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健康・医療
 
【発明の名称】足用健康器具
【出願人】
【識別番号】505314103
【氏名又は名称】篭島 悦子
【住所又は居所】新潟県新潟市本町通3番町205番地
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100080089
【氏名又は名称】牛木 護
【発明者】
【氏名】篭島 悦子
【住所又は居所】新潟県新潟市本町通3番町205番地
【要約】
【課題】
見た目、装着感共に優れ、押圧効果により足指の付け根付近のツボを刺激して足裏の血行を促進し、しかも各指を仕切ることで、足のニオイやムレを軽減する。
【解決手段】
足用健康器具1は、天然ゴム又は合成ゴムなどの弾性体からなり、断面形状が円である複数のリング体3〜7を備えて構成される。第1のリング体3は足の親指に対して遊嵌自在となる大きさに形成され、また他の第2〜5のリング体4〜7は、親指を除いたどの足指Yに対しても遊嵌自在となる大きさに形成されている。さらに各リング体3〜7は、当該リング体3〜7の軸心方向Xを揃えて前後方向としたときに左右に連結され、足指Yの五指に夫々着脱できるようになっている。リング体3〜7の連結部8は、相互に前後方向に重なっており、また連結部8は接着剤又は縫製により固着されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足指の付け根部に装着され、この足指に遊嵌自在となる大きさに形成されたリング体を有し、前記リング体の軸心方向を前後方向とし、複数の前記リング体を左右に連結したことを特徴とする足用健康器具。
【請求項2】
前記リング体を弾性体から形成したことを特徴とする請求項1記載の足用健康器具。
【請求項3】
前記連結した部分を前後に重ねて連結したことを特徴とする請求項1又は2記載の足用健康器具。
【請求項4】
前記リング体は表面を布体により覆われていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の足用健康器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、足裏の血行を促進する足用健康器具に関するものである。
【背景技術】
従来、足のニオイや疲れを軽減するために5本指ソックスがあり、作業労働者等の人々には広く使用されている。ただ、公式な場所では履くことが困難であり、ストッキングを履く場合などは格好が悪くて現実的に不可能であった。さらに欠点として指部分が広くなり、革靴などのキッチリした靴では、指部分が圧迫されて疲れるということが生じていた。その他足指を広げる等の健康商品はあるが、靴を履いている時に利用できるものは指の間に布片をテープで貼るものや、指サック他があるが、装着に手間がかかり、見ばえも悪く、しかも使用感がよくなかった。また効果もムレやニオイを防ぐだけであり、足裏の血行を促進すると共に、簡単に装着できるものはなかった。
上述の課題を解決するものとして、伸縮する素材を用いて、足の3本の足指が別々に入るように区分されたものと、2本の足指が1本飛ばして筒部に入り指を区分するようにしたもので、共に装着した指が圧迫されて指圧効果を得るように作られたサポーターがある(特許文献1)。
【特許文献1】
特開2004−052434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1の構成においては、サポーターに覆われた足指部分の通気性の悪さとともに、サポーターを装着したまま靴や靴下を装着した場合に、サポーターの布地の厚み分だけ、どうしても装着感という点で使用者は違和感を覚えると共に、サポーターの装着による指圧効果のある足指の付け根付近のツボ以外の関係のない部分も、同時に圧迫されているという問題点があった。
