閉じる
健康・医療
 
【発明の名称】エアクッションシートおよびシート
【出願人】
【識別番号】597057243
【氏名又は名称】木本 一
【住所又は居所】北海道上川郡美瑛町本町四丁目三番三号
【代理人】
【識別番号】100094916
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 啓吾
【発明者】
【氏名】木本 一
【住所又は居所】北海道上川郡美瑛町本町四丁目三番三号
【要約】
【課題】持ち運びが容易であり、気体の導入および排出を行う際に雑音無く簡便に行うことができるエアクッションシートおよびシートを提供する。
【解決手段】気体を導入または排出する流通部7Aを有し扁平袋状にて形成され、流通部7Aを介して気体が扁平袋状内に充填されることにより扁平袋状が厚み方向Xに膨らむ形状に変形するエアクッションシート7であって、非通気性を有し、少なくとも一方の面上に凹凸層8Aを有する基材シート8を、凹凸層8Aが内側となるように重ね合わせた状態で相互の周縁が固着して形成され扁平袋状に形成する。
【選択図】図6
選択図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体を導入または排出する流通部を有し扁平袋状にて形成され、前記流通部を介して気体が前記扁平袋状内に充填されることにより前記扁平袋状が厚み方向に膨らむ形状に変形するエアクッションシートであって、
非通気性を有し、少なくとも一方の面上に凹凸層を有する基材シートを、
前記凹凸層が内側となるように重ね合わせた状態で相互の周縁が固着して形成され前記扁平袋状に形成されているエアクッションシート。
【請求項2】
前記扁平袋状内には、線状材にて形成される乖離層部が設置されている請求項1に記載のエアクッションシート。
【請求項3】
前記凹凸層は、静電植毛層、または、溝加工層、または、エンボス加工層にて形成されている請求項1または請求項2に記載のエアクッションシート。
【請求項4】
気体を導入または排出する流通部を有し扁平袋状にて形成され、前記流通部を介して気体が前記扁平袋状内に充填されることにより前記扁平袋状が厚み方向に膨らむ形状に変形するエアクッションシートであって、
非通気性を有する基材シートを、重ね合わせた状態で相互の周縁が固着して形成され前記扁平袋状に形成され、
前記扁平袋状内には、線状材にて形成される乖離層部が設置されているエアクッションシート。
【請求項5】
前記流通部は、前記扁平袋状を形成する前記基材シートから延在して扁平管状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエアクッションシート。
【請求項6】
前記流通部は、複数形成されている請求項5に記載のエアクッションシート。
【請求項7】
前記流通部内には、線状材にて形成される乖離層流通部が配設されている請求項5または請求項6に記載のエアクッションシート。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の複数のエアクッションシートが固定された可撓性を有するとともに複数の貫通孔を有する保持シートと、
複数の前記エアクッションシートおよび前記保持シートの全面を覆うように前記保持シートに固着され防水性を有するカバーシートとを備えたシート。
【請求項9】
2枚の前記保持シートを厚み方向に積層して構成し、
2枚の前記保持シートには、相対する側において、厚み方向で重なり合う位置に前記エアクッションシートがそれぞれ固定され、
2枚の前記保持シートの厚み方向で重なり合う位置の前記エアクッションシート同士の前記流通部は、一体に形成されている請求項8に記載のシート。
【請求項10】
3枚の前記保持シートを厚み方向に積層して構成し、
円状および筒状の前記エアクッションシートを複数有し、
前記円状のエアクッションシートは、2枚の前記保持シートの長手方向に2列にかつ当該列において複数箇所であって、2枚の前記保持シートの相対する側において、厚み方向で重なり合う位置に固定させるとともに厚み方向で重なり合う位置の当該エアクッションシート同士の前記流通部は一体に形成し、
前記筒状のエアクッションシートは、他の1枚の前記保持シートの長手方向の両端、および、前記両端の間に長手方向に間隔を隔てて複数箇所にそれぞれ固定して形成されている請求項8に記載のシート。
【請求項11】
前記基材シートより硬質な部材にて形成されるとともに、各前記エアクッションシートの前記流通部に一端が貫通して形成され、かつ、前記流通部に気体を外部から導入または排出する流通管を備えた請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のシート。
【請求項12】
各前記流通管の他端は、前記カバーシートの外部に露出されて形成され、
各前記流通管の他端に接続され気体の導入または排出の制御を行う制御部を備えた請求項11に記載のシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、持ち運びが容易であり、気体の導入および排出を行う際に雑音無く簡便に行うことができるエアクッションシートおよびシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエアクッションは、風船と、マットと、クッション材と、カバーとにて構成され、風船を膨張および収縮させることにより利用されているものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−106711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のエアクッションは、持ち運びのことが考慮されておらず、折りたたむことなどできなく、持ち運びに不便が生じるという問題点があった。
