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機械器具
 
【考案の名称】密封包装体
【実用新案権者】
【識別番号】522262278
【氏名又は名称】横山 淳子
【住所又は居所】愛媛県四国中央市新宮町上山6198
【代理人】
【識別番号】110003959
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原国際特許事務所
【代理人】
【識別番号】100119367
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 理
【考案者】
【氏名】横山 淳子
【住所又は居所】愛媛県四国中央市新宮町上山6198
【要約】
【課題】包装袋を手指の力で引き裂いて開封したとき、包装袋が被包装物を収容している本体部分から分離した開封除去片が生じにくい密封包装体を得る。
【解決手段】密封包装体1は、帯状の包装用フィルムを、当該包装用フィルムの幅方向の両縁を合掌状に重ね合わせて溶着して筒状フィルム5を形成すると共に、該筒状フィルム5の内部に被包装物3を収容して、その筒状フィルム5の一端部をシールし、該一端部をシールした筒状フィルム5の他の一端部の、シールのために重ね合わせる表側部分2fと裏側部分2gとを幅方向かつ互いに反対方向にずらした状態でシールしてなる。
【選択図】図7
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に対し所定角度だけ傾いた方向に直線カット性を有する帯状の包装用フィルムを、長手方向に伸びた左右の縁沿いのシール予定部を合掌状に重ね合わせて溶着して筒状フィルムを形成すると共に該筒状フィルムの内部に被包装物を収容して前記筒状フィルムの両端部を夫々シールしてなる密封包装体。
【請求項2】
左右の平行な辺と前後の平行な辺とからなる四角形状に形成された、前記左右の辺に平行に直線カット性を有する包装用フィルム片を、前記左右の辺に対して所定角度だけ傾くと共に当該フィルム片の中心部を通る折り返し線で折り返して前記左右の辺沿いのシール予定部分を重ね合わせ、該重ね合わせたシール予定部分を溶着させて筒状に形成した筒状フィルムの内部に、被包装物を収容して前記筒状フィルムの両端部を夫々シールしてなる密封包装体。
【請求項3】
帯状の包装用フィルムを、当該包装用フィルムの幅方向の両縁を合掌状に重ね合わせて溶着して筒状フィルムを形成すると共に該筒状フィルムの内部に被包装物を収容して、前記筒状フィルムの一端部をシールし、該一端部をシールした筒状フィルムの他の一端部の、シールのために重ね合わせる表側部分と裏側部分とを幅方向かつ互いに反対方向にずらした状態でシールしてなる密封包装体。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、キャンディ、チョコレート等を一個ずつプラスチックフィルム製の包装袋に入れて密封包装した密封包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャンディ等の被包装物は、プラスチックフィルム製のピロー型の包装袋により一個一個包装して販売されることが多く、このような密封包装体では、包装袋の上下のシール部分にノッチが形成されており、この部分から手指の力で袋を引き裂いて開封するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2001−055248号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、そのようにして開封すると、包装袋は、そのノッチから袋の右側又は左側の縁に向かって斜めに引き裂かれ、例えば特許文献1の図7の示されるように、隅角部に開口部が形成されると同時に開封除去片が生じ易い。その場合、被包装物を取り出すためには開口部を広げる等の手間がかかるだけでなく、開封除去片は、密封包装体から分離しているため散乱し易く、その開封除去片を片付けるのに手間がかかる。特に、最近ではプラスチックごみのリサイクルが求められており、使用後の袋や開封除去片を適切に処理する必要がある。
【0005】
本考案は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本考案の目的は、包装袋を手指の力で引き裂いて開封したとき、包装袋が被包装物を収容している部分と開封除去片とに分離しにくい密封包装体を得ることにある。
【課題を解決するための手段及び考案の効果】
【0006】
