健康・医療
【発明の名称】花粉対策用の鼻孔シート
【出願人】
【識別番号】394019495
【氏名又は名称】川辻 辰男
【住所又は居所】大阪府東大阪市足代新町20−10
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100086346
【氏名又は名称】鮫島 武信
【発明者】
【氏名】川辻 辰男
【住所又は居所】大阪府東大阪市足代新町20−10
【要約】
【課題】
弾性のある部材を用いずに、鼻孔シートを鼻へ取り付けることができるようにしたものであって、特に鼻の粘膜を傷つけるおそれがない花粉対策用の鼻孔シートを提供せんとするものである。
【解決手段】
左右夫々の鼻孔内に配位される左右のシート状フィルタ1、1と、この左右のシート状フィルタ1、1の間をつなぐ連結部2とを備える。シート状フィルタ1は、通気性を有すると共に柔軟性を有するものであり、連結部2は、柔軟性を有するテープ状をなし、その一方の面が左右の鼻孔間の鼻柱に対して粘着性を有する粘着面となっており、左右のシート状フィルタを左右の鼻孔内に配位すると共に連結部を鼻柱に粘着させることによって装着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右夫々の鼻孔内に配位される左右のシート状フィルタと、この左右のシート状フィルタの間をつなぐ連結部とを備え、
シート状フィルタは、通気性を有すると共に柔軟性を有するものであり、
連結部は、柔軟性を有するテープ状をなし、その一方の面が左右の鼻孔間の鼻柱に対して粘着性を有する粘着面となっており、
左右のシート状フィルタを左右の鼻孔内に配位すると共に連結部を鼻柱に粘着させることによって装着するようにしたことを特徴とする花粉対策用の鼻孔シート。
【請求項2】
シート状フィルタはガーゼを複数枚重ねたものであり、連結部はその両端が上記の複数のガーゼの周縁部間に挿入されたものであり、上記の粘着面には離型紙が仮接着されていることを特徴とする請求項1記載の花粉対策用の鼻孔シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本願発明は、花粉対策用として用いることができる鼻孔シートに関するもである。
【背景技術】
従来より、花粉対策用品は種々提案されている中、マスクを装着している人も多い。このマスクの代用として、連結テープとこれに設けられたフィルタとを備え、鼻孔にのみフィルタを装着するようにした鼻の花粉侵入防止具が特許文献1、2として提案されている。この特許文献1の鼻の花粉侵入防止具は、連結テープが先端の角度が開いたU字状をなし、連結テープの両端に空気穴を形成し、この空気穴を塞ぐようにフィルタを設けるようにしたもので、連結テープの弾力性で、鼻の花粉侵入防止具全体を鼻に固定するようにしたものである。特許文献2は、柔軟な材質のU字型の止め具に筒状のフイルターを取り付けたものであり、U字型の止め具で鼻柱の奥を摘むようにしたものである。
この特許文献1に係る鼻の花粉侵入防止具は、鼻孔に弾力性のある板材の両端を突っ込みその弾性で固定を図るものであり、特許文献2も、U字型の止め具で鼻柱の奥を摘むようにしたものであり、いずれも弾性のある部材を鼻の中に入れ込んで、その弾性によって固定を図るものであるため、装着時に痛みを感じたり、弱い粘膜を傷つけるおそれがある。
【特許文献1】
特開2007−21156号
【特許文献2】
登録実用新案第3125392号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、装着に際して弾性のある部材を用いずに、鼻孔シートを鼻へ取り付けることができるようにしたものであって、特に鼻の粘膜を傷つけるおそれがない花粉対策用の鼻孔シートのを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、左右夫々の鼻孔内に配位される左右のシート状フィルタと、この左右のシート状フィルタの間をつなぐ連結部とを備え、シート状フィルタは、通気性を有すると共に柔軟性を有するものであり、連結部は、柔軟性を有するテープ状をなし、その一方の面が左右の鼻孔間の鼻柱に対して粘着性を有する粘着面となっており、左右のシート状フィルタを左右の鼻孔内に配位すると共に連結部を鼻柱に粘着させることによって装着するようにしたことを特徴とする花粉対策用の鼻孔シートを提供せんとするものである。
本願の請求項2に係る発明は、シート状フィルタはガーゼを複数枚重ねたものであり、連結部はその両端が上記の複数のガーゼの周縁部間に挿入されたものであり、上記の粘着面には離型紙が仮接着されていることを特徴とする請求項1記載の花粉対策用の鼻孔シートを提供するものである。なお、ガーゼの周縁部とは、シート状フィルタであるガーゼの周端辺から、ガーゼの直径の1/3までの区域を言う。
【発明の効果】
本願発明に係る花粉対策用の鼻孔シートあっては、連結部が柔軟性を有すると共にその粘着性によって鼻柱に貼り付けるようにするものであり、鼻孔内に挿入されるのは主として柔軟な鼻挿入シートであるため、鼻孔に痛みを感じたり粘膜を傷つけるおそれがない。そして、通気性のある鼻挿入シートが花粉の侵入を防止し、鼻内に侵入する花粉の数を減少させることができるものである。さらに、シート状フィルタの部分で、鼻水を吸収等することによって、鼻水対策ともなり得る。加えて、比較的安価に製造できるため、例えば、鼻水で濡れてしまった場合に交換するなど、一日に何度も交換することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1は本願発明の実施の形態に係るシート状フィルタの正面図であり、図2は図1の中央横断面図であり、図3は本願発明の実施の形態に係るシート状フィルタの装着状態の説明図である。
