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【発明の名称】照明装置 【出願人】 【識別番号】515032145 【氏名又は名称】堀内 久司 【住所又は居所】新潟県加茂市栄町17番16号 【代理人】 【識別番号】100091373 【弁理士】 【氏名又は名称】吉井 剛 【発明者】 【氏名】堀内 久司 【住所又は居所】新潟県加茂市栄町17番16号 【要約】 (修正有) 【課題】従来にない非常に実用的な照明装置を提供する。 【解決手段】光を照射する照明装置Hであって、第一照明部2と、この第一照明部2に並設される第二照明部3とを備え、第一照明部2から照射される第一照射光L1と第二照明部3から照射される第二照射光L2とは、互いに異なる色に設定され、更に、所定の照射位置において第一照射光L1の照射輪郭C1と第二照射光L2の照射輪郭C2とが合致するか、若しくは第一照射光L1の照射輪郭C1内に第二照射光L2の照射輪郭C2が収まるか、いずれかとなるように構成されたものである。 【選択図】図3 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光を照射する照明装置であって、第一照明部と、この第一照明部に並設される第二照明部とを備え、前記第一照明部から照射される第一照射光と前記第二照明部から照射される第二照射光とは、互いに異なる色に設定され、更に、所定の照射位置において前記第一照射光の照射輪郭と前記第二照射光の照射輪郭とが合致するか、若しくは前記第一照射光の照射輪郭内に前記第二照射光の照射輪郭が収まるか、いずれかとなるように構成されていることを特徴とする照明装置。 【請求項2】 請求項1記載の照明装置において、前記第一照射光及び前記第二照射光は拡散光であることを特徴とする照明装置。 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照明部の光軸と前記第二照明部の光軸とは所定位置において交差するように設定されていることを特徴とする照明装置。 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照明部及び前記第二照明部はLED電球を備えたものであることを特徴とする照明装置。 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照明部は、第一光源部,第一レンズ部及び第一反射部を備え、前記第二照明部は、第二光源部,第二レンズ部及び第二反射部を備えたものであることを特徴とする照明装置。 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照射光は赤色,橙色若しくは黄色であり、前記第二照射光は緑色若しくは青色であることを特徴とする照明装置。 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項に記載の照明装置は自転車,自動二輪車若しくは自動四輪車などの車両に設けられることを特徴とする照明装置。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、光を照射する照明装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、光を照射する照明装置として、例えば特開2005−47480号や特開2007−1448号などに開示される自転車用の照明装置(以下、従来例)が提案されている。 【0003】 これら従来例は、光源として発光ダイオードを採用し、この発光ダイオードから照射される照射光が良好に照射されるよう種々の工夫が施されたものであり、それまで提案されていた白熱電球を光源として備えた照明装置と比べて、所定の照射位置を明るく照らすことができる。 【0004】 しかしながら、これら従来例であっても、例えば暗色の服を着た歩行者は見えにくいなど、未だ夜間における交通事故が起きており、より安全性に秀れた照明装置の開発が望まれている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0005】 【特許文献1】 特開2005−47480号公報 【特許文献2】 特開2007−1448号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明者は、前述した照明装置について更なる研究開発を進めた結果、従来にない非常に実用的な照明装置を開発した。 【課題を解決するための手段】 【0007】 添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。 【0008】 光を照射する照明装置であって、第一照明部2と、この第一照明部2に並設される第二照明部3とを備え、前記第一照明部2から照射される第一照射光L1と前記第二照明部3から照射される第二照射光L2とは、互いに異なる色に設定され、更に、所定の照射位置において前記第一照射光L1の照射輪郭C1と前記第二照射光L2の照射輪郭C2とが合致するか、若しくは前記第一照射光L1の照射輪郭C1内に前記第二照射光L2の照射輪郭C2が収まるか、いずれかとなるように構成されていることを特徴とする照明装置に係るものである。 【0009】 また、請求項1記載の照明装置において、前記第一照射光L1及び前記第二照射光L2は拡散光であることを特徴とする照明装置に係るものである。 【0010】 また、請求項1,2いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照明部2の光軸と前記第二照明部3の光軸とは所定位置において交差するように設定されていることを特徴とする照明装置に係るものである。 