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衣服・履物
 
【考案の名称】雨カッパ
【実用新案権者】
【識別番号】518258180
【氏名又は名称】佐久間 薫
【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区桜が丘1-10-9
【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】特許業務法人JAZY国際特許事務所
【考案者】
【氏名】佐久間 薫
【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区桜が丘1-10-9
【要約】
【課題】簡易な構成でありながら、着用の簡便性を高めつつ、着用のバリエーションを増やすことで着用者の利便性を高める雨カッパを提供する。
【解決手段】この考案は、前面部2と、前面部から連続して形成された右腕部3と、前面部から連続して形成された左腕部4と、前面部及び右腕部に連続して形成された右背面部と、前面部及び左腕部に連続して形成された左背面部と、前面部から右背面部及び左背面部にわたり形成された絞り込み部7と、絞り込み部に挿通された固定部8とを備え、絞り込み部7は、前面部から右背面部及び左背面部にわたる領域のうち着用者の略ウエスト部分に形成されている雨カッパ1である。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
前面部と、
前記前面部から連続して形成された右腕部と、
前記前面部から連続して形成された左腕部と、
前記前面部及び前記右腕部に連続して形成された右背面部と、
前記前面部及び前記左腕部に連続して形成された左背面部と、
前記前面部から前記右背面部及び前記左背面部にわたり、着用者の略ウエスト部分にあたる位置に配設された固定部と、を備えた
雨カッパ。
【請求項2】
前面部と、
前記前面部から連続して形成された右腕部と、
前記前面部から連続して形成された左腕部と、
前記前面部及び前記右腕部に連続して形成された右背面部と、
前記前面部及び前記左腕部に連続して形成された左背面部と、
前記前面部から右背面部及び左背面部にわたり形成された絞り込み部と、
前記絞り込み部に挿通された固定部と、を備え、
前記絞り込み部は、前記前面部から右背面部及び左背面部にわたり、着用者の略ウエスト部分にあたる位置に形成されている
雨カッパ。
【請求項3】
前記固定部は、折り曲げ自在の部材で構成されている
請求項1又は請求項2に記載の雨カッパ。
【請求項4】
前記固定部は、円弧状に成型された樹脂からなる部材で構成されている
請求項1又は請求項2に記載の雨カッパ。
【請求項5】
フード部を更に有し、
前記フード部は、前記右背面部又は前記左背面部の少なくとも一方に装着される
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の雨カッパ。
【請求項6】
前記前面部の一部と、前記右腕部及び左腕部と、前記右背面部及び左背面部の一部とを収納するポケット部を更に備え、
前記ポケット部に、前記前面部の一部と、前記右腕部及び左腕部と、前記右背面部及び左背面部の一部とを収納し、前記固定部で前記着用者の略ウエスト部分を締め付けることで、前記着用者の略ウエスト下の部分のみで使用可能とする
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の雨カッパ。
【請求項7】
前記右背面部と前記左背面部は、面ファスナーにより接続される
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の雨カッパ。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、簡易に着脱できる雨カッパに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、雨風を凌ぐ雨カッパについては、その機能性を高めるために種々の開発が進められており、構造上及び機能上の工夫について様々な提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、カッパに、頭部を覆う頭巾を一体に形成してなる、頭巾式カッパにおいて、頭巾に代え、庇を有する帽子をカッパ部分に一体に形成する技術が提案されている。これは、視界を遮らず、快適に使用でき、しかも、雨風の中での作業や運動に適したカッパの提供を目的としたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5−37909号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、着用の簡便性を実現しつつ、着用の態様のバリエーションを増やすことについては、何ら開示されていなかった。
