| 健康・医療 |
| 【考案の名称】採血用の椅子 【実用新案権者】 【識別番号】505281160 【氏名又は名称】内田 稔 【住所又は居所】愛知県豊明市栄町内山47−25 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100083068 【氏名又は名称】竹中 一宣 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100137899 【氏名又は名称】大矢 広文 【考案者】 【氏名】内田 稔 【住所又は居所】愛知県豊明市栄町内山47−25 【要約】(修正有) 【課題】 アームダウン手法に対応し、高さ方向等を自由に変えられ、採血テーブルが一体型で必要時にすぐに採血でき、採血者が倒れた場合、椅子の転倒及び採血者の落下を防止し、採血者の安全確保できる。 【解決手段】 脚体、座部、背凭れで構成した椅子本体の両側に立設した採血テーブル支持杆と、上方に配備した採血テーブルで構成した採血用の椅子で、支持杆は支柱と可動支柱で構成し、可動支柱は支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で固止可能とし、支持管を可動支柱に被せ、回転を固止する水平方向調整ネジを支持管に貫設し、可動支柱で固止し、支持管に支持材を可動可能に枢支し、支持材から支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成である。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 脚体と座部及び背凭れで構成した椅子本体と、この椅子本体の両側に立設した採血テーブルを支持する採血テーブル支持杆と、この採血テーブル支持杆の上方に配備した前記採血テーブルで構成した採血用の椅子であって、 前記採血テーブル支持杆は、採血テーブル支柱と、この採血テーブル支柱に入れ子式に設けた採血テーブル可動支柱で構成し、この採血テーブル可動支柱は、前記採血テーブル支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で所定位置に固止可能とし、 また採血テーブル支持管を前記採血テーブル可動支柱に回転自在に被嵌し、この回転を固止する水平方向調整ネジをこの採血テーブル支持管に貫設し、前記採血テーブル可動支柱で固止し、さらに前記採血テーブル支持管に採血テーブル支持材を可動可能に枢支し、この枢支をこの採血テーブル支持材から前記採血テーブル支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成とした採血用の椅子。 【請求項2】 脚体と座部及び背凭れで構成した椅子本体と、この椅子本体の両側に立設した採血テーブルを支持する採血テーブル支持杆と、この採血テーブル支持杆の上方に配備した前記採血テーブルで構成した採血用の椅子であって、 前記採血テーブル支持杆は、採血テーブル支柱と、この採血テーブル支柱に入れ子式に設けた採血テーブル可動支柱で構成し、この採血テーブル可動支柱は、前記採血テーブル支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で所定位置に固止可能とし、 また採血テーブル支持管を前記採血テーブル可動支柱に回転自在に被嵌し、この回転を固止する水平方向調整ネジをこの採血テーブル支持管に貫設し、前記採血テーブル可動支柱で固止し、さらに前記採血テーブル支持管に採血テーブル分岐支持材を可動可能に枢支し、この枢支をこの採血テーブル分岐支持材から前記採血テーブル支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成とした採血用の椅子。 【請求項3】 請求項1及び請求項2に記載の前記採血テーブルは、凹部を有することを特徴とする採血用の椅子。 【請求項4】 請求項1及び請求項2に記載の高さ方向調整ネジと水平方向調整ネジを兼用する構成とした採血用の椅子。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、アームダウン手法に対応する採血用の椅子に関する。 【背景技術】 従来、病人等を採血する場合、腕を台上に載置して注射して採血することが多かった。この場合、椅子以外に腕を載置するための台を用意しておかなければならず、手間がかかり、緊急を要する場合には対応できない等の問題があった。 また、台上に腕を載置すると、血管が地面と平行になり、注射針を腕の上方又は斜め上方から刺すため、注射内において血液の逆流圧が生じた場合、採血した血液が血管内に逆流する虞があり、採血による感染リスクが問題視されていた。 そのため、万が一逆流圧が生じた場合でも、採血管内の穿刺針が採血した血液に接触していなければ、採血した血液の逆流は起こらないことに着目し、被採血者のアームダウン(腕を下げる)手法が提唱されている。 