解決しようとする問題点は、見た目、装着感共に優れ、押圧効果により足指の付け根付近のツボを刺激して足裏の血行を促進し、しかも各指を仕切ることで、足のニオイやムレを軽減する足用健康器具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、足指の付け根部に装着され、この足指に遊嵌自在となる大きさに形成されたリング体を有し、前記リング体の軸心方向を前後方向とし、複数の前記リング体を左右に連結したことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記リング体を弾性体から形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記連結した部分を前後に重ねて連結したことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記リング体は表面を布体により覆われていることを特徴とする。
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、足指の付け根部にリング体を装着すると、この付け根部の裏側が使用者の自重によって押されるだけでなく、付け根部の側部も、歩行によって踏み込む際に指先に力が入って足指の間同士が閉じることにより、リング体の連結した部分に押される。そのため、足指の裏側と側部に対し押圧によるマッサージ効果を与えることができる。また、足指同士がリング体で仕切られ、通気性が向上し足指のニオイやムレを防ぎ足指を清潔に保つことができる。さらに、足指に対し遊嵌自在な大きさにリング体を形成したことにより、足指の装着後にリング体は足指に摺動自在となるので、足指に対し快適な位置での装着ができる。
請求項2の発明によれば、リング体に伸縮性をもたせ、足指への着脱を楽にし、又リング体に弾力性をもたせることにより、足指に対する押圧によるマッサージ効果と足指への装着感を優れたものにする。
請求項3の発明によれば、連結した部分を前後に重ねて連結したことで、リング体の連結部分が左右方向に広く形成されることを防ぎ、装着時におけるリング体の連結した部分から足指への圧迫を軽減し、足用健康器具の装着感を優れたものにする。
請求項4の発明によれば、布体に着色などを施すことで、足用健康器具をデザイン性に優れたものにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
図1〜図5は実施例1を示しており、足用健康器具1は、天然ゴム又は合成ゴムなどの伸縮自在な弾性体からなり、断面形状が好ましくは円である複数のリング体3〜7を備えて構成される。ここでは、足指Yの数に合せて5つのリング体3〜7が設けられているが、それ以外の数(すなわち、複数)であっても構わない。ここで第1のリング体3に着目すると、このリング体3は足の親指の付け根に対して遊嵌自在となる大きさに形成され、また他の第2〜5のリング体4,5,6,7は、どの足指Yの付け根に対しても遊嵌自在となる大きさに形成されている。さらに各リング体3〜7は、当該リング体3〜7の軸心方向Xを揃えて前後方向としたときに左右に連結され、足指Yの五指に夫々着脱できるようになっている。
前記第1〜5のリング体3〜7は、第1のリング体3を一端に配置し、第2〜第5のリング体4,5,6,7を順次横方向に配置して連結している。この時、隣接するリング体3〜7の連結する部分である連結部8は、相互に前後方向に重なっており、中指に装着される第3のリング体5を一番前面に配置し、次いでこの第3のリング体5の左右に配置した第2および第4のリング体4,6、そして両端側に配置された第1および第5のリング体3,7を後部に配するような前後方向の配置となっている。連結部8は接着剤又は縫製により固着されている。
前記リング体3〜7の表面は、例えば着色を施した装飾性の高い布体9で覆われている。
以上の構成について作用を述べると、使用者は自身の足指Yに対し、第1のリング体3を親指10の付け根部に、第2のリング体4を人差し指11の付け根部に、第3のリング体5を中指12の付け根部に、第4のリング体6を薬指13の付け根部に、第5のリング体7を小指14の付け根部へとそれぞれ装着する。その時リング体3〜7は、湾曲状をなす足の五指の付け根に対応するように、第3のリング体5を一番前側にして、その両側のリング体4,3およびリング体7,8が順に後側になるように配置されるので、リング体3〜7は、それぞれが対応する足指Yの付け根に違和感なく装着される。
