| 運輸 |
| 【発明の名称】重量物の持ち上げ装置 【出願人】 【識別番号】503467377 【氏名又は名称】有限会社冨士本電機 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字下意東2894番地1 【発明者】 【氏名】冨士本 侯夫 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字下意東2894番地1 有限会社冨士本電機内 【要約】 【課題】 冷蔵庫等の重量物を梃子操作で簡単に小範囲移動できる重量物の持ち上げ引き擦り装置提供することを課題とする。 【解決手段】 車輪2を有するフレー厶4の前端に荷受け部材4aを設けると共に、車輪2の前進側への回転を阻止する制動手段7を設け、かつ、フレー厶4側に前低後高状に後方に延出するハンドル部材5を装着して、重量物を車輪を支点にして持ち上げて小範囲づつ引き擦り移動できるようにしたもの。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車輪を車軸を介して回転可能に支架するフレームの前端に荷受け部材を設けると共に、車輪の前進側への回転を阻止して後進側への回転を許容する一方向制動手段を設け、かつ、前記車軸に前低後高状に後方に延出するハンドル部材を回動可能に装着すると共に該ハンドル部材の後方への回動を阻止する係止手段を設けたことを特徴とする重量物の持ち上げ装置。 【請求項2】 車輪を横方向に複数個並設する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の重量物の持ち上げ装置。 【請求項3】 一方向制動手段をフレームに枢支される平面視コの字状の門形部材で構成し、該門形部材の横方向部材を車輪の上方へ転接したことを特徴とする請求項1記載の重量物の持ち上げ装置。 【請求項4】 ハンドル部材の傾斜操作姿勢を、急傾斜姿勢状態側と緩傾斜姿勢状態側とに切り替え自在に構成したことを特徴とする請求項1記載の重量物の持ち上げ装置。 【請求項5】 車輪の外周を弾力性の少ない硬質部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の重量物の持ち上げ装置。 【請求項6】 フレームの前後方向中間位置に車軸を配置し、車軸の後方に一方向制動手段としての門形部材を回動可能に枢支し、車軸の前方にハンドル部材の後方への回動を阻止する係止手段を回動可能に枢支したことを特徴とする請求項1記載の重量物の持ち上げ装置。 【請求項7】 フレームは、平面視で馬蹄形状のフレーム枠体を左右に間隙をおいて一対並設された状態にして前端開口部側を荷受け部材に固着すると共に、後端部側を連結部材で連結した形態に構成し、各々のフレーム枠体内に車輪を位置させ、各フレーム枠体の隣接間隙空間スペースにハンドル部材の基部を位置されていることを特徴とする請求項1記載の重量物の持ち上げ装置。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、自動販売機、冷蔵庫、工場や事務所のロッカー、書架等の重量物を、該重量物の片側を一人で持ち上げることができ、かつ該重量物の片側を一人で持ち上げながら引き擦り出すことのできる小範囲移動用に便利な重量物の持ち上げ装置に関する。 【背景技術】 上記重量物の持ち上げ装置は、例えば、下記の特許文献1、特許文献2、特許文献3に示されるものが提案されている。 【特許文献1】 特許第2745214号公報 【特許文献2】 登録実用新案第3023857号公報 【特許文献3】 登録実用新案第3037086号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 特許文献1に示される被運搬物等の持ち上げ移動装置は、リフタ装置や走行ブロックが可動する構成となっていて構成が複雑でコストが高く操作が面倒なものである。 特許文献2に示されるジャッキは、単に家具等の物品をその場のままで持ち上げるにすぎないものである。 又、特許文献3に示される移動できる梃子棒は、梃子棒に支点車を設けただけの構成で自動販売機等の300キログラム以上の重量物移動には使用が不可能である。 本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、例えば壁に密着して狭小位置に配置されている自動販売機等の重量物を移動するに際して、該重量物の片側を一人で持ち上げることが容易にでき、かつ該重量物の片側を一人で持ち上げながら引き擦り出すことのできる重量物の持ち上げ装置を提供する点にある。 