椅子以外に腕を載置するための台を設置した採血用の椅子について、調査すると、実公昭45−24871号(文献(1))がある。文献(1)は、昇降可動なる椅子の肘掛け上に左右方向に回動自在に枢着された採血テーブルを設け、採血テーブルにバンドを附設した手首置きを移動自在に取付け、且つこの採血テーブルに腕を締付ける締付バンドを附設したものである。 また、肘掛けが自由に動く椅子については、特開平9−313301号(文献(2))がある。文献(2)は、椅子本体側に固定された肘掛けフレームの肘当て支持台の上を、肘当てが水平移動可能な椅子用肘掛け装置において、肘当て支持台と肘当てとの相対向する面の一方に、固定支持軸と椅子の幅方向に移動可能な可動支持軸を設けると共に、他方側に固定支持軸および可動支持軸がそれぞれ嵌合される2本のガイド溝が前後方向に並べて設けられ、各支持軸をガイド溝によってそれぞれ案内しながら、肘当てを前記肘当て支持台に対して移動させることを特徴とする椅子用肘掛け装置である。 【特許文献1】 実公昭45−24871号 【特許文献2】 特開平9−313301号 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 前記のアームダウン手法については、最近になり推奨されるようになったが、まだ、ハード面での対応がほとんどなされていないのが現状であり、現場でアームダウン手法に対応する椅子の実用化を望む声が多い。 文献(1)は、採血テーブルは回動自在に設けられているが、水平方向の移動だけであり、上下方向及び角度をつけることができず、前記アームダウン手法を用いての採血は難しい。 また、文献(2)は、前後左右の位置及び角度振りを調整することが可能であるが、単なる椅子の肘掛けであり、腕を緩やかにおくことができず、採血には適していない。 【課題を解決するための手段】 本考案は、アームダウン手法に対応した採血用の椅子であって、高さ方向、水平方向、傾斜角度を自由に変えることができること、採血テーブルが椅子と一体型となっているため、必要な時にすぐに採血ができること、等の特徴がある。 請求項1は、脚体と座部及び背凭れで構成した椅子本体と、この椅子本体の両側に立設した採血テーブルを支持する採血テーブル支持杆と、この採血テーブル支持杆の上方に配備した採血テーブルで構成した採血用の椅子であって、 採血テーブル支持杆は、採血テーブル支柱と、この採血テーブル支柱に入れ子式に設けた採血テーブル可動支柱で構成し、この採血テーブル可動支柱は、採血テーブル支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で所定位置に固止可能とし、 また採血テーブル支持管を採血テーブル可動支柱に回転自在に取付け、この回転を固止する水平方向調整ネジをこの採血テーブル支持管に貫設し、採血テーブル可動支柱で固止し、さらに採血テーブル支持管に採血テーブル支持材を可動可能に枢支し、この枢支をこの採血テーブル支持材から採血テーブル支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成とした採血用の椅子である。 請求項2は、脚体と座部及び背凭れで構成した椅子本体と、この椅子本体の両側に立設した採血テーブルを支持する採血テーブル支持杆と、この採血テーブル支持杆の上方に配備した採血テーブルで構成した採血用の椅子であって、 採血テーブル支持杆は、採血テーブル支柱と、この採血テーブル支柱に入れ子式に設けた採血テーブル可動支柱で構成し、この採血テーブル可動支柱は、採血テーブル支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で所定位置に固止可能とし、 また採血テーブル支持管を採血テーブル可動支柱に回転自在に被嵌し、この回転を固止する水平方向調整ネジをこの採血テーブル支持管に貫設し、採血テーブル可動支柱で固止し、さらに採血テーブル支持管に採血テーブル分岐支持材を可動可能に枢支し、この枢支をこの採血テーブル分岐支持材から採血テーブル支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成とした採血用の椅子である。 本考案は、手を確実に採血テーブル上に載置できること、リラックスして採血ができ、安全に採血ができること、等の特徴がある。 請求項3は、採血テーブルは、凹部を有することを特徴とする採血用の椅子である。 本考案は、構成の簡略化を図り、製造工程の簡素化を図ること、簡易に採血テーブルの位置を調整することができること、等の特徴がある。 請求項4は、高さ方向調整ネジと水平方向調整ネジを兼用する構成とした採血用の椅子である。 