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家庭用品U
 
【考案の名称】ペット用糞取込具
【実用新案権者】
【識別番号】503412595
【氏名又は名称】タクト有限会社
【住所又は居所】愛知県豊田市美山町2丁目24番地の19
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100081259
【氏名又は名称】高山 道夫
【考案者】
【氏名】市川 孝
【住所又は居所】愛知県名古屋市瑞穂区膳棚町3−25−1
【要約】
【課題】
ペットが地面等に排泄した糞に触れる不快感、不潔感を最小限にして確実に糞を取り込むことができ、取り込んだまま糞を直視することを要さずに廃棄することを可能とし、無公害性で安価に製造でき、使い捨てに適したペット用糞取込具を提供する。
【解決手段】
紙等の無公害可燃性材でなる函体10;20;30;40の一面13;23;33;43に、内方または外方に傾斜し得る一枚または複数枚のフラップ15;25;35;45で開閉可能な糞取込用の開口14;24;34;44を設け、内方に傾斜させた時のフラップ15;25の内方端縁15b;25bと離間する開口14;24の端縁14a;24a、またはこの端縁ならびに開口の面に位置するフラップの他方の端縁15aの一方または双方、または、外方に傾斜させた時のフラップ35:45の外方端縁35a;45aを糞取込用の先端縁として地面と糞の間に挿入し、摺動させて糞を地面から分離させ、確実に函体内に取り込み得るペット用糞取込具。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
無公害可燃性材でなる函体(10;20;30;40)の一面(13;23;33;43)から内方または外方に傾斜する一枚または複数枚のフラップ(15;25;35;45)を有する糞取込用の開口(14;24;34;44)を備え、傾斜状態で開口面から内方または外方に離間する側のフラップの一方の端縁(15b;25b;35a;45a)は開口面から離間する位置と実質的に開口面と一致する位置との間を揺動可能として開口を開閉し得る自由端とし、内方に傾斜するフラップ(15;25)の自由端に対向する開口(14;25)の端縁(14a;24a)、または該端縁ならびに開口面に位置するフラップ(15)の他方の端縁(15a)の一方或いは双方、または外方に傾斜するフラップ(35;45)の自由端(35a;45a)を糞取込用の先端縁とすることを特徴とする、ペット用糞取込具。
【請求項2】
糞取込用の開口(24)は、矩形状の函体(20)の主表面(23)のほぼ中央から函体の一辺近くまで設けられて主表面中央側の端縁(24a)を糞取込用先端縁とし、フラップ(25)は、開口面に位置する他方の端縁(25a)を函体の前記一辺近くにおいて函体主表面と一体にすると共に、中央側の糞取込用先端縁から内方に離間する自由端となる一方の端縁(25b)とその両端から他方の端縁(25a)の両端までの両側縁とを函体主表面から切り出されて函体内方に押し込まれる一枚として設けられ、この一枚のフラップの切り出しと押し込みによって開口が形成されることを特徴とする、請求項1記載のペット用糞取込具。
【請求項3】
糞取込用の開口(14)は、ほぼ矩形の函体(10)の主表面(13)のほぼ全面に矩形に設けられ、フラップ(15)はそれぞれ開口の短手側端縁(14a,14b)と平行に、互いにほぼ等間隔に開口内を伸びる複数枚でなり、フラップの自由端(15b)に対向する開口の短手側端縁(14a)と実質的に開口面に位置する各フラップの他方の端縁(15a)との双方が糞取込用の先端縁であることを特徴とする、請求項1記載のペット用糞取込具。
【請求項4】
糞取込用の開口(35)は、矩形状の函体(30)の主表面(33)のほぼ中央から函体の一辺近くまで設けられ、フラップ(35)は、開口面に位置する他方の端縁(35b)を函体のほぼ中央部分において函体主表面(33)と一体にすると共に、函体の一辺近くにおいて開口面から外方に離間する自由端となる一方の端縁(35a)とその両端から中央部分の他方の端縁(35b)の両端までの両側縁とを函体主表面から切り出して函体外方に傾斜させる一枚として設けられ、この一枚のフラップ(35)の切り出しと外方傾斜により開口(35)が形成され、外方傾斜位置においてフラップの自由端(35a)が糞取込用先端縁となることを特徴とする、請求項1記載のペット用糞取込具。
