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 使用者の皮膚を洗浄するための洗浄具であって、 主に水栓の吐水部に着脱可能に取り付けられる本体と、該本体を当該吐水部に着脱可能に固定する固定部材とを備え、 前記本体は多孔質構造を有する柔軟な材料で構成してなり、該本体には前記吐水部を適宜深さまで嵌入させる嵌入部が設けてある ことを特徴とする洗浄具。 【請求項2】 前記嵌入部は、本体の適宜深さまで達する切込みを、本体の適宜箇所から放射線状に設けて形成してある請求項1記載の洗浄具。 【請求項3】 前記嵌入部は本体の内部に設けた空洞部を具備してなり、前記切込みは空洞部に達するように設けてある請求項2記載の洗浄具。 【請求項4】 前記本体の嵌入部とは反対側は、嵌入部に嵌入された吐出部から吐出された水が流出する流出部になっており、該流出部の角部は面取り加工又は丸加工してある請求項1から3のいずれかに記載の洗浄具。 【請求項5】 前記固定部材は弾性材にて構成してある請求項1から4のいずれかに記載の洗浄具。 【請求項6】 前記固定部材は環状になしてあり、その一部は前記本体を貫通させてある請求項5記載の洗浄具。 【請求項7】 前記本体の嵌入部とは反対側は適宜の被覆部材で被覆してある請求項1から6のいずれかに記載の洗浄具。 【請求項8】 前記被覆部材は本体に着脱可能に取り付けてある請求項1から7のいずれかに記載の洗浄具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、水道の蛇口等に取り付けて、主に使用者の顔を洗浄する際に使用する洗浄具に関する。 【背景技術】 【0002】 洗顔を行う場合、泡立てた洗浄剤を手に取り、当該手指が顔の皮膚に可及的に摩擦接触しないように拡げて顔を洗浄した後、この洗浄剤を水で洗い流すが、その際、前同様に手指が顔の皮膚に可及的に摩擦接触しないことが重要である。そのため、後記する特許文献にはシャワーヘッド様の次のような洗浄器が開示されている。 【0003】 図5は特許文献1に開示された洗浄器を示す縦断面図であり、図中、231は円筒状の把持部である。 【0004】 通水孔232を有する把持部231の先端に連結させた外筒240の内部に、一端閉塞側の内周接線方向に加圧液体の導入孔251と、中心位置に空気取入口252を設けた水流の旋回室253とを備え、他端開放側に水流吐出口254を設けた内筒250が設置してある。また、外筒240の先端部に、着脱可能なフロントキャップ260が設けてあり、その筒壁局部にオーバーフロー孔261と、その孔を覆う一部開放したカバー262とを有している。内部には、周囲に旋回水流の通過穴263を設けた貫流板264、及び中心に前面近くまで開口した吸引口271を有する中央ボス270と、その一端に前記水流吐出口254と対峙し且つ貫流板264と間隔をおいて設けられた気水分離板267とが設置してある。 【0005】 このような、洗浄器にあっては、家庭用の水道に直結し、急速旋回水流により大量のエアーを吸引して、水又は温水と激しく旋回混合させて泡状の気泡混合水を生成し、生成した気泡混合水を吐出することによって顔及び身体を洗浄することができるため、手指が顔の皮膚に摩擦接触することなく、顔に拡げられた洗浄剤を十分に洗い流すことができる。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0006】 【特許文献1】特開平ー196596号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、このような洗浄器にあっては、生成された気泡混合水が勢いよく吐出されるため、例えば洗面台で使用した場合、吐出された気泡混合水が周囲に飛散して、洗面ボールの周囲、及び使用者の衣服等を濡らしてしまう。そのため、衣服を着用しない入浴時において、浴室内での使用に限られていた。 【0008】 一方、洗浄器を使用する場合、当該洗浄器の前述した把持部231にホースを接続しなければならないため、浴室に設置されているシャワーヘッドと付け替えなければならないが、既存のシャワーヘッドの構造によっては、取り換えることができない場合があった。 