健康・医療
【考案の名称】日焼け防止用フェースカバー
【実用新案権者】
【識別番号】511138227
【氏名又は名称】河野 龍子
【住所又は居所】大阪府和泉市阪本町376−112
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100107711
【氏名又は名称】磯兼 智生
【考案者】
【氏名】河野 龍子
【住所又は居所】大阪府和泉市阪本町376−112
【要約】
【課題】
フレームで日よけシートを吊り下げることで顔の下半分を覆う日焼け防止用のカバーにおいて、シートを顔に接触しにくいように固定することを課題とする。
【解決手段】
日焼け防止用フェースカバーXを、円弧状に折り曲げられた線材からなるフレーム20と、前記フレーム20に上端縁が沿って固定される遮光性のシートからなる日よけシート10と、帽子のサイドクラウン側部、カチューシャの下端部、ヘアバンドの側部又は眼鏡の蔓に固定される固定具30と、前記フレーム20を前記固定具30に連結固定し、前記フレーム20が前記帽子、カチューシャ、ヘアバンド又は眼鏡の着用者の顔に沿うよう略水平に保持する棒材又は板材からなる連結保持部40とから構成する。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
円弧状に折り曲げられた線材からなるフレームと、
前記フレームに上端縁が沿って固定される遮光性のシートからなる日よけシートと、
帽子のサイドクラウン側部、カチューシャの下端部、ヘアバンドの側部又は眼鏡の蔓に固定される固定具と、
前記フレームを前記固定具に連結固定し、前記フレームが前記帽子、カチューシャ、ヘアバンド又は眼鏡の着用者の顔に沿うよう略水平に保持する棒材又は板材からなる連結保持部と
を有する日焼け防止用フェースカバー。
【請求項2】
前記連結保持部には、折り曲げ可能かつ折り曲げた状態で固定可能なフレキシブルアームが設けられ、当該フレキシブルアームは、前記フレームと日よけシートの重さでは変形しないものである請求項1に記載日焼け防止用フェースカバー。
【請求項3】
円弧状に保持される前記日よけシートの凹面側から接触することで前記日よけシートの凹面側への移動を規制する線材又は板材からなり、前記固定具又は連結保持部に固定される補助フレームをさらに有する請求項1又は2に記載の日焼け防止用フェースカバー。
【請求項4】
前記日よけシートの両下端部には、互いに係合しあう係合部材が設けられる請求項1から3のいずれか1項に記載の日焼け防止用フェースカバー。
【請求項5】
前記フレームの端部が摺動可能に係合する貫通孔が設けられたブロック体が、前記フレームの両端部のそれぞれに当該貫通孔によって固定され、前記連結保持部は当該ブロック体と前記固定具とを連結固定するものである請求項1から4のいずれか1項に記載の日焼け防止用フェースカバー。
【請求項6】
前記補助フレームの両端が棒状に形成されるとともに、それぞれの前記ブロック体に設けられる係合穴に当該両端が係合することで、前記補助フレームは前記ブロック体に着脱可能に固定されるものである請求項5に記載のフェースカバー。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、顔の前面側を覆うことで日焼けを防止するカバーに関する。
【背景技術】
顔の日焼けを防止するためには帽子やサングラスが用いられるが、顔の下側は照り返しなどがあると帽子やサングラスでは日焼けを防ぐことができない。これに対応して、下記特許文献1〜4には、顔の下側を覆うカバーが提示されている。特許文献1、2には日よけシートを頭の後ろで縛って固定するマスクが示されている。特許文献3には、眼鏡の蔓とレンズフレームの下部に日よけシートを吊り下げるものが開示されている。特許文献4には遮光性のあるプラスチック板を額部分に固定する器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】
特開2008−101292号公報
【特許文献2】
特開2008−25073号公報
【特許文献3】
特開2007−277781号公報
【特許文献4】
特開2008−132285号公報
