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【考案の名称】携帯端末用ケース
【実用新案権者】
【識別番号】517268957
【氏名又は名称】倉持 修一
【住所又は居所】茨城県取手市寺田5060-17
【代理人】
【識別番号】100089026
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高明
【代理人】
【識別番号】100091580
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 雅文
【考案者】
【氏名】倉持 修一
【住所又は居所】茨城県取手市寺田5060-17
【要約】 (修正有)
【課題】カード類の収納部からカード類の落下を防ぐことができる携帯端末用ケースを提供する。
【解決手段】携帯端末25の液晶画面部28全体を覆う表紙部11と、携帯端末25の背面全体を覆う裏表紙部20と、表紙部11と裏表紙部20との間に配設される背表紙部13とから構成されている携帯端末用ケース10であって、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16に、クリーニングクロス15が取り付けられるように構成されている。
【選択図】図2
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の液晶画面部全体を覆う表紙部と、携帯端末の背面全体を覆う裏表紙部と、前記表紙部と前記裏表紙部との間に配設される背表紙部とから構成されている携帯端末用ケースであって、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に、クリーニングクロスが取り付けられていることを特徴とする携帯端末用ケース。
【請求項2】
前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末用ケース。
【請求項3】
前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部の上縁部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末用ケース。
【請求項4】
前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部には、カード類を収納するための収納部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末用ケース。
【請求項5】
前記表紙部と前記裏表紙部とを開閉可能に係止するための留め具が設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末用ケース。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、携帯端末用ケースに係り、特に、液晶画面部に対向する面部にクリーニングクロスが取り付けられている携帯端末用ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯端末用ケースにおいては、本体部の背面全体のみを覆うケースだけでなく、本体部の背面全体及び液晶画面も覆うことができる手帳型の携帯端末ケースが普及している。
特に、手帳型の携帯端末ケースにおいては、液晶画面に対向する面に、カード類を収納することができるカード収納部が複数設けられているものが多い。
しかしながら、カード収納部に収納したカード類の出し入れを複数回行うことにより、収納部の開口部が徐々に広がり、その結果、携帯端末を鞄等から取り出すときに、収納部に挿入しているカード類がケースの表紙部を閉じた状態でも落ちてしまう、という不具合があった。
【0003】
本件出願人は、このような観点から先行技術の調査を行い、特許文献1のような文献を発見した。
【0004】
例えば、特許文献1には、接着部と、スライド移動可能に支持する支持部と、を備える固定部が、カバー本体における携帯端末の背面と対向する背面対向面に設けられている携帯端末カバーが開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている携帯端末ケースにあっては、多種類の携帯端末に使用することは可能であるが、液晶画面に対向する面部にカード類を収納するための収納部を設けているのみであるため、収納部に収納したカード類の出し入れを複数回行うことにより、収納部の開口部が徐々に拡張してしまうことにより、カード類が収納部から落下するおそれがある、という不具合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017−11403号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0007】
本考案の課題は、カード類の収納部からカード類の落下を防ぐことができる携帯端末用ケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題達成のため、請求項1記載の考案にあっては、携帯端末の液晶画面部全体を覆う表紙部と、携帯端末の背面全体を覆う裏表紙部と、前記表紙部と前記裏表紙部との間に配設される背表紙部とから構成されている携帯端末用ケースであって、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部にクリーニングクロスが取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の考案にあっては、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に前記クリーニングクロスが取り付けられていることから、前記液晶画面部に対向する面部全体が被覆される。
【0010】
また、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部には、クリーニングクロスが取り付けられていることから、前記表紙部を閉じた状態にあっては、前記液晶画面部全体が被覆される。
【0011】
また、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に前記クリーニングクロスが取り付けられていることから、前記クリーニングクロスは前記液晶画面部に付着した汚れの拭き取りに使用される。
【0012】
請求項2記載の考案にあっては、前記クリーニングクロスは、前記表紙部の液晶画面部に対向する面部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることを特徴とする。
【0013】
従って、請求項2記載の考案にあっては、前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることから、前記液晶画面部に対向する面部全体を被覆した状態を維持する。
【0014】
請求項3記載の考案にあっては、前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部の上縁部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることを特徴とする。
【0015】