【考案の効果】 本考案は、脚体と座部及び背凭れで構成した椅子本体と、この椅子本体の両側に立設した採血テーブルを支持する採血テーブル支持杆と、この採血テーブル支持杆の上方に配備した採血テーブルで構成した採血用の椅子であって、採血テーブル支持杆は、採血テーブル支柱と、この採血テーブル支柱に入れ子式に設けた採血テーブル可動支柱で構成し、この採血テーブル可動支柱は、採血テーブル支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で所定位置に固止可能とし、また採血テーブル支持管を採血テーブル可動支柱に回転自在に取付け、この回転を固止する水平方向調整ネジをこの採血テーブル支持管に貫設し、採血テーブル可動支柱で固止し、さらに採血テーブル支持管に採血テーブル支持材を可動可能に枢支し、この枢支をこの採血テーブル支持材から採血テーブル支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成とした採血用の椅子である。 また、本考案は、脚体と座部及び背凭れで構成した椅子本体と、この椅子本体の両側に立設した採血テーブルを支持する採血テーブル支持杆と、この採血テーブル支持杆の上方に配備した採血テーブルで構成した採血用の椅子であって、採血テーブル支持杆は、採血テーブル支柱と、この採血テーブル支柱に入れ子式に設けた採血テーブル可動支柱で構成し、この採血テーブル可動支柱は、採血テーブル支柱に貫設した高さ方向調整ネジの緊締で所定位置に固止可能とし、また採血テーブル支持管を採血テーブル可動支柱に回転自在に被嵌し、この回転を固止する水平方向調整ネジをこの採血テーブル支持管に貫設し、採血テーブル可動支柱で固止し、さらに採血テーブル支持管に採血テーブル分岐支持材を可動可能に枢支し、この枢支をこの採血テーブル分岐支持材から採血テーブル支持管に貫設した傾斜角度調整ネジで司る構成とした採血用の椅子である。 従って、アームダウン手法に対応した採血用の椅子であって、高さ方向、水平方向、傾斜角度を自由に変えることができること、採血テーブルが椅子と一体型となっているため、必要な時にすぐに採血ができること、転倒防止杆により、採血者が急に意識を無くしたり、倒れた場合でも、椅子の転倒及び採血者の床への落下を防止し、採血者の安全を確保できること、等の特徴がある。 本考案は、採血テーブルは、凹部を有することを特徴とする採血用の椅子である。 従って、手を確実に採血テーブル上に載置できること、リラックスして採血ができ、安全に採血ができること、等の特徴がある。 本考案は、高さ方向調整ネジと水平方向調整ネジを兼用する構成とした採血用の椅子である。 従って、構成の簡略化を図り、製造工程の簡素化を図ること、簡易に採血テーブルの位置を調整することができること、等の特徴がある。 【考案を実施するための最良の形態】 本考案は、アームダウン手法による採血用の椅子の考案であり、実施するための最良の形態を図面を基に説明する。 図1は本考案の全体を表した斜視図であり、本考案の採血用の椅子本体1は、背凭れ2と座部3が一体型で構成され(一例である)、座部を支える座部支持体9、座部支持体9に設けた4本の脚体10、各脚体10を連繋する椅子の前部支持杆11、後部支持杆112及び側部支持杆111(支持杆は必要により設けられる)、脚体を動かないように固定する脚固定部12、座部支持体9から背凭れ2の側部に差し渡して設けられた転倒防止杆4、側部支持杆111及び座部支持体9によって支持される採血テーブル支持杆51、採血テーブル支持杆51に取り付けられた採血テーブル5で構成されている。採血テーブル支持材55には、採血テーブル5の傾斜角度を調整するための傾斜角度調整ネジ6と、採血テーブル支持管54には、採血テーブル5の水平方向の向きを調整するための水平方向調整ネジ7と、採血テーブル可動支柱53には、採血テーブル5の上下方向の高さを調整するための高さ方向調整ネジ8が取り付けられ、採血テーブル5を自由に移動させることが可能な構成である。 次に、本考案の採血用の椅子の一例について詳細に説明する。 本考案の採血用の椅子本体1は、背凭れ2と座部3が一体型で構成される。採血時にリラックスできるように、通常の大きさよりもやや大きい椅子のサイズであり(幅約55cm)、背凭れ2と座部3は採血者の座り心地の良い柔らかな素材で構成される。 座部3の下部には座部支持体9が構成され、座部3を支持している。座部支持体9の隅部に各脚体10が取り付けられ、各脚体10にはそれぞれ脚固定部12が取り付けられている。脚固定部12を取り付けることにより、椅子が固定され、採血の際、急な貧血症状により採血者が片側の転倒防止杆4に倒れかかった時でも、椅子本体1が不意に動かないように固定される。これにより、椅子の転倒を防止し、採血者が意識を失った場合や倒れてしまった場合に、重心が傾くことによる椅子の転倒を防止することができる。なお、椅子の大きさを通常の椅子よりも、やや大きいサイズとしたのは、椅子の重心を安定させ、前記のように、採血者が急に倒れた場合等でも、脚体10が床から浮上するのを防止し、椅子の転倒を防止するためでもある。 各脚体10はそれぞれ支持杆で連繋されており、前部の脚体10同士は前部支持杆11で連繋され、前部の脚体10と後部の脚体10は側部支持杆111で連繋され、後部の脚体10同士は後部支持杆112で連繋されている。