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スポーツ・娯楽
 
【考案の名称】ナンバープレース用補助シート、ナンバープレース問題シート、および、冊子
【実用新案権者】
【識別番号】523252906
【氏名又は名称】苗村 道彦
【住所又は居所】滋賀県守山市笠原町957番地
【代理人】
【識別番号】100191189
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 哲平
【代理人】
【識別番号】100199761
【弁理士】
【氏名又は名称】福屋 好泰
【考案者】
【氏名】苗村 道彦
【住所又は居所】滋賀県守山市笠原町957番地
【要約】
【課題】手軽に楽しめるというペンシルパズル本来の利点を維持しつつ、ナンバープレースを解くための思考を視覚化して容易に解くことを可能にすること。
【解決手段】ナンバープレースを解くために用いる補助シート10において、3行3列のブロック16に区切られた9行9列の方形状をした一群の枠14で構成されるマス目12を有し、枠14内に1から9までの数字が表示され、当該数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部18を設けた。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
ナンバープレースを解くために用いる補助シートであって、
3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目を有し、
前記枠内に1から9までの数字が表示され、当該数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部が設けられていることを特徴とする、ナンバープレース用補助シート。
【請求項2】
前記数字は、1から順に3つの数字を1組として、前記枠の長辺に沿って表示されている、請求項1に記載のナンバープレース用補助シート。
【請求項3】
前記9行9列の当該行または当該列を構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするためのチェック欄が前記マス目の外側に設けられている、請求項1に記載のナンバープレース用補助シート。
【請求項4】
前記3行3列のブロック各々における右下に配置された枠内に、当該ブロックを構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするための目印が表示されている、請求項1に記載のナンバープレース用補助シート。
【請求項5】
ナンバープレースの問題が記載された問題シートであって、
3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目を有し、
前記マス目を構成する枠のいずれかに初期配置のヒント数字が表示され、
少なくとも前記ヒント数字が表示されている枠以外の枠内に1から9までの候補数字が表示され、当該候補数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部が設けられていることを特徴とする、ナンバープレース問題シート。
【請求項6】
前記候補数字は、1から順に3つの数字を1組として、前記枠の長辺に沿って表示されている、請求項5に記載のナンバープレース問題シート。
【請求項7】
前記9行9列の当該行または当該列を構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするためのチェック欄が前記マス目の外側に設けられている、請求項5に記載のナンバープレース問題シート。
【請求項8】
前記3行3列のブロック各々における右下に配置された枠内に、当該ブロックを構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするための目印が表示されている、請求項5に記載のナンバープレース問題シート。
【請求項9】
ナンバープレースの問題が記載された問題シートであって、
3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目を有し、
前記マス目を構成する枠のいずれかに初期配置のヒント数字が表示され、
前記ヒント数字が表示されている枠以外の枠内に1から9までの数字のうち確定数字となる可能性がある候補数字が表示され、当該候補数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部が設けられていることを特徴とする、ナンバープレース問題シート。
【請求項10】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のナンバープレース用補助シートおよび請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のナンバープレース問題シートのいずれか一方またはその両方が複数枚とじ合わされた冊子。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、ナンバープレースを解くために用いるナンバープレース用補助シート、ナンバープレースの問題が記載されたナンバープレース問題シート、および、これらのシートが複数枚とじ合わされた冊子に関する。
【背景技術】
【0002】
ナンバープレースは、3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目に1から9までの数字を入れるパズルである。このナンバープレースは、「ナンプレ」「数独(登録商標)」とも呼ばれており、手軽に楽しめるペンシルパズルとして広く一般に親しまれている。
【0003】
