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| 【考案の名称】ニッパ型巻爪用爪切り 【実用新案権者】 【識別番号】510236380 【氏名又は名称】本木 良蔵 【住所又は居所】茨城県那珂郡東海村須和間1446−9 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100074631 【氏名又は名称】高田 幸彦 【考案者】 【氏名】本木 良蔵 【住所又は居所】茨城県那珂郡東海村須和間1446−9 【要約】(修正有) 【課題】 既在のニッパを活用して、爪部の陥入部の目視を可能にしつつ、目視が困難な陥入部の内部にまでに容易に挿入できて、容易に巻爪を切除することのできるようにしたニッパ型巻爪用爪切りを提供する。 【解決手段】 該爪切りは、各々の回転中心点0において相互的に回転自在に連結された第1のグリップ3及び第2のグリップ4を有し、第1のグリップ及び第2のグリップの各々は前記回転中心点を中心として一方の側に把手部が、他方の側に切断部7,8が形成され、かつ第1のグリップ及び第2のグリップを相互に開く方向に付勢力を与える付勢部材6が備えてあって、前記回転中心点を中心として双方の把手部を回転させることにより前記切断部を回転させるように構成する。前記切断部は、切断刃11,12の背面が切断刃に向かって滑らかに窪んだ形状に形成し、かつ側方面が先端部では前記切断刃を除いて全面的に切除し、先端側方面を先細状に形成する。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 各々の回転中心点において相互的に回転自在に連結された第1のグリップ及び第2のグリップを有し、第1のグリップ及び第2のグリップの各々は前記回転中心点を中心として一方の側に把手部が、他方の側に切断部が形成され、かつ第1のグリップ及び第2のグリップを相互に開く方向に付勢力を与える付勢部材が備えてあって、前記回転中心点を中心として双方の把手部を回転させることにより前記切断部を回転させることのできるニッパ型巻爪用爪切りにおいて、 前記切断部は、切断刃の背面が切断刃に向かって滑らかに窪んだ形状に形成され、かつ側方面が先端部では前記切断刃を除いて全面的に切除されて先端側方面が先細状とされたことを特徴とするニッパ型巻爪用爪切り。 【請求項2】 請求項1記載のニッパ型巻爪用爪切りにおいて、前記背面が、スロープ状に滑らかに窪んだ形状であることを特徴とするニッパ型巻爪用爪切り。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、巻爪用爪切り、特にニッパ型巻爪用爪切りに関する。 【背景技術】 一般に手足の爪切りには、いわゆる「テコ式爪切り」が用いられている。肥厚した爪や巻爪のようなくせ爪にはニッパ式の爪切りが用いられている。 ニッパ型巻爪用爪切りは、各々の回転中心点において相互に回転自在に連結された第1のグリップ及び第2のグリップを有し、各第1のグリップ及び第2のグリップには前記回転中心点を中心として一方の側に把手部が、他方の側に切断部が形成され、かつ第1のグリップ及び第2のグリップを相互に開く方向に付勢力を与える付勢部材が備えてあって、前記回転中心点を中心として前記把手部を回転させることにより前記切断部を回転させることのできるように構成される。 特許文献1には、上述のような構成を有するニッパ型巻爪用爪切りが記載されている。 特許文献2には、電子部品切断用のニッパが記載されており、切断部は先細形状とされている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】 実用新案登録第3154699号公報 【特許文献2】 特開2004−41258号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 足の親指の巻爪の例を図1に示す。このような巻爪の切除に図2に示すようなニッパ型爪切りあるいは特許文献1に示すニッパ型巻爪用爪切りが用いられ、よく知られている。