【請求項5】
糞取込用の開口(44)は、函体(40)の主表面(43)に互いに平行に伸びる複数の長方形の窓として設けられ、フラップ(45)は、それぞれ開口面に位置する他方の端縁(45b)を各窓の一方の長手方向側縁において函体主表面(43)と一体にすると共に、開口面から外方に離間する自由端となる一方の端縁(45a)とその両端から他方の端縁(45b)の両端までの両側縁とを函体主表面から切り出して函体から外方に傾斜させる復数枚として設けられ、函体から外方に傾斜する各フラップの自由端(45a)が糞取込用の先端縁であることを特徴とする、請求項1記載のペット用糞取込具。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
この考案は犬、猫等のペットが排泄した糞の取込具に関し、特に、散歩中にペットが路面等に排泄した糞を、手を汚すことなく確実に取込み、衛生的に回収して、糞と共に簡便に廃棄することのできる使い捨て型のペット用糞取込具に関する。
【背景技術】
通常ペットが路面等に排泄した糞を回収するには割り箸で摘み取る、スコップ等で掬い取る、ビニール袋を介して掴み取る等の直接糞に接触する不快感や不潔感を伴う手段をとることになるが、これらの点に鑑み、多様な器具が提案されてきた。
たとえば特許第2963099号公報記載の動物の糞取り器は、柔軟でやや硬質の樹脂製の袋の少なくとも一辺をファスナーで開閉しうるようにし、他の一辺に弾性復帰力の強い帯状樹脂シートを貼着して、この開口を手で開いてへら等で糞を入れた後、樹脂シートの復帰力で自動的に閉じさせる。
また特許第3343717号公報には、上端を開口とした糞容器の後端に上蓋を開閉自在に枢着し、糞容器に対し角度変更自在に下端を枢着した柄の上端を把持部とし、把持部に対し相対的に移動させ得る操作レバーを柄に取付け、操作レバーの移動に連動して柄を後方に傾斜させる手段と上蓋を開放させる手段とを作動させるようにした犬の糞取り器が提案されており、犬が糞を排泄する体制に入る瞬間に柄を傾斜させて上蓋を開放させると共に、糞容器を犬の後方から両後足間に挿入して排泄される糞を収容できるようにしている。
更に、特開2003−52265号公報に記載の携帯糞取り器は、上下挟み片のそれぞれの舌状体端部を弾性体で結合して挟み片側を常開状態にし、開かれた上下挟み片の内側にビニール袋の底部を入れ、端縁部は外側に折り返して止めておき、糞をビニール袋内に掬い入れた後上下挟み片を強く握って閉じ、糞を単独で或いはビニール袋と共に廃棄する。
【特許文献1】
特許第2963099号公報
【特許文献2】
特許第3343717号公報
【特許文献3】
特開2003−52265号公報
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
上記特許第2963099号公報の糞取り器は構成と操作が簡単で安価に製造できるが、使い捨てとするに充分な安さとは言えず、また、硬質樹脂であるため環境上の問題を生じる。反復して使用するにはファスナーを開いて袋の内外を洗浄せねばならず、ペットの飼い主は糞の取り込みと廃棄の両方で糞に接することになるから、その不快感を嫌う飼い主にはこの糞取り器は不向きである。
特許第3343717号公報の糞取り器はやや大型複雑で高価であるが、犬が排泄態勢に入る瞬間に糞を取り込む位置に置けるという利点がある。しかし、この瞬間を逸して地面に排泄された糞の取り込みが必要となった時には、飼い主が直接糞に接することが求められるばかりでなく、高価であるため使い捨てとはなりえず、反復使用のためには洗浄が不可欠となる点に課題が残る。
特開2003−52265号公報の糞取り器では、糞の挟み取りには常開状態の上下挟み片を強く握る力を必要とし、糞の収容後は上下挟み片を閉じたままにする係止手段を備えねばならない。また、糞の収容は挟み取り動作に頼るため、糞が確実に挟み取られるためには固い状態にある場合にしかこの糞取り器は使用に適さず、更に、糞の収容部分にはビニール袋を併用するので本体は汚れ難いとしても、ビニール袋の廃棄は環境上の問題を含む。