ナンバープレースの基本的なルールは至ってシンプルで、(1)空いている枠内に1から9のうちいずれか1つの数字を入れる。(2)同じ行、同じ列に同じ数字が重複して入ってはいけない。(3)3行3列のブロック内に同じ数字が重複して入ってはいけない。という3つだけである。下記の特許文献1、2には、ナンバープレースの問題を解く際に使用する補助具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特許第6104449号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3236112号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2に開示されている補助具は、いずれも、空いている枠内に入る数字を特定する作業を補助するためのナンバープレース専用の道具であるが、ナンバープレースの問題を解く際にわざわざ準備する必要があるため、手軽に楽しめるというペンシルパズル本来の利点が損なわれてしまう。
【0006】
上記した課題に鑑み、本考案は、手軽に楽しめるというペンシルパズル本来の利点を維持しつつ、ナンバープレースを解くための思考を視覚化して容易に解くことが可能になるナンバープレース用補助シート、ナンバープレース問題シート、および、冊子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本考案は、ナンバープレースを解くために用いる補助シートであって、3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目を有し、前記枠内に1から9までの数字が表示され、当該数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
前記数字は、1から順に3つの数字を1組として、前記枠の長辺に沿って表示されていてもよい。
【0009】
前記9行9列の当該行または当該列を構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするためのチェック欄が前記マス目の外側に設けられていても構わない。
【0010】
前記3行3列のブロック各々における右下に配置された枠内に、当該ブロックを構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするための目印が表示されていてもよい。
【0011】
また、本考案は、ナンバープレースの問題が記載された問題シートであって、3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目を有し、前記マス目を構成する枠のいずれかに初期配置のヒント数字が表示され、少なくとも前記ヒント数字が表示されている枠以外の枠内に1から9までの候補数字が表示され、当該候補数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
前記候補数字は、1から順に3つの数字を1組として、前記枠の長辺に沿って表示されていてもよい。
【0013】
前記9行9列の当該行または当該列を構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするためのチェック欄が前記マス目の外側に設けられていても構わない。
【0014】
前記3行3列のブロック各々における右下に配置された枠内に、当該ブロックを構成するすべての枠内に確定数字が記入されたことをチェックするための目印が表示されていてもよい。
【0015】
あるいは、本考案は、ナンバープレースの問題が記載された問題シートであって、3行3列のブロックに区切られた9行9列の方形状をした枠群で構成されるマス目を有し、前記マス目を構成する枠のいずれかに初期配置のヒント数字が表示され、前記ヒント数字が表示されている枠以外の枠内に1から9までの数字のうち確定数字となる可能性がある候補数字が表示され、当該候補数字が表示されている以外の領域に確定数字を記入するための余白部が設けられていることを特徴とする。
【0016】
さらに、本考案に係る冊子は、上記構成を有するナンバープレース用補助シートおよび上記構成を有するナンバープレース問題シートのいずれか一方またはその両方が複数枚とじ合わされたものであっても構わない。
【考案の効果】
【0017】
上記構成を有する本考案によれば、手軽に楽しめるというペンシルパズル本来の利点を維持しつつ、ナンバープレースを解くための思考を視覚化して容易に解くことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施形態に係るナンバープレース用補助シートの平面図である。
【図2】実施形態に係るナンバープレース問題シートの平面図である。
【図3】変形例に係るナンバープレース問題シートの平面図である。
【考案を実施するための形態】
【0019】
以下、本考案に係るナンバープレース用補助シート(以下、単に「補助シート」という。)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1に示すように、実施形態に係る補助シート10は、以下に説明する構成要素が紙面に印刷されてなるものである。補助シート10は、マス目12を有する。マス目12は、9行9列の方形状をした一群の枠14(枠群)で構成されている。これら一群の枠14は、さらに、3行3列のブロック16に区切られている。
【0021】
補助シート10は、9つのブロック16を有するが、基本的な構成はすべて同じである。よって、図1では、煩雑さを避けるため、1つのブロック16のみを代表して具体的に示すこととし、他の各ブロック16については具体的な表示を省略している。
【0022】
ブロック16を構成するそれぞれの枠14内には、1から9までの数字が表示されている。本例では、これらの数字が、1から順に3つの数字を1組として、枠14の長辺に沿って表示されている。より具体的には、「123」「456」「789」の3組の各数字が隣接する組同士互いに間隔をあけて、枠14の上側の辺に沿って表示されている。また、これらの各数字が表示されている以外の領域、すなわち、枠14内の各数字よりも下側にある領域には、余白部18が設けられている。この余白部18は、確定数字を記入するためのスペースとして利用される。この「確定数字」とは、ナンバープレースの解答を構成する、その枠14に入るべき数字である。