足用健康器具1を装着したまま、使用者は立ち上がることにより、使用者のリング体3〜7への自重による踏付けの押圧の反力を足用健康器具1のリング体3〜7から足指Yの付け根の裏側に受ける。また、歩行時には足指Yの付け根裏側からの押圧に加え、踏み込み時に指先に力が入って、隣りあう足指Y,Yの隙間が狭まるので、足指Yの側部はリング体3〜7の連結部8に当接して、この連結部8からの反力を受けることとなる。
さらに、リング体3〜7から足指Yの付け根へ押圧が働いている状態でも、足指Yの付け根上部とリング体3〜7の当接部以外の側部にはわずかな隙間K(図5参照)が形成されており、足指Yの付け根上部はリング体3〜7からの圧迫を受けない。
前述のようにリング体3〜7が足指Yに遊嵌自在に形成されたことと、リング体3〜7の断面形状を円状に形成したことにより、足用健康器具1を装着したまま使用者が歩行又は立ち仕事等においても、各リング体3〜7は足指Yの付け根の裏側に摺動自在となっており、使用者が歩行又は立ち仕事等のようなリング体3〜7に荷重を掛ける動作時に足指Yの付け根の裏側の節にリング体3〜7が自然に摺動していき、節にリング体3〜7が収まることで、リング体3〜7による足指Yの付け根の裏側における節のツボへの押圧による刺激が与えられる。また、足指Yの付け根の側部も、歩行によって踏み込む際に、指先に力が入って足指Yの間同士が閉じると、リング体の連結した部分に押される。そのため、リング体3〜7からの押圧による適切なマッサージが行われる。
これにより、足裏全体の血行が促進され、新陳代謝がよくなるので、結果的に減量効果を得ることができる。実際に、本実施例の足用健康器具1を使用したところ、1ヶ月で1kg程度の減量効果が得られた。また、しもやけ,ひび,赤ギレ,踵のガサ付きなどの予防にも効果がある。
また、リング体3〜7を弾性体から形成したことにより、足指Yへのリング体3〜7の脱着において、リング体3〜7が伸縮するため、脱着が楽になり、使用者の足指Yの状態、具体的には足指Yのむくみ等のように足指Yのサイズの変化に対しても十分対応することができる。又、足用健康器具1を装着時に、足指Yへのリング体3〜7から受ける圧迫に対しても、リング体3〜7自体の弾力により足指Yに対する圧迫が軽減される。そして、足指Yの付け根の裏側に対するリング体3〜7からの押圧のマッサージにおいても、マッサージ時におけるリング体3〜7の弾性変化により、マッサージ箇所に対し柔らかな感触を与える。
足指Yにリング体3〜7を装着した状態で歩行しても、足指Yの付け根上部とリング体3〜7の当接部以外の側部にはわずかな隙間Kが形成されるので、足指Yの通気性を向上できる。また、連結したリング体3〜7同士は夫々を前後に重なるようして左右に連結されているので、連結部8が必要以上に横方向に広く形成されるのを防ぎ、足指Yの付け根へのリング体3〜7からの不快な圧迫を防ぐと共に、足指Yが使用者が不快に感じるほど広がるのを防ぐ。
足用健康器具1のリング体3〜7の表面が装飾性の高い布体9により覆われていることにより、使用者は足用健康器具1をファッションの一部として使用することができるので、人目を引く場所での使用にも適している。又、複数の足用健康器具1をそれぞれ異なる色、柄の布体9で用意することにより、使用者の気分、足の状態や使用する場所によって布体9の色や柄を選択できるので、足用健康器具1を足指Yに装着するアクセサリとしても使用できると共に、使用者が素足やスットキングであれば、肌色の布地9のものを使用することで、人目を気にするフォーマルな場所においても人目を気にせずに使用できるので、足用健康器具1の使用範囲が広くなる。
なお、歩行が困難な人に対しては、各リング体3〜7を太くして、足指Yの曲げ伸ばしをすることで、歩行時と同様の効果を得ることができる。また、足指Yの曲げ伸ばしを行なうことで、足指Yのストレッチも行なわれ、足指Yが柔軟になって、外反母趾,内反小趾予防にも効果的である。
以上のように、前記実施例では請求項1に対応して、足指Yの付け根部である付け根に装着され、この足指Yの付け根に遊嵌自在となる大きさに形成されたリング体3〜7を有し、リング体3〜7の軸心方向Xを前後方向として、複数のリング体3〜7を左右に連結している。この場合、足指Yの付け根にリング体3〜7を装着すると、この付け根の裏側が使用者の自重によって押されるだけでなく、付け根の側部も、歩行によって踏み込む際に指先に力が入って足指Yの間同士が閉じることにより、リング体3〜7の連結した部分に押される。そのため、足指Yの裏側と側部に対し押圧によるマッサージ効果を与えることができる。また、足指Y同士がリング体3〜7で仕切られ、通気性が向上し足指Yのニオイやムレを防ぎ足指Yを清潔に保つことができる。さらに、足指Yの付け根に対し遊嵌自在な大きさにリング体3〜7を形成したことにより、足指Yの装着後にリング体3〜7は足指Yに摺動自在となるので、足指Yに対し快適な位置での装着ができる。