【特許文献5】
特開2008−133550号公報
【特許文献6】
特開2010−90520号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
このような、日焼け防止用のカバーは女性が使用するものであり、多くの場合化粧をした状態で使用するものと考えられる。しかしながら、特許文献1〜3に記載の考案は、シートを顔に巻いたり、シートを顔の前に近距離で垂らすものであるために、シートが化粧をしている顔に触れると、化粧が落ちたり崩れたりするという問題がある。特許文献4に記載の考案は、プラスチック板を顔から離して固定するものであるため化粧が落ちるといった問題は生じないが、プラスチック板が嵩張ってしまうという問題がある。
ところで、上記特許文献5、6には、円弧状のフレームに日よけシートを吊り下げたものを帽子の後ろ側に固定する考案が開示されている。このようにフレームにシートを吊り下げる場合、あまり嵩張らず、また、フレームの位置を十分に離すことでシートの後ろ側に接触しにくくすることができる。しかし、特許文献5、6に記載の考案は、後頭部から首の後ろを覆うものであり、シート部分が後頭部や首に接触することを考慮する必要が無いものであるので、これをそのまま顔の前面側を覆うようにしても、シートが接触しないように顔の目より下半分のみを覆うようにすることはできない。
本考案は、このような問題に鑑み、フレームで日よけシートを吊り下げることで顔の下半分を覆う日焼け防止用のカバーにおいて、シートを顔に接触しにくいように固定することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、円弧状に折り曲げられた線材からなるフレームと、前記フレームに上端縁が沿って固定される遮光性のシートからなる日よけシートと、帽子のサイドクラウン側部、カチューシャの下端部、ヘアバンドの側部又は眼鏡の蔓に固定される固定具と、前記フレームを前記固定具に連結固定し、前記フレームが前記帽子、カチューシャ、ヘアバンド又は眼鏡の着用者の顔に沿うよう略水平に保持する棒材又は板材からなる連結保持部とを有する日焼け防止用フェースカバーである。なお、眼鏡にはサングラス(色眼鏡)が含まれる。
請求項2に記載の考案は、前記日焼け防止用フェースカバーにおいて、前記連結保持部には、前記フレームと日よけシートの重さでは変形しない、折り曲げ可能かつ折り曲げた状態で固定可能なフレキシブルアームが設けられるものである。
請求項3に記載の考案は、前記日焼け防止用フェースカバーにおいて、円弧状に保持される前記日よけシートの凹面側から接触することで前記日よけシートの凹面側への移動を規制する線材又は板材からなり、前記固定具又は連結保持部に固定される補助フレームをさらに有するものである。
請求項4に記載の考案は、前記日焼け防止用フェースカバーにおいて、前記日よけシートの両下端部に、互いに係合しあう係合部材が設けられるものである。
請求項5に記載の考案は、前記日焼け防止用フェースカバーにおいて、前記フレームの端部が摺動可能に係合する貫通孔が設けられたブロック体が、前記フレームの両端部のそれぞれに当該貫通孔によって固定され、前記連結保持部は当該ブロック体と前記固定具とを連結固定するものである。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載の日焼け防止用フェースカバーにおいて、 前記補助フレームは両端が棒状に形成されるとともに、それぞれの前記ブロック体に設けられる係合穴に当該両端が係合することで、前記補助フレームが前記ブロック体に着脱可能に固定されるものである。
【考案の効果】
以上のような構成により、本考案は次のような効果を奏する。
請求項1に記載の考案は、帽子、カチューシャ、ヘアバンド又は眼鏡に固定具を介して固定して使用するものであり、これらの帽子等を装着した使用者の顔の前にフレームを略水平に保持固定するので、フレームの前後位置を適当な位置とすれば、フレームに上端縁を固定される日よけシートを、使用者の顔から一定の距離を空けて保持することができる。従って、日よけシートにより化粧が擦れて崩れるといったことを抑制することができる。
