閉じる
衣服・履物
 
【考案の名称】携帯用簡易着脱型靴滑り止め具
【実用新案権者】
【識別番号】523368470
【氏名又は名称】島仲 雄市
【住所又は居所】沖縄県石垣市白保527-2
【考案者】
【氏名】島仲 雄市
【住所又は居所】沖縄県石垣市白保527-2
【要約】 (修正有)
【課題】凍結路面等を安全に歩行するため、靴底面及び凍結路面の両面に滑り止め作用を有し、路面凍結時の転倒を防止する携帯用簡易着脱型靴滑り止め具を提供する。
【解決手段】本考案は主版接地面両面に先鋭かつ堅固な凸部を上下方向に設け、両面に滑り及びズレ防止効果を発揮させ、さらに靴底面の形に合わせ固定用耳部7を靴側面へ接するよう曲げ形成し靴底面をつつみ込む形とする事で堅固に固定効果を向上させ、固定用耳部先端の通し穴4を利用し結束用具にて靴上部で結束すること、また、かかと部分は、靴内部へ固定具を折り込むことで使用中の靴からの脱落を防止する。
【選択図】図2
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
金属製小平版の両面に先鋭な凸部を有し、靴底面及び圧雪路面並びに凍結路面両面に滑り止めを作用させ、尚且つその四方に曲伸可能な固定用の耳部を設け靴底面の形に合わせ固定具を曲げ、靴底・靴側面へ沿えるように形成することにより靴への装着度をさらに高め、足前部(甲部分)では耳部の先端に通し穴を作ることにより靴上部(甲部分)で任意の結束具にて装着・固定が可能となり、かかと部は先端部を靴内部に折り込むことで装着・固定が可能となる携帯用簡易着脱型靴滑り止め具。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この考案は、圧雪路面や凍結路面上を安全に歩行するため、靴底に装着して用いる携帯用簡易着脱型靴滑り止め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまでも、上記目的のために靴に装着して用いる靴の滑り止め具はあるが、本案にて示すように、平版両面に先鋭な凸を設け、靴底面及び圧雪路面並びに凍結路面両面に滑り止めを作用させ、靴底の形に合わせ固定用金具を形成し、さらに靴上部で任意の結束具で装着できる構成及び靴内部へ折り込み装着を組み合わせた構成としたものは現在のところ見あたらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
【特許文献2】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】
【非特許文献2】
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
降雪地域及び寒冷地において、路面に堆積した雪または水が圧雪状態や気温変化により凍結路面となり、非常に危険な状態となる。その対策としてある固定型の代表的なものとして防寒靴やスパイク状もの、着脱式としてつま先部に装着するものやかかとのやや前方の土踏まず付近に装着するものなどが考案されているが、固定型では携帯性や履き替えが不便であり、または室内床面を損傷させるおそれがある。着脱型では歩行中に外れやすいものや、ずれを生じ十分な滑り止め効果が得られないという欠点がある。本案は以上を鑑み、靴に装着する小平版の両面に先鋭な凸を設け、靴底面及び圧雪路面並びに凍結路面両面に滑り止めを作用させ、また靴底面の形に合わせ固定具を曲げ形成することにより靴への装着度をさらに高めるとともに、固定具から結束用具を延長し靴上部で結束固定及び靴内部へ折り込み装着することにより一体化を実現し、その着脱も容易であり固定・折り込み部を伸し(戻し)形成する事で平面化し携帯性も容易なる、新規かつ有用なる靴の滑り止め具を提供することを目的として考案されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決する手段として本案は以下の構成とした。
まず、金属製小平版の両面に先鋭な凸部を有する接地面主部を設け、その四方に曲伸可能な固定用の耳部を設け、靴底面の形に合わせ固定具を靴側面へ接するよう曲げ形成可能な長さと角度を設け、耳部先端に通し穴を設ける。本案は以上の構成によりなる携帯用簡易着脱型靴滑り止め具である。
【考案の効果】
【0007】
本案は下記の効果を有する。