【0011】 また、請求項1〜3いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照明部2及び前記第二照明部3はLED電球を備えたものであることを特徴とする照明装置に係るものである。 【0012】 また、請求項1〜4いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照明部2は、第一光源部2a,第一レンズ部2b及び第一反射部2cを備え、前記第二照明部3は、第二光源部3a,第二レンズ部3b及び第二反射部3cを備えたものであることを特徴とする照明装置に係るものである。 【0013】 また、請求項1〜5いずれか1項に記載の照明装置において、前記第一照射光L1は赤色,橙色若しくは黄色であり、前記第二照射光L2は緑色若しくは青色であることを特徴とする照明装置に係るものである。 【0014】 また、請求項1〜6いずれか1項に記載の照明装置は自転車,自動二輪車若しくは自動四輪車などの車両20に設けられることを特徴とする照明装置に係るものである。 【発明の効果】 【0015】 本発明は上述のように構成したから、照射光を被照射体に照射することで現れる従来にない陰影がユーザーに対する注意喚起となって安全性を向上することができるなど、従来にない非常に実用的な照明装置となる。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】本実施例を示す斜視図である。 【図2】本実施例に係る要部の断面図である。 【図3】本実施例に係る要部の説明図である。 【図4】本実施例の使用状態説明図である。 【図5】本実施例の使用状態説明図である。 【図6】本実施例の使用状態説明図である。 【図7】本実施例の使用状態説明図である。 【図8】従来例の使用状態説明図である。 【図9】従来例の使用状態説明図である。 【発明を実施するための形態】 【0017】 好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。 【0018】 第一照明部2から照射される第一照射光L1及び第二照明部3から照射される第二照射光L2は、いずれも所定の照射位置に照射される。 【0019】 本発明は、この第一照射光L1と第二照射光L2とは、互いに異なる色に設定されており、この構成から、照射光を被照射体21に照射することで現れる従来にない陰影がユーザーに対する注意喚起となって安全性を向上することができる。 【0020】 具体的には、例えば、図5,6,7に図示したように、この2つの照明部(第一照明部2及び第二照明部3)から被照射体21に対して2つの異なる色の照射光(第一照射光L1及び第二照射光L2)を照射すると、被照射体21の後方には左右にずれた陰影S1・S2、即ち、第一照射光L1により被照射体21の後方には領域Xと領域Zから成る陰影S1が現れ、一方、第二照射光L2により被照射体21の後方には領域Xと領域Yとから成る陰影S2が現れるが、陰影S2の領域Yには第一照射光L1の色(橙色)が重なることで該色の縁取りのような部位となり、陰影S1の領域Zは第二照射光L2の色(緑色)が重なることで該色の縁取りのような部位となる。この陰影S1・S2は特に暗闇では非常に目立ち、看者に独特な印象を与える。 【0021】 従って、例えば、被照射体21が光を照射しても見えにくい黒色(暗色の服を着た人)だったとしても、この照射光を被照射体21に照射することで現れる従来にない陰影S1・S2はユーザーに対する注意喚起となる。 【0022】 また、本発明は、この第一照射光L1と第二照射光L2とは、所定の照射位置において第一照射光L1の照射輪郭C1と第二照射光L2の照射輪郭C2とは合致するか、若しくは第一照射光L1の照射輪郭C1内に第二照射光L2の照射輪郭C2が収まるか、いずれかとなるように構成されており、この構成から、照明装置として違和感なく使用することができる。 【0023】 具体的には、例えば車両20に設けた照明装置から暗闇を照らす照射光の色としては、一般的には白色若しくは黄色の一色が見え易いとされており、異なる複数色を照射すると見えにくくなる(運転に支障を来す)ことが懸念されるが、この点、本発明は、第一照射光L1と第二照射光L2とが混合されて一色と同様になるから、前述したような見えにくくなる(運転に支障を来す)という問題は生じない。 【実施例】 【0024】 本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。 【0025】 本実施例は、光を照射する照明装置Hであって、第一照明部2と、この第一照明部2に並設される第二照明部3とを備えたものである。 【0026】 尚、本実施例では、照明装置Hとして、自転車,自動二輪車若しくは自動四輪車などの車両20に設けられる車両用の照明装置(前照灯や後照灯)に適用しているが、例えば手に持って光を照射する所謂懐中電灯に適用しても良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。 【0027】 具体的には、本実施例は、図1に図示したように一対の筒状部材1a同士を中間部材1bを介して左右に並設して成る双眼鏡形状の本体1内に、第一照明部2と第二照明部3を設けている。尚、第一照明部2と第二照明部3に電気を供給する電源としては、電池やソーラー電源やハブダイナモや装着する車両20の発電機などを使用する。 