健康・医療
【考案の名称】身体洗浄兼機能回復用タオル
【実用新案権者】
【識別番号】509160029
【氏名又は名称】茅野 スミ
【住所又は居所】埼玉県北葛飾郡鷺宮町葛梅450−93
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100076255
【氏名又は名称】古澤 俊明
【代理人】
【弁護士】
【識別番号】230106943
【氏名又は名称】佐藤 治隆
【考案者】
【氏名】茅野 スミ
【住所又は居所】埼玉県北葛飾郡鷺宮町葛梅450−93
【要約】(修正有)
【課題】
両手の握力が弱くなってもタオルを長手方向に何枚かに折り畳んで体を洗うことのできる身体洗浄兼機能回復用タオルを提供する。
【解決手段】
タオル12の両端部であって、このタオル12を長手方向に4つ折りにする3本の折り目仮想線15のうちの2本の山折り折り目仮想線15の位置に、手17や指18をかけるゴム輪16を取り付ける。両腕を広げると、手に握力がなくても、タオルは、全体が長手方向に4つ折りとなる。4つ折りになったタオルを、両手を背中側に回し、両腕を左右に交互に引くと、肩部分を4つ折りのタオルで洗うことができる。背中を洗う場合の他に、腹、足、その他の身体全体を洗ったり、拭いたり、することもできる。また、エキスパンダーのように両腕を伸ばしたり、縮めたりして、指、腕などの機能回復のための用具として使用することもできる。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
タオルの両端部であって、このタオルを長手方向に4つ折りにする3本の折り目仮想線のうちの2本の山折り折り目仮想線の位置に、指をかけるゴム輪を取り付けたことを特徴とする身体洗浄兼機能回復用タオル。
【請求項2】
タオルの両端部であって、このタオルを長手方向に3つ折りにする2本の折り目仮想線のうちの山折り折り目仮想線の位置と、この山折り折り目仮想線から離れたタオルの側縁部に、指をかけるゴム輪を取り付けたことを特徴とする身体洗浄兼機能回復用タオル。
【請求項3】
タオルにおける山折りの折り目仮想線にひだを形成し、このひだの位置にゴム輪を取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の身体洗浄兼機能回復用タオル。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、病気で両手の握力が弱くなり、タオルを強く握れなくなっても背中などの洗浄用として、また、機能回復用として使用することのできる身体洗浄兼機能回復用タオルに関するものである。
【背景技術】
片腕の動きが不自由な人が、他方の腕さえ自由に動けば、入浴時に自分で背中を洗うことのできるタオルが提案されている(特許文献1)。
この特許文献1のタオルは、図7に示すように、タオル10の一方の端部に、タオルの幅と略同じ大きさのゴム輪11を、タオル10の一部を折り返して縫い込み取り付けたものである。このタオル10を使用して自分で背中を洗うには、ゴム輪11を動きの不自由な腕側の手の平にかけ、タオル10の他端を肩から背中に回し、斜め下の腰の位置で自由に動く手を使ってタオル10の端を握る。握った手の方を引っ張ると、ゴム輪11が伸び、力を緩めるとゴム輪11の弾性で元に戻るので、この動作を繰り返すことにより背中を洗うことができる、とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】
実開平6−70728号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の考案は、片腕の動きが不自由な人のためのものであるから、両手の握力が弱くなった人には、使用できないこと、自由に動く手を使って握っている側のタオル10の端部分は絞られて丸くなるが、ゴム輪11の付いている端の部分は、タオル10が広がったままであり、凹凸のある背中全体を十分に洗うことができないことなどの問題があった。
本考案は、両手の握力が弱くなってもタオルを長手方向に何枚かに折り畳んで体を洗うことのできる身体洗浄兼機能回復用タオルを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本考案は、タオルの両端部であって、このタオルを長手方向に4つ折りにする3本の折り目仮想線のうちの2本の山折り折り目仮想線の位置に、手や足の指をかけるゴム輪を取り付けたことを特徴とする。