このようなニッパにあっては、切断刃が斜め上方を向いて形成されているという特徴がある。 巻爪の切除には、ニッパ型巻爪用爪切りが適しているが、巻爪の陥入部1が深いと、切断刃の巻爪の近傍への挿入が困難であり、切除できない場合がある。切除できずに残った陥入部の例を図3に示す。図1や図3のような巻爪は目視が困難で、爪が伸びると痛みが生じ、化膿の原因となる。特に陥入部の残留は化膿の原因となり、また、痛みの原因となるので、完全に切除する必要がある。 特許文献2には、切断部を先細形状としたニッパが記載されているが、電子部品切断用等に用いられるものであるので、このままの形状では巻爪用爪切りとしては使用できない。 本考案は、かかる点に鑑みて爪部の陥入部の目視を可能にしつつ、目視が困難な陥入部の内部にまで容易に挿入できて周囲の皮あるいは肉部を傷めつけることがなく、容易に巻爪を切除することのできるニッパ型巻爪用爪切りを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 本考案は、各々の回転中心点において相互的に回転自在に連結された第1のグリップ及び第2のグリップを有し、第1のグリップ及び第2のグリップの各々は前記回転中心点を中心として一方の側に把手部が、他方の側に切断部が形成され、かつ第1のグリップ及び第2のグリップを相互に開く方向に付勢力を与える付勢部材が備えてあって、前記回転中心点を中心として双方の把手部を回転させることにより前記切断部を回転させることのできるニッパ型巻爪用爪切りにおいて、 前記切断部は、切断刃の背面が切断刃に向かって滑らかに窪んだ形状に形成され、かつ側方面が先端部では、前記切断刃を除いて全面的に切除されて先端側方面が先細状とされたことを特徴とするニッパ型巻爪用爪切りを提供する。 本考案は、また、ニッパ型巻爪用爪切りにおいて、前記背面が、スロープ状に滑らかに窪んだ形状であることを特徴とするニッパ型巻爪用爪切りを提供する。 【考案の効果】 本考案は、上述したように、ニッパの有する特徴を備えて、切断部は、切断刃の背面が切断刃に向かって滑らかに窪んだ形状に形成され、かつ側方面が先端部では切断部を除いて全面的に切除されて先端側方面が先細状のある形状とされるので爪部の陥入部の目視を可能にして、目視が困難な陥入部の内部にまで容易に挿入できて、容易に巻爪を切除することができる。 【考案を実施するための最良の形態】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 【実施例】 図6及び図7は、本考案の実施例の構成を示す図であり、図6は、本実施例の上方から平面図であり、図7は側方からの側面図を示す。 図6及び図7において、本考案の巻爪用爪切り100は、図2に示すようなニッパ型に構成されており、上述したように、第1のグリップ3及び第2のグリップ4を有する。第1のグリップ3及び第2のグリップ4にはそれぞれ回転軸5の回転中心0を中心として一方側に把手部3A、4Aが、他方側に切断部7、8が形成される。 第1のグリップ3及び第2のグリップ4を相互に開く方向に付勢力を与える付勢部材としてのばね6が把手部3A、4A間に設けてある。 切断部7、8は、それぞれ切断刃11、12を有し、切断刃11、12は回転方向、逆回転方向にて対向配置され、巻爪を挟み込み、切除する機能を備える。切断部7、8は、切断刃11、12のある面の表面13、14、裏面15、16(ただし、裏面15、16は図6では見えないし、図7では裏面16は見えない。)及び背面17、18を有する。従って、背面部は、切断部7、8から切断刃11、12を除いた部分ということになる。 本考案の巻爪用爪切りの切断部7、8は、切断刃の背面17、18が切断刃11、12に向かってスロープ状に滑らかに窪んだ形状に形成される。切断部7、8の先端部20は、切断刃11、12を除いて全面的に切除され、切断刃11、12のみで形成され、切断刃11、12の双方の先端は加工前の形状と同じである。