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飲食・調理
 
【発明の名称】バーベキューコンロの焼き網用フック
【特許権者】
【識別番号】513184600
【氏名又は名称】瀬尾 秀巳
【住所又は居所】福岡県北九州市八幡西区馬場山緑13−29−7
【代理人】
【識別番号】100094581
【弁理士】
【氏名又は名称】鯨田 雅信
【発明者】
【氏名】瀬尾 秀巳
【住所又は居所】福岡県北九州市八幡西区馬場山緑13−29−7
【参考文献】
【文献】特開平11−192170(JP,A)
【文献】登録実用新案第3151250(JP,U)
【文献】実開昭56−155679(JP,U)
【文献】実開平5−29434(JP,U)
【文献】実公昭34−2064(JP,Y1)
【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/07
47/16
【要約】
【目的】 焼き網の周囲の端部側の任意の場所に一時的に着脱自在に取付けることができるバーベキューコンロの焼き網用フックを提供する。
【構成】 トングや菜箸やハサミなどが引っ掛けられる部分を含んでおり、焼き網に取り付けられるとき焼き網からユーザー方向に延びる引っ掛け用棒と、前記引っ掛け用棒の端面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の焼き網側の端部(分岐用端部)から2つの斜め上方向に略U字状又は略V字状に分かれるように、且つ前記引っ掛け用棒の側面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の長手方向と略直交又は傾斜する上方向に延びるように、前記引っ掛け用棒の端部と連続し又は接続されている、全体が略U又はV字形となっている略U又はV字形の2本の取り付け用棒とを備えた焼き網用フックである。
【選択図】 図1
選択図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属材料などから成り複数の網線が略格子状に組み合わされて成るバーベキューコンロの焼き網であってその平面が「水平方向」に配置された状態で使用される焼き網の外周端部側の任意の場所に、一時的に且つ着脱自在に取付け可能なフックであって、
トングや菜箸やハサミなどが引っ掛けられる部分を含んでおり、焼き網に取り付けられるとき焼き網からユーザー方向に延びる引っ掛け用棒と、
前記引っ掛け用棒の端面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の焼き網側の端部(分岐用端部)から2つの斜め上方向に全体として略U又はV字状に分かれるように、且つ前記引っ掛け用棒の側面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の長手方向と略直交又は傾斜する上方向に延びるように、前記引っ掛け用棒の端部と連続し又は接続されている、全体が略U又はV字形となっている2本の取り付け用棒と、を備えており、
前記2本の取り付け用棒は、それぞれ、
焼き網に取り付けられるとき前記引っ掛け用棒の端部(分岐用端部)から焼き網のある斜め上方向に延びる上方傾斜部と、
焼き網に取り付けられるとき前記上方傾斜部の焼き網に近い端部が焼き網の在る斜め下方向に折り曲げられて成る折り曲げ部と、
焼き網に取り付けられるとき前記折り曲げ部から焼き網の在る斜め下方に延びて焼き網の網の目(穴)に対向する網目対向部と、
前記網目対向部から連続的に延びて前記網の目(穴)の周囲の網線の下面に当接する網線当接部と、
を備えたことを特徴とするバーベキューコンロの焼き網用フック。
【請求項2】
金属材料などから成り複数の網線が略格子状に組み合わされて成るバーベキューコンロの焼き網であってその平面が「水平方向」に配置された状態で使用される焼き網の外周端部側の任意の場所に、一時的に且つ着脱自在に取付け可能なフックであって、
トングや菜箸やハサミなどが引っ掛けられる部分を含んでおり、焼き網に取り付けられるとき焼き網からユーザー方向に延びる引っ掛け用棒と、
前記引っ掛け用棒の端面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の焼き網側の端部(分岐用端部)から2つの斜め上方向に全体として略U又はV字状に分かれるように、且つ前記引っ掛け用棒の側面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の長手方向と略直交又は傾斜する上方向に延びるように、前記引っ掛け用棒の端部と連続し又は接続されている、全体が略U又はV字形となっている2本の取り付け用棒と、を備えており、
前記2本の取り付け用棒は、それぞれ、
焼き網に取り付けられるとき前記引っ掛け用棒の端部(分岐用端部)から焼き網のある斜め上方向に延びる上方傾斜部と、
焼き網に取り付けられるとき前記上方傾斜部の焼き網に近い端部が焼き網方向に折り曲げられて成る第1折り曲げ部と、
