| 健康・医療 |
| 【考案の名称】アイシングアイマスク及び冷却帯 【実用新案権者】 【識別番号】509279941 【氏名又は名称】村越 昭雄 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区南幸町3―8―2 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100066061 【氏名又は名称】丹羽 宏之 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100143340 【氏名又は名称】西尾 美良 【考案者】 【氏名】村越 昭雄 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区南幸町3―8―2 村越商事内 【要約】(修正有) 【課題】 冷蔵庫で冷やしても保冷剤が結露する心配が無く、防水ポケットがないため保冷剤の蓄冷効果を効率良く利用することが可能で心地良く目元周辺を冷やし快適な安眠をもたらし、且つ寝返りをしてもずれることが無いアイシングアイマスクを提供する。 【解決手段】 中綿を挟み込んで縫い合わされたキルティング素材からなる表地布4と、キルティング素材と同一の素材からなる裏地布5とを顔面を覆う所定の形状に縫い合わせたマスクと、マスクの前記表地布と前記裏地布の間に封入される複数の保冷剤6と、マスクを固定するための伸縮性の無いバンド2とを具備する。保冷剤は、蓄冷剤が充填される袋の表面が不織布からなる。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 中綿を挟み込んで縫い合わされたキルティング素材からなる表地布と、前記キルティング素材と同一の素材からなる裏地布とを顔面を覆う所定の形状に縫い合わせたマスクと、該マスクの前記表地布と前記裏地布の間に封入される複数の保冷剤と、前記マスクを固定するための伸縮性の無いバンドとを具備するアイシングアイマスクであって、 前記保冷剤は、蓄冷剤が充填される袋の表面が不織布からなることを特徴とするアイシングアイマスク。 【請求項2】 中綿を挟み込んで縫い合わされたキルティング素材からなる表地布と、前記キルティング素材と同一素材からなる裏地布とを身体に巻きつける所定の形状に縫い合わせた袋帯と、該袋帯の前記表地布と前記裏地布の間に封入される複数の保冷剤と、前記袋帯を固定するための伸縮性を有するバンドとを具備する冷却帯であって、 前記保冷剤は、蓄冷剤が充填される袋の表面が不織布からなることを特徴とする冷却帯。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は眼精疲労や瞼の腫れを緩和し、また安眠効果をもたらす保冷剤入りアイシングアイマスク及び冷却帯に関する。 【背景技術】 従来のアイマスクには、目の疲れ、瞼の腫れた時などに、図4に示すように冷蔵庫で冷やした保冷剤43を従来のアイマスク40に設けられた防水ポケット41に入れて伸縮性のあるゴム製バンド42を耳に掛けて使用するアイマスクや、不凍性のジェルがアイマスクの形状に成形されたビニール製のアイマスク等が多数販売されている。 また、ポリエステル及びアクリル繊維からなる高い吸水性を備えた繊維材を中層に挟み込んだアイマスクは、直接水につけて軽く振った後にそのまま装着するだけで、気化熱で目元を冷やすことができる。 例えば、特許文献1には耳掛がしやすく、マスク本体が顔にフィットするアイマスクが紹介されている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】 特開2008−295779号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、従来のアイマスク40では、冷蔵庫で冷やした保冷剤43を入れたナイロン製の袋素材の表面が結露することで、アイマスクから滲み出た水で寝具や衣類を濡らしてしまう問題があった。この問題の解決策として図4に示す従来のアイマスク40には防水性の布で作られた防水ポケット41に保冷剤43を入れる構成が一般的であるが、防水ポケット41に使用される防水布が断熱効果を伴うためアイマスク40の冷却効果を低下させる問題があった。 また、アイマスクを留めるゴム製のバンド42が、就寝中に枕等の寝具と頭部との間に挟み込まれてゴムの弾力によりずれてしまたり、装着中に顔面に圧迫感を生じてしまう問題があった。 本考案は、以上の課題に鑑みてなされたもので、吸水性の高い不織布を袋素材に使用した市販の保冷剤を使用することで、冷蔵庫で冷やしても保冷剤が結露する心配が無く、防水ポケットがないため保冷剤の蓄冷効果を効率良く利用することが可能で心地良く目元周辺を冷やし快適な安眠をもたらし、且つ寝返りをしてもずれることが無いアイシングアイマスク及び冷却帯を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 よって本考案は、上記の目的を達成するため、以下(1)、(2)の構成を備えるものである。 (1)中綿を挟み込んで縫い合わされたキルティング素材からなる表地布と、前記キルティング素材と同一の素材からなる裏地布とを顔面を覆う所定の形状に縫い合わせたマスクと、該マスクの前記表地布と前記裏地布の間に封入される複数の保冷剤と、前記マスクを固定するための伸縮性の無いバンドとを具備するアイシングアイマスクであって、前記保冷剤は、蓄冷剤が充填される袋の表面が不織布からなることを特徴とするアイシングアイマスク。 (2)中綿を挟み込んで縫い合わされたキルティング素材からなる表地布と、前記キルティング素材と同一素材からなる裏地布とを身体に巻きつける所定の形状に縫い合わせた袋帯と、該袋帯の前記表地布と前記裏地布の間に封入される複数の保冷剤と、前記袋帯を固定するための伸縮性を有するバンドとを具備する冷却帯であって、前記保冷剤は、蓄冷剤が充填される袋の表面が不織布からなることを特徴とする冷却帯。 【考案の効果】 本考案のアイシングアイマスクによれば、吸水性の高い不織布を袋素材に使用した市販の保冷剤を使用することで、不織布が周囲の水分を吸収するため、冷蔵庫で冷やしても保冷剤が結露する心配が無く、そのため防水ポケットを設ける必要が無くなり保冷剤の蓄冷効果を効率良く利用することができる。 また、保冷剤周囲の水分を吸水性の高い不織布が吸収し、この吸収された水分が体温の熱で不織布から蒸発する際に発生する気化熱により冷却効果が付加されることで、保冷剤の蓄冷効果を持続させ心地良く目元周辺を冷やすことができる。 また、寝返りをしてもずれることが無い摩擦の少ない布製のバンドを有することで、快適な安眠をもたらすアイシングアイマスクを提供することができる。 更に、本考案の冷却帯によれば、複数の不織布タイプの保冷剤を帯状に封入することにより、発熱や筋肉痛等のある患部に巻きつけて冷却して熱や痛みを取り除く場合や、仕事やスポーツ等の後の疲労感を解消するため、頭部、首筋、腰、腕、腿等の冷却に使用する冷却帯を提供することができる。 【考案を実施するための形態】 以下、本考案を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。 【実施例1】 図1は実施例に係るアイシングアイマスクの外観図であり、図2は実施例に係るアイシングアイマスクの構成図である。 図中において、1はアイシングアイマスク(以下「アイマスク」と記す)の本体である、2はアイマスク1の固定用のバンドである。固定用のバンド2は伸縮性の無い布製テープである。3は固定用のバンド2の端部に縫い付けられた面ファスナである。面ファスナ3は片方がループ繊維3aでもう片方がフック繊維3bからなり面ファスナ同士を貼り合わせることで確実に固定することができる。4はアイマスク1の表面のキルティング素材の表地布である。5はアイマスク1の裏面のキルティング素材の裏地布である。キルティング素材は2枚の布の間に中綿を入れて格子状に縫い合わせた布地素材である。6はアイマスク1に封入される不織布タイプの保冷剤である。 目の疲れ、瞼の腫れた時などに、冷蔵庫で冷やした保冷剤が封入されたアイマスク1を顔に装着することで眼性疲労や瞼の腫れを緩和し、また安眠効果をもたらす不織布タイプの保冷剤6入りアイマスクである。 不織布とは、ナイロン繊維やポリエステル繊維等の化学繊維を機械的或いは化学的に絡めるたり、圧接着して形成されたフェルト状の布材で、従来の繊維を糸状に撚り合わせ織機で織られた布とは異なる。繊維を重ね合わせて絡めることで生じる不規則な中空構造により、高い吸水性と保水性を有する特徴を持っている。この不織布の持つ高い吸水性と保水性の機能を保冷剤の袋素材の結露防止機能に利用した製品が、本実施例のアイマスク1に装備する不織布タイプの保冷剤6である。この不織布タイプの保冷剤6を採用することで、防水ポケットを必要とせず、且つアイマスク内に封入することが可能となった。 本実施例に使用される不織布タイプの保冷剤6には、例えば三菱化学工業(株)製の「スノーパック(登録商標)不織布タイプ」の保冷剤6で、内容物にはゲル状高吸水性ポリマーの蓄冷剤を、ナイロンフィルム表面に不織布が接着処理された袋に充填した保冷剤6を使用した例を示している。しかし、不織布を袋素材に使用した保冷剤6は多くのメーカより発売されているため、本実施例の不織布タイプの保冷剤6を限定するものではない。 不織布タイプの保冷剤6の袋素材表面の接着された不織布が、冷却時に発生する結露や不織布タイプの保冷剤6の周辺の大気に含まれる水蒸気を吸収することで不織布タイプの保冷剤6の表面に水分が滲み出ることがなく、そのため図2に示すように、表地布4と裏地布5との間に保冷剤6を挟み込んで、縫い合わせる簡単な構成となっている。 その結果、従来のナイロン製袋素材の保冷剤43を冷却した場合の結露により寝具や衣類が濡れるという問題と、図4に示すように保冷剤42を入れる防水ポケット41を設けることで、防水ポケット41の断熱効果により冷却効果を低下させる問題とを解消することができる。 