また、前記実施例では請求項2に対応して、前記リング体3〜7を弾性体から形成したことにより、リング体3〜7に伸縮性をもたせ、足指Yへの着脱を楽にし、又リング体3〜7に弾力性をもたせることにより、足指Yに対する押圧によるマッサージ効果と足指Yへの装着感を優れたものにできる。
さらに、前記実施例では請求項3に対応して、左右に連結した部分である連結部8を前後に重ねて連結したことにより、リング体3〜7の連結部8が左右方向に広く形成されることを防ぎ、装着時におけるリング体3〜7の連結部8から足指Yへの圧迫を軽減し、足用健康器具1の装着感を優れたものにできる。
さらに、前記実施例では請求項4に対応して、リング体3〜7は表面を布体9により覆われていることにより、布体9に着色などを施すことで、足用健康器具1をデザイン性に優れたものにできる。
それ以外の実施例上の効果として、本実施例では前記リング体3〜7の断面形状が円であることにより、足指Yの裏にあるツボに効果的に押圧を加えることができ、マッサージ効果を更に優れたものにできる。また、リング体3〜7を引掛りの少ない形状にすることで、足指Yへの脱着を更に楽なものとすると共に、装着時に足指Yの関節への収まりが良く優れた装着感を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
以上のように本発明にかかる足用健康器具は種々の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における足用健康器具の斜視図である。
【図2】本発明の実施例1における足用健康器具の平面図である。
【図3】本発明の実施例1における足用健康器具を足指に装着した状態を示した斜視図である。
【図4】本発明の実施例1における足用健康器具を足指に装着した状態を示した平面図である。
【図5】図5(A)〜(B)は足用健康器具の装着時における足指に対するリング体の動きを示した側面図であり、図5(A)は装着時当初のリング体と足指の位置関係を示した図であり、図5(B)はリング体が足指に対し適切な位置に収まった状態を示した図である。
【符号の説明】
1 足用健康器具
3 第1のリング体(リング体)
4 第2のリング体(リング体)
5 第3のリング体(リング体)
6 第4のリング体(リング体)
7 第5のリング体(リング体)
8 連結部(連結した部分)
9 布体
X 軸心方向
Y 足指
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
発明者からのメッセージ

人並み以上に荒れた手足で長年悩み続けて来た事がきっかけです。踵は鏡餅のように割れ、手はカサカサで、指は爪あかぎれが何ケ所も有り割れて堅くなり、針を握る事もままならずボタン付けをするにも苦労していました。炊事・洗濯・掃除等の水仕事は全てゴム手袋を使っていました。
この様な毎日を送り「治療より予防」を理念として根本から直そうと取り組みました。まず、足の動きに着目しました。すると、指は歩行時の体重移動に依り開閉運動をしている。指の付け根はほとんど物と接触していない為刺激に敏感である。という2点がわかりました。かねてから、指を刺激すると血行が促進し代謝も増進すると聞き知っていました。その事をふまえ、開閉運動を押圧運動に変換しようと考え試行錯誤の結果この考案にたどり着き、現在は荒れも治り支障なく過ごしています。また、顔もしっとりとして化粧ののりも良くなり、髪質も違ってきました。脱毛が少なくなり洗髪の後始末が楽になりました。徐々に歩行する事が少なくなり体の衰え感じる今、へルパーさんとしていつも一緒にいたいと思います。まだまだ見えてこない効能もあると期待しています。
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