【0009】 本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、洗面台で使用しても、周囲に飛散することがなく、また、容易に着脱し得る洗浄具を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0010】 (1)本考案に係る洗浄具は、使用者の皮膚を洗浄するための洗浄具であって、主に水栓の吐水部に着脱可能に取り付けられる本体と、該本体を当該吐水部に着脱可能に固定する固定部材とを備え、前記本体は多孔質構造を有する柔軟な材料で構成してなり、該本体には前記吐水部を適宜深さまで嵌入させる嵌入部が設けてあることを特徴とする。 【0011】 本考案の洗浄具にあっては、使用者の皮膚を洗浄するための洗浄具であって、主に水栓の吐水部に着脱可能に取り付けられる本体と、この本体を吐水部に着脱可能に固定する固定部材とを備えている。そして、本体は、天然又は人造のスポンジ(海綿)というように多孔質構造を有する柔軟な材料で構成してなり、本体には前記吐水部を適宜深さまで嵌入させる嵌入部が設けてある。 【0012】 このような洗浄具にあっては、嵌入部内に吐出部を嵌入させ、固定部材によって当該本体を吐出部に着脱可能に固定し、また、これと逆の操作を行うことによって、吐出部から本体を取り外す。従って、洗浄具を吐出部に容易に着脱することができる。 【0013】 ここで、吐出部は、例えば洗髪用の水栓に設けられたシャワーヘッドといったヘッド部であってよいが、ホースの先端部であってもよい。 【0014】 一方、吐出部から吐出された流水は、本体内へ浸入し、当該流水は多孔質構造の本体を通過する間に本体内の複数の孔内へ分散されるため、本体の嵌入部とは反対側から面状の一体的な流体となって流出される。この本体から流出された水はその流勢が弱く、本体から少し距離を隔てた位置から落下する。そのため、本体から流出された水が、洗面台の周囲に飛散することが防止される。 【0015】 (2)本考案に係る洗浄具は、前記嵌入部は、本体の適宜深さまで達する切込みを、本体の適宜箇所から放射線状に設けて形成してあることを特徴とする。 【0016】 本考案の洗浄具にあっては、前述した嵌入部は、本体の適宜深さまで達する切込みを、本体の適宜箇所から放射線状に設けて形成してある。前述したように本体は、多孔質構造を有する柔軟な材料で構成してあり、吐出部を嵌入部内へ圧入させると、相隣る切込みと切込みとの間の片部分が変形するとともに前記適宜箇所から外方へ伸長するため、嵌入部内には、種々の外径の吐出部を嵌入させることができる。 【0017】 (3)本考案に係る洗浄具は、前記嵌入部は本体の内部に設けた空洞部を具備してなり、前記切込みは空洞部に達するように設けてあることを特徴とする。 【0018】 本考案の洗浄具にあっては、前記嵌入部は本体の内部に設けた空洞部を具備して構成してあり、これによって吐出部を嵌入部内へ着実かつ容易に嵌入させることができる。また、切込みは空洞部に達するように設けてあり、前同様、種々の外径の吐出部に対応して当該吐出部を空洞部へ嵌入させることができる。 【0019】 (4)本考案に係る洗浄具は、前記本体の嵌入部とは反対側は、嵌入部に嵌入された吐出部から吐出された水が流出する流出部になっており、該流出部の角部は面取り加工又は丸加工してあることを特徴とする。 【0020】 本考案の洗浄具にあっては、前述した本体の嵌入部とは反対側は、嵌入部に嵌入された吐出部から吐出された水が流出する流出部になっており、この流出部の角部は面取り加工又は丸加工してあるため、使用者が、本体の流出部を顔の皮膚に当接させたまま、当該本体を誤って摺動させた場合であっても、流出部の角部が使用者の皮膚に可及的に接触せず、従って、顔の皮膚にダメージが与えられることが防止される。 【0021】 (5)本考案に係る洗浄具は、前記固定部材は弾性材にて構成してあることを特徴とする。 【0022】 本考案の洗浄具にあっては、前述した固定部材は、ゴム又はバネ等の弾性材にて構成してあるため、本体を吐出部に容易に取り付けることができ、また、本体を吐出部から容易に取り外すことができる。一方、本体は弾性材にて構成された固定部材にて吐出部に固着されているため、吐出部は本体の嵌入部の内底面に密接され、これによって吐出部から吐出された流水はその殆どが、嵌入部の内底面内へ浸入し、本体のそれ以外の部分への漏出が防止される。 