前部支持杆11、側部支持杆111、後部支持杆112で、各脚体10を連繋することにより、脚体10の強化を図り、椅子の安全性を高める。前部支持杆11及び後部支持杆112を脚体10の上方に連繋し、側部支持杆111を脚体10の下部に連繋する。前部支持杆11、側部支持杆111、後部支持杆112の位置をずらすことにより、強度が高まり、また後述する採血テーブル支持杆51の強固な設置も可能となる。 椅子本体1に採血者が座って採血をしてる際に、急な貧血症状により採血者が意識を失ってしまった場合等に備えて、転倒防止杆4が設置されている。転倒防止杆4は座部支持体9にネジ止め又は融着され、座部支持体9から垂直に伸び、一定位置で背凭れ2側に折れ曲がり、背凭れ2の側部にネジ止め又は融着される。採血者が立ち上がる際に転倒防止杆4を支えにすることができ、また、肘掛けの役割も果たすことができる。転倒防止杆4の高さ、材質は特に限定されない。 採血者が採血をする場合に、採血テーブル5に採血者の腕を置いて採血する。採血テーブル支持杆51上に取り付けられ、採血テーブル支柱52は椅子本体1の側部支持杆111と座部支持体9にネジ止め又は融着される。採血テーブル5は、採血テーブル支持材55に取り付けられた傾斜角度を調整する傾斜角度調整ネジ6と、採血テーブル支持管54に取り付けられた水平方向を調整する水平方向調整ネジ7と、採血テーブル可動支柱53に取り付けられた高さ方向を調整する高さ方向調整ネジ8により、採血者の所望する位置に自由に調整することができる。 傾斜角度調整ネジ6は、採血テーブル5の傾斜角度を調整することができ、採血者の体の大きさや採血の仕方等によって、角度を変えることが可能である(図1点線部分参照)。図5を基に説明すると、採血テーブル支持管54に採血テーブル支持材(分岐支持材)55を可動可能に枢支するために、採血テーブル支持管54の外側に採血テーブル支持材55を設け、採血テーブル支持材55の螺軸部6a挿入側に貫通孔を設け、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを採血テーブル支持材55に螺合して貫通する。そして、採血テーブル支持管54の孔54aにナット55aを設け、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを採血テーブル支持管54に螺合して貫通する。傾斜角度調整ネジ6はもう一方側の採血テーブル支持材55に固止し、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを採血テーブル支持管54の孔54aに螺合して緊締する。採血テーブル支持管54の孔54aは1つ又は複数箇所でもよく、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを緊締するためのナット55aも1つ又は複数でもよい。尚、採血テーブル支持管54にナット55aを固止し、このナット55aに傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを螺合する。またナット55aは、採血テーブル支持管54の孔54aに遊嵌されている。従って傾斜角度調整ネジ6の螺入、螺戻により螺軸部6aの端部が採血テーブル支持管54に圧着されて採血テーブル5が所定の傾斜角度で固止される。 傾斜角度調整ネジ6を緩めることによって、採血テーブル支持材55を動かすことができ、傾斜角度の調整を行うことが可能となる。角度が決まったら、傾斜角度調整ネジ6を緊締して固定する。これにより、採血テーブル5の前部を下げることにより、腕Aを斜め下方向に下げるアームダウン手法による採血が可能となる。また、角度を変えることによって、採血者の腕の角度を自由に変更でき、腕を伸ばしたり曲げたりの作業が簡易にできる。また、採血者が無理な姿勢をとることもなく、安全に採血が可能である。 また、図6は、採血テーブル支持材55の他の実施例を表した断面図である。この場合、採血テーブル支持管54の内側に採血テーブル支持材55を設け、採血テーブル支持管54の螺軸部6a挿入側に孔(図示せず)を設け、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを採血テーブル支持管54に螺合して貫通する。そして、採血テーブル支持材55の孔にナット55aを設け、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを採血テーブル支持材55に螺合して貫通する。もう一方側の採血テーブル支持管54に固止し、傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aを採血テーブル支持管54に螺合して緊締する。尚、ナット55aを採血テーブル支持材55に遊嵌する。このナット55aには傾斜角度調整ネジ6の螺軸部6aが螺合される。