また、風船を膨張および収縮させる際に、雑音が生じ、使用者を不愉快にさせるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、持ち運びが容易であり、気体の導入および排出を行う際に雑音無く簡便に行うことができるエアクッションシートおよびシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明のエアクッションシートは、
気体を導入または排出する流通部を有し扁平袋状にて形成され、前記流通部を介して気体が前記扁平袋状内に充填されることにより前記扁平袋状が厚み方向に膨らむ形状に変形するエアクッションシートであって、
非通気性を有し、少なくとも一方の面上に凹凸層を有する基材シートを、
前記凹凸層が内側となるように重ね合わせた状態で相互の周縁が固着して形成され前記扁平袋状に形成されている。
【0007】
また、この発明のエアクッションシートは、
気体を導入または排出する流通部を有し扁平袋状にて形成され、前記流通部を介して気体が前記扁平袋状内に充填されることにより前記扁平袋状が厚み方向に膨らむ形状に変形するエアクッションシートであって、
非通気性を有する基材シートを、重ね合わせた状態で相互の周縁が固着して形成され前記扁平袋状に形成され、前記扁平袋状内には、線状材にて形成される乖離層部が設置されている。
【0008】
また、この発明のシートは、
前記に示した複数のエアクッションシートが固定された可撓性を有するとともに複数の貫通孔を有する保持シートと、
複数の前記エアクッションシートおよび前記保持シートの全面を覆うように前記保持シートに固着され防水性を有するカバーシートとを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明のエアクッションシートおよびシートによれば、
持ち運びが容易であり、気体の導入および排出を行う際に雑音無く簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1のシートの構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示したシートの構成を示す断面図である。
【図3】図1に示したシートの内部のエアクッションシートの構成を示す斜視図である。
【図4】図1に示したシートの内部のエアクッションシートの構成を示す斜視図である。
【図5】図1に示したシートの内部のエアクッションシートの構成を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1におけるエアクッションシートの構成を示す図である。
【図7】図6に示したエアクッションシートに使用される基材シートの構成を示す側面図である。
【図8】図4および図5に示したエアクッションシートの構成の一例を示す分解斜視図である。
【図9】図1に示したシートの使用例を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1の別のシートの内部の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1のシートの構成を示す分解斜視図である。図2は図1に分解して示したシートを組み合わせた後であって、図1(H)に示したII−II線断面の構成を示す断面図である。図2は、位置関係および寸法関係が明確となるように示したものであり、全てのエアクッションシートが若干膨らんでいる状態にて示している。
【0012】
図3は図1(E)に示したシートの内部のエアクッションシート、流通部、流通管の配置の詳細を示す斜視図である。図4は図1(F)に示したシートの内部のエアクッションシート、流通部、流通管の配置の詳細を示す斜視図である。図5は図1(C)に示したシートの内部のエアクッションシート、流通部、流通管の配置の詳細を示す斜視図である。
【0013】
図6はこの発明の実施の形態1のエアクッションシートの構成を示す図である。図6(A)は平面図、図6(B)は図6(A)の点線にて囲まれた部分の部分拡大図、図6(C)は図6(A)のエアクッションシートの扁平袋状の部分であって乖離層部が挟持されている一部の部分拡大断面図である。図7は図6に示したエアクッションシートに使用される基材シートの構成を示す側面図である。図7(A)は静電植毛層の例を、図7(B)は溝加工層の例を、図7(C)はエンボス加工層の例を示す。図8は図4および図5に示したエアクッションシートの2個で1対となる構成の一例を示す分解斜視図である。
【0014】
図9は図1に示したシートに使用例を示す図である。図9(A)は体の左側を起こすために、シートのエアクッションシートを膨張させた状態を示した例、図9(B)はシートを膨張させる前の状態を示した例、図9(C)は足のかかとの部分を上げるために、シートのエアクッションシートを膨張させた状態を示した例、図9(D)は例えば、ベッドなどを起こした状態にして足の膝の部分を上げるために、シートのエアクッションシートを膨張させた状態を示した例である。
【0015】