これによって切断部7、8は先端先細状とされ、爪の切除時に爪と接触する切断刃11、12と先端刃19は切断に適した鋭角な形状に残される。 表面13、14は加工することを要しないが、適宜スロープ状に窪んだ形状としてもよい。 以下、図5から図8を参照して、切断部7、8の形成について説明する。 図5は、加工前のニッパ型巻爪用爪切り100を示す。この形状については先に説明した通りである。この爪切りは、ニッパ型をなし、電子部品の他に針金、電線等の切断に用いるニッパが用いられる。このようなニッパは、先端が鋭角をなし、爪切りとして用いられると、容易に陥入部1の近傍まで差し込むことができるという特徴があることが分る。そして、この爪切りは、硬質な金属を切断する強度を有しており、充分に加工され得るので爪切りとして加工し直すことが可能である。切断部7、8、は基本構造を残して加工するならば、充分に爪切りとして機能を保持させることができる。このように、この加工に際して、切断刃部11、12には加工がなされず、ニッパとしての切り味が保持される。 図6は、図5の切断部7、8を要部とした拡大図である。すなわち加工前の切断部7、8の形状を示す。なお、この実施例では、ニッパとして組み立てられた後に加工する方法について示すが、加工してから組み立てるようにしてもよいことは当然である。 図6において、各切断部7、8は、切断刃11、12、切断刃11、12のある面として表面13、14、裏面15、16(ただし、図面上に見えない。)及び切断刃11、12の背に当る背面17、18(ただし、図面上に見えない。図5参照)からなる。この形状はニッパにおいて周知であり、ニッパによっては切断刃11、12に曲り目を形成したり、切断部7、8はその先端が曲り目から上方に(回転軸5の方向)に向くようにした形状のものがある(特許文献2参照)。本実施例にあってはこのようなニッパをも用いることができる。ただし、爪切り用として加工するので、当初より爪切りサイズのニッパであることが必要である。すなわち、通常爪切りとして用いられる切断刃サイズのものとすることが使い勝手からの点から望まれる。先端部は切断刃11、12のみとされ、その先端は、鋭い先端部刃先19とされる。 以上の構造において、図7において、背面17、18の加工が次のようになされる。 切断刃11、12の背面17、18が切断刃11、12に向かってスロープ状に滑らかに窪んだ形状に形成されて先端先細状とされる。図7に、加工後の背面を17A、18Aとして示す。この先端先細状の形成に当っては、表面13、14及び裏面15、16の側方面が切断刃7、8を除いて全体的に切除され、切断刃11、12と背面17A、18Aのみとされる。より先細とするための切断刃の一部分である上部を切除するようにしてもよい。また、場合によっては背面のほんの一部を残留させてもよい。このような形態を総称するために全面的切除として表現しておく。ニッパは前述したような用途に用いられるものであるから切断刃11、12の先端は鋭い尖った形状となる。このようにして加工された背面17A、18Aは、表面が平面、曲面あるいは中央の背のある二平面形状としてもよい。 背面17A、18Aは、前述のようにスロープ状に滑らかに窪んだ形状であることが望ましいが、全面的な曲面でなくて一部に直面を含んだり、直面を連続させて形成してもよい。要は、爪部の陥入部1の目視を可能にしつつ、目視が困難な陥入部の内部まで切断刃11、12が安全に挿入できる形状とすることが肝要である。滑らかに窪んだ形状にすることで、切断部7、8の肉部は極端に小さいものとされながらニッパの強じんさが確保され、切断刃11、12が残留されて巻爪を切除する爪切りとされる。 切断刃11、12を残し、裏面15、16及び背面17、18の側面については、背面からの加工によってそれらの面積を極小とすれば済むが、それらの面をグラインダにて切削加工を加えるようにしてもよい。 以上のように加工することによって、側方から切断部の一方の切断部7を目視すると図7のようになる。切断部8についても同様である。比較のために加工前の切断部を図8に示す。 