また、不織布を使用することで不織布に吸着した水分が、体温の熱により蒸発する過程において生じる気化熱により、不織布タイプの保冷剤6の周辺の熱を奪い温度を下げる効果があり、保冷剤6の蓄冷時間が長くなることで快適な装着感を維持する効果が期待できる。 その結果、アイマスク1に不織布を袋素材に使用した不織布タイプの保冷剤6を使用することで、従来のアイマスク40のように保冷剤43を入れる防水ポケット41を設ける必要がなく直接アイマスク1の内部に不織布タイプの保冷剤6を封入して保冷剤6の冷却効果を更に高めたアイマスク1を提供することができる。 従来のアイマスク40を着けて就寝した際、寝返り等でアイマスク40が寝具と接触しゴム製バンド42が伸縮してアイマスク40が顔からずれたり、圧迫感が生じてしまう問題を解決するため、本実施例に係るアイマスク1の留めバンド2には、後頭部或いは側頭部においてアイマスク1を固定する面ファスナ3を縫い付けた伸縮性の無い布製テープを使用した構成となっている。 目元への圧迫感は、就寝時に心理的な不快感を与えることがあるため、固定用の留めバンド2に幅広の伸縮性の無い布製バンドを使用することで、アイマスク1が寝具と接触しても伸縮することがなく、片側にアイマスク1が引っ張られて顔面に圧迫感を生じさせる心配がない。また、布製バンドの表面が滑らかな素材の布地を使用することで寝具との摩擦抵抗を減らして、寝返りを打った場合でもアイマスク1が目元からずれたり、圧迫感が生じることを防止することができる。 以上、説明したように本実施例のアイマスク1によれば、吸水性の高い不織布を袋素材に使用した不織布タイプの保冷剤6を使用することで、冷蔵庫で冷やしても不織布タイプの保冷剤6が結露せず防水ポケット41を設ける必要がなくなり、不織布タイプの保冷剤6の蓄冷効果を効率良く利用することができる。 また、周囲の水分を吸水性の高い不織布が吸収し、この吸収された水分が体温の熱で不織布から蒸発する際の気化熱により冷却効果が付加されることで、不織布タイプ保冷剤6の蓄冷効果を持続させ心地良く目元周辺を冷やすことができる。 また、寝返りを打ってもずれることが無い摩擦の少ない布製のバンド2を有することで、快適な安眠をもたらすアイマスク1を提供することができる。 【実施例2】 次に、不織布タイプ保冷剤6を封入して帯状に構成し、頭部、首筋、腰、腕、腿等の体に巻きつけて冷却する際に使用する冷却帯10を説明する。 図3は、本実施例に係る冷却帯10の構成図である。図中において、10は冷却帯の本体である。11は冷却帯10の伸縮性の有る固定用の留めバンドである。12は固定用の留めバンド11の端部に縫い付けられた面ファスナである。面ファスナ12は片方がループ繊維12aでもう片方がフック繊維12bからなり面ファスナ同士を貼り合わせることで確実に固定することができる。13は冷却帯10の表面のキルティング素材の表地布である。14は冷却帯10の裏面のキルティング素材の裏地布である。 本実施例に係る冷却帯10は、発熱や筋肉痛等のある患部に巻きつけて冷却し熱や痛みを取り除く場合や、仕事やスポーツ等の後の疲労感を解消する目的で使用される冷却帯10である。使用する不織布タイプの保冷剤6の機能は実施例1の説明と同一であるため省略する。 図3において、不織布タイプの保冷剤6を3個並べて長方形のキルティング素材の表地布13と裏地布14の間に個別に封入した冷却帯10の構成となっている。冷却帯10は、用途に応じて封入する保冷剤6の数を増やした構成とすることもできる。冷却帯10を固定する留めバンド11は、アイマスク1と異なり伸縮性のあるゴム繊維が織り込まれた伸縮テープ素材を用いて、冷却帯10の両側に縫い付けられた留めバンド11の端部に縫い付けられた面ファスナ12a、12b同士を貼り合わせて留めバンド11を接続する構成となっている。 伸縮テープ素材を用いた留めバンド11により、体の動きや呼吸に合わせて伸縮する機能を持たせ、巻きつけた頭部、首筋、腰、腕、腿等に適度な圧迫を与えている。この冷却帯10の留めバンド11にゴム繊維が織り込まれた伸縮テープ素材を用いることで生じる適度な圧迫感は、装着感と共に冷却帯10がずれないという心理的な安心感を与える効果がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案に係るアイシングアイマスクの外観図 【図2】本考案に係るアイシングアイマスクの構成図 【図3】本考案に係る冷却帯の構成図 【図4】従来のアイマスクの構成図 【符号の説明】 1 アイシングアイマスク 2 留めバンド(伸縮性の無いバンドに対応) 3 面ファスナ 4 表地布 5 裏地布 6 保冷剤 10 冷却帯 11 留めバンド(伸縮性を有するバンドに対応) 12 面ファスナ 13 表地布 14 裏地布 |
【図1】![]() |
【図2】![]() |
【図3】![]() |
【図4】![]() |