【0023】 (6)本考案に係る洗浄具は、前記固定部材は環状になしてあり、その一部は前記本体を貫通させてあることを特徴とする。 【0024】 本考案の洗浄具にあっては、固定部材は環状になしてあり、その一部は前記本体を貫通させてあるため、嵌入部に嵌入させた本体を当該嵌入部の内底面に確実に密接させることができる。 【0025】 (7)本考案に係る洗浄具は、前記本体の嵌入部とは反対側は適宜の被覆部材で被覆してあることを特徴とする。 【0026】 本考案の洗浄具にあっては、本体の嵌入部とは反対側、即ち嵌入部に嵌入された吐出部から吐出された水が流出する部分は、被覆部材で被覆してある。この被覆部材は、絹又は人絹等、人間の皮膚に馴染み、皮膚を傷つけ難い材料にて構成すると好適である。 【0027】 このような洗浄具にあっては、被覆部材を使用者の顔に当接させることができる。そのため、使用者の顔に洗浄剤を拡げた後にそれを洗い流す流洗操作を実施する場合、本体の流出部を使用者の顔の皮膚に、可及的に摺接させずに行う必要がなく、流洗操作をより容易に実施することができる。 【0028】 (8)本考案に係る洗浄具は、前記被覆部材は本体に着脱可能に取り付けてあることを特徴とする。 【0029】 本考案の洗浄具にあっては、被覆部材は本体に着脱可能に取り付けてあるため、例えば繰り返しの使用によって被覆部材に汚れ又は破損等が生じた場合、容易に交換することができる。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】本考案に係る洗浄具の一例を示す斜視図である。 【図2】図1に示した洗浄具のII−II線による断面図である。 【図3】図1に示した洗浄具の実施様態を説明する説明図である。 【図4】本考案に係る他の形態例を示す斜視図である。 【図5】特許文献1に開示された洗浄器を示す縦断面図である。 【考案を実施するための形態】 【0031】 本考案に係る洗浄具を図面に基づいて詳述する。 なお、本実施の形態で説明する洗浄具は、本考案の趣旨を説明する一例であり、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。 【0032】 (考案を実施するための第1の形態) 図1は本考案に係る洗浄具の一例を示す斜視図であり、図中、2は本体である。また、図2は図1に示した洗浄具1のII−II線による断面図である。 【0033】 図1及び図2に示した如く、洗浄具1の本体2は、天然又は人造のスポンジというように多孔質構造を有する柔軟な材料を、例えば適当な高さ及び外径を有する柱状に成形して構成してある。この本体2の底面は略平坦になして、水を流出させる流出部26にしてあり、該流出部26の周縁角部は面取り加工又は丸加工して当該角部が使用者の皮膚に可及的に接触しないようになしてある。 【0034】 本体2の内部には、後述する洗面台100の水栓110に設けられたヘッド部120(いずれも図3参照)の全部又は一部を嵌入させるための空洞部30が設けてある。また、本体2の天井面には、前記空洞部30に達する平面視線分状の複数の切込み31,31,…が、当該天井面の略中央箇所から放射線状に設けてあり、これによって平面視が略三角状の複数の切込片32,32,…が形成されている。これら切込み31,31,…、切込片32,32,…、及び空洞部30にて、前記ヘッド部120を嵌入させる嵌入部3が構成されている。 【0035】 本体2には、当該本体2を前記ヘッド部(吐出部)120に固定するための固定部材5が、その一部を本体2に貫通させて取り付けてある。すなわち、固定部材5は、天然の若しくはシリコン製を含む合成のゴム又はバネ(図1及び図2に示した場合にあってはシリコン製ゴム)等の環状の弾性部材の一部を、本体2の周面であって、前記空洞部30より低い位置で貫通させてあり、固定部材5の他の部分は本体2の天井面を掛け廻してある。 【0036】 図3は図1に示した洗浄具の実施様態を説明する説明図である。なお、図中、図1及び図2に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。 【0037】 図3に示したように、洗面台100には洗面器101が配設してあり、洗面器101の奥側の縁には水栓110を構成する水栓本体111が立設してあり、該水栓本体111内には、金属材又は樹脂材で形成された可撓性を有するホース130が出し入れ自在に収納してある。