【0006】
本考案は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成でありながら、着用の簡便性を高めつつ、着用の態様のバリエーションを増やすことで着用者の利便性を高める雨カッパを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本考案の第1の態様に係る雨カッパは、前面部と、前記前面部から連続して形成された右腕部と、前記前面部から連続して形成された左腕部と、前記前面部及び前記右腕部に連続して形成された右背面部と、前記前面部及び前記左腕部に連続して形成された左背面部と、前記前面部から前記右背面部及び前記左背面部にわたり、着用者の略ウエスト部分にあたる位置に配設された固定部と、を備えている。
【0008】
本考案の第2の態様に係る雨カッパは、前面部と、前記前面部から連続して形成された右腕部と、前記前面部から連続して形成された左腕部と、前記前面部及び前記右腕部に連続して形成された右背面部と、前記前面部及び前記左腕部に連続して形成された左背面部と、前記前面部から右背面部及び左背面部にわたり形成された絞り込み部と、前記絞り込み部に挿通された固定部と、を備え、前記絞り込み部は、前記前面部から右背面部及び左背面部にわたり、着用者の略ウエスト部分にあたる位置に形成されている。
【0009】
本考案の第3の態様に係る雨カッパは、第1又は第2の態様において、前記固定部は折り曲げ自在の部材で構成されている。
【0010】
本考案の第4の態様に係る雨カッパは、第1又は第2の態様において、前記固定部は円弧状に成型された樹脂からなる部材で構成されている。
【0011】
本考案の第5の態様に係る雨カッパは、第1乃至第4の態様において、フード部を更に有し、前記フード部は、前記右背面部又は前記左背面部の少なくとも一方に装着される。
【0012】
本考案の第6の態様に係る雨カッパは、第1乃至第5の態様において、前記前面部の一部と、前記右腕部及び左腕部と、前記右背面部及び左背面部の一部とを収納するポケット部を更に備え、前記ポケット部に、前記前面部の一部と、前記右腕部及び左腕部と、前記右背面部及び左背面部の一部とを収納し、前記固定部で前記着用者の略ウエスト部分を締め付けることで、前記着用者の略ウエスト下の部分のみで使用可能とする。
【0013】
本考案の第7の態様に係る雨カッパは、第1乃至第6の態様において、前記右背面部と前記左背面部は、面ファスナーにより接続される。
【考案の効果】
【0014】
本考案によれば、簡易な構成でありながら、着用の簡便性を高めつつ、着用の態様のバリエーションを増やすことで着用者の利便性を高める雨カッパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本考案の一実施形態に係る雨カッパの正面図である。
【図2】本考案の一実施形態に係る雨カッパの背面図である。
【図3】本考案の一実施形態に係る雨カッパの使用状態説明図である。
【考案を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ本考案の一実施形態について説明する。
【0017】
本考案の一実施形態に係る雨カッパは、着用者が、前面から被りつつ、左右腕部に腕を通し、左右背面を面ファスナーで接続し、着用者の略ウエスト部分で絞り込み部に挿通された固定部で胴体を挟持することで、着用完了となるものである。
【0018】
また、略中央部に設けられた固定部で雨カッパを胴体に当てつけることが可能であるので、左右背面を面ファスナーで接続しない状態でも、例えば、車椅子に乗った着用者の前面だけを覆い、雨風から守ることも可能となる。
【0019】
さらに、上下2つに折り畳んで、上部をポケット部に収容すれば、前掛けのように着用者の下部だけを雨風から守るように用いることも可能である。以下、詳述する。
【0020】
図1には、本考案の一実施形態に係る雨カッパの正面図を示し、図2には同雨カッパの背面図を示し、説明する。
【0021】