本考案の第1の側面に係る密封包装体は、長手方向に対し所定角度だけ傾いた方向に直線カット性を有する帯状の包装用フィルムを、長手方向に伸びた左右の縁沿いのシール予定部を合掌状に重ね合わせて溶着して筒状フィルムを形成すると共に該筒状フィルムの内部に被包装物を収容して前記筒状フィルムの両端部を夫々シールしてなるよう構成できる。前記構成により、包装袋を手指の力で引き裂いて開封したとき、包装袋が被包装物を収容している本体部分から分離した開封除去片が生じにくい密封包装体を得ることができ、密封包装体が飴等の被包装物を個包装したものであっても、開封後の包装袋の処理を容易にすることができる。
【0007】
本考案の第2の側面に係る密封包装体は、左右の平行な辺と前後の平行な辺とからなる四角形状に形成された、前記左右の辺に平行に直線カット性を有する包装用フィルム片を、前記左右の辺に対して所定角度だけ傾くと共に当該フィルム片の中心部を通る折り返し線で折り返して前記左右の辺沿いのシール予定部分を重ね合わせ、該重ね合わせたシール予定部分を溶着して筒状に形成した筒状フィルムの内部に、被包装物を収容して前記筒状フィルムの両端部を夫々シールしてなるよう構成できる。前記構成により、一般に製膜機から送り出される帯状の一軸延伸フィルムは、その長手方向に直線カット性を有しているので、包装用フィルム片の材料となる原反ロールを比較的容易に獲得できる。また原反ロール12の形成過程及び包装過程で無駄になるプラスチックフィルムの量を極力少なく抑えることができる。
【0008】
本考案の第3の側面に係る密封包装体は、帯状の包装用フィルムを、当該包装用フィルムの幅方向の両縁を合掌状に重ね合わせて溶着して筒状フィルムを形成すると共に該筒状フィルムの内部に被包装物を収容して、前記筒状フィルムの一端部をシールし、該一端部をシールした筒状フィルムの他の一端部の、シールのために重ね合わせる表側部分と裏側部分とを幅方向かつ互いに反対方向にずらした状態でシールしてなるよう構成できる。前記構成により、包装袋の端部のシール部分を境として表と裏に分かれる表側部分と裏側部分において直線カット性の方向が反対になるので、包装袋が被包装物を収容している部分と開封除去片とに分離しにくい密封包装体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本考案の第一実施形態に係る密封包装体の説明図である。
【図2】本考案の第二実施形態に係る密封包装体の包装袋を形成するためのフィルム片及び筒状フィルムの説明図である。
【図3】密封包装体を製造するための密封包装機の概略正面図である。
【図4】図3に示す密封包装機の概略右側面図である。
【図5】筒状フィルムの両端部のシール部の概略右側面図である。
【図6】筒状フィルム形成部の説明図である。
【図7】本考案の第三実施形態に係る密封包装体の説明図である。
【考案を実施するための形態】
【0010】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本考案の技術思想を具体化するための密封包装体を例示するものであって、本考案はそれらを以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本考案の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本考案を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(第一実施形態)
【0011】
図1において(A)は密封包装体1の平面図、(B)は(A)に示す密封包装体1を開封した状態を示す平面図、(C)は被包装物3の斜視図であり、密封包装体1は、ピロー型の包装袋2と、この包装袋2に収容した被包装物3とからなる。包装袋2は、その胴部の長手方向に伸びたシール部2a、上下両側にノッチ部2b及びシール部2cを有している。包装袋2の胴部は、長手方向に対して所定角度だけ傾斜した方向に直線カット性を有する帯状の包装用フィルムを、その左右の縁沿いのシール予定部分を合掌状に重ね合わせて溶着することで形成された筒状フィルム5からなり、シール部2aは、筒状フィルム5を形成する際に、前記シール予定部分が溶着した部分であり、シール部2c及びノッチ部2bは、筒状フィルム5に収容した被包装物3の前後を溶着及び切断することで形成される。この密封包装体1は、例えば、特開平11−348914号公報に開示されているように、被包装物3を順次1列に整列させた状態で移送しながら整列状態の被包装物3を、帯状の包装用フィルムによって筒状に包装し、合掌状に重ね合わせた縁部を溶着して筒状フィルムにし、この筒状フィルムの、被包装物3の前後の包装用フィルム部分を順次溶断することによって各被包装物3を密封状態で包装する密封包装機を用いて形成することができる。この実施形態の場合、被包装物3はキャンディである。