図において、シート100は、防水性を有し、全体を覆うためのカバーシート10、11(図1(A)、(H))と、エアクッションシート群20、30、40(図1(C)、(E)、(F))と、これらエアクッションシート群20、30、40がそれぞれ固定され可撓性を有するとともに複数の貫通孔を有する保持シート50、51、52(図1(B)、(D)、(G))とから構成されている。各エアクッションシート群20、30、40は、複数のエアクッションシート21〜26、エアクッションシート31〜38、エアクッションシート41〜48を備えている。
【0016】
本願発明のシート100は、従来の場合と同様に、病人など、体の不自由な人、自力で寝返りが困難な人のための介護用体位変換に使用するものである。これは、使用者の床ずれ(褥瘡)を防止、長時間の同姿勢による凝りの解消と同時に胃腸の働きを活発にする等、使用者の苦痛を和らげ、介護者の負担を軽減するためのものである。具体的には、シート100に配置された各エアクッションシートを適宜膨らませることにより、使用者の体を動かして利用するものである。よって、シート100は、このように使用すること、および、持ち運びを考慮に入れて、長手方向Yの長さH20は、180cm程度、短手方向Zの長さH21は、80cm程度にて形成することが考えられる。
【0017】
また、各エアクッションシートは、気体を導入または排出する流通部を有し扁平袋状にて形成され、流通部を介して気体が扁平袋状内に充填されることにより扁平袋状が厚み方向Xに膨らむ形状に変形するものである。また、各エアクッションシートの各流通部には、各流通部に一端が貫通し、かつ、他端がカバーシートの外部に露出され、かつ、流通部に気体を外部から導入または排出する流通管を備えている。各流通管の他端には気体の導入または排出の制御を行う制御部101を備えている。尚、これら構成は、以下において詳細に説明する。また、図1においては便宜上、制御部101を複数個示しているが、これらは同一の制御部101である。各図において、一点鎖線より制御部101側がシート100の外部の箇所を示している。
【0018】
ここで、本発明としてのエアクッションシート7の一例について図6および図7を用いて説明する。尚、図6および図7では、膨らむ前の状態であって、平面から見た状態が円形状にて形成する例にて示すが、矩形状、または、他の形状にて形成する場合であっても同様に構成することができるため、その説明は適宜省略する。また、当該形状は用途に応じて適宜所望の形状を用いられることが考えられる。
【0019】
エアクッションシート7は、非通気性を有し、少なくとも一方の面上に凹凸層8Aを有する一対の基材シート8にて形成されている。基材シート8は、例えば、材質としてレーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどの熱融着性を有するシートが考えられる。基材シート8の凹凸層8Aは、具体的には、図7(A)に示すように、凹凸層8Aとして静電植毛層8Bにて形成される場合、凹凸層8Aとして溝加工層8Cにて形成される場合、凹凸層8Aとしてエンボス加工層8Dにて形成される場合が考えられる。図6(C)に示すように、基材シート8の厚みH9およびH10は、0.1mm程度である。但し、凹凸層8Aが静電植毛層8Bにて形成されている場合は、基材シート8の厚みH9およびH10は、0.3mm程度になるとが考えられる。
【0020】
そして、エアクッションシート7は、一対の基材シート8をその凹凸層8Aが内側となるように重ね合わせ、この状態で相互の周縁が固着されて、扁平袋状に形成されている。
また、エアクッションシート7は、気体を導入または排出する流通部7Aを形成している。この、エアクッションシート7を形成するための固着において、先に示しように、基材シート8が熱融着性を有するシートにて形成する場合であれば、型抜きと同時に熱融着を行い、周縁を熱融着固着して形成することが可能となる。また、この際、流通部7Aは、基材シート8を扁平袋状の部分から延在させて形成されており、扁平管状にて構成される。そして、流通部7Aを介して気体がエアクッションシート7の扁平袋状内に充填されることにより扁平袋状が厚み方向Xに膨らむ形状に変形するものである。
【0021】
また、流通部7Aは、エアクッションシート7の扁平袋状の平面から見た状態が円形状にて形成されている中心点Qの延長線R上から外れるように形成されている。これは、後述する、図3において、流通部同士、例えば、流通部31Aと流通部35Aとが厚み方向Xにおいて重なり合わないように配設可能とするためである。
【0022】
この流通部7Aは、1本にて形成することも可能であるが、流通部7Aの厚み方向Xへの膨らみを低減させるために、図6(B)に示すように、例えば、エアクッションシート7の長手方向Yに5本に分割して流通部70A、70B、70C、70D、70Eを形成する。流通部70A〜70Eの各長手方向Yの長さH8は、5mm程度にて形成される。よって、流通部7Aの全体としての長手方向Yの長さH7は、25mm程度にて形成される。このように、流通部70A〜70Eを形成する場合、先に示した熱融着固着により、1本の流通部7Aを分割して容易に形成することができる。
【0023】
よって、同じ量の空気の導入を行う場合、1本の流通部7Aにて形成する場合の厚み方向Xの膨らみに対して、5本の流通部70A〜70Eにて分割して形成する場合の厚み方向Xの膨らみは、1/5程度に低減することができる。
【0024】
このように形成された扁平袋状のエアクッションシート7はその内部において、基材シート8の凹凸層8Aに、空気(気体)が残存する。このため厚み方向Xに膨らむ前の扁平状態において、基材シート8同士が密着することを防止できる。よって、基材シート8同士が密着した場合に発生する、空気の導入時の破裂音を防止するとともにスムーズに空気の導入を行うことができる。これは、図7(A)にて示した、凹凸層8Aを静電植毛層8Bで形成する場合であれば、静電植毛層8Bに空気が残存する可能性が高いため、基材シート8同士の密着をより一層防止することができ、特に有効的である。
