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機械器具
 
【発明の名称】液体圧送装置
【出願人】
【識別番号】503349763
【氏名又は名称】宮永 月晴
【住所又は居所】大分県中津市大字下宮永346番地
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100094215
【氏名又は名称】安倍 逸郎
【発明者】
【氏名】宮永 月晴
【住所又は居所】大分県中津市大字下宮永346番地
【要約】
【課題】
円形外郭環状円内半円形内歯遊星回転子に対して、円滑で安定的な高速回転が可能な液体圧送装置を提供する。
【解決手段】
円形外郭環状円内半円形内歯遊星回転子3と半円形外歯回転子4,5の2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部2の区画に因る液体圧送装置Aは、円形外郭1内に液体の吸入口15,17、吐出口14,16を左右に1対設けたので、液体の圧送量も多く、回転子3の回転は円滑で高速回転も可能となる。また、液体圧送装置Aは、外部の回転動力により正、逆回転と回転方向に追従して反転使用が可能である。さらに、外部より高圧の液体を圧送入りし、回転作動して回転子3を安定的に高速回転させ、液体圧送量も多く、高出力が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円形外郭環状円内半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子との2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置であって、
前記液体圧送装置は、
円形外郭環状円内半円形内歯遊星回転子と、
半円形を双方に具備する固定円柱部とを有し、
半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子との2箇所組み合わせの構成は、半円形内歯遊星回転子、半円形内歯、山部、谷部、反転半円形直径の中心線は半円形外歯回転子の円周となり、半円形外歯回転子中心点より双方の水平方向の中心線は内歯遊星回転子の円周となり、内歯遊星回転子中心点より双方の水平方向の中心線は直径となり、
さらに、半円形外歯回転子半円形外歯、山部、谷部、反転半円形の直径の中心線は半円形外歯回転子の円周となり、半円形外歯回転子中心点より双方の水平方向の中心線は直径となり、
内歯遊星回転子、半円形外歯回転子、半円形固定円柱部組み合わせ構成は、内歯遊星回転子の直径の1/3+1/3+1/3=3/3が内歯遊星回転子の直径となり、さらに半円形外歯回転子直径+半円形固定円柱部直径+半円形外歯回転子直径=内歯遊星回転子直径となり、さらに直径の1/3の分割は円周の1/3の分割と同じで、
円周120°分割は3箇所に半円形外歯回転子を組み合わせが可能で、内歯遊星回転子直径を1/3に分割することで、内歯遊星回転の歯数は、半円形外歯回転子歯数の3倍となる液体圧送装置。
【請求項2】
円形外郭と、その外郭内に沿って回転可能に配置された外周が円滑で内周に半円形の山部と谷部が交互に連続された波形形状を具備し、半円形を双方に具備する固定円柱部外周に接触自在に回転する内歯遊星回転子と、
半円形円柱部の中心点より向かって水平方向左側の半円形固定円柱部半円形凹部側間に、中央に駆動軸を有する半円形外歯回転子と、
内歯遊星回転子を組み合わせた半円形外歯回転子と半円形固定円柱部半円形内歯に接触自在に回転する半円形外歯回転子を配置させた半円形固定円柱部の半円形先端、内歯遊星回転子と半円形外歯回転子、組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ入りが流体移送室となって液体を流出させる吐出口となり、
次に、反対側も同じで、半円形固定円柱部半円形先端、組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ出が粒体移送室となり液体を流入する吸入口となり、
さらに、半円形固定円柱部中心点より向かって水平方向右側の半円形固定円柱部半円形凹部側間に、中央に駆動軸を有する半円形外歯回転子と内歯回転子を組み合わせた半円形外歯回転子と半円形固定円柱部半円形内周に接触自在に回転する半円形外歯回転子が配置された半円形固定円柱部の半円形先端、内歯遊星回転子と半円形外歯回転子組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ入りが流体移送室となり液体を流出させる吐出口となり、