また、本考案は、タオルの両端部であって、このタオルを長手方向に3つ折りにする2本の折り目仮想線のうちの山折り折り目仮想線の位置と、この山折り折り目仮想線から離れたタオルの側縁部に、手や足の指をかけるゴム輪を取り付けたことを特徴とする。
さらに、本考案は、タオルが長手方向に折り畳まれ易くするために、タオルにおける山折りの折り目仮想線にひだを形成し、このひだの位置にゴム輪を取り付けたことを特徴とする。
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、タオルの両端部であって、このタオルを長手方向に4つ折りにする3本の折り目仮想線のうちの2本の山折り折り目仮想線の位置に、指をかけるゴム輪を取り付けたので、両手の握力が弱くなった人が、両手の指にゴム輪をかけた状態で両腕を広げると、タオルは、2本の折り目仮想線で山折となり、他の折り目仮想線で谷折りとなり、手に握力がなくても、タオルは、全体が長手方向に4つ折りとなる。
4つ折りになったタオルを、両手を背中側に回し、両腕を左右に交互に引くと、肩部分を4つ折りのタオルで洗うことができる。
背中を洗う場合の他に、腹、足、その他の身体全体を洗ったり、拭いたり、することもできる。
また、両方の手の指にかけ、エキスパンダーのように両腕を伸ばしたり、縮めたりして、指、腕などの機能回復のための用具として使用することもできる。さらに、両足の指にかけたり、いずれか一方の手の指と、いずれか一方の足の指にかけたりして機能回復のための用具として使用することもできる。
ゴム輪は、ある程度の幅があり、弾力性も機能に不安のある指や手首に負担がかかる恐れのないものを選択することで、より快適に身体洗浄用や機能回復用としての機能を果たすことができる。
請求項2記載の考案によれば、タオルの両端部であって、このタオルを長手方向に3つ折りにする2本の折り目仮想線のうちの山折り折り目仮想線の位置と、この山折り折り目仮想線から離れたタオルの側縁部に、指をかけるゴム輪を取り付けたので、タオルを3つ折りにして前述同様に使用することができる。
請求項3記載の考案によれば、タオルにおける山折りの折り目仮想線にひだを形成し、このひだの位置にゴム輪を取り付けたので、折り畳みのしにくい布地であっても長手方向に容易に折り畳みができる。
【考案を実施するための形態】
本考案は、タオル12の両端部であって、タオル12を長手方向に4つ折りにする3本の折り目仮想線15のうちの2本の山折り折り目仮想線15の位置に、手17をかけるゴム輪16を取り付けることによって、身体洗浄用として、また、機能回復用として使用することができる。
【実施例1】
本考案による実施例1を図1及び図2に基づき説明する。
12は、体を洗うときに使用されるタオルで、このタオル12は、長辺部13が約80cm、短辺部14が約30cmのタオルの布地であるが、その他に手拭いの布地、化学繊維の布地、不織の布地などであってもよい。また、このタオル12における長辺部13と短辺部14の長さは、上記例に限られるものではない。
このタオル12の両端の短辺部14側には、2個ずつのゴム輪16(ゴム輪16a、16b、16c、16d)が縫い付け等で取り付けられている。これらゴム輪16の取り付け位置は、タオル12を長手方向に略4つ折りする3本の折り目仮想線15(15a、15b、15c)のうちの両側縁に近い折り目仮想線15a、15cの両端部にそれぞれゴム紐をリング状にして取り付ける。このゴム輪16は、図2に示すように、手17の指18に簡単に嵌め込めでき、しかも、容易に抜け出ないように指18の太さの約2〜3倍の大きさとする。
前記ゴム輪16は、輪ゴムのように弾力性が弱すぎたり、細すぎたりするとタオル12の自重で伸び切ってしまったり、指に食い込んだりして、身体洗浄用や機能回復用としての機能を果たすことができない。また、弾力性が強すぎると、機能に不安のある指や手首に負担がかかる恐れがある。そのため、幅が0.5〜1.0mm程度であって指に食い込むことがなく、伸ばしたとき指や手首に急に強い力がかからずに、抵抗なく2〜3倍に伸びるゴム紐が使用される。このゴム紐は、ゴムを縫い込んだものでなく、織り方で弾力性を持たせたものをも含むものである。