【0025】
さらに、エアクッションシート7の扁平袋状内には、線状材にて、例えば網目状に形成された乖離層部9が、またエアクッションシート7の流通部70A〜70D内には、線状材にて、例えば網目状に形成された乖離層流通部90A、90B、90C、90Dがそれぞれ形成される。
【0026】
線状材としては、例えば、材質としては、プラスチックバネにて形成することが考えられる。また、図6(C)に示すように、厚み方向Xの厚みH12は、線状材の径の2倍とほぼ同様であり、1mm程度にて形成される。よって、扁平袋状の厚み方向Xの厚みH12は、1〜2mm程度である。尚、図6(C)において、基材シート8と乖離層部9との間に空間があるように示しているが、実際には空間は無く各箇所が明確とするための便宜上の空間である。このように、乖離層部9および乖離層流通部90A〜90Dを備えているため、先の凹凸層8Aに追加してさらに、基材シート8同士が密着することを防止できる。
【0027】
尚、本実施の形態1においては、凹凸層8Aおよび乖離層部9、乖離層流通部90A〜90Dを備える例を示したが、例えば、凹凸層8A、または、乖離層部9および乖離層流通部90A〜90Dのいずれか一方であっても、基材シート8同士が密着することを防止できる。よって、これらは使用用途、または、基材シート8の特性、または、コストによって、適宜設定されるものである。また、以下の説明において、各エアクッションシートの構成は、当該エアクッションシート7の構成にて形成されているものであり、その説明は適宜省略する。また、エアクッションシート7を一対の基材シート8にて形成する例を示したが、これに限られることは無く、1枚の基材シート8を凹凸層8Aが内側となるように折りたたんでエアクッションシート7を形成することも可能である。
【0028】
次に、カバーシート10、11について説明する。カバーシート10、11は、図1において、一点鎖線より制御部101と相反する側の全ての構成部分を覆う。カバーシート10、11の左端Y1および右端Y2にて保持シート50、51、52の左端Y1および右端Y2を挟み込んで保持する。そして、カバーシート10、11は、防水性を有する、例えば、材質としては、合皮レザーシートにて形成される。
【0029】
図2において、カバーシート10、11の厚み方向Xの厚さH2は、3mm程度が考えられる。また、図1において、カバーシート10、11の長手方向Yの長さH20は、180cm程度、短手方向Zの長さH21は、80cm程度にて形成されており、これらの長さが、シート100のほぼ外観の大きさとなる。尚、図1においては、上下にカバーシート10、11をそれぞれ備える例を示したが、これに限られることは無く、1枚にカバーシートにて全ての構成部品を覆うように構成することも可能である。
【0030】
次に、保持シート50、51、52について説明する。保持シート50〜52は、厚み方向Xに積層されて形成されている。そして、複数の貫通孔を形成するために、例えば、網目シート状にて形成されている。例えば、材質としては、ナイロン、ポリエチレン、フロロカーボン、ポリエステルなどが考えられる。厚み方向Xの厚さH3、H4、H5は、1mm程度が考えられる。また、網目は1マス、1〜3cm程度が考えられる。よって、図2に示すようにシート100の厚み方向Xの厚さH1は10mm以下となるように構成されている。そのため、シート100を筒状に丸めた状態、または、3つ折り、4つ折りなどに折りたたんだ状態にて持ち運びことができる。尚、保持シート50〜52は、網目シート状以外であっても、複数の貫通孔を有する、例えばシートにパンチ穴が複数開口されているものであってもよい。
【0031】
次に、各エアクッションシート群20、30、40について、図3、4、5に基づいて説明する。まず、エアクッションシート群20は、図5に示すように、6個のエアクッションシート21、22、23、24、25、26にて形成されている。各エアクッションシート21〜26は、膨らむ前の状態は、平面から見た状態が矩形状であって、扁平袋状にて形成されている。また、厚み方向Xに膨らむと円筒状または楕円筒状になる。
【0032】
そして、保持シート50の下面側であって、長手方向Yの両端の左端Y1にエアクッションシート21が、右端Y2にエアクッションシート22がそれぞれ固定されている。また、保持シート50の左端Y1と右端Y2との間であって、長手方向Yに間隔を隔てて4箇所にエアクッションシート23〜26がそれぞれ固定して形成されている。各エアクッションシート21〜26には各流通部21A、22A、23A、24A、25A、26Aがそれぞれ形成されている。
【0033】
エアクッションシート21、23、25の流通部21A、23A、25Aは長手方向Yの左端Y1にそれぞれ引き出され、エアクッションシート22、23、26の流通部22A、24A、26Aは右端Y2にそれぞれ引き出されている。これは、長手方向Yのいずれか一端に集中して引き出されるのを防止するためである。そして各流通部21A〜26Aには、一端が貫通して形成されている流通管21B、22B、23B、24B、25B、26Bをそれぞれ備えている。
【0034】
