| 健康・医療 |
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| 【発明の名称】指用リハビリ器具 【出願人】 【識別番号】306043725 【氏名又は名称】松田 隆元 【住所又は居所】沖縄県那覇市繁多川1丁目23番27号 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100138726 【氏名又は名称】島袋 勝也 【発明者】 【氏名】松田 隆元 【住所又は居所】沖縄県那覇市繁多川1丁目23番27号 【要約】 【課題】 ほとんど指を動かすことができない患者において、患者自身が指に力を入れて曲げようとしたときに、わずかに曲がった指を第3者の力を借りずに、簡単に伸ばすことを可能とする、指に力を入れることを訓練するための指リハビリ器具を提供する。 【解決手段】 手の指の動作回復のための指用リハビリ器具において、手の指を曲げる動作に対して、伸展方向に引張力を発生する引張手段と、リハビリを行う手の手首を固定するための固定手段とが設けられた基台からなり、手の指を曲げる動作に対して、力を抜くと、該引張手段により、手の指が強制的に伸展され、手の指の曲げ伸ばし運動を支援することを特徴とする指用リハビリ器具である。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 手の指の動作回復のための指用リハビリ器具において、 手の指を曲げる動作に対して、伸展方向に引張力を発生する引張手段と、リハビリを行う手の手首を固定するための固定手段とが設けられた基台からなり、 手の指を曲げる動作に対して、力を抜くと、該引張手段により、手の指が強制的に伸展され、手の指の曲げ伸ばし運動を支援することを特徴とする指用リハビリ器具。 【請求項2】 前記の引張手段は、各指先と、該指先からその伸展方向に対して離れた位置に設けられた前記基台の引張手段固定部とが紐状、線状、棒状又は帯状の弾性材により連結され、指を曲げる力に対する反力としての引張力を発生させることを特徴とする請求項1に記載の指用リハビリ器具。 【請求項3】 前記の引張手段は、その引張力を調整するための調整手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の指用リハビリ器具。 【請求項4】 前記の引張手段は、左右両方の手の各指に対応するように、親指に対応する引張手段が左右に設けられ、基台に6セットの引張手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の指用リハビリ器具。 【請求項5】 前記の基台の上面に多数の細かな突起による刺激手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の指用リハビリ器具。 【請求項6】 前記の基台の上面の手のひらの中央位置に、ボール状の高さ調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の指用リハビリ器具。 【請求項7】 前記の基台は、その底面に滑り止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかの項に記載の指用リハビリ器具。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、脳梗塞などから手に麻痺障害が残る患者に対して指の運動機能回復を支援するためのリハビリ器具に関する。 【背景技術】 脳梗塞などに患った場合には、手の指部に麻痺障害が残ってしまう場合がある。この場合のリハビリ手段としては、手の指の曲げ伸ばしを繰り返して徐々に指の運動機能を回復させることが行われる。 しかしながら、このような場合においては、曲げる力を入れることはできるが、伸展させることはほとんどできない。このため、曲げた後は、介護者により、伸ばしてもらう必要がある。 従来のこのような麻痺障害に対する手の指に関するリハビリ器具としては、特開平8−168503号公報に示すような、前腕から中手指間節間関節の範囲に当がう装具を用い、ターンバックルにより、麻痺した指を強制的に徐々に伸展させるものなどが開示されている。 また、特開平10−33604号公報では、膨張すると平面となる風船体が組み込まれた手袋体により、空気圧で萎縮した指を緩やかに伸展させるものが開示されている。 しかしながら、上記のようなリハビリ器具においては、曲げ伸ばしの運動を行うためのものではなく、麻痺により曲がった状態のままになった指を強制的に伸ばすための器具である。 従来の手の運動のためのリハビリ器具は、ある程度、指が動くようになってから使用するための器具であった。 このため、ほとんど指が動かない状態(1mm程度動く状態)から、ある程度指が動く状態(5mm程度動く状態)までの間の指に力が入るようになるまでの指運動の支援用器具がなかった。 