このように構成したタオル12を使用して背中を洗うときには、左手17aの親指18aに一方のゴム輪16aをかけ、薬指18bに他方のゴム輪16bをかける。また、右手17bの親指18aに一方のゴム輪16cをかけ、薬指18bに他方のゴム輪16dをかける。前記薬指18bは、薬指以外の中指、小指、人差し指でもよい。
両手の2本の指にゴム輪16をかけた状態で両腕を広げると、図2に示すように、タオル12は、折り目仮想線15aと15cで山折となり、折り目仮想線15bで谷折りとなるので、手17に握力がなくても、タオル12は、全体が長手方向に4つ折りとなる。
4つ折りになったタオル12を、図3に示すように、両手を背中側に回し、両腕を左右に交互に引くと、肩部分を4つ折りのタオル12で洗うことができる。
両手を背中側に回し、一方の腕を下向きに回すと、タオル12は、鎖線で示すように背中で斜めになるので、4つ折りのタオル12で他方の肩部分から腰部分まで斜めに洗うことができる。一方の腕を上にして他方の腕を下向きに回せば、逆方向の斜め洗いができる。
両方の腕を下向きに回せば腰部分を洗うことができる。
図3では、背中を洗う場合について説明したが、背中を洗う場合の他に、腹、足、その他の身体全体を洗ったり、拭いたりすることができる。
また、両方の手17の指18にゴム輪17をかけてエキスパンダーのように、両腕を伸ばしたり、縮めたりすると、このゴム輪17部分が伸縮して指、腕などの機能回復のための用具として使用することもできる。さらに、両足の指にかけたり、いずれか一方の手17の指18と、いずれか一方の足の指にかけたりして機能回復のための用具として使用することもできる。
タオル12を使用した後に洗濯、乾燥して収納するときには、図2に示すように、タオル12の両端のゴム輪16を手17の指18にかけ、両腕を広げて4つ折りにした状態で、図4に示すように、一方の手17をタオル12の内側に移動してタオル12の長さの約3分の1の位置で折り畳み、指18からゴム輪16を外し、次いで他方の手17をその上に重ねるように移動して指18からゴム輪16を外すと、タオル12は、4つ折りした状態で3つ重ねに折り畳まれる。
【実施例2】
前記実施例では、図1に示すように、タオル12を4つ折りにする例を説明したが、これに限られるものではなく、図5(a)に示すように、2本の折り目仮想線15aと15bで3つ折りにする場合において、ゴム輪16aと16cは、長辺部13の一方の側縁部に取り付け、ゴム輪16bと16dは、一方の側縁部から遠い方の折り目仮想線15bの両端部に取り付ける。
このような構成とすることにより、両側のゴム輪16を両手の指18にかけて腕を開くように伸ばすと、図5(b)のように、タオル12は、3つ折り状態となる。
このような3つ折り状態でのタオル12の使用方法は、前述の4つ折りの場合と同様である。
【実施例3】
前記実施例では、やわらかなタオル布地や手拭い布地を使用することで、両側のゴム輪16を両手の指18にかけて腕を開くように伸ばすと、タオル12は、容易に4つ折りや3つ折りとなるが、タオル12が比較的硬かったり、厚手だったりして4つ折り又は3つ折りができにくい材質の場合には、図6(a)(b)に示すように、折り目仮想線15の位置に、ひだ19を形成して、このひだ19の位置にゴム輪16を取り付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による身体洗浄兼機能回復用タオルの一実施例を示す平面図である。
【図2】本考案による身体洗浄兼機能回復用タオルを指にかけた状態を示す部分拡大図である。
【図3】本考案による身体洗浄兼機能回復用タオルを使用して背中を洗っている状態を示す斜視図である。
【図4】本考案による身体洗浄兼機能回復用タオルを指にかけて折り畳んでいる状態の斜視図である。
【図5】本考案による身体洗浄兼機能回復用タオルの他の実施例を示すもので、(a)は、平面図、(b)は、斜視図である。
【図6】本考案による身体洗浄兼機能回復用タオルのさらに他の実施例を示す一部の斜視図である。
【図7】従来のタオル10の斜視図である。
【符号の説明】
10…タオル、11…ゴム輪、12…タオル、13…長辺部、14…短辺部、15…折り目仮想線(15a、15b、15c)、16…ゴム輪(16a、16b、16c、16d)、17…手(左手17a、右手17b)、18…指(親指18a、薬指18b)、19…ひだ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】