また、各流通管21B〜26Bの他端は制御部101が接続されている。各流通管21B〜26Bは、基材シート8より硬質な部材にて形成され、空気が流通していない際にも、管形状が保持できる程度のものを使用する。例えば、材質としては、ポリエチレンにて形成され、径は3〜5mm程度のものが使用される。各流通部21A〜26Aと各流通管21B〜26Bとの接続箇所には、停電時などにおいて、エアクッションシート21〜26内の空気を開放する安全弁を設置することが考えられる。各流通管21B〜26Bは、厚み方向Xに重なり合わない位置となるようにそれぞれ配置されている。
【0035】
次に、エアクッションシート群30は、図3に示すように、8個のエアクッションシート31、32、33、34、35、36、37、38にて形成されている。各エアクッションシート31〜38は、膨らむ前の状態は、平面から見た状態が円形状であって、扁平袋状にて形成されている。また、厚み方向Xに膨らむと球体状になる。そして、保持シート51の下面側であって、長手方向Yの2列にかつ各列において4箇所、合計8箇所に、エアクッションシート31、32、33、34、35、36、37、38がそれぞれ固定されている。
【0036】
各エアクッションシート31〜38には各流通部31A、32A、33A、34A、35A、36A、37A、38Aがそれぞれ形成されている。エアクッションシート31〜34の流通部31A〜34Aは長手方向Yの右端Y2にそれぞれ引き出され、エアクッションシート35〜38の流通部35A〜38Aは左端Y1にそれぞれ引き出されている。これは、長手方向Yのいずれか一端に集中して引き出されるのを防止するのはもちろんのこと、各エアクッションシート31〜38を、シート100の短手方向Zの中央部側から膨らませるためである。これは、シート100の短手方向Zの中央部側からではなく、長手方向Yの両端のいずれか側から膨らませると、使用者がエアクッションシート31〜38上の膨らむ側と反対側に倒れたりする可能性が生じ、そのことを防止するためである。
【0037】
さらに、各エアクッションシート31〜38を長手方向Yの両端の近い側から膨らませる場合、各エアクッションシート31〜38の各流通路の距離が短くなるため、各流通路の傾き角は各エアクッションシート31〜38の厚み方向Xの厚さの影響を大きく受ける。このため、各流通路の長さをあらかじめ長く設定する必要があり、各流通路の長さが余分に必要となる。よって、各エアクッションシート31〜38を膨らませていない状態において、各流通路がカバーシート10、11内にてだぶつく。
【0038】
これに対し、各エアクッションシート31〜38を短手方向Zの中央部側から膨らませると、各流通路31A〜38Aの距離を長く確保することができるため、各流通路31A〜38Aの傾き角は各エアクッションシート31〜38の厚み方向Xの厚さの影響が小さい。このため、各流通路31A〜38Aの長さは先の場合と比較すると余分に確保する必要性が少ない。
【0039】
よって、各エアクッションシート31〜38をそれ以外の方向から膨らせる場合には、他の箇所に各流通部31A〜38Aを形成することも考えられる。また、各流通部31A〜38Aは、各エアクッションシート31〜38において、保持シート51と相反する側となるように配置する。そして、各流通部31A〜38Aには、一端が貫通して形成されている流通管31B、32B、33B、34B、35B、36B、37B、38Bをそれぞれ備えている。
【0040】
また、各流通管31B〜38Bの他端は制御部101に接続されている。各流通管31B〜38Bは、基材シート8より硬質な部材にて形成され、空気が流通していない際にも、管形状が保持できる程度のものを使用する。例えば、材質として、ポリエチレンにて形成され、径は3〜5mm程度のものが使用される。各流通部31A〜38Aと各流通管31B〜38Bとの接続箇所には、停電時などにおいて、エアクッションシート31〜38内の空気を開放する安全弁を設置することが考えられる。各流通管31B〜38Bは、厚み方向Xに重なり合わない位置となるようにそれぞれ配置されている。
【0041】
次に、エアクッションシート群40は、図4に示すように、8個のエアクッションシート41、42、43、44、45、46、47、48にて形成されている。各エアクッションシート41〜48は、膨らむ前の状態は、平面から見た状態が円形状であって、扁平袋状にて形成されている。また、厚み方向Xに膨らむと球体状になる。そして、保持シート52の上面側であって、長手方向Yの2列にかつ各列において4箇所、合計8箇所に、エアクッションシート41、42、43、44、45、46、47、48がそれぞれ固定されている。
【0042】
また、各エアクッションシート41〜48の設置位置は、上記に示した各エアクッションシート31〜38と厚み方向Xで重なり合う位置に配置されているものであり、厚み方向Xで重なり合う位置に形成されたエアクッションシート同士、エアクッションシート31、41、エアクッションシート32、42、エアクッションシート33、43、エアクッションシート34、44、エアクッションシート35、45、エアクッションシート36、46、エアクッションシート37、47、エアクッションシート38、48は、相対する面同士の一部分を接着固定している。
【0043】
ここでは、エアクッションシート群30とエアクッションシート群40において、厚さ方向Xで重なり合う位置に配置されているエアクッションシート同士を、相対する面同士の一部を接着固定する例を示したが、これに限られることは無く、例えば、図10に示すように、エアクッションシート群30とエアクッションシート40群との厚さ方向Xの間であって、各流通路41A〜48Aが配置されていない箇所に、保持シート53を設置する。そして、この保持シート53にエアクッションシート群30とエアクッションシート群40の各エアクッションシート31〜38、41〜48を接着固定することにより、厚さ方向Xで重なり合う位置に配置されているエアクッションシート同士を固定することが可能である。