焼き網に取り付けられるとき第1折り曲げ部から焼き網の方向に延びる部分であって焼き網の外周のフレームの上方においてこれと対向するフレーム対向部と、
焼き網に取り付けられるとき前記フレーム対向部の前記第1折り曲げ部と反対側の端部が斜め下方の焼き網の網の目(穴)に近づく方向に折り曲げられて成る第2折り曲げ部と、
焼き網に取り付けられるとき前記第2折り曲げ部から斜め下方の焼き網の網の目(穴)に対向し且つその中を通過するように延びる網目通過部と、
焼き網に取り付けられるとき前記網目通過部の前記第2折り曲げ部の反対側の端部が斜め上方の焼き網の網線に近づく方向に折り曲げられて成る第3折り曲げ部と、
焼き網に取り付けられるとき前記第3折り曲げ部から斜め上方の焼き網の網線の下面に当接するように延びる網線当接部と、
を備えたことを特徴とするバーベキューコンロの焼き網用フック。
【請求項3】
前記引っ掛け用棒は、
前記分岐用端部と反対側の端部にトングや菜箸やハサミなどが抜け落ちることを防止するために上方に湾曲された脱落防止用端部が形成され又は脱落防止用端部を備えていることを特徴とする請求項1又は2のバーベキューコンロの焼き網用フック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバーベキューコンロ用の焼き網に取り付けて使用される、トングや菜箸やハサミなどを引っ掛けるためのフック(引掛け具)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、アウトドアでバーベキューを行うためのバーベキューコンロには、トングや菜箸やハサミなどを引っ掛けるためのフック(引掛け具)が焼き網の近傍に設けられている例がある。例えば特許文献1に開示されているバーベキューコンロでは、図9に示すように、焼き網を設置する水平フレーム(バーベキューコンロの脚部と固定されている水平枠)の一方の側端部から逆コの字状に突出するフック(引掛け具)が、前記水平フレーム(又は脚部)に溶接などで固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−192170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記の特許文献1に示すような従来例では、トングや菜箸やハサミなどを引っ掛けるためのフック(引掛け具)は、バーベキューコンロのいずれかの部分だけ、例えばバーベキューコンロの焼き網の一方の側端部だけに固定されていた。そのため、前記の特許文献1に示すような従来のフック(引掛け具)によるときは、そのフックが取り付けてあるバーベキューコンロの焼き網の一方の側端部などの所定の位置だけにしかトングや菜箸やハサミなどを引っ掛けることができなかった。
【0005】
そのため、前記の特許文献1に示すような従来例においては、例えばトングや菜箸やハサミなどを「焼き網の周囲に散らばっている複数人」が交替しながら使用する場合に、「焼き網の周囲に散らばっている複数人」中の誰かがそれまで使用していたトングや菜箸やハサミなどをフック(引掛け具)に引っ掛けようとするときは(又はフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ろうとするときは)、いちいち前記フックのある場所まで移動しなくてはならない(又はそのフックの近傍に居る人にトングや菜箸やハサミなどをフックに引っ掛けること若しくはフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ることを依頼しなければならない)という不便さがあった。
【0006】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、例えばトングや菜箸やハサミなどを「焼き網の周囲に散らばっている複数人」が交替しながら使用する場合に、「焼き網の周囲に散らばっている複数人」中の誰かがそれまで使用していたトングや菜箸やハサミなどをフック(引掛け具)に引っ掛けようとするときに(又はフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ろうとするときに)、いちいち前記フックのある場所まで移動する必要がない(又はそのフックの近傍に居る人にトングや菜箸やハサミなどをフックに引っ掛けること若しくはフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ることを依頼する必要がない)バーベキューコンロの焼き網用フックを提供することを目的とする。