1.主版接地面両面に先鋭かつ堅固な凸部を上下方向に複数列設けることにより、靴底面及び凍結路面両面に対し大きなグリップ力とズレ止め効果を得て、安全に歩行することができる。
2.接地面本体の四方(四つ角)部に固定用耳部を設けることにより、靴底面の形に合わせ固定具を靴側面へ接するよう曲げ形成する事で靴底面をつつみ込む形とし、靴に対する密着度を確保できる。
3.四方の固定用耳部の先端に通し穴を設けることにより、通し穴を利用し結束用具にて靴上部で結束可能とし、また靴内部へ折り込み固定することでより堅固な保持とし使用中の靴からの脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の断面図
【図2】本考案の平面図
【図3】本考案の底面重ね図
【図4】本考案の装着側面図
【図5】本考案の変化形断面図
【考案を実施するための形態】
【0009】
以下、本考案の実施形態について説明する。
[図2]には、薄型金属製平版(ステンレス及びアルミ等)による四つ足ヒトデ型の主版であり、主版より四方(四つ角)から固定用の耳部7を延長し形成する。主版中央部の円で囲んだ3の両面が[図1]における靴底接地面1及び路面接地面2である。接地部両面には先鋭かつ堅固な凸部を複数列有する。四方(四つ角)から延長した固定用の耳部の先端に通し穴[図2]4を有し、耳部を靴底面の形に合わせ固定具を[図3]5部で靴側面へ接するよう曲げ形成可能な厚みの主版である。耳部先端の通し穴4は靴上部で結束を行うための靴紐、マジックテープ、ゴム紐等の結束具を通すことが可能な径とする。以上が本案の実施形態である。
【実施例】
【0010】
次に本案の使用について説明する。
本案を使用するには、まず本体の凸部を靴底面の前方(甲の真下あたり)[図3]のようにあてがい、四方(四つ角)から伸びる耳部を靴底面の角[図3]5にあわせ折り上げ、靴側面に沿わせるように形成する[図4]。この段階で本体と靴底は凸部で滑り止め効果を得るとともに、耳部を折り上げることで靴底をつつみ込む形となりさらにズレ防止効果を発揮している。また、耳部先端の通し穴4を利用し、靴紐、マジックテープ、ゴム紐等の結束具用いて靴上部で結束することで本体は靴に保持・固定される。またかかかと部分[図4]6は靴内部へ折り込み固定する。以上で装着完了となり、この作業を左右の靴に対して行う。
この状態で凍結路面を歩行すると、靴底面部及び路面部に先鋭突起部は押圧接触し、歩行中の路面に対するグリップ力が働き路面に対する靴の滑りは防止され安全に歩行することができる。室内歩行時等、使用しないときは結束部をほどき、耳部を伸し(戻し)形成し本体を容易に外す事ができ、迅速に通常歩行が可能となる。また本体を平板にすることで携帯性を高めることができる。
【0011】
[図5]は、主版の靴底接地面の凸部を使用する靴の底面素材及び路面状況にあわせ先鋭突起部の高さ、形状を変化させた変化例である。また併せて、接地部[図2]3の面積、耳部7の長さを変化させることでスニーカーからパンプスまで多種履き物への装着が可能となる。
【0012】
以上、本案について記したが、本案は従来品にはない装着性を得ることでより高いズレ防止機能を有することを特徴とする。
従来品の着脱式は、靴と装着具のズレ止め性能が十分とは言えず、荷重のかかった前後左右の制止時にはズレが生じることが想定される。
本案は従来品と異なり、主版の両面に先鋭な凸を設け、靴底面及び凍結路面両面に滑り止め効果を作用させ、主版の一部を靴の底面形状に合わせ靴側面へ曲げ形成することで靴底を包込む形状となりよりズレを防止する特徴を有するものである。また、靴側面へ曲げ形成した部分の先端に通し穴を設けており、それを利用し靴上部で靴紐、マジックテープ、ゴム紐等の結束具で結ぶことにで、より、ズレ、緩み、脱落を防止できるものとなっている。靴前面及びかかと部への装着バリエーションがある事で、坂道の上り、下りのどちらへの対応も可能となる。
なお、結束具についてはファッション性を求め、多種多様な選択が出来る。以上、本案によって簡易的かつ安全に使用できる携帯用簡易着脱型靴滑り止め具を得ることができる。
【符号の説明】
【0013】
1 主版靴底接触面突起部
2 主版路面接触面突起部
3 主版靴底・路面接触平面部
4 固定用耳通し穴部
5 靴側面曲げ形成部
6 靴内面曲げ形成部
7 靴底面固定用耳部
8 主版突起変形例
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
ページtop へ