この考案はこれらの課題を解決するためになされたもので、その目的はペットの糞に触れる不快感を最小限にして糞を確実に容器内に取り込むことを可能とし、糞を直視することを必要とせずに廃棄でき、無公害性で安価に製造でき、使い捨てに適したペット用糞取込具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
これらの課題を解決するために、この考案に係るペット用糞取込具は無公害可燃性材でなる函体の一面から内方または外方に傾斜する一枚または複数枚のフラップを有する糞取込用の開口を備え、傾斜状態で開口面から内方または外方に離間する側のフラップの一方の端縁は開口面から離間する位置と実質的に開口面と一致する位置との間を揺動可能として開口を開閉し得る自由端とし、内方に傾斜するフラップの自由端に対向する開口の端縁、または該端縁ならびに開口面に位置するフラップの他方の端縁の一方或いは双方、または外方に傾斜するフラップの自由端を糞取込用の先端縁とすることを特徴とする。
この考案に係るペット用糞取込具は、糞取込用の開口が、矩形状の函体表面のほぼ中央から函体の一辺近くまで設けられて主表面中央側の端縁を糞取込用先端縁とし、フラップは、開口面に位置する他方の端縁を函体の前記一辺近くにおいて函体主表面と一体にすると共に、中央側の糞取込用先端縁から内方に離間する自由端となる一方の端縁とその両端から他方の端縁の両端までの両側縁とを函体主表面から切り出して函体内方に押し込まれる一枚として設けられ、この一枚のフラップの切り出しと押し込みによって開口が形成されることを特徴とする。
この考案に係るペット用糞取込具は、糞取込用の開口が、ほぼ矩形の函体主表面のほぼ全面に矩形に設けられ、フラップはそれぞれ開口の短手側端縁と平行に、互いにほぼ等間隔に開口内を伸びる複数枚でなり、フラップの自由端に対向する開口の短手側端縁と実質的に開口面に位置する各フラップの他方の端縁との双方が糞取込用の先端縁であることを特徴とする。
この考案に係るペット用糞取込具は、糞取込用の開口が、矩形状の函体主表面のほぼ中央から函体の一辺近くまで設けられ、フラップは、開口面に位置する他方の端縁を函体のほぼ中央部分において函体主表面と一体にすると共に、函体のいっぺん近くにおいて開口面から外方に離間する自由端となる一方の端縁とその両端から中央部分の他方の端縁の両端までの両側縁とを函体主表面から切り出して函体外方に傾斜させる一枚として設けられ、この一枚のフラップの切り出しと外方傾斜により開口が形成され、外方傾斜位置においてフラップの自由端が糞取込用先端縁となることを特徴とする。
この考案に係るペット用糞取込具は、函体主表面に互いに平行に伸びる複数の長方形の窓として設けられ、フラップは、それぞれ開口面に位置する他方の端縁を各窓の一方の長手方向側縁において函体主表面と一体にすると共に、開口面から外方に離間する自由端となる一方の端縁とその両端から他方の端縁の両端までの両側縁とを函体主表面から切り出して函体から外方に傾斜させる複数枚として設けられ、函体から外方に傾斜する各フラップの自由端が糞取込用の先端縁であることを特徴とする。
【考案の効果】
この考案によれば、ペット用糞取込具は紙等の無公害可燃性材で折り畳みと組立てが可能な箱型に、片手で把持できる寸法に作成した函体でなり、その主表面に、一端を自由端として函体内方または外方に傾斜させ得る一枚または複数枚のフラップで開閉できる糞取込用の開口を設けるのみの、極めて簡単で安価な構成を有する。使用の際には、函体を箱状に組立て、フラップを傾斜させて開口を開き、地面に排泄された糞を開口に入れるように函体を被せ、フラップを内方に傾斜させた時はその自由端に対向する開口の端縁またはこの端縁と開口面に位置するフラップの他方の端縁の一方または双方、フラップを外方に傾斜させた時はフラップの自由端を糞取込用の先端縁として、地面と糞の間に挿入し、地面に沿って摺動させて糞を地面から確実に分離し、函体内に取り込むことができ、その後はフラップを平らにして開口を閉じるか、糞の重さで閉じられるから、使用者は糞に直接触れる感触を持つことなく、最小限の不潔感、不快感をもって糞を回収できる。
【考案を実施するための最良の形態】
この考案によるペット用糞取込具を、図に示すいくつかの実施例について説明する。
【実施例1】
図1はこの考案の実施例1におけるペット用糞取込具の斜視図、図2はこの糞取込具の構成を示す図1のII−II線に沿う一部断面図である。
