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運輸
 
【考案の名称】ドアミラー
【実用新案権者】
【識別番号】517180327
【氏名又は名称】宮 斌
【代理人】
【識別番号】100182198
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 貴男
【考案者】
【氏名】宮 斌
【要約】
【課題】車両の周囲を確認するため、前記車両のドアに取り付けられるドアミラーであって、車両の後方および前方も目視で確認することができるドアミラーを提供する。
【解決手段】車両の周囲を確認するため、前記車両のドアに取り付けられるドアミラーであって、前記車両の後方を確認するための後方確認用鏡部材と、前記後方確認用鏡部材に対して鋭角の角度に傾けて配置された前方確認用鏡部材と、前記後方確認用鏡部材と前記前方確認用鏡部材とを支持し、前記車両に固定する支持部材と有する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
車両の周囲を確認するため、前記車両のドアに取り付けられるドアミラーであって、
前記車両の後方を確認するための後方確認用鏡部材と、
前記後方確認用鏡部材に対して鋭角の角度に傾けて配置された前方確認用鏡部材と、
前記後方確認用鏡部材と前記前方確認用鏡部材とを支持し、前記車両に固定する支持部材と
を有する、
ことを特徴とするドアミラー。
【請求項2】
前記後方確認用鏡部材は、平面の鏡であり、
前記前方確認用鏡部材は、曲面の鏡である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のドアミラー。
【請求項3】
前記支持部材は、前記車両の運転者の指示に応じて、前記後方確認用鏡部材と前記前方確認用鏡部材とを回転する電動回転部を更に備える、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のドアミラー。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、車両用のドアミラーに関する。
【背景技術】
【0002】
車両のドアミラーとしては、例えば後方確認用のドアミラーが知られている。特許文献1では、車体の側方に配置されるドアミラーであって、前記車体の側方から前記車体の幅方向及び上下方向の少なくとも一方向に延在するドアミラーステーの先端部に設けられるミラー本体と、前記車体と前記ミラー本体との間隔を変化させる作動部と、を備え、走行環境及び乗員状態の少なくともいずれかに応じて前記ミラー本体を作動させる、ドアミラーに関する技術を開示している。特許文献2では、電動格納機能付きのドアミラーを具備する車両において、少なくとも1つのドアミラーに設けられた障害物検知センサと、前記ドアミラー及び前記障害物検知センサに接続された制御ユニットと、前記障害物検知センサが障害物を検知したときに前記制御ユニットは前記少なくとも1つのドアミラーを格納させ、前記障害物検知センサが前記障害物を検知しなくなったときに前記制御ユニットは前記少なくとも1つのドアミラーを復帰させるようにしたことを特徴とする車両用ドアミラー制御装置。に関する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−190592号公報
【特許文献2】特開2016−175557号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、ドアミラーを用いて、車両の前方を確認することができない。また、特許文献2に開示されている技術では、ドアミラーを用いて、車両の前方の障害物などの存在を確認できる場合があるが、その状態(形状や大きさなど)を確認できない場合がある。さらに、ドアミラーを用いて後方および前方を確認することができれば、より安全性が向上し、車両破損や事故の発生を低減できることが期待される。
【0005】
本考案は、車両の周囲を確認するため、前記車両のドアに取り付けられるドアミラーであって、車両の後方および前方を目視で確認することができるドアミラーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本考案の一つの実施形態は、車両の周囲を確認するため、前記車両のドアに取り付けられるドアミラーであって、前記車両の後方を確認するための後方確認用鏡部材と、前記後方確認用鏡部材に対して鋭角の角度に傾けて配置された前方確認用鏡部材と、前記後方確認用鏡部材と前記前方確認用鏡部材とを支持し、前記車両に固定する支持部材とを有する、ことを特徴とするドアミラーを提供する。
【0007】
本考案の他の実施形態は、上記のドアミラーであって、前記後方確認用鏡部材は、平面の鏡であり、前記前方確認用鏡部材は、曲面の鏡である、ことを特徴とするドアミラーであってもよい。
【0008】
本考案の他の実施形態は、上記のいずれかのドアミラーであって、前記支持部材は、前記車両の運転者の指示に応じて、前記後方確認用鏡部材と前記前方確認用鏡部材とを回転する電動回転部を更に備える、ことを特徴とするドアミラーであってもよい。
【考案の効果】
【0009】
本考案に係るドアミラーによれば、車両の後方および前方を目視で確認することができ、安全性を向上し、車両破損や事故の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本考案の実施形態に係るドアミラーの使用例を説明する説明図である。
【図2】本考案の実施形態に係るドアミラーの例を説明する説明図である。
【図3】本考案の実施形態に係るドアミラーの他の例(曲面鏡)を説明する説明図である。
【図4】本考案の実施形態に係るドアミラーの他の例(電動回転)を説明する説明図である。
【考案を実施するための形態】
【0011】
