健康・医療
【発明の名称】眼鏡
【出願人】
【識別番号】509004893
【氏名又は名称】中村 照雄
【住所又は居所】青森県三戸郡田子町田子字舘越14−43
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100130823
【氏名又は名称】三浦 誠一
【発明者】
【氏名】中村 照雄
【住所又は居所】青森県三戸郡田子町田子字舘越14−43
【要約】
【課題】
眼鏡のズレ落ちを防止できる眼鏡を提供することを目的とする。
【解決手段】
眼鏡10は、フロントフレーム12と、テンプル14とから構成され、フロントフレーム12のリム12a,12bの内側部分にノーズパット16a,16bが取り付けられている眼鏡である。ノーズパット16a,16bは、当該ノーズパット16a,16bの脚を形成する眼鏡支持手段18を備えている。眼鏡支持手段18は、その長さおよび幅を調整できるものである。ノーズパットの脚の長さおよび幅を容易に調整し、眼鏡10のズレ落ちた場合のノーズパット16a,16bと同じ位置で眼鏡10を支えることにより、眼鏡10のズレ落ちを防止でき、眼鏡の装着者は、手で眼鏡10のフロントフレーム12を押し上げて眼鏡10を元の位置に戻す必要がなくなり、仕事や勉強に集中できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻を両脇から挟んで眼鏡を支えるノーズパットを有する眼鏡において、
前記ノーズパットの脚を形成するものであって、前記眼鏡がズレ落ちた際のノーズパットの位置から眼鏡を支える前記脚の長さおよび幅の調整が可能な眼鏡支持手段を備え、前記眼鏡のリムにロウ付けされた眼鏡支持手段取付部材又は前記眼鏡のブリッジに前記眼鏡支持手段の上端を固定するようにしたことを特徴とする眼鏡。
【請求項2】
前記眼鏡支持手段は、その一部又は全体に関節部が形成されている可塑性を有するものであって、当該眼鏡支持手段を前記関節部から曲げて変形させることにより、その長さおよび幅を調整するようにしたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡。
【請求項3】
前記眼鏡支持手段は、その一端がパット支持箱に固定されている眼鏡支持手段本体と当該眼鏡支持手段本体を嵌入する嵌合孔を備える眼鏡支持手段嵌入部材とからなるものであり、前記嵌合孔に眼鏡支持手段本体を嵌め込み又は引き出すことによって当該眼鏡支持手段の長さおよび幅を調整し、
かつ、当該眼鏡支持手段の上端を前記眼鏡支持手段取付部材又はブリッジに摺動可能に固定することを特徴とする請求項1記載の眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、眼鏡を支えるノーズパットを備える眼鏡に関する。
【背景技術】
従来の眼鏡のうち、ノーズパット(鼻当て)とテンプル(つる)を備える眼鏡が一般的形式の眼鏡であり、広く普及されている。眼鏡を快適に利用するためには、眼鏡の掛り具合の調整(フィッティング)を行う必要がある。フィッティングされた眼鏡はそのフロントがノーズパットとテンプルにより支えられ、眼鏡がズレ落ちることはない。
しかし、眼鏡は頻繁に掛け外しされることからテンプルの幅がフィッティング時より徐々に広がってしまう。テンプルの幅が広くなりテンプルの眼鏡を支える力が弱まると、眼鏡の重量がノーズパットのみにかかる。この場合、ノーズパットが眼鏡を支えらえずフィッティング時の位置より下方の位置に移動する。また、このノーズパットの移動に伴い眼鏡がズレ落ちる。従来、眼鏡を装着する者は、眼鏡がズレ落ちると、手でフロントフレームを押し上げて眼鏡を元の位置に戻していた。このような眼鏡を元の位置に戻す動作は、仕事や勉強の集中力を低下させることになり、好ましくなかった。
そこで、眼鏡のズレ落ちを防止する眼鏡のテンプルやノーズパットが提供されている(例えば、特許文献1、2)。
【特許文献1】
特開平7−159735
【特許文献2】
特開2002−72151
特許文献1の眼鏡のテンプルは、レンズを装着したフロントの両端に枢着する眼鏡のテンプルであり、そのテンプルは基端に略角柱状のヒンジ部を有する支持杆と、基端に耳掛け部を有する支持杆の先端側を夫々所定長さを有する管体の前後より進退自在に設けられ、両支持杆の先端側を管体内へ縮退する方向に付勢されている。また、ヒンジ部及び耳掛け部に段差を設けて夫々軸方向に長いL字杆を延設すると共に、該L字杆を向かい合わせて所定長さの管体に摺動自在に挿通し、各L字杆先端の立上り部間に管体に固着したバネ止めを設け、該バネ止めと各立上り部間に夫々バネを介装して伸縮自在としたものである。
特許文献1のテンプルは、そのテンプルを外側へ拡げる力が働くと、その力をヒンジ部を有する支持杆に作用させたバネの弾性力で受け流し、テンプルの開き角を一定に保持する。眼鏡の装着時においては、管体・支持杆の収縮にて装着者に適した装着長さを保持する。これにより、眼鏡のズレ落ちを防止することが可能であった。