次に、反対側も同じで、半円形円柱部半円形先端、組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ出が流体移送室となり、液体を流入する吸入口となった液体圧送装置。
【請求項3】
半円形内歯遊星回転子、半円形外歯回転子について半円形内歯、半円形外歯、各半円形山部歯の先端中央に気密を保持するためパッキン挿入溝を削溝し、
前記半円形固定円柱部の外周壁と半円形内周壁との間で作動液をシールするパッキンが、前記各パッキン挿入溝に配設された請求項1または請求項2に記載の液体圧送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
この発明は、回転力制御に寄与するため、円形外郭内に配置された環状の半円形内歯遊星回転子と、円形外歯回転子2箇所組み合わせを、半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置について、円形外郭と、その外郭内周に沿って回転可能に設けられた外側が平滑で内側に環状円内内周に波形を連続構成した半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子を内部左右2箇所に組み合わせ、その間に、半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置に関する。
【背景技術】
従来、歯車ポンプとして、特許文献1の内接歯車ポンプなどが知られている。
特許文献1は、内歯が形成された外輪と、外歯が形成された内輪との間に、外歯の歯先面と内歯の歯先面とが摺接する三日月状のシール片を設けた構成となっている。このシール片により、外輪内でシール片の両端側に形成された吸入室と吐出室との間をシールする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電動機、その他の原動機にあって、出力軸の回転速度は、例えばVベルトで連結される入力側のV型プーリと出力側のV型プーリとの直径比に因る制御である。特に、オームギヤなどを使用し、原動機の出力軸に対して負荷側の機器の入力軸の回転数が数回転程度まで低下する歯数比とすれば、回転力(トルク)は強力となる。よって、この発明は、その負荷側の機器に対する故障時における緊縮力の緩和、安全面などに寄与するものである。
従来の歯車ポンプの歯形状は山形であり、液体圧送量も僅少で、また液体の圧送力も小さかった。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、請求項1に記載の発明を開発するに至った。
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、円形外郭環状円内半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子との2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置であって、前記液体圧送装置は、半円形内歯遊星回転子と、半円形を双方に具備する固定円柱部とを有し、半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子との2箇所組み合わせの構成は、半円形内歯遊星回転子、半円形内歯、山部、谷部、反転半円形直径の中心線は半円形外歯回転子の円周となり、半円形外歯回転子中心点より双方の水平方向の中心線は内歯遊星回転子の円周となり、内歯遊星回転子中心点より双方の水平方向の中心線は直径となり、さらに、半円形外歯回転子半円形外歯、山部、谷部、反転半円形の直径の中心線は半円形外歯回転子の円周となり、半円形外歯回転子中心点より双方の水平方向の中心線は直径となり、内歯遊星回転子、半円形外歯回転子、半円形固定円柱部組み合わせ構成は、内歯遊星回転子の直径の1/3(左側の半円形外歯回転子の基準ピッチ円の直径)+1/3+1/3(右側の半円形外歯回転子の基準ピッチ円の直径)=3/3が内歯遊星回転子の直径(半円形内歯遊星回転子の基準ピッチ円の直径)となり、さらに半円形外歯回転子直径+半円形固定円柱部直径+半円形外歯回転子直径=内歯遊星回転子直径となり、さらに直径の1/3の分割は円周の1/3の分割と同じで、円周120°分割は3箇所に半円形外歯回転子を組み合わせが可能で、内歯遊星回転子直径を1/3に分割することで、内歯遊星回転の歯数は、半円形外歯回転子歯数の3倍となる液体圧送装置である。
この液体圧送装置は、以下の構成を意味する。