【0023】
マス目12の各行の右側には、枠14と同じ高さで幅が狭い小枠20が連続して表示されている。同様に、マス目12の各列の下側にも、枠14と同じ幅で高さが低い小枠22が連続して表示されている。これらの小枠20,22は、9行9列の当該行または当該列を構成するすべての枠14内に確定数字が記入されたことをチェックするためのチェック欄として利用される。
【0024】
ブロック16を構成する9つの枠14のうち右下に配置された枠(他の枠14と区別するため符号14Fを付すこととする)内には、余白部18の端に斜線24が表示されている。この斜線24は、ブロック16を構成するすべての枠14,14F内に確定数字が記入されたことをチェックするための目印として利用される。
【0025】
続いて、実施形態に係る補助シート10の使用方法を説明する。
【0026】
はじめに、これから挑戦するナンバープレースの問題を確認し、初期配置のヒント数字を対応する枠14内の余白部18に書き写す。この「ヒント数字」とは、ナンバープレースの問題において、あらかじめ枠14に入っている既知の数字である。そして、ヒント数字が存在する各ブロック16、各行、各列を構成するそれぞれの枠14内に表示された数字からヒント数字を斜線などで消去する。これをすべてのブロック16、行、列について行い、候補数字を絞り込む。この「候補数字」とは、ナンバープレースの解答として、その枠14内に入る可能性がある数字である。そして、枠14内に入る確定数字を絞り込めたら、その確定数字を余白部18に記入する。
【0027】
上記した要領で、それぞれの枠14内に入る確定数字の記入が進むと、それぞれの枠14内に入る候補数字の絞り込みも同時に進むことになる。そうすると、各ブロック16、各行、各列の未確定の枠14同士で残った候補数字との関係に着目しながら、さらに確定数字を絞り込むことができる。そして、すべての枠14内に確定数字が記入できたブロック16、行、列が完成すると、対応するチェック欄や目印を利用しながら、未確定の枠14について絞り込みを進める。これらの手順を繰り返すことにより、あたかも方程式を解くような感覚でナンバープレースの問題を解くことができるのである。
【0028】
このように、実施形態に係る補助シート10によれば、ナンバープレースを解くための思考を視覚化することができるので、簡単な作業の繰り返しで容易にナンバープレースの問題を解くことが可能となる。また、紙面に印刷する構成要素に工夫を凝らしたものであるから、手軽に楽しめるというペンシルパズル本来の利点も維持することができる。
【0029】
続いて、本考案に係るナンバープレース問題シート(以下、単に「問題シート」という。)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0030】
図2に示すように、実施形態に係る問題シート30は、上記した補助シート10に初期配置のヒント数字を記入した状態で印刷したものである。つまり、補助シート10のマス目12を構成する枠14のいずれかに初期配置のヒント数字が表示されることで、問題シート30として実施することができるのである。
【0031】
上記した補助シート10および問題シート30のいずれか一方またはその両方を複数枚とじ合わせて冊子にすれば、書店やコンビニエンスストアなどでの店舗販売はもちろん、ECサイトを通じた通信販売などにも対応することができる。また、ウェブサイトを通じてダウンロード可能なプログラムとして、あるいは、ウェブサイトを通じて印刷した印刷物として利用者に提供することも可能である。
【0032】
以上、本考案に係るナンバープレース用補助シート、ナンバープレース問題シート、および、冊子を実施形態に基づいて説明してきたが、本考案は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のような形態で実施されても構わない。
【0033】
<変形例>
(1)上記実施形態に係る問題シート30では、初期配置のヒント数字が表示されている枠14内に候補数字が表示されていたが、例えば、変形例として図3に示す問題シート50のように、ヒント数字が表示された枠14内には、候補数字が表示されていなくても構わない。また、表示されているヒント数字に基づいて、それぞれの枠14に表示する候補数字を確定数字となる可能性がある数字に限定して表示するようにしてもよい。このような形態にすることで、候補数字の絞り込み作業がより一層簡単になるため、初心者向けの問題として提供することが可能となる。
【0034】
(2)上記実施形態及び変形例では、マス目12の外側にチェック欄となる小枠20,22が設けられていたり、ブロック16を構成する枠14Fに目印となる斜線24が表示されていたりしているが、これらは必須の構成要素ではない。すなわち、小枠20,22や目印24が表示されていない形態で実施することとしても構わない。
【0035】
(3)これとは逆に、他の構成要素が加えられた態様で実施しても当然構わない。例えば、ナンバープレースの問題集のタイトルや問題番号、ヒント数字の数、実施年月日、所要時間といった構成要素をマス目の周囲の余白部分などに表示するようにしてもよい。
【0036】
本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの考案特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【符号の説明】
【0037】
10 ナンバープレース用補助シート
12 マス目
14 枠
16 ブロック
18 余白部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
説明文1
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説明文3
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