しかし、眼鏡のズレ落ちは、テンプルの幅が広がること以外に、左右のノーズパットの幅が広がること、汗をかくことなどによっても起こる場合がある。従って、特許文献1のテンプルによっても、眼鏡のズレ落ちを防止できない可能性があった。
特許文献2のメガネフレームの鼻当て用パット(ノーズパット)は、鼻に当接する部位が竹材からなるものである。この鼻当て用パッドは、メガネの装着者が汗をかいた場合でも、竹材が利用者の鼻に接触して汗の水分や油分を吸収する。また、その吸収された水分が体温によって蒸発される。これにより、鼻と当接する部位に汗が付着し、眼鏡がズレ落ちるという事態を回避できる。
しかし、特許文献2の鼻当て用パットは、その材質を竹材に限定するものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決するために、眼鏡のズレ落ちを防止できる眼鏡を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明の眼鏡は、鼻を両脇から挟んで眼鏡を支えるノーズパットを有する眼鏡において、前記ノーズパットの脚を形成するものであって、前記眼鏡がズレ落ちた際のノーズパットの位置から眼鏡を支える前記脚の長さおよび幅の調整が可能な眼鏡支持手段を備え、前記眼鏡のリムにロウ付けされた眼鏡支持手段取付部材又は前記眼鏡のブリッジに前記眼鏡支持手段の上端を固定するようにしたものである。
また、前記眼鏡支持手段は、その一部又は全体に関節部が形成されている可塑性を有するものであって、当該眼鏡支持手段を前記関節部から曲げて変形させることにより、その長さおよび幅を調整するようにしたものである。
また、前記眼鏡支持手段は、その一端がパット支持箱に固定されている眼鏡支持手段本体と当該眼鏡支持手段本体を嵌入する嵌合孔を備える眼鏡支持手段嵌入部材とからなるものであり、前記嵌合孔に眼鏡支持手段本体を嵌め込み又は引き出すことによって当該眼鏡支持手段の長さおよび幅を調整し、かつ、当該眼鏡支持手段の上端を前記眼鏡支持手段取付部材又はブリッジに摺動可能に固定するようにしたものである。
【発明の効果】
本発明の眼鏡は、眼鏡がズレ落ちた際、そのズレ落ちた位置で眼鏡を支えるものであるため、さらなる眼鏡のズレ落ちを防止し、手でフロントフレームを押し上げて眼鏡を元の位置に戻す動作を回避でき、仕事や勉強の集中力を高めることができる。
また、本発明の眼鏡支持手段はその一部又は全体に関節部が形成されている可塑性を有するものであり、又は、当該眼鏡支持手段を伸縮自在に設けることよって、ノーズパットの長さおよび幅を容易に調整することができる。これにより、眼鏡を装着する者が自ら眼鏡のフィッティングを行うことができる。
また、前記眼鏡支持手段を前記眼鏡のフロントフレームに可動自在に取り付けることにより、フロントフレームの位置も容易に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
本発明は、眼鏡を装着する者が眼鏡がズレ落ちる度に手でフロントフレームを押し上げて眼鏡を元の位置に戻し動作を回避することを実現するものである。
【実施例1】
本発明の眼鏡を図に基づいて説明する。図1は、本発明の眼鏡の構成図であり、図1(a)はフィッティングされた状態を表す図であり、図1(b)は眼鏡がズレ落ちた場合の使用状態を表わす図である。図2は、図1のノーズパットの拡大図である。
本発明の眼鏡10は、フロントフレーム12と、テンプル14とから構成され、フロントフレーム12のリム12a,12bの内側部分にノーズパット16a,16bが取り付けられている眼鏡である(図1)。ノーズパット16a,16bは、当該ノーズパット16a,16bの脚を形成する眼鏡支持手段18を備えている(図2)。
眼鏡支持手段18は、所定の長さを有するものであり、その一部又は全体に関節部20が形成されている可塑性を有するものである。関節部20は、手等で力を加えて折り曲げることができるようになっている(図2)。眼鏡支持手段18を関節部20から曲げて変形させることにより、ノーズパット16a,16bの位置を左右、前後、上下の各方向に自由自在に変位させることができる。眼鏡支持手段18の変形により、ノーズパットの脚の長さおよび幅を容易に調整することができ、眼鏡を装着する者が自ら眼鏡のフィッティングを行うことができる。
図1(a)の眼鏡10は、眼鏡支持手段18をリム12a,12bの縁に沿って折り曲げ、眼鏡が快適に利用できる位置(フィッティング時の位置)にノーズパット16a,16bを配置したものである。
図1(b)の眼鏡10は、眼鏡支持手段18を手で垂直方向に伸ばした状態のものである。