すなわち、本発明は、バーベキューコンロの焼き網の周囲の端部側の任意の場所に一時的に着脱自在に取付けることができるバーベキューコンロの焼き網用フックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するための本発明によるバーベキューコンロの焼き網用フックは、バーベキューコンロの焼き網であって金属などから成る複数の網線が略格子状に組み合わされて成る焼き網の周囲の端部側の任意の場所に、一時的に着脱自在に取付け可能なフックであって、トングや菜箸やハサミなどが引っ掛けられる部分を含んでおり、焼き網に取り付けられるとき焼き網からユーザー方向に延びる引っ掛け用棒と、前記引っ掛け用棒の端面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の焼き網側の端部(分岐用端部)から2つの斜め上方向に略U字状又は略V字状に分かれるように、且つ前記引っ掛け用棒の側面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の長手方向と略直交又は傾斜する上方向に延びるように、前記引っ掛け用棒の端部と連続し又は接続されている、全体が略U又はV字形となっている略U又はV字形の2本の取り付け用棒と、を備えており、前記2本の取り付け用棒は、それぞれ、焼き網に取り付けられるとき前記引っ掛け用棒の端部(分岐用端部)から焼き網のある斜め上方向に延びる上方傾斜部と、焼き網に取り付けられるとき前記上方傾斜部の焼き網に近い端部が斜め下にある焼き網方向に折り曲げられて成る折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき前記折り曲げ部から焼き網の在る斜め下方に延びて焼き網の網の目(穴)に対向する網目対向部と、前記網目対向部から連続的に延びて前記網の目(穴)の周囲の網線の下面に当接する網線当接部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明によるバーベキューコンロの焼き網用フックは、バーベキューコンロの焼き網であって金属などから成る複数の網線が略格子状に組み合わされて成る焼き網の周囲の端部側の任意の場所に、一時的に着脱自在に取付け可能なフックであって、トングや菜箸やハサミなどが引っ掛けられる部分を含んでおり、焼き網に取り付けられるとき焼き網からユーザー方向に延びる引っ掛け用棒と、前記引っ掛け用棒の端面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の焼き網側の端部(分岐用端部)から2つの斜め上方向に略U字状又は略V字状に分かれるように、且つ前記引っ掛け用棒の側面と対向する方向から見て前記引っ掛け用棒の長手方向と略直交又は傾斜する上方向に延びるように、前記引っ掛け用棒の端部と連続し又は接続されている、全体が略U又はV字形となっている略U又はV字形の2本の取り付け用棒と、を備えており、前記2本の取り付け用棒は、それぞれ、焼き網に取り付けられるとき前記引っ掛け用棒の端部(分岐用端部)から焼き網のある斜め上方向に延びる上方傾斜部と、焼き網に取り付けられるとき前記上方傾斜部の焼き網に近い端部が焼き網方向に折り曲げられて成る第1折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき第1折り曲げ部から焼き網の方向に延びる部分であって焼き網の外周のフレームの上方においてこれと対向するフレーム対向部と、焼き網に取り付けられるとき前記フレーム対向部の前記第1折り曲げ部と反対側の端部が斜め下方の焼き網の網の目(穴)に近づく方向に折り曲げられて成る第2折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき前記第2折り曲げ部から斜め下方の焼き網の網の目(穴)に対向し且つその中を通過するように延びる網目通過部と、焼き網に取り付けられるとき前記網目通過部の前記第2折り曲げ部の反対側の端部が斜め上方の焼き網の網線に近づく方向に折り曲げられて成る第3折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき前記第3折り曲げ部から斜め上方の焼き網の網線の下面に当接するように延びる網線当接部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
さらに、本発明によるバーベキューコンロの焼き網用フックにおいては、前記引っ掛け用棒は、その前記分岐用端部と反対側の端部にトングや菜箸やハサミなどが抜け落ちることを防止するために上方に湾曲された脱落防止用端部が形成され又は脱落防止用端部を備えていることが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