(第二実施形態)
【0012】
図2において(A)は本考案の第二実施形態に係る密封包装体1の包装袋2の材料となる包装用フィルム片4の展開図、(B)は(A)に示す包装用フィルム片4を筒状に形成した筒状フィルム5、及び被包装物3の斜視図である。密封包装体1は、図2(A)に示す包装用フィルム片4を図2(B)に示す筒状フィルム5に形成し、この筒状フィルム5の中空部に被包装物3を入れた後に、この筒状フィルム5の両端部をシールして切断することにより形成したものである点が、本考案の第一実施形態と相違している。
【0013】
包装用フィルム片4は、互いに平行な左右の辺4aと、互いに平行な前後の辺4bとからなる四角形状に形成されており、かつ左右の辺4aに平行な方向に直線カット性を有するものである。この包装用フィルム片4の材料は、ポリオレフィン系の1軸延伸フィルムに熱融着性フィルムを積層した積層フィルムであり、図2に示す一点鎖線に沿って裂け易くなっている。なお包装用フィルム片4は直線カット性を有するものであれば、プラスチックフィルムに金属を蒸着したものや金属箔をラミネートしたものであってもよい。
【0014】
筒状フィルム5は、包装用フィルム片4を、左右の辺4aに対して所定角度だけ傾くと共に当該フィルム片4の中心部を通る折り返し線4cに沿って折り返して、左右の辺4a付近の、図2(a)にハッチング線で示すシール予定部分4dを合掌状に重ね合わせ、そのシール予定部分4dを溶着して筒状に形成してある。この実施形態では、包装用フィルム片4の前後の辺4bは、折り返し後に前後に夫々ずれが生じないよう、折り返し線4cに対して垂直に交差している。
【0015】
折り返し線4cの左右の辺4aに対する傾き角度は、それが小さ過ぎると、包装袋2の引裂部分2eの、下側のシール部2cの上縁における幅が狭くなって引裂部分2eが本体部分2dから分離し易くなり、それが大き過ぎると、密封包装体1を開封し難くなるので、包装袋2の仕様に応じて変わり得る。
【0016】
密封包装体1を開封するには、包装袋2を上側のノッチ部2bからシール部2cを経て引き裂く。このとき包装袋2は、図1(B)に示すように被包装物3を収容している本体部分2dと引裂部分2eとになる。被包装物3を取り出した後の包装袋2の処分は、本体部分2dと引裂部分2eとが下側のシール部2cで繋がった状態で行うことができる。
【0017】
図3〜図6に、本考案の密封包装体1の形成に用いる密封包装機の一例を示す。この密封包装機10は、長手方向に直線カット性を有する帯状の包装用フィルム11を、原反ロール12から所定長さずつ間欠的に繰り出す繰り出し部13と、繰り出された帯状の包装用フィルム11を切断する切断部14と、切断部14により切断されて形成された包装用フィルム片4から筒状フィルム5を形成する筒状フィルム形成部15と、筒状フィルム形成部15で形成された筒状フィルム5を、被包装物3を受け入れ可能な筒形に変形させて解放可能に保持する筒状フィルム保持部16と、筒状フィルム保持部16を所定の作動位置に移動させることができる移動部17と、被包装物受取位置についた筒状フィルム保持部16に保持されている筒状フィルム5に被包装物3を一個ずつ供給する被包装物供給部18と、前記被包装物受取位置で被包装物3を収容した筒状フィルム5を受け取って、その筒状フィルム5の両端をシールすると共にノッチを形成する両端シール部19とを備えている。
【0018】
筒状フィルム形成部15は、繰り出し部13によって繰り出された帯状の包装用フィルム11の、包装用フィルム片4となる先端部分を、切断部14により切断される前に吸着保持し、切断部14により切断されて図2(A)に示すように形成された包装用フィルム片4を、左右の辺4aに対して所定角度だけ傾くと共に当該包装用フィルム片4の中心部を通る折り返し線4cで折り返して、左右の辺4a近くのシール予定部分4dを重ね合わせ、その重ね合わせたシール予定部分4dを熱融着させてシールする。
【0019】
図6において(A)は、図4における切断線A−A矢視断面図であり、筒状フィルム形成部15は、夫々ヒータ21、負圧吸着板22を有し、折り返し線4cに平行な軸体23を中心に回動可能な一対の回動体24と、一対の回動体24を互いに逆方向に回動駆動する回動駆動部25とを備えている。
【0020】