従って、請求項3記載の考案にあっては、前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部の上縁部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることから、収納部からカード類の出し入れをする場合には、前記クリーニングクロスを上方にめくり上げる。
【0016】
請求項4記載の考案にあっては、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部には、カード類を収納するための収納部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
従って、請求項4記載の考案にあっては、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部には、カード類を収納するための収納部が設けられていることから、定期券やクレジットカード等の使用頻度の高いカード類が収納される。
【0018】
請求項5記載の考案にあっては、前記表紙部と前記裏表紙部とを開閉可能に係止するための留め具が設けられていることを特徴とする。
【0019】
従って、請求項5記載の考案にあっては、前記表紙部と前記裏表紙部とを開閉可能に係止するための留め具が設けられていることから、前記表紙部が勝手に開くことはない。
【考案の効果】
【0020】
請求項1記載の考案にあっては、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に、クリーニングクロスが取り付けられていることから、前記液晶画面部に対向する面部全体を被覆することができる。
【0021】
また、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に、前記クリーニングクロスが取り付けられていることから、前記表紙部を閉じた状態にあっては、前記液晶画面部全体を被覆するので、前記液晶画面部の表面を保護することができる。
【0022】
その結果、本考案にあっては、前記クリーニングクロスが、前記表紙部と携帯端末間に生じる隙間を埋めるように取り付けられていることから、カード類の収納部からカード類の落下を防ぐことができる携帯端末用ケースを提供することができる。
【0023】
また、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に、クリーニングクロスが取り付けられていることから、前記クリーニングクロスを前記液晶画面部に付着した汚れを拭き取るために使用することができる。
【0024】
請求項2記載の考案にあっては、前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることから、前記液晶画面部に対向する面部全体を被覆した状態を維持することができる。
【0025】
その結果、前記表紙部の開閉によっては、前記クリーニングクロスは前記液晶画面部に対向する面部から剥がれることなく、前記面部を被覆し続けることができる。
【0026】
請求項3記載の考案にあっては、前記クリーニングクロスは、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部の上縁部に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることから、収納部からカード類の出し入れをする場合には、前記クリーニングクロスを上にめくり上げることにより、容易にカード類の出し入れをすることができる。
【0027】
その結果、カードの出し入れをしない状態では収納部を被覆した状態を維持することができると共に、必要に応じて、簡単にカード類の出し入れも行うことができる。
【0028】
請求項4記載の考案にあっては、前記表紙部の前記液晶画面部に対向する面部には、カード類を収納するための収納部が設けられていることから、定期券やクレジットカード等の使用頻度の高いカード類を収納することができる。
【0029】
その結果、使用頻度の高いカード類を一つにまとめて持ち歩くことができる。
【0030】
請求項5記載の考案にあっては、前記表紙部と前記裏表紙部とを開閉可能に係止するための留め具が設けられていることから、前記表紙部が勝手に開くことを防ぐことができる。
【0031】
その結果、持ち運びの際に、鞄等に入れた場合であっても、前記表紙部が他の荷物との接触により開いた状態が維持され、液晶画面部に傷がつく等の事態を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、本考案の一実施の形態に係る携帯端末用ケースを開いた状態を示す平面図である。
【図2】図2は、本考案の一実施の形態に係る携帯端末用ケースの携帯端末の収納部に携帯端末を収納した状態及び液晶画面部に対向する面部の上縁部に取り付けられたクリーニングクロスをめくり上げた状態を示す平面図である。
【図3】図3は、本考案の一実施の形態に係る携帯端末用ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【考案を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、携帯端末25の液晶画面部28全体を覆う表紙部11と、携帯端末25の背面全体を覆う裏表紙部12と、表紙部11と裏表紙部12との間に配設される背表紙部13とから構成されており、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16に、クリーニングクロス15が取り付けられるように構成されている。
【0034】
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、展開状態において平面略正方形状に形成されており、表紙部11を携帯端末25の液晶画面部28に向かって閉じた際には、表紙部11と裏表紙部12は、携帯端末25を介して平行になるように構成されている。
【0035】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11と裏表紙部12はいずれも長方形状であって、かつ同じ形状及び大きさに構成されており、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、面部16と同じ大きさに形成されているクリーニングクロス15が取り付けられている。
【0036】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、クリーニングクロス15は、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16の上縁部14に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられ固定されている。
【0037】
図1〜図3に示すように、クリーニングクロス15は、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16の上縁部14に面ファスナーで脱着可能に取り付けられている。
本実施形態においては、面ファスナーで脱着可能に取り付けられているが、縫い付けられていてもよい。