本願の第1の発明においては、前記略U又はV字形の2本の取り付け用棒に、それぞれ、焼き網に取り付けられるとき前記引っ掛け用棒の端部(分岐用端部)から焼き網のある斜め上方向に延びる(且つ両者併せて全体として略U又はV字状に延びる)上方傾斜部と、焼き網に取り付けられるとき前記上方傾斜部の焼き網に近い端部が斜め下にある焼き網方向に折り曲げられて成る折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき前記折り曲げ部から焼き網のある斜め下方に延びて焼き網の網の目(穴)に対向する網目対向部と、前記通過した網の目(穴)と隣接する網に当接する網線当接部とを備えるようにしている。よって、本発明によれば、ユーザーは、前記折り曲げ部を焼き網の端部近くの任意の場所の上方に位置させて前記網目対向部及び網線当接部を網の目(穴)に対向させた後に前記網線当接部を網の目(穴)の周囲の網線の下面に当接させるという動作を行うだけで、トングや菜箸やハサミを引っ掛けるためのフックを、焼き網の周囲の端部側の任意の場所に一時的に着脱自在に取付けることができる。したがって、本発明によれば、例えばトングや菜箸やハサミなどを「焼き網の周囲に散らばっている複数人」が交替しながら使用する場合に、「焼き網の周囲に散らばっている複数人」中の誰かがそれまで使用していたトングや菜箸やハサミなどをフック(引掛け具)に引っ掛けようとするときに(又はフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ろうとするときに)、いちいち前記フックのある場所まで移動する必要がなくなる(又はそのフックの近傍に居る人にトングや菜箸やハサミなどをフックに引っ掛けること若しくはフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ることを依頼する必要がなくなる)ので、バーベキューをより便利かつ容易に行なえるようになる。
【0011】
また本願の第2の発明においては、前記略U又はV字形の2本の取り付け用棒に、それぞれ、焼き網に取り付けられるとき前記引っ掛け用棒の端部(分岐用端部)から焼き網のある斜め上方向に延びる上方傾斜部と、焼き網に取り付けられるとき前記上方傾斜部の焼き網に近い端部が焼き網方向に折り曲げられて成る第1折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき第1折り曲げ部から焼き網に近づく部分であって焼き網の外周のフレームと対向するフレーム対向部と、焼き網に取り付けられるとき前記フレーム対向部の前記第1折り曲げ部と反対側の端部が斜め下方の焼き網の網の目(穴)に近づく方向に折り曲げられて成る第2折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき前記第2折り曲げ部から斜め下方の焼き網の網の目(穴)の中を通過するように延びる網目通過部と、焼き網に取り付けられるとき前記網目通過部の前記第2折り曲げ部の反対側の端部が斜め上方の焼き網の網線に近づく方向に折り曲げられて成る第3折り曲げ部と、焼き網に取り付けられるとき前記第3折り曲げ部から斜め上方の焼き網の網線の下面に当接するように延びる網線当接部とを備えるようにしている。したがって、本発明によれば、ユーザーは、例えば前記フレーム対向部を焼き網の端部(フレーム)近くの任意の場所の上方に位置させて前記網目通過部を網の目(穴)の中に入れて前記網線当接部を網の目(穴)の周囲の網線の下面に当接させるという動作を行うだけで、トングや菜箸やハサミを引っ掛けるためのフックを、焼き網の外周の端部(フレーム)側の任意の場所に一時的に着脱自在に取付けることができる。よって、本発明によれば、例えばトングや菜箸やハサミなどを「焼き網の周囲に散らばっている複数人」が交替しながら使用する場合に、「焼き網の周囲に散らばっている複数人」中の誰かがそれまで使用していたトングや菜箸やハサミなどをフック(引掛け具)に引っ掛けようとするときに(又はフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ろうとするときに)、いちいち前記フックのある場所まで移動する必要がなくなる(又はそのフックの近傍に居る人にトングや菜箸やハサミなどをフックに引っ掛けること若しくはフックに引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ることを依頼する必要がなくなる)ので、バーベキューをより便利かつ容易に行なえるようになる。
【0012】
さらに、本発明において、前記引っ掛け用棒の一方の端部をトングや菜箸やハサミなどが抜け落ちることを防止するために上方に湾曲された脱落防止用端部とするか又は脱落防止用端部を備えるようにしたときは、焼き網の外側に延びる引っ掛け用棒に引っ掛けられたトングや菜箸やハサミが前記引っ掛け用棒の端部から抜けて落下してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図2】本実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図3】本実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図4】本実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図6】本実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図7】本実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図8】本実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図9】従来のバーベキューコンロの焼き網用フックを説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1〜4は本発明の実施形態1に係るバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である(なお、図4には後述の本発明の実施形態2に係るフックも図示されている)。