また、水栓本体111の先端には、シャワー流水とストレート流水とに切り替え可能なヘッド部120が着脱可能に連結してあり、ヘッド部120には前記ホース130の吐出端が連結固定してある。このヘッド部120に前述した洗浄具1が次のようにして取り付けてある。 【0038】 すなわち、洗浄具1の固定部材5を、本体2の天井面の中央位置から周縁方向へずらしておき、天井面に設けられた切込片32,32,…(図1参照)の中央にヘッド部120を対峙させ、その状態で当該ヘッド部120を本体2内へ、ヘッド部120の全部又は一部が空洞部30(図2参照)に内嵌するまで圧入させる。そして、固定部材5をヘッド部120の背面側へ掛け廻すことによって、洗浄具1がヘッド部120に取り付けられている。 【0039】 このように、本考案に係る洗浄具1にあっては、水栓110のヘッド部120に容易に取り付けることができる。 【0040】 一方、これと逆の操作を行うことによって、洗浄具1をヘッド部120から容易に取り外すことができる。 【0041】 ここで、ヘッド部120の外径が空洞部30の内径より大きい場合であっても、本体2はスポンジといった柔軟な材料で構成してあるため、ヘッド部120を本体2内へ圧入させることによって、切込み31,31,…、切込片32,32,…及び空洞部30が変形すると共に外側へ伸長し、ヘッド部120が空洞部30内に嵌入する。 【0042】 一方、ヘッド部120の外径が空洞部30の内径より小さい場合、空洞部30の内周面とそこに嵌入されたヘッド部120の外面との間に間隙が生じるが、前述した如く本体2は弾性材にて構成した固定部材5にてヘッド部120に着脱可能に固着されているため、ヘッド部120の吐出口は空洞部30の内底面に密接され、これによってヘッド部120から吐出された流水はその殆どが、その前方である空洞部30の内底面内へ浸入し、空洞部30内への漏出が防止される。従って、切込片32,32,…を経て本体2の天井面から漏水することが防止される。 【0043】 このような洗浄具1にあっては、シャワー流水及びストレート流水のいずれの場合であっても、ヘッド部120から吐出された流水は本体2の空洞部30の内底面から本体2内へ浸入し、当該流水は多孔質構造の本体2を通過する間に本体2内の複数の孔内へ分散されるため、本体2の底面である流出部26の全面から面状の一体的な流体となって流出される。また、本体2から流出された水はその流勢が弱く、本体2の流出部26から少し距離を隔てた位置から落下する。そのため、流出部26から流出された水は、洗面台100の周囲に飛散しない。 【0044】 また、前述したように洗浄具1は水栓110のヘッド部120に容易に取り付けることができ、また、当該ヘッド部120から容易に取り外すことができる。従って、必要な時に、洗浄具1をヘッド部120に取り付け、使用後は、洗浄具1をヘッド部120から取り外して、ヘッド部120の本来機能を発揮させることができる。 【0045】 一方、使用者は、泡立てた洗浄剤を手に取り、当該手指が顔の皮膚に可及的に摩擦接触しないように拡げて顔を洗浄した後、洗浄具1が装着されたヘッド部120を把持し、その全面から流体が流出されている本体2の流出部26を顔近傍の適宜位置まで近付け、可及的に流出された水のみが顔の皮膚に接触するようにして、又は、本体2の流出部26を略真上から顔に当接させて、当該位置の洗浄剤を洗い流し、その後、本体2を顔から離隔させる。そして、使用者は顔に対する位置を異ならせつつ、前同様の操作を繰り返して、顔上に拡げられた全ての洗浄剤を洗い流す。 【0046】 このように、本考案に係る洗浄具1にあっては、本体2の流出部26を顔の皮膚に可及的に摺接させることなく流洗操作を実施することができるため、摩擦接触によって顔の皮膚に与えられるダメージを可及的に抑制することができる。一方で、本体2の流出部26が顔の皮膚に当接した場合であっても、本体2は柔軟な材料にて構成してあるため、顔の皮膚に与えるダメージを可及的に低減することができる。 【0047】 また、洗浄具1の本体2は、流出部26の周縁角部が面取り加工又は丸加工してあるため、使用者が、本体2の流出部26を顔の皮膚に当接させたまま、当該本体2を誤って横移動させた場合であっても、流出部26の周縁部が使用者の皮膚に可及的に接触せず、従って、顔の皮膚にダメージが与えられることが防止される。 