これらの図に示されるように、雨カッパ1は、前面部2と、前面部2から連続して形成された右腕部3と、前面部2から連続して形成された左腕部4と、前面部2及び右腕部3に連続して形成された右背面部5Bと、前面部2及び左腕部4に連続して形成された左背面部5Aとを備えている。右背面部5Bと左背面部5Aは、それぞれの一部が重なって面ファスナー11により接続されるようになっている。
【0022】
一方、前面部2から右背面部5B及び左背面部5Aの両域にわたり絞り込み部7が形成されており、該絞り込み部7には固定部8が挿通されている。この例では、絞り込み部7は、前面部2から右背面部及5B及び左背面部5Aにわたる領域のうち着用者の略ウエスト部分に当たる位置に長尺状に形成されている。
【0023】
雨カッパ1は、更にフード部13を有しており、フード部13は、この例では、右背面部5Bの少なくとも一方に装着されるようになっている。この例では、右背面部5Bに設けられたボタン12に、フード部13のフード取付部14が装着されることで、フード部1が雨カッパ1の一部となる。装着方法は、ボタンに限定されず、面ファスナー等により装着可能としてもよいことは勿論である。
【0024】
雨カッパ1は、前面部2の一部と、右腕部3及び左腕部4と、右背面部5B及び左背面部5Aの一部とを収納するポケット部6を更に備えている。ポケット部6に、前面部2の一部と、右腕部3及び左腕部4と、右背面部5B及び左背面部5Aの一部とを収納し、固定部8を着用者の略ウエスト部分に固定することで、着用者の略ウエスト下の部分のみで前掛けのように使用することも可能となる。
【0025】
右腕部3及び左腕部4の袖口、開口側の端は、腕の長さ方向に所定長だけ切れ込みが入れられており、切れ込みの左右を重ねて面ファスナー9,10で接続することで、袖口の開口の径を調整できるようになっている。なお、袖口は、上記面ファスナー9,10により閉じる構成の他、ゴムバンド等を設けて、雨風が入らないように手首に締め付けるようにしてもよいことは勿論である。
【0026】
絞り込み部7は、前面部2など雨カッパ本体と同種の素材を袋状に縫い合わせたものであり、絞り込み部7の中に挿通される固定部8は、円弧状に成型されたプラスチック等の樹脂や、形状が固定される鉄等からなる針金等を採用することができる。例えば、針金を採用する場合、その表面がポリ塩化ビニル(PVC)などの高分子樹脂・繊維で被覆されていてもよいことは勿論である。
【0027】
また、例えば、鉄等からなる針金を、略平板状のポリ塩化ビニル(PVC)などの高分子樹脂・繊維で被覆する場合には、絞り込み部7を設けることなく、雨カッパ1の前面部2から右背面部5B、左背面部5Aにわたる領域の略中央部、換言すれば着用者の略ウエスト部分に直接的に長尺状に固着するようにしてもよい。
【0028】
このような構成において、実際の着用時には、着用者は、前面部2から雨カッパ1を被り、右腕部3、左腕部4に各腕を通し、右背面部5Bと左背面部5Aとを一部重ねて、面ファスナー11で両者を接続し、絞り込み部7の固定部8を着用者のウエスト付近に当てつけて固定することで着用完了となる。
【0029】
さらに、例えば、車椅子に乗った着用者が前面だけを雨風から凌ぐために、着用する場合には、右腕部3及び左腕部4に右腕及び左腕を通し、ウエスト部分を、絞り込み部7の中の固定部8で締め付けるだけで、着用完了となる。
【0030】
また、膝下のみを雨風から守りたいときには、前面部2の絞り込み部7より上半分、右腕部3、左腕部4、右背面部5B及び左背面部5Aの絞り込み部7より上半分を折り畳んで、ポケット部6に収容し、絞り込み部7の固定部8を着用者のウエスト部分に締め付けて固定することで、前掛け的な態様で着用できる。
【0031】
ここで、図3には、実際に着用した様子の一例を示し説明する。
【0032】
図3(a)の例では、車椅子に乗った着用者に前面だけ雨カッパ1を被せて、略ウエスト部分の絞り込み部7の固定部8で、着用者のウエスト部分を絞り込み、固定した様子を示している。このように着用する場合には、迅速に着用することが可能となるので、例えば、急に雨が降り出したときなどに効果的である。尚、体を被覆して雨風から守るだけでなく、車椅子全体を被覆することも可能である。
【0033】
一方、図3(b)の例では、車椅子に乗った着用者の膝下だけ雨カッパ1を被せて、雨風を凌ぐ場合の使用態様を示している。膝下のみを雨風から守りたいときには、前面部2の絞り込み部7より上半分、右腕部3、左腕部4、右背面部5B及び左背面部5Aの絞り込み部7より上半分を折り畳んで、ポケット部6に収容し、絞り込み部7の固定部8を着用者のウエスト部分に固定すればよい。