【0044】
このように形成すれば、エアクッションシート群30とエアクッションシート40群との厚さ方向Xの間において、エアクッションシートの基材シート同士が密着するのを、保持シート53が介在することにより防止できる。このため、エアクッションシートへの気体の導入および排出を行う際に雑音をともなうこと無く行うことができる。尚、保持シート53は、他の保持シート50、51、52と同様の材質にて同様に形成するものである。
【0045】
このように、厚み方向Xで重なり合う位置に複数のエアクッションシートを備えるようにしているため、同じ厚みを1つのエアクッションシートにて形成する場合と比較すると、厚み方向Xの厚みの調整の自由度が増す。さらに、1つのエアクッションシートの強度に対する必要強度が低減し、低コストにて作成することができる。さらに、1つのエアクッションシートに導入する気体の量が少なくてすむため、エアクッションシートへの気体の導入および排出が短時間にかつ容易となる。
【0046】
そして、各エアクッションシート41〜48には各流通部41A、42A、43A、44A、45A、46A、47A、48Aがそれぞれ形成されている。エアクッションシート41〜44の流通部41A〜44Aは長手方向Yの右端Y2にそれぞれ引き出され、エアクッションシート45〜48の流通部45A〜48Aは左端Y1にそれぞれ引き出されている。これは、長手方向Yのいずれか一端に集中して引き出されるのを防止するのはもちろんのこと、各エアクッションシート41〜48を、シート100の短手方向Zの中央部側から膨らませるためである。これは、シート100の短手方向Zの中央部側からではなく、長手方向Yの両端のいずれか側から膨らませると、使用者がエアクッションシート41〜48上の膨らむ側と反対側に倒れたりする可能性が生じ、そのことを防止するためである。
【0047】
さらに、各エアクッションシート41〜48を長手方向Yの両端の近い側から膨らませる場合、各エアクッションシート41〜48の各流通路の距離が短くなるため、各流通路の傾き角は各エアクッションシート41〜48の厚み方向Xの厚さの影響を大きく受ける。このため、各流通路の長さをあらかじめ長く設定する必要があり、各流通路の長さが余分に必要となる。よって、各エアクッションシート41〜48を膨らませていない状態において、各流通路がカバーシート10、11内にてだぶつく。
【0048】
これに対し、各エアクッションシート41〜48を短手方向Zの中央部側から膨らませると、各流通路41A〜48Aの距離を長く確保することができるため、各流通路41A〜48Aの傾き角は各エアクッションシート41〜48の厚み方向の厚さの影響が小さい。このため、各流通路41A〜48Aの長さは先の場合と比較すると余分に確保する必要性が少ない。
【0049】
よって、各エアクッションシート41〜48をそれ以外の方向から膨らせる場合には、他の箇所に各流通部41A〜48Aを形成することも考えられる。また、各流通部41A〜48Aは、各エアクッションシート41〜48において、保持シート52と相反する側となるように配置する。そして、各流通部41A〜48Aには、一端が各流通部41A〜48Aに貫通して形成されている流通管41B、42B、43B、44B、45B、46B、47B、48Bをそれぞれ備えている。また、各流通管41B〜48Bの他端は制御部101に接続されている。
【0050】
各流通管41B〜48Bは、基材シート8より硬質な部材にて形成され、空気が流通していない際にも、管形状が保持できる程度のものを使用する。例えば、材質としては、ポリエチレンにて形成され、径は3〜5mm程度のものが使用される。各流通部41A〜48Aと各流通管41B〜48Bとの接続箇所には、停電時などにおいて、エアクッションシート41〜48内の空気を開放する安全弁を設置することが考えられる。各流通管41B〜48Bは、厚み方向Xに重なり合わない位置となるようにそれぞれ配置されている。
【0051】
尚、各エアクッションシート21〜26、31〜38、41〜48においては、先に図6にて示した、乖離層部9および乖離層流通部90A〜90Dが形成されているものであり、その説明および図示は適宜省略しているものである。
【0052】
また、各流通管と制御部101との接続は、各図において便宜的に示しているものであり、実際には、シート100の全体としての厚みH1が厚くならないように、各流通管および制御部101をそれぞれ配置して形成されるものである。
【0053】
そして、制御部101は、これら全てのエアクッションシート21〜26、31〜38、41〜48に対して、それぞれ空気の導入および排出を制御するものであり、自動的に制御する場合、手動的に制御する場合などが考えられる。
【0054】
上記においては、2枚の保持シート51、52の厚み方向Xで重なり合う位置のエアクッションシート同士の流通部を、それぞれ別々にて形成する例を示したが、これに限られることは無く、2枚の保持シート51、52の厚み方向Xで重なり合う位置のエアクッションシート同士の流通部を一体に形成することも可能である。
【0055】