【0015】
図1及び図4において、1は焼き網、1aは全体が略長方形状の焼き網1の周囲の端部を構成する金属製フレーム(枠体。以下「焼き網の端部」と呼ぶ場合もある)、1bは焼き網1を構成する格子状に組み合わせられた例えば金属線などから成る網腺、1cは前記網線1bに四方を囲まれた多数の網の目(穴)である。
【0016】
また、図1〜4において、2は前記焼き網1に対してその外周端部(フレーム)1a周辺の任意の場所に一時的に着脱自在に取り付け可能なフックで、3〜6は前記フック2を構成する各部分である。図1〜4において、前記フック2は、焼き網1からユーザー方向に延びる棒であってトングや菜箸やハサミが引っ掛けられる例えば金属製の引っ掛け用棒3と、前記引っ掛け用棒3の焼き網1側端部(分岐用端部)4と、前記端部4から2つの斜め上方向に延びるすなわち全体として略U又はV字状の方向に延びる2つの例えば金属製の取り付け用棒5,6と、から構成されている。前記引っ掛け用棒3の端部4と前記取り付け用棒5,6の図示下端部(略U又はV字状の下端部分)とは例えば溶接により固定されている。
【0017】
図1〜4において、前記フック2の引っ掛け用棒3は、トングや菜箸やハサミが引っ掛けられる直線状部3aと、引っ掛け用棒3のユーザー側端部近傍部分であって斜め上方に折り曲げられた折り曲げ部3bと、前記折り曲げ部3bから斜め上方向に延びる脱落防止用端部3cとにより構成されている。前記脱落防止用端部3cは、前記直線状部3aに引っ掛けられたトングや菜箸やハサミが直線状部3aの端部側から滑り落ちて(又は抜け落ちて)しまうことを防止するためのものである。
【0018】
また図1〜4において前記フック2の2本の(全体として略U又はV字状の)取り付け用棒5,6は、それぞれ、前記引っ掛け用棒3の端部(分岐用端部)4から焼き網1のある斜め上方向に延びる上方傾斜部5a,6aと、前記上方傾斜部5a,6aの焼き網1に近い端部が斜め下にある焼き網1方向に折り曲げられて成る折り曲げ部5b,6bと、前記折り曲げ部5b,6bから連続的に焼き網1の在る斜め下方に延びて焼き網1の網の目(穴)1cに対向する網目対向部5c,6cと、前記網線当接部5d,6dから連続的に斜め下方に延びて前記網の目(穴)1cの周囲の網線1bの下面に当接する網線当接部5d,6dとから構成されている。
【0019】
ユーザーは、本実施形態1を焼き網1に一時的に且つ着脱自在に取り付けようとするときは、例えば、前記取り付け用棒5,6の折り曲げ部5b,6bを焼き網1の外周端部(フレーム)1a近くの任意の場所の上方に位置させて、その先に連続する前記網目対向部5c,6cを前記端部(フレーム)1a近くの網の目(穴)1cに対向させつつ、その先に連続する網線当接部5d,6dを網の目(穴)1cの周囲の網線1bの下面に当接させるという単純な動作を行うだけでよい。すなわち、ユーザーは、このような単純な動作を行うだけで、トングや菜箸やハサミを引っ掛けるためのフック2の引っ掛け用棒3を、重力方向に力が加わっても焼き網1から外れないように、焼き網1に取り付けることができる。しかも、ユーザーは、前記フック2の引っ掛け用棒3を、焼き網1の外周端部(フレーム)1a側の任意の場所に、一時的に且つ着脱自在に取り付けることができる。
【0020】
したがって、本実施形態1によれば、例えばトングや菜箸やハサミなどを「焼き網1の周囲に散らばっている複数人」が交替しながら使用する場合に、「焼き網1の周囲に散らばっている複数人」中の誰かがそれまで使用していたトングや菜箸やハサミなどをフック2に引っ掛けようとするときに(又はフック2に引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ろうとするときに)、いちいち前記フック2のある場所まで移動する必要がなくなる(又はそのフック2の近傍に居る人にトングや菜箸やハサミなどをフック2に引っ掛けること若しくはフック2に引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ることを依頼する必要がなくなる)ので、バーベキューをより便利かつ容易に行なえるようになる。
【0021】
他方、ユーザーは、本実施形態1を焼き網1から取り外そうとするときは、例えば、引っ掛け用棒3の脱落防止用端部3c又はその近傍を図1の矢印α方向に回動するという単純な動作を行うだけで、前記網線当接部5d,6dが前記網線1bの下面から離れさせて、本実施形態1を焼き網1から取り外すことができる。