次に、密封包装機10により密封包装体1を形成する方法を説明する。先ず、繰り出し部13により原反ロール12から帯状の包装用フィルム11を所定長さ繰り出す。このとき、筒状フィルム保持部16が有する互いに接近離反可能な一対の爪26が、図4に示すように閉じており、筒状フィルム保持部16は、一対の爪26の長手方向が包装用フィルム片4の折り返し線4cと平行する方向に傾いており、筒状フィルム形成部15は、図6(A)のように一対の回動体24を開いており、移動部17は、図3に実線で示す位置につき、筒状フィルム保持部16を図3及び図4に実線で示す待機位置につけておく。また帯状の包装用フィルム11は、その下端付近を予め切断部14によって切断してあり、その切断端である帯状の包装用フィルム11の下縁は左右の縁に対して所定角度だけ傾いている。
【0021】
次いで、筒状フィルム形成部15は、切断部14から下方へ進出している帯状の包装用フィルム11の、包装用フィルム片4となる先端部分を、負圧吸着板22により図6(A)に示すように吸着する。
【0022】
次いで、切断部14により、帯状の包装用フィルム11を切断して包装用フィルム片4を形成する。
【0023】
次いで、筒状フィルム形成部15は、回動駆動部25によって、図6(B)に示すように一対の回動体24を回動させて閉じる。それによって包装用フィルム片4は、中央部分が一対の軸体23の間に入り込むように曲がって折り返され、重なり合った包装用フィルム片4のシール予定部分4dが一対のヒータ21によって挟圧されて熱融着し、筒状フィルム5が形成される。このとき筒状フィルム5の挟圧部分の反対側は、図6(B)に示すようにループ状になる。なお必要に応じて、包装用フィルム片4の折り返し時に包装用フィルム片4の中央部分が確実に一対の軸体23の間に入り込むよう、図6(A)の上方から下方に向けて包装用フィルム片4の中央部分に圧縮空気を吹き付けてもよい。
【0024】
次いで、移動部17は、筒状フィルム保持部16を図3に二点鎖線で示す位置へ進出させる。それによって、互いに接近した爪26が筒状フィルムの前記ループ状の部分に挿入される。その後、筒状フィルム形成部15は、回動駆動部25を逆作動させて図6(C)に示すように一対の回動体24を開き、それと略同時に負圧吸着板22による包装用フィルム片4の吸着を停止する。この実施形態では回動駆動部25は一対の回動体24を閉じて所定時間経過後に自動的に逆作動するようになっている。一対の回動体24が開くと、筒状フィルム保持部16は、一対の爪26を図5及び図6(C)に示すように開いて筒状フィルム5を保持する。
【0025】
次いで、移動部17は、図3に二点鎖線で示す位置につき、図5に示すように筒状フィルム5及び一対の爪26が鉛直方向に向くよう筒状フィルム保持部16を起こすことで、筒状フィルム5を被包装物受取位置につける。
【0026】
次いで、被包装物供給部18は被包装物3を筒状フィルム5内に落下させる。そして落下した被包装物3は、図5に示すように筒状フィルム5の内部に、筒状フィルム保持部16が有する支持棒28の上端で支えられる。
【0027】
次いで、両端シール部19は一対の保持腕27を図5に二点鎖線で示す位置まで進出させ、一対の保持腕27で筒状フィルム5を介して被包装物3を挟んで保持する。
【0028】
次いで、移動部17は、筒状フィルム保持部16を図5に二点鎖線で示す筒状フィルム解放位置に後退させる。それによって、一対の爪26は筒状フィルム5から抜き取られ、筒状フィルム5及び被包装物3は解放される。
【0029】
次いで、両端シール部19は、一対の保持腕27を図5に実線で示す位置まで後退させた後、筒状フィルム5の上下の両端部のシール及びノッチ部形成のための切断を行うと共に、移動部17は、図4に実線で示すように筒状フィルム保持部16を傾けた後、図3に実線で示す位置につくことで、筒状フィルム保持部16を待機位置につける。これによって、1個の被包装物3の密封包装が完了する。そして密封包装機1は、被包装物3毎に上述の一連の動作を繰り返す。
【0030】
なお、本考案によれば、包装袋2は、その左右の縁のうちの何れか一方に折り返し線4cが位置するよう、例えば図2(B)において筒状フィルム5の上下の両端部を、折り返し線4cと合掌状のシール部2aとを結ぶ方向に直交する方向に挟圧してシールしたものであってもよい。また筒状フィルム5は、その合掌状のシール部2aを折り返し線に平行になるよう化粧裁ちしたものであってもよいし、包装用フィルム片4は、その左右の辺の近くを、筒状フィルム5を形成する前にシール予定部分4dの縁が折り返し線4cに平行になるよう、例えば図2(A)に二点鎖線で示す切断線4e沿いに切除したものでもよい。
【0031】
