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機械器具
 
【発明の名称】充電ドリル用ナット回し工具
【出願人】
【識別番号】710005980
【氏名又は名称】山崎 範昭
【住所又は居所】静岡県富士市伝法1901−1
【発明者】
【氏名】山崎範昭
【住所又は居所】静岡県富士市伝法1901−1
【要約】
【課題】軸長の長い全ネジボルトに沿ってナットを手で送るのは、繰り返しの多いときの作業にはきわめて効率が悪く、手間暇がかかりすぎてしまう。本発明はナットを所定の位置に効率よく、かつ迅速に送る工具を提供する。
【解決手段】前記目的を達成するため、充電ドリルに直接取り付ける事が出来る六角の受け部を持った軸棒(1)に回転力を直接伝えるための円錐台のゴム塊(2)を備え付けたものである。
ナットのサイズを問わずに使用できるなど構造の簡素化による利点がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電ドリル等に直接取り付ける為の六角の受け部を持った軸棒に円錐台のゴム塊を備え付けたことを特徴とする。
【請求項2】
全ネジボルトに交差させて工具の支点として使用する為の長さをゴム塊の先端上に持たせたことを特徴とする軸棒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、軸長の長い全ネジボルトに、ナットを所定の位置に効率よく、かつ迅速に送る工具を提供する。
【背景技術】
軸長の長い全ネジボルトの場合には、所定締め付け箇所までは、自らの手でナットを回して送っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開平11-333744
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、長い全ネジボルトに沿ってナットを手で送るのは、繰り返しの多いときの作業にはきわめて効率が悪く手間暇がかかりすぎてしまう。本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
充電ドリルに直接取り付ける事ができる六角の受け部を持った軸棒(1)に回転力を直接伝えるための円錐台のゴム塊(2)を備え付けたものである。ゴム塊取り付け部分の軸棒にはゴム塊のズレを防ぐためとグリップ力を高めるための六角面(5)を付けておく。
軸棒は、ゴム塊より突き出して(6)おき、作業時は全ネジボルトへ突き出された軸棒部分(6)をナットより上部(下部)の全ネジボルト部分で交差させ、接触部分を支点としてゴム塊をナットの上部(下部)角にあてがい全ネジボルトに対して内回転(巻き込む)を与えることで、工具は常に全ネジボルトに接触し続け安定した使用ができる。
【発明の効果】
本発明に係る工具は、充電ドリルに直接取り付け、ドリルの回転力を直接ナットに伝える事で効率よくナット送りを行う。
【発明を実施するための形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
全ネジボルトの正面に軸棒(1)を交差させるようにしてあてがい、円錐台のゴム魂(2)をナットの上部角に接するようにする。交差の角度は軸棒で調整する事でナットサイズは問わない。ドリルの回転方向は、全ネジボルトに対して内回転(巻き込む)(図2.図3)にすることで工具の逃げを防ぎ(外回転にすると工具がナットを乗り越え全ネジボルトから外れてしまう)ナットの移動に合わせて工具も全ネジボルトにあてがいながら移動させる。工具を全ネジボルトの正面に交差させた時は下がる方向にナットは移動し、後ろ面の時ナットは上がる方向に移動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】工具本体斜視図
【図2】全ネジボルトと工具との使用状態正面図
【図3】正面図の全ネジボルトと工具との使用状態を上部より見る
【図4】全ネジボルト対しに工具を後ろで使用時状態図
【図5】工具を後ろに使用時状態を上部より見る
【図6】工具本体透斜視図
【符号の説明】
1 六角の受け部を持った軸棒
2 円錐台ゴム塊
3 ナット
4 全ネジボルト
5 六角面を付けたゴム魂取り付け部分
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
〔上向きの写真〕
試作写真1
〔下向きの写真〕
試作写真2
発明者からのメッセージ

取り付け取り外しが容易で、シンプルな構造の為壊れにくい。また片手作業で行うことができるので、高所作業時では効率が良い。
    
使用状態
〔上向きの写真〕:この状態でドリルを右回転させることで、ナットは下方向に移動します。またナット回しの軸を長ネジの逆側に添え変えてドリルを左回転させることで、ナットは上方向に移動します。
〔下向きの写真〕:この状態でドリルを右回転させることで、ナットは上方向に移動します。またナット回しの軸を長ネジの逆側に添え変えてドリルを左回転させることで、ナットは下方向に移動します。

*:ナットの面取りされた部分側にゴム塊(上向きの写真)をあてがうとスムーズな回転を得られますが、ナットの面取りされていない部分側にゴム塊(下向きの写真)をあてがうと多少の振動が有ります。作業的には問題ありません。
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