【0022】
〔第2の実施形態〕
以下、本発明の実施形態2を図面を用いて説明する。図5〜8は本発明の実施形態1に係るバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。図5〜8において、11は焼き網、11aは焼き網11の外周に配置された金属製フレーム(枠体)、11bは焼き網11中の前記フレーム11aの内部を構成する格子状の網線(例えば金属製線材により構成される)、11cは前記網線11bに囲まれた多数の網の目(穴)である。
【0023】
図5〜8において、12は焼き網11に対してその外周端部(フレーム)11a周辺の任意の場所に一時的に着脱自在に取り付け可能なフックで、13〜16は前記フック12を構成する各部分である。図5〜8において、前記フック12は、焼き網11からユーザー方向に延びる棒であってトングや菜箸やハサミが引っ掛けられる例えば金属製の引っ掛け用棒13と、前記引っ掛け用棒13の焼き網11側の端部(分岐用端部)14と、前記分岐用端部14から2つの斜め上方向に延びるすなわち全体として略U又はV字状の方向に延びる2つの例えば金属製の取り付け用棒15,16と、から構成されている。前記引っ掛け用棒13の分岐用端部14と前記取り1付け用棒15,16の図示下端部(略U又はV字状の下端部分)とは、例えば溶接により固定されている。
【0024】
図5〜8において、前記フック12の引っ掛け用棒13は、トングや菜箸やハサミが引っ掛けられる直線状部13aと、引っ掛け用棒13のユーザー側端部の近傍部分が斜め上方に折り曲げられて成る折り曲げ部13bと、前記折り曲げ部13bから斜め上方向に延びる脱落防止用端部13cとにより構成されている。前記脱落防止用端部13cは、前記直線状部13aに引っ掛けられたトングや菜箸やハサミが直線状部13aの端部側から滑り落ちて(又は抜け落ちて)しまうことを防止するためのものである。
【0025】
また図5〜8において前記フック12の2本の(全体として略U又はV字状の)各取り付け用棒15,16は、それぞれ、前記引っ掛け用棒13の端部(分岐用端部)14から連続的に焼き網11のある斜め上方向に延びる上方傾斜部15a,16aと、前記上方傾斜部15a,16aの焼き網11に近い端部が焼き網11方向に折り曲げられて成る第1折り曲げ部15b,16bと、前記第1折り曲げ部15b,16bから焼き網11の方向に延びる部分であって焼き網11の外周フレーム11aの上方において外周フレーム11aと対向するフレーム対向部15c,16cと、前記フレーム対向部15c,16cの前記第1折り曲げ部15b,16bと反対側の端部が斜め下方の焼き網11の網の目(穴)11cに近づく方向に折り曲げられて成る第2折り曲げ部15d,16dと、前記第2折り曲げ部15d,16dから斜め下方の焼き網11の網の目(穴)11cに対向し且つその中を通過するように延びる網目通過部15e,16eと、前記網目通過部15e,16eの前記第2折り曲げ部15d,16dの反対側の端部が焼き網11の網線11bの在る斜め上方に折り曲げられて成る第3折り曲げ部15f,16fと、前記第3折り曲げ部15f,16fから斜め上方に在る焼き網11の網線11bの下面に当接するように延びる網線当接部15g,16gとから構成されている。
【0026】
ユーザーは、本実施形態2を焼き網11に一時的に且つ着脱自在に取り付けようとするときは、例えば、前記取り付け用棒15,16中のフレーム対向部15c,16cを焼き網11の端部(フレーム)11aの上方又はその近傍に位置させ、それより先端側にある前記「網線当接部15g,16g、第3折り曲げ部15f,16f、及び網目通過部15e,16e」をこの記載順に網の目(穴)11cの中に通過させる、その後、前記網目通過部15e,16eの一部を前記網の目(穴)11cに対向させつつ、前記網線当接部15g,16gを前記通過した網の目(穴)11cから少し離れた網線(前記通過した網の目(穴)11cと隣接する別の網の目(穴)を構成する網線)11bの下面に当接させるという単純な動作を行うだけでよい。すなわち、ユーザーは、このような単純な動作を行うだけで、トングや菜箸やハサミを引っ掛けるためのフック12の引っ掛け用棒13を、重力方向に力が加わっても焼き網11から外れないように、焼き網11に取り付けることができる。しかも、フック12の引っ掛け用棒13を、焼き網11の外周端部(フレーム)11a側の任意の場所に、一時的に且つ着脱自在に取り付けることができる。
【0027】
したがって、本実施形態2によれば、例えばトングや菜箸やハサミなどを「焼き網1の周囲に散らばっている複数人」が交替しながら使用する場合に、「焼き網1の周囲に散らばっている複数人」中の誰かがそれまで使用していたトングや菜箸やハサミなどをフック12に引っ掛けようとするときに(又はフック12に引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ろうとするときに)、いちいち前記フック12のある場所まで移動する必要がなくなる(又はそのフック12の近傍に居る人にトングや菜箸やハサミなどをフック12に引っ掛けること若しくはフック12に引っ掛けられているトングや菜箸やハサミを取ることを依頼する必要がなくなる)ので、バーベキューをより便利かつ容易に行なえるようになる。