従って、傾斜角度調整ネジ6の螺入、螺戻で採血テーブル支持管54に螺軸部6aの端部が圧着されて所定の傾斜角度で採血テーブル5が固止される。 水平方向調整ネジ7は、採血テーブル5の水平方向の動きを調整することができ、採血者の体の大きさや採血の仕方等によって、水平方向に向きを変えることが可能である(図3点線部分参照)。採血テーブル可動支柱53に採血テーブル支持管54を回転自在に被嵌し、採血テーブル支持管54に水平方向調整ネジ7を貫通させ、固止することができる。水平方向調整ネジ7を緩めることによって、採血テーブル支持管54を回転させることができ、水平方向の調整を行うことが可能となる。向きが決まったら、水平方向調整ネジ7を緊締し固定する。採血時に腕を外側に向ける場合、又は転倒防止杆4に平行して真っ直ぐ向ける場合等、腕の位置及び向きを自在に調整することができる。 高さ方向調整ネジ8は、採血テーブル5の高さを調整することができ、採血者の体の大きさや採血の仕方等によって、高さを変えることが可能である(図2点線部分参照)。採血テーブル支柱52に採血テーブル可動支柱53が入れ子式に設けられており、採血テーブル支柱52に高さ方向調整ネジ8を貫通させ、高さ方向調整ネジ8を緩めることによって、採血テーブル可動支柱53を上下方向に移動させることができ、高さの調整を行うことが可能となる。高さが決まったら、高さ方向調整ネジ8を緊締し固定する。高さを変えることによって、無理のない体勢での採血が可能であり、体勢によっては血の循環に影響を及ばす場合も考えられ、安全性の高い採血を行うことができる。構造の簡略化、作業の容易化、低コスト化等を目的として、前記採血テーブル可動支柱53と、採血テーブル支持管54との構造を変更すること(一例である。)で、水平方向調整ネジ7及び高さ方向調整ネジ8を兼用することが可能である。また、傾斜角度調整ネジ6と、水平方向調整ネジ7の兼用も可能である。 従って、傾斜角度調整ネジ6と、水平方向調整ネジ7と、高さ方向調整ネジ8を調整することにより、自在に角度、水平方向及び高さ方向を変更でき、子供から大人まで採血者を選ぶことなく、安全な採血が可能である。 なお、採血テーブル5は腕Aが載せやすいように両端が盛り上がり、真中部分が凹部となっている。これにより、腕Aが載せやすく、また、採血中に腕Aが大きく動くこともなく、安全に採血することができる。また、採血時以外は肘掛けに使用することも可能である。材質は柔らかい素材であれば良く、特に限定されない。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の全体の一例を表す斜視図である。 【図2】本考案の全体を他の角度から見た一例を表す斜視図である。 【図3】本考案の実際の使用状態を表す正面図である。 【図4】本考案の実際の使用状態を表す拡大斜視図である。 【図5】本考案の要部の一例を表す拡大断面図である。 【図6】本考案の要部の他の一例を表す拡大断面図である。 【符号の説明】 1 椅子本体 2 背凭れ 3 座部 4 転倒防止杆 5 採血テーブル 51 採血テーブル支持杆 52 採血テーブル支柱 53 採血テーブル可動支柱 54 採血テーブル支持管 54a 孔 55 採血テーブル支持材 55a ナット 6 傾斜角度調整ネジ 6a 螺軸部 7 水平方向調整ネジ 8 高さ方向調整ネジ 9 座部支持体 10 脚体 11 前部支持杆 111 側部支持杆 112 後部支持杆 12 脚固定部 A 腕 |
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使用例![]() 左右どちらでも患者にあった位置、角度で採血が出来ます。 |
![]() 尺側皮静脈部位からの採血も容易に行えます。 |
| 真空採血管を用いて採血を行う際に採血手技を誤ると血液逆流が起きる可能性があり体内に有害な物質や細菌が混入するという報告がありました。この報告を受け厚生労働省、日本医師会、日本看護協会、東京都などはさまざまな対応策を行いましたが一本化されることはありませんでした。 採血方法を標準化するために平成16年7月に日本臨床検査標準協議会(JCCLS)から「標準採血法ガイドライン 第1版」が発行されました。 この採血椅子は「標準採血法ガイドライン 第1版」で推奨されている血液逆流を起こさない安全な採血を行うために必要なアームダウン採血を行うことができる採血椅子です。 腕を置く採血台部分が左右に360度、アームダウン角度は水平から±87度まで自由に動かすことができるため、お子様、ご高齢の患者様や肢体の不自由な患者様などあらゆる角度の採血にも対応することができます。 患者様が安定した楽な姿勢で採血が出来るように背もたれや座席の部分を大きくし、ご高齢の患者様や肢体の不自由な患者様、背丈の低い患者様が腰掛易く、立ち上がり易いように椅子の高さを低めに設定してあります。 |
【図1】![]() |
【図2】![]() |
【図3】![]() |
【図4】![]() |
【図5】![]() |
【図6】![]() |