請求項2に記載の考案は、フレームと固定具とを連結する連結保持部にフレキシブルアームを設けることで、固定具に対するフレームの位置を適宜修正することができ、固定対象に応じて適切な位置にフレームを保持させることができる。
請求項3に記載の考案は、補助フレームを設けることで日よけシートが風などで使用者の顔側に押されても、日よけシートの移動が規制されるので、日よけシートが使用者の顔に接触することを抑制することができる。
請求項4に記載の考案は、日よけシートの両下端部に設けられた係合部材同士を首の後ろ側で係合させることで首と顔の側面及び首の後ろを日よけシートで覆うことができる。
請求項5に記載の考案は、フレームの端部が、固定部に固定されるブロック体を貫通孔を介して摺動できるので、フレームの前後の位置を容易に調整することができる。
請求項6に記載の考案は、補助フレームが着脱可能に設けられることで、日焼け防止用フェースカバーを使用しないときに、補助フレームを取り外してコンパクトに収納することができる。
【考案を実施するための形態】
以下、本考案に係る日焼け防止用フェースカバーの実施の形態にについて、図面を参照しながら説明する。
図1に、実施形態に係る日焼け防止用フェースカバーXの斜視図を示す。日焼け防止用フェースカバーXは、日よけシート10、フレーム20、固定具30、連結保持部40を有する。
日よけシート10は、メッシュ生地の紫外線を含む光に対する遮光性のある長方形状のシートにより構成される。日よけシート10は、上端縁が折り返され、折り返された端部を縫って固定することでフレーム20が通るパイプ状の固定縁部11が形成される。また、日よけシート10の両下端には互いに係合しあうスナップボタン12a、12bが固定されている。
フレーム20は、アルミ製の線材を中央部が円弧状になるように曲げたもので、日よけシート10の固定縁部11を通すことで日よけシートを吊り下げた状態で保持固定する。フレーム20の両端部には、上辺の両端が直角となる台形状の側面を有するゴム製のブロック体21が設けられる。ブロック体21には、フレーム20を構成する線材が摺動可能に嵌る貫通孔21aが設けられ、この貫通孔21aがフレーム20の両端に嵌ることでブロック体21はフレーム20に対して摺動可能に固定される。また、ブロック体21には斜め下方に向かう係合穴21bが設けられる。この各ブロック体21に設けられる係合穴21bには、フレーム21よりも細い、U字状に曲げられた線材からなる補助フレーム22の両端部が嵌り固定される。補助フレーム22は係合穴21bに刺してあるだけなので、必要に応じて着脱が可能である。なお、補助フレーム22を固定する際には、メッシュ生地からなる日よけシート10のメッシュを構成する穴に一部分を通すことで、補助フレーム22と日よけシート10とを固定するようにしてもよい。さらに、フレーム20を構成する線材の両端部は雄ねじが切られるとともに、この雄ねじに係合する雌ねじが設けられた球状のストッパー23が固定されており、これにより、ブロック体21がフレーム20を構成する線材から抜けないようになっている。
固定具30は、バネにより閉じる方向に付勢され、摘みにより開くことができるクリップにより形成される。固定具30のバネは、固定対象物に挟んで固定した状態で、日よけシート10、フレーム20、連結保持具40の重みで回転しない程度に強いものが採用される。
連結保持具40は、両端に球継ぎ手が設けられる円筒体を球継ぎ手同士を棒体で連結したフレキシブルアームにより構成される。このフレキシブルアームの一端に存する球継ぎ手は棒体を解して固定具30に固定され、他端に存する球継ぎ手は棒体を解してブロック体21に連結される。なお、ブロック体21に連結される棒体の先端は傘状に開いておりブロック体21から抜けないようになっている。連結保持具40を構成するフレキシブルアームの各球継ぎ手は、比較的硬く嵌り合っており、シート10及びフレーム20の重さ程度では変形しないようになっている。