実施形態に係るドアミラーの例を用いて、本考案を説明する。なお、本考案は、以後に説明するドアミラー以外でも、前方確認用の鏡と後方確認用の鏡とを備えるドアミラーであれば、いずれのものにも用いることができる。また、ドアミラーの形状、材質は、特に限定されない。
【0012】
以後に、本考案を説明する。
【0013】
図1乃至図4を用いて、本考案に係るドアミラーの構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係るドアミラー10(10L、10R)の使用例を説明する説明図である。図2(a)は、本考案の実施形態に係るドアミラー10Rの例を説明する概略斜視図である。図2(b)は、本考案の実施形態に係るドアミラー10Rの例を説明する概略平面図である。図3は、本考案の実施形態に係るドアミラー10Aの他の例(曲面鏡)を説明する概略平面図である。図4は、本考案の実施形態に係るドアミラー10Bの他の例(電動回転)を説明する概略平面図である。なお、図1等に示すドアミラーの構成等は一例であり、本考案は図1等に示すドアミラーに示すものに限定されるものではない。
【0014】
図1に示すように、本考案に係るドアミラー10(10L、10R)は、車両の周囲を目視で確認するため、車体20の左右のドアに取り付けられるミラー(鏡など)である。ドアミラー10Lは左前方の状態FLおよび左後方の状態BLを映し、ドアミラー10Rは右前方の状態FRおよび右後方の状態BRを映す。本考案に係るドアミラー10は、左右のドアに左右対称に取り付けられるため、以下の説明では右側のドアの右ドア用ドアミラーを説明し、左ドア用ドアミラーの説明を省略する。
【0015】
図2および図1に示すように、本考案に係るドアミラー10Rは、車両の後方を確認するための後方確認用鏡部材12と、車両の前方を確認するための前方確認用鏡部材13と、後方確認用鏡部材12と前方確認用鏡部材13とを支持する支持部材11と有する。図2に示すように、後方確認用鏡部材12は平面の鏡であり、前方確認用鏡部材13は、平面の鏡である。
【0016】
前方確認用鏡部材13は、車両の前方を確認するための鏡部材である。前方確認用鏡部材13は、図2に示すように、後方確認用鏡部材12に対して鋭角の角度に傾けて配置されている。ここで、鋭角の角度は、車両の形状および運転席の位置並びに前方確認用鏡部材13が映す前方の状態を考慮して、予め実験や計算で定められる角度とすることができる。なお、本考案に係る前方確認用鏡部材13の鏡部材の材質、大きさは特に限定されない。また、本考案に係る前方確認用鏡部材13の鏡部材の形状は、予め実験や計算で定められる形状とすることができる。
【0017】
図3に示すように、本考案に係るドアミラー10Aは、曲面の鏡を備える前方確認用鏡部材13Aを用いてもよい。これにより、本考案に係るドアミラー10Aは、曲面の鏡を備える前方確認用鏡部材13Aを用いて、車両の前方を広範囲に映すことができる。なお、本考案に係る前方確認用鏡部材13Aの曲面の鏡の材質、大きさは特に限定されない。また、本考案に係る前方確認用鏡部材13Aの曲面の鏡の形状は、予め実験や計算で定められる形状とすることができる。
【0018】
図1および図2に示すように、支持部材11は、後方確認用鏡部材12と前方確認用鏡部材13とを支持し、車両に固定する部材である。図1に示すように、支持部材11は、車両のドアに取り付けられる。本考案に係る支持部材11は、運転席の斜め前や真横、斜め後ろに取り付けられるものであってもよい。これにより、運転席の真横や斜め後ろに支持部材11を取り付けた場合には、前方確認用鏡部材13で確認できる前方の状態の範囲を拡大することができる。図4に示すように、本考案に係るドアミラー10Bは、後方確認用鏡部材12と前方確認用鏡部材13とを回転する電動回転部11Bmを更に備える支持部材11Bを用いてもよい。これにより、本考案に係るドアミラー10Bは、車両の運転者の指示に応じて、電動回転部11Bmを用いて後方確認用鏡部材12と前方確認用鏡部材13とを回転(図中のMa、Mb)することができるので、前方及び後方の所望の角度や位置の状態を目視で確認できるドアミラーを実現することができる。
【0019】
以上のとおり、本考案に係るドアミラー10(10A,10B,10L,10R)によれば、前方確認用鏡部材(13,13A)を用いて車両の前方を目視で確認することができる。また、本考案に係るドアミラー10(10A,10B,10L,10R)によれば、前方確認用鏡部材(13,13A)および後方確認用鏡部材(12)を用いて車両の前方および後方並びに側方を目視で確認することができるので、安全性を向上し、車両破損や事故の発生を低減することができる。また、本考案に係るドアミラー10(10A,10B,10L,10R)によれば、前方確認用鏡部材(13,13A)および後方確認用鏡部材(12)を用いて車両の前方および後方並びに側方を目視で確認することができるので、例えば車道が狭い場合などでは、車両の左前角および右前角周りの状況、後方並びに側方を確認することができ、安全性を向上し、車両破損や事故の発生を更に低減することができる。
【0020】
以上のとおり、本考案に係る実施形態について説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。
【符号の説明】
【0021】
10,10A,10B,10L,10R: ドアミラー
11 : 支持部材
11B: 電動回転機能付き支持部材
11Bm: 電動回転部
12 : 後方確認用鏡部材
13,13A : 前方確認用鏡部材
20 : 車体
FL,FR,BL,BR: 状態(景色など)
Ma,Mb: 回転方向
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
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