図1と図2において、例えば厚紙のようにある程度の強靭性を有し、無公害性の可燃材によって矩形箱状に作成された函体10でなるペット用糞取込具は、その長手方向の両端の蓋部11,12の折り曲げ先端を函体内に挿入することによって、函体形状を維持するが、先端を引き出して蓋部11,12を伸長させれば両側面部が倒れて、全体を平坦に折り畳み可能である。従ってこの考案のペット用糞取込具は、保管ないし販売の際には折り畳み状態にある多数の函体10を積み重ねて一単位とし、使用の際にはひとつの函体10を取り出して側面部を起こし、蓋部11,12の先端を函体内に挿入して箱状に組み立てる。
函体10の主表面13には、そのほぼ全面に糞取込用の開口14を設けるが、好ましくは函体の長手方向の一方、図では蓋体11の側の一辺に続く主表面13の一部は閉じ部13aとして残し、その内側の空間が、開口14から取り込んだ糞の収容部となるようにする。
開口14には、その短手側端縁14a,14bと平行に、互いにほぼ等間隔に開口面に沿って伸びる複数枚のフラップ15が設けられる。これらフラップ15は、主表面13の閉じ部13aの縁部となる開口の一方の端縁14aに向かう側の一方の端縁15bを自由端として、函体10の内方に傾斜させて糞を函体10内に取り込む場合には開口14を開き、取り込んだ後は函体10内の糞が自由端を内部から押して開口14を閉じ、糞は函体内に保持されるように揺動可能に設けられる。開口14の端縁14aとは反対の側の各フラップ15の他方の端縁15aは、その両端が開口14の長手側端縁14c,14dにおいて主表面13の長手側辺沿いの側部13b,13cと一体に作られる。つまり、フラップ15はそれぞれ、開口14の面内に位置される他方の端縁15aの両端に隣接する短い結合部分15c,15dを残して、長手方向両端縁の他の部分と、自由端となる一方の端縁15bの部分とを主表面13に入れた切り線に沿って切り出し、一方の端縁15bの側を函体内方に傾斜させることによって形成される。同時に、開口14が開かれた状態になる。
このようにフラップ15を傾斜させるには、前以てフラップを折り曲げて傾斜の癖をつけておいても良いし、使用の際に使用者が指先で自由端側を押し込むようにしても良い。このため、図示の例では、各フラップの長手方向両端縁の結合部分15c,15d間の、端縁15aに沿う細長い平坦部分と自由端端縁15b側の傾斜部分との連接線に沿って、例えばミシン目を入れて置き、傾斜部分を傾斜させることが容易となるようにする。或いは、図示はしないが、端縁15aに沿って平坦部分が生じないように、例えば結合部分15c,15dのそれぞれの傾斜部分側終点と自由端端縁15bの両端の角とから、他方の端縁15a上において結合部分の他方の終点から少し離れた一点まで、端縁15aに斜交するミシン目等の折り曲げ線を入れて折り曲げるようにすることもできる。
傾斜する多数のフラップを、端縁15aに沿う平坦部分が生じないように形成する他の手段として、図3の部分断面図に示すように、各フラップ15を別々に、開口14の短手側寸法より長くして設け、その長くした両端の他方の端縁15a側に、函体10の主表面側部13b,13cの内面に貼着する脚部15eを設け、脚部15eの付け根を折り曲げて、自由端端縁15b側を函体内方に傾斜させて各フラップ15を次々に、脚部15eにおいて主表面側部内面に貼着する。この時、脚部15eの先端がとなりのフラップの傾斜面に触れるようにすれば、函体10を折り畳み状態から組立てた時、各フラップ15を自然に傾斜状態に起き上がらせるように働く。フラップのこの構成による実験では、隣接する各フラップの他方の端縁15a間の間隔、つまり各開口部分の幅を約9ミリメートル、各フラップ15の幅を約10ミリメートルとしたとき、好適な糞取込効果が得られた。
なお、図3ではフラップ15の脚部15eを主表面側部13b,13cの内面に貼着する例を示したが、フラップを開口の短手側寸法とほぼ同寸とし、脚部を他方の端縁15a両端部分からフラップの長手方向に張り出す形で設ければ、脚部を主表面側部13b,13cの表面に貼着することが可能となり,端縁15aを主表面13よりフラップの厚さ分だけ突き出させ得る。