この実施の形態に係る花粉対策用の鼻孔シートは、左右夫々の鼻孔内に配位される左右のシート状フィルタ1、1と、この左右のシート状フィルタ1、1の間をつなぐ連結部2と、離型紙3とを備える。
まず、連結部2から説明すると、この連結部2は、柔軟性を有するテープ状をなし、その一方の面には粘着剤が塗布されて、左右の鼻孔間の鼻柱に対して粘着性を有する粘着面21となっている。他方の面は、肌色などの人の顔の色に近い色をなす着色面としてもよく、連結部2を全体に略透明にして、外部から見て連結部2を透して装着者の肌が透けて見えるようなものであってもよい。この連結部2には、医療用絆創膏などの粘着テープと同様、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエチレンやエラストマー不織布等の鼻孔内に挿入しても痛みを感じない程度の柔軟性を有する合成樹脂製又は不織布性テープを基材として、その一方の面にアクリル系やシリコン系の粘着剤層を塗工したものが適する。連結部2の大きさは、即ち、鼻柱aの上下高さよりも小さく、人の鼻柱aの左右幅よりも僅かに長いものが適当であり、図1の上下幅が3〜10mm、左右長さが5〜25mm(特に10〜20mm)が適当である。連結部2の粘着面21には、その表面に離型紙3を配位しておくことが望ましい。
次に、各シート状フィルタ1は、通気性を有すると共に柔軟性を有するシート状をなすものであり、鼻孔b内に挿入される。
このフィルタの素材は、不織布などの柔軟性を備えた天然又は合成繊維からなる織物地、編物地や、不織布を用いたものであって、鼻孔内に挿入しても痛みを感じない程度の柔軟性を有するものである。具体的には、ガーゼ等の布からなるフィルタシート11を複数毎、この例では2枚積層したものを例示し得るが、薄い不織布性シート等の、微小孔や微小隙間からの通気性を有すると共に柔軟性を有するシート状であって、花粉の通過を妨げることができるフィルタを用いることができる。このフィルタ1は、鼻孔b内の大きさより僅かに大きな略円形状の平面形状をなすもので、このフィルタ1の平面が鼻孔bを塞ぐように鼻孔b内に配位される。模式的に言えば、鼻孔bの半径方向に沿って(実質的に鼻孔bの軸方向に直行する断面に沿って)フィルタ1の平面が配位されるものであるが、人体と柔軟なフィルタ1との関係であり、上記の位置関係を幾何学的に理解すべきではない。実際上は、フィルタ1は当然弓状やS字状に若干湾曲して配置されることとなるが、筒状に丸めて鼻孔内に挿入されるものではない。フィルタ1の平面形状は、図示の略円形の他、鼻孔の形状に合わせて異径のものや、角をアールにした多角形など、鼻孔bを塞ぐことができるものであれば適宜変更して実施することができる。フィルタ1には、花粉対策の薬剤や花粉を吸着する化学品を塗布したり含浸させたりしておいてもいい。
この左右のフィルタ1、1は、上記の連結部2によって連結されている。この連結部2は、フィルタ1の外周辺に取り付けられている。この例では、シート状フィルタは複数のフィルタシート11、11を重ねてその周囲を縫着しているが、そのフィルタシート11、11の間に連結部2を挟んで固定する。この固定の方法は、適宜方法を採用することができるが、この例では、上下のフィルタシート11、11同士の周囲を縫製や接着や溶着で固定してあり、その際、連結部2の端部をフィルタシート11、11の間に挟んでフィルタシート11、11と共に固定したものである。この連結部2はフィルタ11の周囲に固定することが望ましく、フィルタ1の中央にまで達することは通気性の低下などの問題が生ずる。よって、連結部2はフィルタ1直径の約3分の1以内の部分に固定することが望ましい。また、図示は省略するが、フィルタ1の周囲から外方向に伸びる突出部を設けて、この突出部に連結部2を固定するようにしてもよい。また、この例では、フィルタシート11の間に連結部2を挟んで固定したが、フィルタ1の表面又は裏面に連結部2を固定するものでもよい。
装着に際しては、離型紙3を剥がして、連結部2の粘着面21を鼻柱に押しつけて粘着させると共に、左右のフィルタ1、1を左右の鼻孔b、b内に軽く押し込むようにして装着すればよく、これによって外部からは目立つことなく、鼻孔b内に侵入する花粉の量を減少させることができるものである。さらに左右のフィルタ1、1で、鼻水を吸収等することによって、鼻水対策ともなり得ることはもちろん、比較的安価に製造できるため、例えば、鼻水で濡れてしまった場合に交換するなど、一日に何度も交換することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係るシート状フィルタの正面図である。
【図2】図1の中央横断面図である。
【図3】本願発明の実施の形態に係るシート状フィルタの装着状態の説明図である。
【符号の説明】
1 シート状フィルタ
2 連結部
3 離型紙
11 フィルタシート
21 粘着面
【図1】
【図2】
【図3】