その具体例を、エアクッションシート31、41について図8を用いて説明する。エアクッションシート31の上面側基材シート310およびエアクッションシート41の下面側基材シート411の流通部31A、41Aは上記に示した場合と同様に形成する。そして、エアクッションシート31の下面側基材シート311およびエアクッションシート41の上面側基材シート410の流通部31A1、41A1は、上記に示した場合より短く形成する。
【0056】
そして、流通部31A、31A1、流通部41A、41A1の周縁(太線にて示した箇所)を固着することにより、エアクッションシート31とエアクッションシート41との流通部31Aおよび流通部41Aとを一体に形成することができる。そして、この場合、エアクッションシート31の上面側基材シート310と、下面側基材シート311との間には、乖離層部9および乖離層流通部9Aを設置し、エアクッションシート41の上面側基材シート410、下面側基材シート411との間には、乖離層部9のみを設置する。よって、一体に形成された流通部31Aおよび流通部41Aには、乖離層流通部9Aが配設されることとなる。
【0057】
このようにして、他の箇所のエアクッションシートも同様に形成すれば、流通管の設置本数が低減でき(16本から8本に低減)、かつ、制御部101における流通管の制御が軽減する。また、乖離層流通部9Aの使用量を低減でき、低コストとなる。
【0058】
次に、上記のように構成された実施の形態1のシート100の使用例について図9を用いて説明する。図9(B)に示すように、使用者200の体の下側にシート100を敷く。この際、図からも明らかなように、枕201よりもシート100の厚みは十分に薄いため、膨らませていない状態でも、睡眠(休息)するために差し障りが無い。
【0059】
また、図9(C)に示すように、エアクッションシート25、26を、制御部101から空気を導入して膨らませる。すると、使用者200のかかとの部分が上がるように使用することができる。
また、図9(D)に示すように、ベッドなどに設置、背中部分を起こした状態にし、エアクッションシート23、24を、制御部101から空気を導入して膨らませる。すると、使用者200の膝の部分が上がるように使用することができる。
【0060】
また、図9(A)に示すように、エアクッションシート35、34を膨らませて、使用者200の左上半身を起こす状態とするとともに、エアクッションシート21を膨らませることにより、使用者200が右側に倒れてしまうことを防止し、使用者200の安全性を確保することが可能である。
【0061】
このように、所望のエアクッションシートを膨らませることにより様々な状態を作り出すことができる。また、この状態をプログラム化して、自動的に行うことも対応可能である。
また、制御部101を操作可能なコントローラを備えるようにすれば、使用者200または介護者が適宜所望の箇所のエアクッションシートを膨らませることに対応することができる。
【0062】
尚、各エアクッションシートは、シートとして構成しなくとも、エアクッションシートのみでも使用することは可能である。また、シートにおけるエアクッションシートの配置も様々な例が考えられる。
【0063】
上記のように構成された実施の形態1のエアクッションシートおよびシートによれば、基材シートを凹凸層が内側となるように重ね合わせた状態で相互の周縁が固着して形成するか、または、基材シートの扁平袋状内に、線状材にて形成される乖離層部を設置しているため、基材シートが密着することが防止され、気体の導入および排出を行う際に雑音をともなうこと無く、簡便に気体の導入および排出を行うことができる。よって、通常使用する寝具の上に敷くだけで、体位変換を容易に行うことができる。また、凹凸層および乖離層部の両方を備えた場合、その効果は増大する。
【0064】
また、凹凸層は、静電植毛層、または、溝加工層、または、エンボス加工層にて形成されているため、製作容易にかつ低コストにて実現することが可能である。
【0065】
さらに、線状材にて形成される乖離層部または乖離層流通部が配設されているため、製作容易にかつ低コストにて実現することが可能である。
【0066】
また、流通部は、基材シートを延在して扁平管状に形成されているため、製作容易にかつ低コストにて実現することが可能である。
【0067】
さらに流通部は、複数形成されているため、扁平袋状内に所望流量にて気体を導入および排出できるとともに、流通部の厚み方向の膨らみを低減することが可能となり、使用において流通部の膨らみによる違和感を低減することができる。
【0068】
また、複数のエアクッションシートが固定された可撓性を有するとともに複数の貫通孔を有する保持シートと、全体を覆う防水性を有するカバーシートとを備えたため、所望の箇所にエアクッションシートが設置可能となるともに持ち運びが容易となる。また、保持シートに複数の貫通孔を有しているため、保持シートとエアクッションシートとが密着することが防止されている。
【0069】
また、2枚の保持シートにおいて、厚み方向で重なり合う位置にエアクッションシートがそれぞれ接着固定して形成しているため、所望の箇所に所望の厚みのエアクッションシートを設置することが可能となり、さらに、これら重なり合う位置のエアクッションシート同士の流通部は、一体にて形成しているため、低コストにて作成することが可能となるとともに、制御が容易となる。
【0070】
また、エアクッションシートを、2枚の保持シートの長手方向に2列にかつ複数箇所に、かつ、1枚の保持シートの長手方向の両端、および、両端の間に長手方向に間隔を隔てて複数箇所にそれぞれ接着固定して形成しているため、使用者の希望に添った箇所にエアクッションシートの設置が可能となり、使用者の安全性を確保することができる。