【特許文献1】 特開2004−236576号公報 【特許文献2】 特開2005−139136号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 本発明の課題は、ほとんど指を動かすことができない患者において、患者自身が指に力を入れて曲げようとしたときに、わずかに曲がった指を第3者の力を借りずに、簡単に伸ばすことを可能とする、指に力を入れることを訓練するための指リハビリ器具を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、手の指の動作回復のための指用リハビリ器具において、手の指を曲げる動作に対して、伸展方向に引張力を発生する引張手段と、リハビリを行う手の手首を固定するための固定手段とが設けられた基台からなり、手の指を曲げる動作に対して、力を抜くと、該引張手段により、手の指が強制的に伸展され、手の指の曲げ伸ばし運動を支援することを特徴とする指用リハビリ器具である。 該引張手段は、曲げた指を伸ばす方向に引っ張る力を発生する手段であればいずれでも良く、ゴムや弾性樹脂などの伸縮性弾性素材で、指先を引っ張るようにしたものでも良い。 請求項2の発明は、前記の引張手段は、各指先と、該指先からその伸展方向に対して離れた位置に設けられた前記基台の引張手段固定部とが紐状、線状、棒状又は帯状の弾性材により連結され、指を曲げる力に対する反力としての引張力を発生させることを特徴とする指用リハビリ器具である。 該指部への弾性材の連結は、ゴム製のリングやベルト、面ファスナーなどで固定することができる。 請求項3の発明は、前記の引張手段は、その引張力を調整するための調整手段が設けられていることを特徴とする指用リハビリ器具である。 該調整手段は、引張力を強めたり、弱めたりできるものであればいずれでも良く、紐状弾性材を巻き取るなど長さを変えるものや固定部の位置を移動できるようにするものでも良い。 請求項4の発明は、前記の引張手段は、左右両方の手の各指に対応するように、親指に対応する引張手段が左右に設けられ、基台に6セットの引張手段が設けられていることを特徴とする指用リハビリ器具である。 請求項5の発明は、前記の基台の上面に多数の細かな突起による刺激手段が設けられていることを特徴とする指用リハビリ器具である。 該刺激手段は、指の曲げ伸ばし動作時に、手のひらに刺激を与えることができるものであればいずれでも良く、樹脂製の突起など、適度に硬さを有するものが好ましい。 請求項6の発明は、前記の基台の上面の手のひらの中央位置に、ボール状の高さ調整手段が設けられていることを特徴とする指用リハビリ器具である。 該ボールの少なくとも上部側に複数の突起が設けられているものが良い。該高さ調整は、ボールを上下に移動できるようにしても良く、ボールの内部の空気圧を高めて高さを変えるようにしても良い。 請求項7の発明は、前記の基台は、その底面に滑り止め手段が設けられていることを特徴とする指用リハビリ器具である。 該滑り止め手段は、指の曲げ伸ばし動作中に基台が滑らないようにする手段であればいずれでも良く、ゴムなどの滑りにくい素材を底面に取り付けても良く、吸い付くように吸盤を設けてもよい。 【発明の効果】 本発明では、以下に示すような効果がある。 1)指に力を入れる訓練を行うことができる。 2)指の力を抜くと、引張手段により、容易に伸展される。 3)各指毎に引っ張り力を調整できる。 4)左右の両方の指の訓練ができる。 5)指の運動の際に、刺激手段により指や手のひらに刺激を与えることができる。 6)ボウル状の高さ調整手段により、高さを調整できるとともに、手のひらの中央に押圧刺激を与えることができる。 7)基台の底面に滑り止め手段が設けられていることにより、指用リハビリ器具の使用中に滑らず、しっかりと使用場所に固定されるため、リハビリ動作を確実に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 以下に、本発明による実施の形態を図面を用いて説明する。 図1は、本発明による指用リハビリ器具の実施例を示す図である。 板状の基台1の上面に手首を固定するための手首固定具2と、各指を伸展方向に引張力を発生するための引張部材3a(親指用)、3b(人差指用)、3c(中指用)、3d(薬指用),3e(小指用)、3f(親指用)が全部で6個設けられている。 また、中央の手首固定具2の近傍には、表面に多数の突起を有するボール状の刺激部材4が設けられている。 該基台1は、剛性を有し、板状のものであればいずれでも良く、樹脂板、金属板、木板などでも良い。また、基台1の底面には、吸盤やゴム板などで、滑止め手段が設けられていることが好ましい。 該手首固定具2は、手首を載せる台2aと、手を固定するベルト2bで構成されており、該台2aは、手首を載せた場合に、固定しやすく、滑りにくいように、動作しやすいように、表面は弾力性を有しているのが良く、例えばゴムやスポンジなどが貼り付けられたものでも良い。該ベルト2bの固定方法は、フック式や面ファスナーなどで簡単に固定、取り外しできるものが好ましい。 