【0034】
以上説明したように、本考案によれば、以下の効果が奏される。
【0035】
本考案の一実施形態によれば、前面部2と、前面部2から連続して形成された右腕部3と、前面部2から連続して形成された左腕部4と、前面部2及び右腕部3に連続して形成された右背面部5Bと、前面部2及び左腕部4に連続して形成された左背面部5Aと、前面部2から右背面部5B及び左背面部5Aにわたり、着用者の略ウエスト部分にあたる位置に配設された固定部8とを備えた雨カッパ1が提供される。従って、着用者の略ウエスト部分で固定部8により雨カッパ1を着用者に当て付けて固定できるので、前面だけの着用も可能となり、着用者の利便性は向上される。
【0036】
更に、前面部2と、前面部2から連続して形成された右腕部3と、前面部2から連続して形成された左腕部4と、前面部2及び右腕部3に連続して形成された右背面部5Bと、前面部2及び左腕部4に連続して形成された左背面部5Aと、前面部2から右背面部5B及び左背面部5Aにわたり形成された絞り込み部7と、絞り込み部7に挿通された固定部8とを備え、絞り込み部7は、前面部2から右背面部5B及び左背面部5Aにわたり、着用者の略ウエスト部分にあたる位置に形成された雨カッパ1が提供される。従って、着用者の略ウエスト部分で固定部8により雨カッパ1を着用者に当て付けて固定できるので、前面だけの着用も可能となる。
【0037】
ここで、固定部8は折り曲げ自在の部材で構成されてよい。さらに、固定部8は円弧状に成型された樹脂からなる部材で構成されてよい。従って、固定部により着用者のウエスト部分をしっかりと締め付けて固定することができる。
【0038】
さらに、フード部13を更に有し、フード部13は、右背面部5B又は左背面部5Aの少なくとも一方に装着されてよい。従って、この構成によれば、簡易にフード部13を着脱することができるので、着用者の利便性を高めることができる。
【0039】
また、前面部2の一部と、右腕部3及び左腕部4と、右背面部5B及び左背面部5Aの一部とを収納するポケット部6を更に備え、ポケット部6に、前面部2の一部と、右腕部3及び左腕部4と、右背面部5B及び左背面部5Aの一部とを収納し、固定部8で着用者の略ウエスト部分を締め付けることで、着用者の略ウエスト下の部分のみで使用可能としてもよい。従って、膝下のみを雨風から凌ぐような使用態様も可能となる。
【0040】
さらに、右背面部5Bと左背面部5Aは、面ファスナー11により接続されてよい。従って、背面部を簡易に開閉できるので、着用者の利便性を高めることができる。
【0041】
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0042】
例えば、背面部の接続は、面ファスナーによることに限定されず、例えば釦により留めるようにしてもよいことは勿論である。さらに、フード部には、着用者の顔を雨風から守るように帽子の鍔のような部材を更に付けたり、透明なビニールで顔部分の少なくとも一部を覆うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1…雨カッパ、2…前面部、3…右腕部、4…左腕部、5A…左背面部、5B…右背面部、6…ポケット部、7…絞り込み部、8…固定部、9,10…面ファスナー、11…面ファスナー、12…釦、13…フード部、14…フード取付部。
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
発明者からのメッセージ

従来の雨具は、脱ぎ履き、着脱がとても大変だったので一瞬で着脱ができる雨具です。

着脱がしやすく雨風にも強く芯が入っているのでどこにでも一瞬で引っかけられコンパクトにもたためられます。

健常者や高齢者、障害者、車椅子等の万人にうけ
介護のデイサービス、スポーツ時、バイクや自転車、アウトドアの際の急な雨などにも対応できます。

介護のシーンの際は、利用者、支援者どちらにもメリットがあり皆がwin-winな関係でいられると思います。

皆が対等でサスティナブルな社会になる為の第一歩となる雨具にどうかご協力宜しくお願い致します。
A New Raincoat for The Society

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