図8において、このニッパの加工は、ニッパの上部、すなわち背面17と18にグラインダによりスロップ状に削り、先端部20の約3mmの長さを1mm(幅約1mm)まで細くする。この先端先細では表面13、14及び裏面15、16の側方面が全面的に切除されて切断刃11と12のみが残る。中間部21は先端部20より徐々に太くして、2〜4mm高さのスロープ形状とする。このようにして加工開始点22までをスロープ形状に図7のように加工する。従って、このスロープ形状は切断刃12に向かって窪んだ形状となり、斜め上方を向いた切断刃11、12が残留して、刃先端部の背面18Aと切断刃12との幅は極めて小さなものとなる。斜め上方を向いた切断刃11、12は、その先端部20の先端部刃先19をニッパ先端特徴を生かして図1と図3に示す陥入部1の内部まで挿入するのに適切である。先端部刃先の鋭角さを場合によっては多少調整して丸みを帯びるようにしてもよい。 以上のようにして、切断部7、8は、切断刃11、12の背面17A、18A、すなわち背面部が切断刃11、12に向かって滑らかに窪んだ形状とされ、先端部20では側方面が切断刃を除いて全面的に切除されて先端先細状の形状とされる。先端は先端部刃先19とされる。 図9は、以上のように構成したニッパ型巻爪用爪切り100を用いて指30にくい込んだ巻爪31を切除する様子を示す。 切断部8の先端部刃先19が、この先端先細形状を利用して巻爪31の陥入爪の内側の陥入部の内部まで安全に挿入される。 この陥入部に挿入されるのは、斜め上方向を向いた切断刃12のみとされるので、挿入が容易である。当然に、切断部8には指の外方において切断部7が対向する。 この例では上側の陥入爪の内側に切断部4Bの先端部刃先19を挿入する場合を示すが、下側の陥入爪を切除する場合には同様にして切断部3Bの先端部刃先19が陥入部の内部に挿入される。 図11は、挿入後に、把手部3A及び把手部4Aに力を入れて切断刃部11、12を回転させて巻爪の陥入爪を切断し、巻爪の上側及び下側の陥入爪が切除された状態を示す。 以上のように構成した本実施例のニッパ型巻爪用爪切り100によれば、次のような効果が得られる。 切断刃11、12の幅を約1mm程度として、先端先細形成することで、目視が困難な陥入爪の部分を容易、安全に切除することができる。この結果、日常も処置を容易にして、巻爪による障害の痛みや化膿を防ぐことができる。 市販売のニッパを活用してニッパ型巻爪用爪切りを容易に形成することができる。また、ニッパ型巻爪用爪切りを通常の爪切りとしても使用することができる。 市販売のニッパを活用すれば、安価に製造することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】巻爪の例を示す図。 【図2】市販のニッパ型爪切りの例を示す図。 【図3】切除できずに残った陥入部の例を示す図。 【図4】針金、電線あるいは電子部品を切断するために用いられるニッパの例を示す図。 【図5】加工前のニッパの平面図。 【図6】図5に示すニッパを加工して形成した本実施例のニッパ型巻爪用爪切りの構成を示す平面図。 【図7】図6の側面図。 【図8】比較例のためのニッパの側面図。 【図9】巻爪を切除するために先端部を陥入部の内部に挿入する様子を示す図。 【図10】巻爪を切除する様子を示す図。 【図11】巻爪が切除された様子を示す図。 【符号の説明】 1…陥入部、3…第1のグリップ、3A…把手部、4…第2のグリップ、4A…把手部、5…回転軸、6…ばね(付勢部材)、7、8…切断部、11、12…切断刃、13、14…表面、15、16…裏面、17、18…背面、19…先端部刃先、20…先端部、21…中間部、100…ニッパ型巻爪用爪切り。 |
【図1】![]() |
【図2】![]() |
【図3】![]() |
【図4】![]() |
【図5】![]() |
【図6】![]() |
【図7】![]() |
【図8】![]() |
【図9】![]() |
【図10】![]() |
【図11】![]() |