【課題を解決するための手段】 本発明は、前述の課題解決のために、第一に、車輪を車軸を介して回転可能に支架するフレームの前端に荷受け部材を設けると共に、車輪の前進側への回転を阻止して後進側への回転を許容する一方向制動手段を設け、かつ、前記車軸に前低後高状に後方に延出するハンドル部材を回動可能に装着すると共に該ハンドル部材の後方への回動を阻止する係止手段を設けたことを特徴として、重量物の手前側を若干持ち上げた状態でハンドルを上下操作するのみで、ハンドルを操作する作業者側へ重量物を引き擦り出すことができる。 第二に、車輪を横方向に複数個並設する構成にしたことを特徴として、重量物の持ち上げ装置を左右安定させて操作できる。 第三に、一方向制動手段をフレームに枢支される平面視コの字状の門形部材で構成し、該門形部材の横方向部材を車輪の上方へ転接したことを特徴とし、簡単安価な構成で一方向制動手段を構成でき制動解除も容易である。 第四に、ハンドル部材の傾斜操作姿勢を、急傾斜姿勢状態側と緩傾斜姿勢状態側とに切り替え自在に構成したことを特徴として、通常作業者後方に余裕のある広い場所での使用は緩傾斜姿勢状態側にして操作し、作業者後方に余裕のない狭い場所での使用は急傾斜姿勢状態側にして操作することができるもので、場所の状況に応じて柔軟に対応できる。 第五に、車輪の外周を弾力性の少ない硬質部材で構成したことによる、重量物下部への持ち上げ装置の位置決め移動を容易にしながら、ハンドルを上下して持ち上げ引き擦り操作する時に、持ち上げ装置が妄りにバウンドしないようにしたもので引き擦り操作を安定的に遂行できる。 第六に、フレームの前後方向中間位置に車軸を配置し、車軸の後方に一方向制動手段としての門形部材を回動可能に枢支し、車軸の前方にハンドル部材の後方への回動を阻止する係止手段を回動可能に枢支したことを特徴として、車輪を支持するフレームを巧みに利用して一方向制動手段の制動セットやハンドルの姿勢セットが簡単にできる。 第七に、フレームは、平面視で馬蹄形状のフレーム枠体を左右に間隙をおいて一対並設された状態にして前端開口部側を荷受け部材に固着すると共に、後端部側を連結部材で連結した形態に構成し、各々のフレーム枠体内に車輪を位置させ、各フレーム枠体の隣接間隙空間スペースにハンドル部材の基部を位置されていることを特徴として、フレー厶構成を有効に活用して車輪とハンドル部材の配置をしてコンパクトに構成できる。 【発明の効果】 請求項1の発明によれば、車輪の前進側への回転を阻止する状態にすることで重量物の手前側を若干持ち上げた状態でハンドルを上下操作するのみで、床面が若干登り傾斜になっていてもハンドルを操作する作業者側へ重量物を引き擦り出すことができる。 請求項2の発明によれば、車輪を複数個並設する構成により、左右方向のバランスを良好にして重量物の持ち上げ引き擦り装置を操作できる。 請求項3の発明によれば、一方向制動手段を門形部材で構成することにより、簡単安価な構成で制動解除も容易にできる。 請求項4の発明によれば、ハンドル部材の傾斜操作姿勢を、通常作業者後方に余裕のある広い場所での使用は緩傾斜姿勢状態側にして操作し、作業者後方に余裕のない狭い場所での使用は急傾斜姿勢状態側にして操作できるので、場所の状況に応じて対応できる。 請求項5の発明によれば、車輪の外周を弾力性の少ない硬質部材で構成したことにより、重量物下部への持ち上げ引き擦り装置の位置決め移動を容易にしながら、ハンドルを上下して持ち上げ引き擦り操作する時に、持ち上げ引き擦り装置が妄りにバウンドしないようにしたもので引き擦り操作を安定的に遂行できる。 請求項6の発明によれば、車輪を支持するフレームを巧みに利用してコンパクトな構成として一方向制動手段の制動セットやハンドルの姿勢セットが簡単にできる。 請求項7の発明によれば、フレームの構成を強固にしながらフレームの構成要素部材の配置を有効に活用して車輪とハンドル部材の配置をしてコンパクトに構成できる。 【発明を実施するための最良の形態】 以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。符号1は本発明に係る重量物の持ち上げ装置の全体を示すものである。該持ち上げ装置1には、車輪2を車軸3を介して回転可能に支架するフレーム4の前端に側面視L字状で舌片状の荷受け部材4aが設けてある。該車軸3はフレーム4の前後方向中間位置に横架されたボルト部材で構成され、車輪2は横方向に複数個並設され、車輪2と車輪2の間に後述するハンドル部材5の基部が枢支されている。そして、これら車輪2、2及びハンドル部材5、位置決めカラー6、6、6、6等が、単一の車軸3で串刺し状にされてフレー厶4に支持されており、組み立て分解作業を簡単にできるよう配慮されている。 前記フレーム4は、平面視で馬蹄形状のフレーム枠体4bが左右に間隙をおいて一対並設された状態で前端開口部側4cが荷受け部材4aに溶着され、後端部側4dが板状部材4eで溶着されて強固に連結された形態に構成されており、軽量の板状部材を巧みに成形加工して組み合わせ接合することにより頑丈なフレーム4に具現化されている。 