糞を取り込むには、上記のように各フラップ15の自由端端縁15b側を函体の内方に傾斜させて開口14を開いた状態にし、開口側を下にして、つまり開口を地面に向けて函体を把持し、開口部分を糞にかぶせ、フラップ15の開口面に位置する端縁15aが地面に達するまで函体を糞に押し付け、次いで、函体10の長手方向のうち各フラップ15の端縁15aと、閉じ部13aの縁部となる開口端縁14aとが先端となる方向に函体10を移動させる。この移動の際の先端縁として開口面に在るフラップ端縁15aと開口端縁14aは地面に沿って摺動し、糞を地面から分離させて函体内に取り込む作用を果たす。この移動方向を、函体10の開口14とは反対側の面に矢印で示しておけば便利である。
【実施例2】
図4はこの考案の実施例2におけるペット用糞取込具を斜視図で示す。函体20は実施例1と同様に折り畳みと組み立て可能に形成されるが、糞取込用の開口24は函体20の主表面23のほぼ中央部分から一方の端手側辺近くまでのものとして設けられ、フラップ25は開口24の中央側端縁24aに対向する自由端端縁25bから函体の上記一方の短手側辺近くで主表面23と一体に結合される端縁25aまで連続する一枚として設けられる.したがってこの一枚のフラップ25は開口の中央側端縁24aと長手側縁24c,24dに沿って切り出され、自由端端縁25bの側を内方に押し込んで開口端縁24aから離間させて傾斜させる。フラップ25の例えばほぼ中央に指掛け穴またはスリット26を設けておけば、糞取込み後にフラップ25を引き上げて開口24を閉じるときに便宜である。
糞の取込の際には、開いた状態の開口24に糞を入れるように函体20を被せ、開口の中央側端縁24aを先端縁として地面と糞との間に摺動挿入させ、糞を主表面閉じ部23aの内部に取込み、フラップ25の引き上げにより開口24を閉じて糞を函体内に収容する。
【実施例3】
図5はこの考案の実施例3におけるペット用糞取込具を斜視図で示し、図において函体30は実施例1と同様に折り畳みと組立て可能に設けられるが、一枚のフラップ35が、実施例2とは逆に、一方の端縁35bにおいて開口34の中央側端縁34aと一体に結合し、函体の短手側一辺近くの他方の端縁35aを自由端として切り出して設けられ、自由端側を函体から外方に引き出して傾斜させる。
糞の取込の際には、したがって、自由端端縁35aを先端縁として先ず地面と糞の間に挿入し、ついでこの先端縁を地面に沿って摺動させて函体30を移動させ、糞を函体内に取り込んだ後、フラップ35を閉じる。
【実施例4】
図6はこの考案の実施例4によるペット用糞取込具の斜視図である。この場合の函体40は、実施例3のフラップ35のように、主表面43から切り出し、外方に引き出して傾斜させるフラップ45を複数枚備える。従って実施例3のフラップ35と開口34よりも細長いフラップ45と開口44の複数の組合せが、函体40の長手方向に、互いに平行に連続して設けられ、開口面から外方に離間する各フラップ45の自由端端縁45aが、糞取込用の先端縁として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1におけるペット用糞取込具の斜視図。
【図2】図1のペット用糞取込具におけるフラップの構成を示すII−II線に沿う部分断面図。
【図3】図1のペット用糞取込具に適用し得るフラップ構成の他の例を示す部分断面図。
【図4】この考案の実施例2におけるペット用糞取込具の斜視図。
【図5】この考案の実施例3におけるペット用糞取込具の斜視図。
【図6】この考案の実施例4におけるペット用糞取込具の斜視図。
【符号の説明】
10;20;30;40 函体
11 蓋部
12 蓋部
13;23;33;43 主表面
13a;23a 閉じ部
13b,13c 側部
14;24;34;44 開口
14a,14b 開口の短手側端縁
14c,14d 開口の長手側端縁
15;25;35;45 フラップ
15a,15b;25a,25b;35a,35b;45a,45bフラップの端縁
15c,15d フラップの結合部分
24a 開口の中央側端縁
24c,24d 開口の長手側縁
26 フラップの指掛け穴
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
連絡先
名古屋市千種区池下1-8-16
TEL052-761-4355
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