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家庭用品U
 
【考案の名称】仏壇用掛軸
【実用新案権者】
【識別番号】515313561
【氏名又は名称】岡本 栄一
【住所又は居所】福井県福井市御幸2丁目6番24号
【考案者】
【氏名】岡本 栄一
【住所又は居所】福井県福井市御幸2丁目6番24号
【要約】
【課題】 描かれた阿弥陀如来の後光部を多方面に反射分散させ光輝かせることにより、「荘厳さ」や「ありがたみ」を感じる仏壇用の掛軸を提供すること。
【解決手段】 本考案は、市販の仏壇用の掛軸の本紙(1)に描かれた阿弥陀如来像の後光部(3)に、反射材料フィルム(5)をホットメルト樹脂(4)で熱圧着して固定することにより、又は反射材料を印刷ですることにより、外光又は仏壇内の燈明を多方面へ反射分散させることにより、上記課題を解決する。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
描かれた阿弥陀如来の後光部に反射材料を使用した仏壇用の掛軸。
【請求項2】
前記反射材料として蓄光材料、再帰反射材料、ホログラムフィルム、グリッターフイルム、又は分光フィルムを使用する請求項1記載の仏壇用の掛軸。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、描かれた阿弥陀如来の後光部が光輝いて見える浄土真宗において使用される仏壇用の掛軸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている仏壇用の掛軸の構造は、図3に示すように、掛軸の本紙(1)に阿弥陀如来像(2)を印刷し、その後光部(3)においては金粉、染料又は顔料インクを使用して、黄色く後光を表現しているものがほとんどである。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特許公報平4−79561
【特許文献1】特許公報平4−56065
【非特許文献】
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記の掛軸を仏壇の中央に配置した場合において、暗い外光や仏壇内の燈明の中では、黄色く印刷された後光部が正面から見た場合に目立たちにくく、阿弥陀如来の後光がさす雰囲気を表現することができず、「荘厳さ」や「ありがたみ」を感じにくいところがあった。
そこで、本考案は、阿弥陀如来の後光部を多方面に反射分散させて、光輝いて見えることにより、阿弥陀如来の「荘厳さ」や「ありがたみ」を感じさせる掛軸を提供することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本考案は、仏壇用の掛軸に描かれた阿弥陀如来の後光部に、反射材料を含む樹脂フィルムをホットメルト樹脂で熱圧着して固定することにより、又は反射材料を印刷ですることにより、外光又は室内燈明を多方面へ反射分散させ、上記課題を解決するものである。
【考案の効果】
【0006】
本考案にあっては、仏壇の中央に設置された掛軸において、阿弥陀如来の後光部が外光や仏壇内の燈明を多方面に反射分散することにより、正面からみて後光が輝いて見え、あたかも後光が射しているかの如く見える。それにより「荘厳さ」や「ありがたみ」を感じ、先祖を敬う信仰心の高揚が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この考案の一実施形態を示す掛軸の正面図
【図2】この考案の実施構造を示す断面図
【図3】従来の掛軸図
【考案を実施するための形態】
【0008】
この考案の一実施形態を図に基づいて説明する。
図3は、従来の印刷でつくられた市販されている掛軸の本紙(1)においては、阿弥陀如来の後光部(3)は金粉又は顔料インクで黄色に表現されている。図2は、この考案の一子構造を示す断面図であって、阿弥陀如来が描かれた本紙の後光部(3)に位置合わせしてホットメルト樹脂層(4)で接着して、反射材料フィルム(5)が固定されている。
図1は、完成された本考案の一実施形態を示す掛軸の正面図である。
【実施形態の効果】
【0009】
この考案品は外光又は仏壇内の燈明を受けて、後光分の反射材料により、入射光を多方面に反射分散するために、仏壇の正面から見ると阿弥陀如来の後光部分が光輝いて見える。
【産業上の利用の可能性】
【0010】
市販されている仏壇用の掛軸の利用は仏教宗派により異なるが、一般的に浄土真宗においては阿弥陀如来像が中央に描かれた掛軸を使用されている。仏壇の形態や大きさにより、使用される掛軸のサイズも数種類あるが、掛軸製造元が市販流通している掛軸はほぼ規格が決まっている。それらのサイズに合わせた裏面にホットメルト樹脂が塗布された反射材料フイルムを作成することにより、掛軸製造元が掛軸の本紙を製造する過程に熱圧着工程を入れるのみで、本考案の掛軸を容易に製造することができる。
【符号の説明】
【0011】
1 本紙
2 阿弥陀如来像
3 後光部
4 ホットメルト樹脂
5 反射材料フィルム
6 反射材料フィルムを貼り付けた後光部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
写真1  写真2 
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