【0028】
他方、ユーザーは、本実施形態2を焼き網11から取り外そうとするときは、例えば、引っ掛け用棒13の脱落防止用端部13c又はその近傍部分を図5の矢印α方向に回動するという単純な動作を行うだけで、前記網線当接部15g,16gが前記網線11bから離れ、前記「網線当接部15g,16g、第3折り曲げ部15f,16f、及び網目通過部15e,16e」が網の目(穴)11cから外されるので、本実施形態2を焼き網1から取り外せるようになる。
【0029】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態1,2においては、前記引っ掛け用棒3,13中のトングや菜箸やハサミが引っ掛けられる部分を略直線状の略直線状部3a,13aとしたが、本発明ではこれに限られるものではなく、例えば前記引っ掛け用棒3,13中のトングや菜箸やハサミが引っ掛けられる部分を波状に形成するようにしてもよい(このようにした場合は、前記脱落防止用端部3c,13cが無くても、引っ掛け用棒3,13に引っ掛けたトングや菜箸やハサミが引っ掛け用棒の端部側から滑り落ちて又は抜け落ちてしまうことが防止されるようになる)。また、前記各実施形態1,2においてはフック2,12を構成する引っ掛け用棒3,13及び取り付け用棒5,6,15,16を金属製(例えば鉄製又はステンレス製)としたが、本発明においては材料は金属に限定されるものではなく、例えばセラミックなどにより形成することも可能である。また、本発明においては、フック2,12を構成する引っ掛け用棒3,13の先端(脱落防止用端部3c,13c)に例えばゴムなどの柔軟素材により形成される衝突緩衝部材を取り付けるようにしてもよい(これにより、引っ掛け用棒3,13の先端に身体が当たったときにユーザーが怪我をすることが防止できるようになる)。さらに、前記各実施形態1,2では、引っ掛け用棒とこの引っ掛け用棒の分岐用端部から略U字状又は略V字状に分かれるように延びる2本の取り付け用棒とをそれぞれ別体とし互いを溶接などにより固定するようにしたが、本願発明では前記引っ掛け用棒と前記2本の取り付け用棒とを一体に形成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1,11 焼き網
1a,11a フレーム
1b,11b 網線
1c,11c 網の目(穴)
2,12 フック
3,13 引っ掛け用棒
3a,13a 直線状部
3b,5b,6b,13b,15b,16b,15f,16f 折り曲げ部
3c,13c 脱落防止用端部
4,14 端部(分岐用端部)
5,6,15,16 取り付け用棒
5a,6a,15a,16a 上方傾斜部
5c,6c 網目対向部
5d,6d,15g,16g 網線当接部
15c,16c フレーム対向部
15e,16e 網目通過部
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図2】本実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図3】本実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図4】本実施形態1によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図6】本実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図7】本実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図8】本実施形態2によるバーベキューコンロの焼き網用フックを示す斜視図である。
【図9】従来のバーベキューコンロの焼き網用フックを説明するための斜視図である。
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6 
【図7】
図7 
【図8】
図8 
図9 
写真1  写真2 
発明者からのメッセージ

バーベキューをする時にトングやハサミなど、置き場に困ることが結構あると思います。
そんな時に、 バーベキュー焼き網用フック ≠ェあれば、
バーベキューの焼き網の端ならどこにでも、フックを掛けられます。
焼く人のすぐ前にトングやハサミなど掛けられ大変便利な品物です。
また、写真Aの様にフックをも持ち上げれば(安全上、皮手袋を使用する事)炭の
継ぎ足しの時に使えます。
コスト的にも十分経済的な商品となります。
 
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