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家庭用品T
 
【発明の名称】ビニール袋開口器具
【出願人】
【識別番号】513034545
【氏名又は名称】樋口 勝
【住所又は居所】東京都八王子市大楽寺町436−14
【発明者】
【氏名】樋口 勝
【住所又は居所】東京都八王子市大楽寺町436−14
【要約】
【課題】 ビニール袋を開口する為に指を濡れ雑巾等で湿らせる行動は、複数人数が濡れ雑巾を使用した場合の指の清潔性及び衛生面と、長時間濡れ雑巾が放置された場合の異臭に問題がある。また、濡れ雑巾の放置は時間とともに乾燥が促進する為、適度に交換もしくは加湿メンテナンスをすることが必要である。
【解決手段】 本発明は、傾斜角を持った滑りにくい性質を有する二つの挟む物体を、形状変形物体を介して一体化した器具を用いて、指で直接ビニール袋を触ることなく、ビニール袋を開口できる袋開口器具を提案するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの挟む物体を移動させて袋を開口させる治具において、その挟む物体の袋接触面が挟む動作をする方向に対し垂直及び水平ではない、傾斜角度を持った状態で、且つ挟む物体の袋と接する面は滑りにくい特性を有していることを特徴とする袋の開口用器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニール袋を開口する為の治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スーパー等で持ち帰り用のビニール袋を利用する際、ビニール袋の開口部を持ち指を擦り合わせるように挟んで開口するが、指が乾燥しているとビニール袋と指の間に摩擦が発生し辛く、濡れ雑巾等で指を湿らせてからビニール袋を開口することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3157900号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ビニール袋を開口する為に指を濡れ雑巾等で湿らせる行動は、複数人数が濡れ雑巾を使用した場合の指の衛生面と、長時間濡れ雑巾が放置された場合の異臭に問題がある。また、濡れ雑巾の放置は時間とともに乾燥が促進する為、適度に濡れ雑巾交換もしくは指の加湿メンテナンスをすることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、滑りにくい性質を有する二つの挟む物体を、形状変形物体を介して挟む動作をさせることにより、指で直接ビニール袋を触ることなく、ビニール袋を開口できる袋開口器具を提案するものである。
【発明の効果】
【0006】
上述のように、本発明によって指で直接ビニール袋を擦り合わせることが無くなる為、指の乾燥状態によることなく、安定したビニールの開口効果が得られ、且つ、濡れ雑巾を触る必要が無い為、衛生的である。 また、濡れ雑巾を使用する場合に比べ、濡れ雑巾交換や指の保湿メンテナンスの必要が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明ビニール開口器具の実施例を示す斜め側面図である。
【図2】 挟む物体とビニール袋との接触面を曲線化した斜め側面図である。
【図3】 図1の6:視点、から見た初期ビニールセット状態の図である。
【図4】 図1の6:視点、から見た中期ビニール接触状態の図である。
【図5】 図1の6:視点、から見た後期ビニール開口状態の図である。
【図6】 形状変形物体をハサミ型としたことを特徴とする斜め側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ビニール袋の開口したい部分に対し、二つの挟む物体を対向させるように配置する。この時、挟む物体がビニール袋と接する面は、挟む運動をする方向に対し、垂直及び水平ではない、傾斜角度を持った状態とする。挟む物体のビニール袋と接する面は、滑りにくい材質が付随、又は滑りにくい材質そのもので出来ていることが好ましく、二つの挟む物体は形状変形物体によって接続される構造を持つ一体の器具である。この二つの挟む物体同士を人の指により接近させ、互いにビニール袋と接触した後、更に力を加えて指同士を接近させようとするとき、二つの挟む物体同士は、ビニール袋との接触面に傾斜角を有していることにより、人の指により接近させた軸方向に対しおおよそ垂直の軸方向において、互いに引き離れる方位へ進むこととなる。この時、ビニール袋との接触面に滑りにくい材質が施されていることにより、ビニール袋は密着した上下面を互いに引き離す方向へ移動することとなり、ビニール袋は開口される。
【実施例】
【0009】