なお、図1において、ノーズパット16a,16bに埋着され固定されたパット芯(図示せず)とパット支持箱22とがネジ(図示せず)で連結されている。
眼鏡支持手段18の上端はフロントフレーム12のリム12a,12bにロウ付けされた眼鏡支持手段取付部材24に固定されており、眼鏡支持手段18の下端は前記パット支持箱22に固定されている。
ノーズパット16a,16bにはある程度のガタ付が与えられている。ノーズパット16a,16bはガタ付きの範囲においてその方向が変化し、眼鏡10を掛けた際、ノーズパット16a,16bは鼻を両脇から挟んで眼鏡10を支える。
眼鏡10の使用方法を図3に基づいて説明する。図3は、本発明の眼鏡を顔に掛けた状態を表わす図である。
状態図3A(眼鏡10を細い実線で表した図)は、フィッティングされた眼鏡10を顔26に掛けた状態を表わすものであり、眼鏡10は顔26にフィットした状態で掛けられている。
状態図3B(眼鏡10を点線で表した図)は、眼鏡10がズレ落ちた状態を表すものである。眼鏡10がズレ落ちると、ノーズパット16a,16bが状態図3Aの位置より顔26の下方の位置に移動する。眼鏡10のフロントフレーム12の位置(高さ)は状態図3Aの位置より低くなる。
状態図3C(眼鏡10を太い実線で表した図)は、眼鏡10の眼鏡支持手段18を鉛直方向に伸ばした眼鏡10(図1(b)の眼鏡)を顔26に掛けた状態を表わすものである。眼鏡10のノーズパット16a,16bは、状態図3Bのノーズパット16a,16bと同じ位置で眼鏡10を支え、眼鏡10を状態図3Aの高さに支持している。この場合、眼鏡10はズレ落ちることはなく、眼鏡の装着者は、手でフロントフレーム12を押し上げて眼鏡10を元の位置に戻す動作を行う必要がなくなるため、仕事や勉強に集中できる。
眼鏡支持手段18は、リム12a,12bにロウ付けされた眼鏡支持手段取付部材24に前後方向に可動できるように取り付けてもよい。眼鏡支持手段18を可動自在に設けることにより、レンズ28と瞳30との距離を容易に調整することができる。
本発明の眼鏡の眼鏡支持手段の他の実施形態を図4に基づいて説明する。図4(a)は眼鏡支持手段の構成図であり、図4(b)は眼鏡支持手段の眼鏡支持手段取付部材の側面図である。
眼鏡支持手段32は、その一端がパット支持箱22に固定されている眼鏡支持手段本体34と、その眼鏡支持手段本体34を嵌入する嵌合孔38を備える眼鏡支持手段嵌入部材36とから構成されるものである。眼鏡支持手段32は、嵌合孔38に眼鏡支持手段本体34を嵌め込み又は引き出すことによって、眼鏡支持手段32の長さを調整することができるようになっている。これにより、ノーズパット16a,16bの位置を上下方向に変位させることができる。
眼鏡支持手段32(支持手段嵌入部材36)は、リム12a,12bにロウ付けされた眼鏡支持手段取付部材40を軸に図4(b)に示す矢印の向き(前後方向)に摺動可能に設けられている。これにより、ノーズパット16a,16bの位置を前後方向に変位させることができ、かつ、レンズ28と瞳30との距離を調整することができる。
眼鏡支持手段32は、略ハの字形に形成されている。これにより、眼鏡支持手段32の長さを調整する際、同時にノーズパット16a,16bの位置が左右方向に変位し、ノーズパット16a,16bの幅を調整することができる。
なお、眼鏡支持手段本体34の一部又は全体に可塑性を有する関節部20を設けてもよい。
以上のように眼鏡支持手段32の長さおよび幅を調整できるようにすることにより、眼鏡10のノーズパット16a,16bは、図3の状態図3Bのノーズパット16a,16bと同じ位置で眼鏡10を支え、眼鏡10を状態図3Aの高さに支持できる。この場合の眼鏡10はズレ落ちることはなく、眼鏡の装着者は、手でフロントフレーム12を押し上げて眼鏡10を元の位置に戻す動作を行う必要がなくなるため、仕事や勉強に集中できる。
なお、眼鏡支持手段18,32は、眼鏡10のブリッジ12cに取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼鏡の構成図であり、図1(a)はフィッティングされた状態を表す図であり、図1(b)は眼鏡がズレ落ちた場合の使用状態を表わす図である。
【図2】図1のノーズパットの拡大図である。
【図3】本発明の眼鏡を顔に掛けた状態を表す図である。
【図4】本発明の眼鏡の眼鏡支持手段の他の実施形態を表わす図であり、図4(a)は眼鏡支持手段の構成図、図4(b)は眼鏡支持手段の眼鏡支持手段取付部材の側面図である。
【符号の説明】
10 眼鏡
12a、b リム
12c ブリッジ
16 ノーズパット
18 眼鏡支持手段
20 関節部
24 眼鏡支持手段取付部材
32 眼鏡支持手段34 眼鏡支持手段本体
36 眼鏡支持手段嵌入部材
38 嵌合孔
40 眼鏡支持手段取付部材
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】