該引張部材3a〜3fは、手首固定具2により、手首を固定した場合に、各指に対応して伸展方向に延長した位置に固定部3a1〜3f1が設けられ、該固定部3a1〜3f1に強力な引張力を有するゴム紐3a2〜3f2が取り付けられており、その先端部に指に嵌めて取り付けるためのゴムリング3a3〜3f3が設けられたものである。 ゴム紐3a2〜3f2に変えてコイルバネや弾性樹脂紐材、ゴムベルトなどを用いても良く、強力な引張力を有するものであればいずれでも良い。指に嵌めるゴムリング3a3〜3f3は、指に固定できるものであればいずれでも良く、面ファスナーやフックを用いた留め具や、樹脂製リングなどでも良い。 右手を手首固定具2に固定した場合には、3aが親指に対応し、3bが人差し指に対応し、3cは中指に対応し、3dは薬指に対応し、3eは小指に対応する。 左手を手首固定具2に固定した場合には、3fが親指に対応し、3eが人差し指に対応し、3dは中指に対応し、3cは薬指に対応し、3bは小指に対応する。 このように、右手でも左手でもどちらにも対応できるようになっている。 該刺激部材4は、表面に多数の突起を有するボール状であればいずれでも良く、手首を手首固定具2に固定したときに、手のひらの部分にこのボール体が位置し、リハビリ動作中に手のひらを刺激できるものであれば良い。ゴム製の中空のボールの表面に多数のゴム製の突起が設けられたものでも良い。 このボール状刺激部材4は、ボルトが埋め込まれており、基台1に底部からナットで取り付けられ、ナットを調整することにより、高さ調整が可能である。 図2は、本発明による指用リハビリ器具の底面部を示す図である。基台1の底面には、滑り止め手段が設けられており、手首固定具2側の底面には、ゴム製の滑り止めパッド5が2個設けられ、先端側には吸盤式の滑り止め部材6が取り付けられている。 以上のように構成された指用リハビリ器具の使用例を図3に示す。 本例では右手を使用してリハビリを行う場合を示す。 基台1の上に右手10を載せて、手首を手首固定具2の面ファスナーによる固定ベルト2aで手首を固定する。図に示すように、各指に引張部材のゴムリング3a3〜3f3を嵌める。 引張力は、固定部3a1〜3f1に設けられている各調整ネジ11を調整して、引っ張り強さを調整する。該固定部には、ゴム紐の固定部分の位置を前後に移動できる調整ネジ11が設けられており、使用者の症状により、引張力を強くしたり、弱くしたり調整する。 このように右手を取り付け、患者自身の力により、各指を曲げる動作を行う。もちろん、十分に曲げることができないのは当然である。しかしながら、自分で指に力を入れることができ、それにより、ゴム紐を少しでも引っ張ることができれば、力を抜いたときに、引っ張られて、元に戻る。再度、指に力を入れる。この動作の繰り返しにより、自分ひとりで指に力を入れる訓練ができ、徐々に指を曲げることができるようになるのである。 従来の指のリハビリにおいては、第3者の補助を必要としていた。すなわち、指に力を入れて曲げ、力を抜いたときにその第3者に指を元の状態に伸ばしてもらうことが必要であった。 本発明の指用リハビリ器具は、曲げ伸ばしの運動を自分で行うためのものであり、麻痺により曲がった状態のままになった指を強制的に伸ばすための器具ではない。 従来の手の運動のためのリハビリ器具は、ある程度、指が動くようになってから使用するための器具である。 本発明の指用リハビリ器具は、ほとんど指が動かない状態(1mm程度動く状態)から、ある程度指が動く状態(5mm程度動く状態)までの間の指に力が入るようになるまでの指運動の支援用器具であり、自分1人でもリハビリすることを可能とする指用リハビリ器具である。 以上のように、本発明の指用リハビリ器具は、従来、リハビリの初期段階において、指をわずかに動かす訓練をする場合においても、第3者の援助を必要とせずに、いつでも自分ひとりでも訓練ができるので、回復が早く、自分の症状に応じたリハビリを自分で計画して自由に行うことを可能とするものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による指用リハビリ器具の実施例を示す図である。 【図2】本発明による指用リハビリ器具の底面を示す図である。 【図3】本発明による指用リハビリ器具の使用例を示す図である。 【符号の説明】 1 基台 2 手首固定具 2a 台 2b 固定ベルト 3a〜3f 引張部材 3a1〜3f1 固定部 3a2〜3f2 ゴム紐 3a3〜3f3 ゴムリング 4 ボール状刺激部材 5 滑り止めパッド 6 吸盤式滑り止め部材 10 右手 11 調整ネジ |
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【図1】![]() |
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【図2】![]() |
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【図3】![]() |
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