次に、以上のような構成を有する日焼け防止用フェースカバーの使用方法について説明する。図2に日焼け防止用フェースカバーXを装着した状態を表す側面図を示す。使用に際しては、帽子、眼鏡、カチューシャ、ヘアバンドなど頭部に固定するものを利用する。ここでは帽子Cを利用する場合について説明する。使用者は、帽子Cのサイドクラウン両側部下端に両側の固定具30をそれぞれ挟んで固定する。その後、連結保持具40を適宜曲げて、フレーム20の高さ及び前後の位置を調節する。なお、前後の位置は、フレーム20のブロック体21に対する摺動によっても調節することができる。これにより、図2のように日よけシート10を顔から一定距離だけ離れた状態に保持することができる。日よけシート10の中央近傍には補助フレーム22が内側から日よけシート10の顔側への移動を規制しているので、風などが吹いても、日よけシート10が顔に触れることがほとんどない。従って、化粧をしていても、日よけシート10によって擦れて剥げたり、崩れたりすることを抑制することができる。
なお、首の両側面側などを覆いたい場合は、図3に示すように首の後ろ側でスナップボタン12a、12bを係合させて、日よけシート10の両端部を首の後ろで連結させることができる。これによって、日よけシート10の側面縁が後ろ側に傾斜し、顔の側面下方から首側面及び背面にかけて日よけシート10で覆うことができる。
なお、上記実施形態では、固定具30としてクリップを用いたが、全周につばがある帽子の場合、帽子のサイドクラウン下端にクリップを挟むことができない。これに対応するための固定具の変形例を図4に示す。この固定具30Aは、板体35に垂直に突出する2本のピン36を設け、それぞれのピンに蝶タック37を係合させるものである。使用に際しては、帽子のサイドクラウン側面に内側からピン36を外側に向けて刺し、外側に突出したピン36に蝶タック37を係合させて固定するものである。
また、上記実施形態では、固定具30の狭持力で日よけシート10及びフレーム20の重さでも回転しないように支持しているが、固定具部分を2点で支持することでより回転しにくくしてもよい。一例を図5に示す。図に示す日焼け防止用フェースカバーYは、フレーム20の両端部延長部分を上方に曲げてクリップ31aを設けるとともに、延長部分の途中に線材41を溶接し、この線材41の先端にもクリップ31bを設けたものである。この日焼け防止用フェースカバーYは、固定具30Bであるクリップ31a、31bより2点で固定されるのでクリップ31a、31bの狭持力が強くなくても、比較的容易にフレーム20の回動を抑制することができる。
さらに、上記実施形態では、連結保持具40にフレキシブルアームを設けることで、位置等の調整を可能にしているが、例えば、図5の日焼け防止用フェースカバーYにおいて、フレーム20を構成する線材及び溶接された線材41を、塑性のある金属で構成し、これらの線材を曲げることでフレーム20の位置などを調整できるようにしてもよい。
そして、上記実施形態では、固定具としてクリップやピンと蝶タックを例示したが、固定具は帽子やカチューシャなどの対象物に固定できるものであれば適宜採用することができる。例えば、固定対象物に面ファスナーの被係合部を設けておき、固定具を面ファスナーの係合部により構成したり、固定対象物に鉄板や磁石を設けておき、固定具にこれに吸着する磁石により構成したり、眼鏡の蔓やヘアバンドに固定する場合は、上縁に引っ掛けるようなフックにより構成したり等、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】日焼け防止用フェースカバーの斜視図である。
【図2】日焼け防止用フェースカバーの装着状態を示す側面図である。
【図3】日焼け防止用フェースカバーのスナップボタンを留めた装着状態を示す側面図である。
【図4】固定具の他の例を示す拡大分解斜視図である。
【図5】日焼け防止用フェースカバーの変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
X、Y 日焼け防止用フェースカバー
10 日よけシート
20 フレーム
21 ブロック体
21a 貫通孔
21b 係合穴
22 補助フレーム
30、30A、30B 固定具
40 連結保持具
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】