そして、各々の馬蹄形状のフレーム枠体4b、4bに車輪2、2が位置されており、フレーム枠体4b、4bの隣接間隙空間スペースにハンドル部材5の基部が位置されているものであり、フレーム4の各部構成を有効的に活用しているものである。 また、車輪2の外周は弾力性の少ない硬質ゴム、皮製品、合成樹脂等の硬質部材で構成されており、重量物の持ち上げ引き擦り装置1の移動を容易にして、かつ、重量物の引き擦り作業時にバウンドや反動の出にくい構成とされている。 次に、車輪2の上半側に基部がフレーム4の後方側に枢支7aされる平面視コの字状に形成された門形部材7が位置され、該門形部材7の横方向部材7bが車輪2の上方へ転接する制動作用姿勢位置Aとハンドル部材5に当接する制動解除姿勢位置Bとに切り替え自在にされており、門形部材7を制動作用姿勢位置Aにすると横方向部材7bが車輪2の上方へ転接して食い込む形態となり、車輪2の前進側への回転(図1の反時計回り方向)を阻止して後進側への回転(図1の時計回り方向)を許容する一方向制動手段となる。 従って、重量物の下側に持ち上げ装置1の荷受け部材4aを差し込むまでは一方向制動手段7を制動解除姿勢位置Bにしておいて、荷受け部材4aを移動対象の重量物の下側に差し込み位置させた時に、一方向制動手段7を制動作用姿勢位置Aに手動切り替えする。 前記のように、平面視でフレーム4の左右中間に位置し、側面視で前記車軸3に前低後高状に後方に延出するハンドル部材5の基部が回動可能に装着されており、ハンドル部材5の後端に把持部5aが設けてあり、基部側近傍に鍔付のピン部材5bが装着されている。 ハンドル部材5の基部側下方に位置するループ状の係止部材8の基部がフレーム4の前方側に枢支8aされている。該ハンドル部材5を後方へ倒すと係止部材8の先端ループ部8bが係合してハンドル部材5の後方回動を阻止する係止手段となる。ハンドル部材5の傾斜操作姿勢は、図1の鎖線で示すように係止部材8の先端ループ部8bを鍔付のピン部材5bの上方に引っ掛けた状態の急傾斜姿勢状態と、図1に実線で示すように鍔付のピン部材5bの下方に位置する緩傾斜姿勢状態とに切り替え自在に構成されており、これらの切り替えもハンドル部材5と係止部材8を各々単独的に手動で回動操作させることで工具なしで簡単にできる。 次に本発明に係る重量物の持ち上げ装置1の作用について説明する。 図4に示すように移動対象の重量物(自動販売機等)Wの手前側に本発明装置1の荷受け部材4aを差し込み、一方向制動手段7を制動作用姿勢位置Aに倒す。そしてこの状態でハンドル部材5を後方に倒すと荷受け部材4aで重量物Wの手前側を掬って上方に持ち上げることができる。この時に、車輪2に制動手段がないと重量物Wの重量を受けて車輪2が重量物Wの下方へ引き擦られる方向の偏奇力が作用するが、車輪2に一方向制動手段7がセットされているので前方へのブレーキ作用が効いており車輪2は前進側に回転することなく重量物Wの手前側を素直に持ち上げることができる。 そして、この状態で図5に示すように重量物Wの手前側を荷受け部材4aで持ち上げたままの状態でハンドル部材5を上下操作させる。すなわち、車輪2の車軸3を支点にしてハンドル部材5を押し下げて重量物Wを一旦持ち上げた後に、一瞬力を抜くが如くにして脱力させるとほぼ同時にハンドル部材5を手前に引っ張る一連の動作をタイミング良くリズミカルに繰り返すことで、重量物Wが荷受け部材4aで持ち上げられた状態のままで車輪2の後進側回転を誘因して手前側にぐいぐいと引き擦り出されて小刻みに小範囲移動される。本案装置1は、重量も軽くスペースを要しないコンパクトなもので荷役トラックの荷台等に簡単に積み込めて常備しておくこともできる。 【産業上の利用可能性】 自動販売機や冷蔵庫、店舗の重量展示ケース、工場や事務所のロッカー、書架等あらゆる分野の重量物の持ち上げと、該重量物を持ち上げながら引き擦りする小範囲移動に利用できるものである。なお、車輪の一方向制動手段やハンドル部材の係止手段、フレーム構成等は本発明の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術思想の範囲において変更可能なものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】重量物の持ち上げ装置の概略側面図である。 【図2】同上の概略平面図である。 【図3】要部の側面外観図である。 【図4】作用開始前の状態を示す外観説明図である。 【図5】作用開始中の状態を示す外観説明図である。 【符号の説明】 1 重量物の持ち上げ装置 2 車輪 3 車軸 4 フレーム 4a 荷受け部材 5 ハンドル部材 6 カラー 7 一方向制動手段 8 係止部材 |
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