また第一実施形態では、長手方向に直線カット性を有する一軸延伸フィルムから、長手方向に対し所定角度だけ傾いた方向に直線カット性を有する帯状の包装用フィルムを得るときや、第二実施形態における包装用フィルム片から筒状フィルムを形成するときに、包装袋として利用されない包装用フィルムの切断片が比較的多く発生するが、それらの切断片は、密封包装体の製造工場内でプラスチックとして再生することができるので資源の無駄にならない。
(第三実施形態)
【0032】
図7において(A)は、本考案の第三実施形態に係る密封包装体1の斜視図である。この密封包装体1は、図7(B)に示すように、内部に被包装物3を収容して、一端部をシールした筒状フィルム5の他の一端部の、シールのために重ね合わせる表側部分2fと裏側部分2gとを、図7(C)に示すように幅方向かつ互いに反対方向にずらした状態でシールしてなる点が、上述の各実施形態と相違している。
【0033】
筒状フィルム5は、長手方向に直線カット性を有する広幅の帯状フィルム11の幅方向の両縁を合掌状に重ね合わせて溶着することにより形成してある。図7において一点鎖線はフィルムが容易に切れる方向を示している。
【0034】
筒状フィルム5の他の一端部を互いにずらすには、例えば、他の一端部の表側部分2fと裏側部部2gとを親指と人差し指で摘まんで、その親指と人差し指とを図7(C)に矢印で示すように互いに逆方向に移動させるという方法があり、この親指と人差し指の動作を自動化した装置を用いるとよい。
【符号の説明】
【0035】
1…密封包装体
2…包装袋;2a…シール部;2b…ノッチ部;2c…シール部;2d…本体部分;2e…引裂部分;2f…表側部分;2g…裏側部分
3…被包装物
4…包装用フィルム片;4a…左右の辺;4b…前後の辺;4c…折り返し線;4d…シール予定部分;4e…切断線
5…筒状フィルム
10…密封包装機
11…帯状の包装用フィルム
12…原反ロール
13…繰り出し部
14…切断部
15…筒状フィルム形成部
16…筒状フィルム保持部
17…移動部
18…被包装物供給部
19…両端シール部
21…ヒータ
22…負圧吸着板
23…軸体
24…回動体
25…回動駆動部
26…爪
27…保持腕
28…支持棒
メッセージ

私の夢を一緒に叶えて下さい。
既存の技術をちょっと改良するだけで、循環型社会に取り込まれていなかったプラスチックゴミを漏れなく回収することが可能。まさにリサイクル革命。
詳細は、ピロー包装機による小包装の技術分野に関連します。小さいものほど効果を発揮する考案になります。被包装物を包む密封包装体が開封時に2つに分離することを許さない構造です。シート若しくは構造の組み合わせで100%の効果を発揮します。言わずもがな御社様の社会的評価の向上や未来の子供達への夢、地球にやさしい技術革新につながります。
Please make my dream come true with me.
With just a slight modification of existing technology, plastic waste that has not been incorporated into a recycling-oriented society can be collected completely. It is truly a recycling revolution.
The details relate to the technical field of small packaging with pillow wrapping machines.The smaller the item, the more effective the device will be.It is a structure that does not allow the sealed package that wraps the item to separate into two pieces when the package is opened. It gives 100% effects with the combination of sheets or structure. It is a dream for the children of the future and an eco-friendly innovation, not to mention good social reputations for your company.
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6 
【図7】
図7 
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