【0048】 なお、本形態では、本体2の内部に空洞部30を設けた場合について説明したが、本考案はこれに限らず、本体2の内部に空洞部30を設けなくてもよい。この場合であっても、切込み31,31,…及び切込片32,32,…が変形すると共に中央から外側へ伸長するため、ヘッド部120を本体2内に嵌入させることができる。 【0049】 一方、本形態では、環状の固定部材5を設けた場合について説明したが、本考案はこれに限らず、紐状の固定部材の両端部を本体2の周面に固定するように構成してもよい。ただし、本形態のように、環状の固定部材5を設けた場合にあっては、ヘッド部120を空洞部30の内底面に密接させる力がより強いため好適である。一方、環状の複数の固定部材5,5,…を互いに交差させるようにしてもよく、更には、それらを一体的に成形してなる固定部材を配設してもよい。 【0050】 ところで、本形態では、洗浄具1を洗顔に使用する場合について説明したが、浴室に配設されたシャワーヘッドに洗浄具1を取り付けることによって、全身の洗浄に使用し得ることは言うまでもない。また、洗浄具1はホースの吐水部にも取り付けることができる。 【0051】 (考案を実施するための第2の形態) 図4は本考案に係る他の形態例を示す斜視図であり、使用者の皮膚に対する影響を更に低減させてある。なお、本図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。 【0052】 図4に示したように、本体2の底部側は被覆部材6によって着脱可能に被覆してある。この被覆部材6は、絹又は人絹等、人間の皮膚に馴染み、皮膚を傷つけ難い材料にて構成してなり、巾着袋状に縫製して、その開口部を紐部材61によって縮径し得るようになしてある。 【0053】 このような洗浄具1aにあっては、被覆部材6が人間の皮膚に馴染み、皮膚を傷つけ難いので、本体2の底部及び被覆部材6を使用者の顔に当接させることができる。そのため、使用者の顔に洗浄剤を拡げた後にそれを洗い流す流洗操作を実施する場合、前述した如く本体2の流出部26(図2参照)を使用者の顔の皮膚に、可及的に摺接させずに行う必要がなく、流洗操作をより容易に実施することができる。 【0054】 なお、本形態では、本体2の底部を被覆部材6によって被覆した場合について説明したが、本考案はこれに限らず、本体2を、絹又は人絹等、人間の皮膚に馴染み、皮膚を傷つけ難い材料にて構成してもよい。ただし、本形態のように、本体2の底部を被覆部材6によって被覆して構成した場合、より廉価に製造することができるため好適である。 【0055】 また、本形態では、被覆部材6を巾着袋状に縫製して、着脱可能に構成した場合について説明したが、平面状の被覆部材を本体2の底部に、流出部26を被覆するように固着してもよい。 【符号の説明】 【0056】 1 洗浄具 2 本体 3 嵌入部 5 固定部材 6 被覆部材 26 流出部 30 空洞部 31 切込み 32 切込片 |
美容の基本は、洗顔。 主流は、泡洗顔。 さて、その後のすすぎに関してはどうでしょう。 入浴中なら、シャワーで洗い流せますが、洗面台で洗顔する際は、湯水を流しっぱなしにするか、または、洗面器にためた湯水で、何度も洗い流すことになります。 そこで、最少量の清潔な湯水で、確実にすすぎをするための洗浄具を考えました。 洗面台の蛇口がホースにつながっていて、引き出せるものであることが条件です。 その先に、本品を取り付けると、ホースを引き出して上を向けても、湯水は飛び散ることなく、蛇口からあふれ出ます。 私は、これを「泉顔アダプタ」と呼んでいます。泉に顔をひたすように洗えます。 また、あくまでアダプタなので、使う時だけ装着できることが大きなポイントです。 登録内容の図は、構造説明であり、実際には、文中にあるように、「シリコン」「交差」の形状の、実用的なデザインをすでに考案しています。 さらに、浄水機能をつけると、塩素を除去した湯水での洗顔が可能になり、敏感肌の方にも喜んでいただけるものになります。 私は市場でこのようなものを見たことがありません。 本品を、製造、販売して、美肌とSDGsに貢献してくださる企業様を探しております。 |
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