【0071】
また、流通部に一端が貫通し、かつ、流通部に気体を外部から導入または排出する流通管を備えたため、簡便に流通部に外部から気体の導入または排出を行おうことができる。
【0072】
また、流通管の他端をカバーシートの外部に露出し、流通管の他端に接続され気体の導入または排出の制御を行う制御部を備えたため、エアクッションシートの膨らみ具合を、簡便に制御することができる。よって、制御部の制御により、エアクッションシートの膨張の時間や高さなどを設定して体位を変化させることにより、褥瘡や凝りなどを予防することができる。
【0073】
尚、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【符号の説明】
【0074】
10 カバーシート、11 カバーシート、20 エアクッションシート群、
21 エアクッションシート、22 エアクッションシート、
23 エアクッションシート、24 エアクッションシート、
25 エアクッションシート、26 エアクッションシート、21A 流通部、
22A 流通部、23A 流通部、24A 流通部、25A 流通部、26A 流通部、21B 流通管、22B 流通管、23B 流通管、24B 流通管、25B 流通管、26B 流通管、31 エアクッションシート、310 上面側基材シート、
311 下面側基材シート、32 エアクッションシート、
33 エアクッションシート、34 エアクッションシート、
35 エアクッションシート、36 エアクッションシート、
37 エアクッションシート、38 エアクッションシート、31A 流通部、
32A 流通部、33A 流通部、34A 流通部、35A 流通部、36A 流通部、37A 流通部、38A 流通部、31B 流通管、32B 流通管、33B 流通管、34B 流通管、35B 流通管、36B 流通管、37B 流通管、38B 流通管、41 エアクッションシート、410 上面側基材シート、411 下面側基材シート、42 エアクッションシート、43 エアクッションシート、
44 エアクッションシート、45 エアクッションシート、
46 エアクッションシート、47 エアクッションシート、
48 エアクッションシート、41A 流通部、42A 流通部、43A 流通部、
44A 流通部、45A 流通部、46A 流通部、47A 流通部、48A 流通部、41B 流通管、42B 流通管、43B 流通管、44B 流通管、45B 流通管、46B 流通管、47B 流通管、48B 流通管、7 エアクッションシート、
7A 流通部、70A 流通部、70B 流通部、70C 流通部、70D 流通部、
70E 流通部、8 基材シート、8A 凹凸層、8B 静電植毛層、8C 溝加工層、8D エンボス加工層、9 乖離層部、9A 乖離層流通部、90A 乖離層流通部、
90B 乖離層流通部、90C 乖離層流通部、90D 乖離層流通部、
90E 乖離層流通部、30 エアクッションシート群、
40 エアクッションシート群、50 保持シート、51 保持シート、
52 保持シート、100 シート、101 制御部、200 使用者、201 枕。
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6 
【図7】
図7 
【図8】
図8 
【図9】
図9 
【図10】
図10 
 説明文
Developing a caregiving robot
The Kunoichi Sheet for changing body position
Background
・Recent research suggests that there are approximately 200,000 patients at risk of bed sores.
・Main methods of bed-sore prevention currently include air mattresses and cushions
・Body position is changed every 2 hours by human care-givers
Main characteristics and implications of the invention
・For use on top of patient's preferred bedding → promotes comfort and rest
・Areas at increased risk of bed sores are thickened to minimise friction
・Height and time of preferred position change can be input to improve gastrointestinal function
・The devices controlling expansion and contraction of the sheet are quiet and unnoticeable to surrounding people
・The product is lightweight for easy transportation and installation → reduces burden on care-givers
※ We are currently recruiting companies to distribute our product (Possible joint application to international patents)
ページtop へ