【0038】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、カード類を収納するための収納部17、18が設けられている。収納部17、18は、面部16において幅方向に沿った平行なスリット及び内部空隙により形成されている。
【0039】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11と裏表紙部12とを開閉可能に係止するための留め具19が設けられている。
【0040】
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、留め具19は、裏表紙部12から表紙部11にまで達する長さのベルト部23と、マグネット、ホック又は面ファスナーの係止部材24から構成される。
【0041】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、背表紙部13に沿うように、開口部22を有する収納部が設けられている。
【0042】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、携帯端末25の大きさに合わせた携帯端末固定部20が設けられている。
【0043】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、携帯端末25のカメラのレンズ位置に合わせたカメラのレンズ用孔部21が設けられている。
【0044】
以下、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10の作用及び効果について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16に、クリーニングクロス15が取り付けられるように構成されていることから、液晶画面部28に対向する面部16全体を被覆することができる。
【0045】
また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11と裏表紙部12は、同じ大きさに構成されており、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、面部16と同じ大きさに形成されているクリーニングクロス15が取り付けられていることから、表紙部11を閉じた際に、携帯端末25の液晶画面部28の全体を覆うことができるので、収納部17、18に収納されているカード類26、27が液晶画面部28に接することにより液晶画面部28に傷がつくことを防ぐことができる。
【0046】
また、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、面部16と同じ大きさに形成されているクリーニングクロス15が取り付けられていることから、液晶画面部28に対向する面部16全体を被覆することができる。
【0047】
また、図2及び図3に示すように、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16に、クリーニングクロス15が取り付けられていることから、表紙部11を閉じた状態にあっては、液晶画面部28全体を被覆するので、液晶画面部28の表面を保護することができる。
【0048】
従って、クリーニングクロス15が、表紙部11と携帯端末25間に生じる隙間を埋めるように取り付けられていることから、カード類の収納部17、18からカード類26、27の落下を防ぐことができる携帯端末用ケース10を提供することができる。
【0049】
また、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16に、クリーニングクロス15が取り付けられていることから、クリーニングクロス15を液晶画面部28に付着した汚れを拭き取るために使用することができる。
【0050】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、クリーニングクロス15は、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられていることから、液晶画面部28に対向する面部16全体を被覆した状態を維持することができる。
【0051】
従って、表紙部11の開閉によっては、クリーニングクロス15は液晶画面部28に対向する面部16から剥がれることなく、面部16を被覆し続けることができる。
【0052】
図1及び図2に示すように、クリーニングクロス15は、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部の上縁部14に面ファスナーで脱着可能に取り付けられているか又は縫い付けられているので、収納部17、18からカード類の出し入れをする場合には、クリーニングクロス15を上方にめくり上げることにより、容易にカード類26、27の出し入れをすることができる。
【0053】
従って、カードの出し入れをしない状態では収納部17、18を被覆した状態を維持することができると共に、必要に応じて、簡単にカード類26、27の出し入れも行うことができる。
【0054】
図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、カード類26、27を収納するための挿入部19、20が設けられていることから、定期券やクレジットカード等の使用頻度の高いカード類を挿入することができる。
【0055】
従って、使用頻度の高いカード類26、27を一つにまとめて持ち歩くことができる。
【0056】
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11と裏表紙部12とを開閉可能に係止するための留め具19が設けられていることから、表紙部11が勝手に開くことを防ぐことができる。
【0057】
従って、持ち運びの際に、鞄等に入れた場合であっても、表紙部11が他の荷物との接触により開いた状態を維持することを防ぐことができる。
【0058】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る携帯端末用ケース10にあっては、表紙部11の液晶画面部28に対向する面部16には、背表紙部13に沿うように、開口部22を設けることができる。
【0059】
従って、カード類26、27よりも大きいサイズであるチケットや、ICカードを使用した際に発券されるレシート等の紙類を収納することができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本考案は、液晶画面部に対向する面部を被覆するようにクリーニングクロスが取り付けられている携帯端末用ケースであることから産業上の利用可能性を有している。
【符号の説明】
【0061】
10…携帯端末用ケース
11…表紙部
12…裏表紙部
13…背表紙部
14…上縁部
15…クリーニングクロス
16…液晶画面部に対向する面部(面部)
17…カード類を収納するための収納部
18…カード類を収納するための収納部
19…留め具
20…携帯端末固定部
21…レンズ用孔部
22…開口部
23…ベルト部
24…係止部材
25…携帯端末
26…カード類
27…カード類
28…液晶画面部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
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