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。図1に示すように、3:挟む物体Aと4:挟む物体Bを有する5:形状変形物体Hの構成を持つ器具において、6:視点方向より眺めた側面図を図3へ示した。 初期状態として、開口したいビニール袋は、位置(31:x1,37:中心y)にある23:挟む物体Aと、位置(35:x4,37:中心y)にある24:挟む物体Bの間に、26:挟まれる袋F1として配置する。
【0010】
中期状態を図4に示す。41:指と42:もう一つの指を近付け、45:形状変形物体Hを変形させることにより、初期では位置(51x1,57:中心y)にあった43:挟む物体Aを、位置(52:x2,57:中心y)へ、また、位置(55:x4,57:中心y)にあった44:挟む物体Bを、位置(54:x3,57:中心y)へ移動させると、ビニール袋は、46:挟まれる袋F2のように変形される。
【0011】
後期状態を図5に示す。65:形状変形物体Hを更に、61:指と62:もう一つの指を67:x方向(縦方向)上に近付けて変形させようとした場合、69:滑りにくい物体C1と70:滑りにくい物体c2が66:挟まれる袋F3を挟んで接触し、互いに77:中心y軸上を保つことができない為、位置(72:x2,77:中心y)にあった63:挟む物体Aは、位置(73:中心x,78:y2)へ移動し、このとき同時に、位置(74:x3,77中心y)にあった64:挟む物体Bは、68:y方向(横方向)の63:挟む物体Aが移動する方向とは正反対の方向(73中心x,76:y1)へ移動する。 その結果ビニール袋は、66:挟まれる袋F3のように変形され、79:挟まれる袋の空間Kが発生し、ビニール袋が開口される。最後に、指の力を緩めることにより、形状変形物体と各挟む物体の位置は図3初期状態のように戻り、ビニール袋は開口された状態で解放される。
【0012】
上記実施例の挟む物体は、図2の13:円弧型挟む物体A及び14:円弧型挟む物体Bのような曲線を有する形状でも同様の効果が得られる。挟む物体と滑りにくい物体は、接着による接合の他、同一材料による一体化でも同様の効果が得られる。また、指を近付ける動作の際に、図6に示すように、85:形状変形物体Hはハサミの原理を利用することも可能である。
【符号の説明】
【0013】
1:指
2:もう一つの指
3:挟む物体A
4:挟む物体B
5:形状変形物体H
6:視点
7:x方向
8:y方向
9:(欠番)
10:(欠番)
11:指
12:もう一つの指
13:円弧型挟む物体A
14:円弧型挟む物体B
15:形状変形物体H
16:視点
17:x方向
18:y方向
19:(欠番)
20:(欠番)
21:指
22:もう一つの指
23:挟む物体A
24:挟む物体B
25:形状変形物体H
26:挟まれる袋F1
27:x方向(縦方向)
28:y方向(横方向)
29:滑りにくい物体C1
30:滑りにくい物体C2
31:x1
32:x2
33:中心x
34:x3
35:x4
36:y1
37:中心y
38:y2
39:(欠番)
40:(欠番)
41:指
42:もう一つの指
43:挟む物体A
44:挟む物体B
45:形状変形物体H
46:挟まれる袋F2
47:x方向(縦方向)
48:y方向(横方向)
49:滑りにくい物体C1
50:滑りにくい物体C2
51:x1
52:x2
53:中心x
54:x3
55:x4
56:y1
57:中心y
58:y2
59:(欠番)
60:(欠番)
61:指
62:もう一つの指
63:挟む物体A
64:挟む物体B
65:形状変形物体H
66:挟まれる袋F3
67:x方向(縦方向)
68:y方向(横方向)
69:滑りにくい物体C1
70:滑りにくい物体C2
71:x1
72:x2
73:中心x
74:x3
75:x4
76:y1
77:中心y
78:y2
79:挟まれる袋の空間K
80:(欠番)
81:指の代わり位置
82:もう一つの指の代わり位置
83:挟む物体A
84:挟む物体B
85:形状変形物体H
86:視点
87:x方向
88:y方向
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ビニール開口器具の実施例を示す斜め側面図である。
【図2】 挟む物体とビニール袋との接触面を曲線化した斜め側面図である。
【図3】 図1の6:視点、から見た初期ビニールセット状態の図である。
【図4】 図1の6:視点、から見た中期ビニール接触状態の図である。
【図5】 図1の6:視点、から見た後期ビニール開口状態の図である。
【図6】 形状変形物体をハサミ型としたことを特徴とする斜め側面図である。
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6 
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