【0028】 この第一照明部2は、図2に図示したように第一光源部2a(発光ダイオード:LED電球),第一レンズ部2b(LED拡散レンズ)及び第一反射部2c(リフレクター)を備え、第二照明部3も同様に、図2に図示したように第二光源部3a(発光ダイオード:LED電球),第二レンズ部3b(LED拡散レンズ)及び第二反射部3c(リフレクター)を備えており、第一照明部2から照射される第一照射光L1及び第二照明部3から照射される第二照射光L2は、いずれも拡散光(指向性のない光)である。 【0029】 また、第一照明部2から照射される第一照射光L1及び第二照明部3から照射される第二照射光L2は、互いに異なる色に設定されている。 【0030】 具体的には、本実施例では、第一照射光L1は暖色系としての橙色に設定され、第二照射光L2は寒色系の緑色に設定されている。 【0031】 図5,6,7に図示したように、この2つの照明部(第一照明部2及び第二照明部3)から被照射体21に対して2つの異なる色の照射光(第一照射光L1及び第二照射光L2)を照射すると、被照射体21の後方には左右にずれた陰影S1・S2、即ち、第一照射光L1により被照射体21の後方には領域Xと領域Zから成る陰影S1が現れ、一方、第二照射光L2により被照射体21の後方には領域Xと領域Yとから成る陰影S2が現れるが、陰影S2の領域Yには第一照射光L1の色(橙色)が重なることで該色の縁取りのような部位となり、陰影S1の領域Zは第二照射光L2の色(緑色)が重なることで該色の縁取りのような部位となる。尚、図5,6,7は被照射体21に対して真正面から照射光を照射した場合であるが、照射する位置に応じて陰影及び縁取りのような部位の現れ方は変化する。 【0032】 図8,9は、既存構造の照明装置(従来例)から被照射体21へ照射光L3(白色の光)を照射した場合を図示したものであり、これにより生じる陰影S3は、前述した本実施例に係る照明装置Hから被照射体21へ照射光(第一照射光L1及び第二照射光L2)を照射した場合に生じる陰影S1・S2とは明らかに異なり、暗闇の中でユーザーに注意喚起するものではない。 【0033】 従って、本実施例は、例えば、被照射21体が光を照射しても見えにくい黒色(暗色の服を着た人)だったとしても、この被照射体21から生じる従来にない陰影S1・S2はユーザーに対する注意喚起として極めて有効となる。また、被照射体21の背後に壁などの高さのある物があればそこに映る陰影は大きくより注意喚起となり得る。 【0034】 尚、第一照射光L1は暖色系の赤色や黄色であっても良く、第二照射光L2は寒色系の青色であっても良い。 【0035】 また、本実施例は、所定の照射位置において第一照射光L1の照射輪郭C1と第二照射光L2の照射輪郭C2とが合致するか、若しくは第一照射光L1の照射輪郭C1内に第二照射光L2の照射輪郭C2が収まるか、いずれかとなるように(第一照明部2の光軸と第二照明部3の光軸とは所定位置において交差するように)構成されている。 【0036】 具体的には、本実施例では、図3に図示したように照射装置H(第一照明部2及び第二照明部3)から10m先の位置を所定の照射位置とし、この所定の照射位置において第一照射光L1の照射輪郭C1内に第二照射光L2の照射輪郭C2が収まるようにレンズの向きや位置(光源からの前後位置)を適宜設定している。尚、この所定の照射位置は用途に合わせて適宜設計変更し得るものである。 【0037】 実際に照射したところ、第一照明部2から照射される橙色の第一照射光L1と第二照射部3から照射される緑色の第二照射光L2が混合することにより、所定の照射位置には薄い黄色の照射光が照射された状態となる。 【0038】 符号4はスイッチである。 【0039】 本実施例は上述のように構成したから、第一照明部2から照射される第一照射光L1及び第二照明部3から照射される第二照射光L2は、いずれも所定の照射位置に照射される。 【0040】 本実施例は、この第一照射光L1と第二照射光L2とは、互いに異なる色に設定され、更に、所定の照射位置において第一照射光L1の照射輪郭C1内に第二照射光L2の照射輪郭C2が収まるように構成されており、この構成から、照射光を被照射体21に照射することで現れる従来にない陰影S1・S2(縁取りような部位を有する陰影)がユーザーに対する注意喚起となって安全性を向上することができ、しかも、照明装置Hとして違和感なく使用することができる。 【0041】 また、本実施例は、第一照射光L1及び第二照射光L2は拡散光であるから、前述した作用効果を確実に奏することができる。 【0042】 また、本実施例は、第一照明部2は、第一光源部2a,第一レンズ部2b及び第一反射部2cを備え、第二照明部3は、第二光源部3a,第二レンズ部3b及び第二反射部3cを備えたものであるから、この点においても前述した作用効果を確実に奏することができる。 【0043】 また、本実施例は、第一照射光L1は赤色,橙色若しくは黄色であり、第二照射光L2は緑色若しくは青色であるから、この点においても前述した作用効果を確実に奏することができる。 【0044】 尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。 【符号の説明】 【0045】 C1 照射輪郭 C2 照射輪郭 L1 第一照射光 L2 第二照射光 2 第一照明部 2a 第一光源部 2b 第一レンズ部 2c 第一反射部 3 第二照明部 3a 第二光源部 3b 第二レンズ部 3c 第二反射部 20 車両 |
YouTubeにて動画配信中 “色の付いた影を作る照明” |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
【図4】 |
【図5】 |
【図6】 |
【図7】 |
【図8】 |
【図9】 |
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