すなわち、両端の開口部が2枚の端板により密閉された円筒容器状の円形外郭と、
該円形外郭の軸線に軸線を合致させ、かつ該円形外郭の内周面との間に環状の空間を区画して円形外郭の内部空間に固定配置されるとともに、前記軸線に直交した断面形状が半円形の凹部が外周に複数配置された固定円柱部と、
前記環状の空間に収納され、かつ内周部に多数の内歯が形成されるとともに、前記円形外郭の軸線を中心にして回転自在な半円形内歯遊星回転子と、
前記固定円柱部の外方に配された各半円形の凹部に、前記円形外郭の軸線と平行な軸線を中心にしてそれぞれ回転自在に1つずつ配置され、かつ各内歯に噛合される複数の外歯が外周部に形成された複数の外歯回転子とを備えた液体圧送装置であって、
前記半円形内歯遊星回転子の内歯は、半円形状の山部と谷部とを交互に連続させた波形状で、
前記外歯回転子の各外歯は、半円形状を有する先部が、前記固定円柱部の対応した半円形の凹部の形成壁に沿って摺動自在で、
前記固定円柱部の外周に配された半円形の凹部には、対応する外歯回転子を個別に収納したことにより、前記半円形内歯遊星回転子の回転方向の進み側に吸入口流体移送室がそれぞれ形成されるとともに、前記半円形内歯遊星回転子の回転方向の遅れ側に吐出口流体移送室がそれぞれ形成され、
前記円形外郭の端板およびまたは固定円柱部には、対応する吸入口流体移送室に液体をそれぞれ供給する複数の吸入口と、対応する吐出口流体移送室から液体をそれぞれ吐出させる複数の吐出口とが配設された液体圧送装置である。
請求項1に記載の発明によれば、例えば、円形外郭とその外郭内に沿って回転可能に設けた外側が平滑で、環状内周に半円形で波形状の連続した内歯を形成した半円形内歯遊星回転子を配置した中心点の半円形を双方に具備する固定円柱部中心点より垂直線上部円柱部外周に接触円滑に回転する半円形内歯遊星回転子と、さらに垂直線下部固定円柱部外周に接触回転することにより、半円形内歯遊星回転子に対して、円滑で安定的な高速回転を行わせることができる。
次に、半円形を双方に具備する固定円柱部中心点より水平方向左側半円形凹部側間内に回転軸を有する半円形外歯回転子と半円形内歯遊星回転子内歯、外歯を組み合わせた半円形外歯回転子の半円形歯先は、固定円柱部半円形内周に接触回転する。
また、固定円柱部半円形先端、内歯、外歯組み合わせ分岐点回転方向に向かって出が流体移送室となり、液体を移送する吸入口となり、次に内歯、外歯組み合わせ分岐点回転方向に向かって入りが流体移送室となり、液体を移送する吐出口となる。
さらに、半円形を双方に具備する固定円柱部中心点より水平方向右側半円形凹部側間に回転軸を有する半円形外歯回転子と半円形内歯油性回転子内歯、外歯を組み合わせた半円形外歯回転子の半円形歯先は固定円柱部半円形内周に接触回転する。
そして、固定円柱部半円形先端、内歯、外歯組み合わせ分岐点回転方向に向かって出が流体移送室となり、液体を移送する吸入口となり、次に内歯、外歯組み合わせ分岐点回転方向に向かって入りが流体移送室となり、液体を移送する吐出口となる。
半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置は、下記のとおりである。
(1) 円形外郭に液体吸入口、吐出口を左右に設けたことにより、液体の圧送量も多く、回転子の回転は円滑で高速回転も可能となる。
(2) 半円形外歯回転子の歯形は山、谷形状であり、圧送量は半円形を1本の円柱と仮定して推察される。したがって、外歯は3枚であり、圧送室は各外歯の谷部分である。半円形外歯回転子が1回転すると、谷部は3箇所移動する。また、半円形遊星回転子の内歯の谷部も3箇所移動する。したがって、半円形外歯回転子1回転による内歯および外歯の谷部は6箇所移動する。半円形外歯回転子は2箇所設置してあり、内歯、外歯の谷部は12箇所移動する。そして、液体圧送量は12倍となる。
(3) 請求項1に記載の上記液体圧送装置は、外部の回転動力により正、逆回転と回転方向に追従して反転使用が可能である。
さらに、液体モータ(高圧液体圧送ポンプ)として外部より高圧の液体を圧送入りすることに因り、回転作動して回転子を安定的に高速回転させ、液体圧送量も多く、高出力を得ることができる。ここでは、液体の圧力を電磁弁、針弁などの開閉制御に因り制御する回転力制御システムとしている。これにより、強弱と緩やかな回転力の制御を行うことができる。
さらにまた、半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置について、内歯遊星回転子と半円形外歯回転子組み合わせは内部構成により1〜3箇所まで可能である。さらに、内歯、外歯構成基本は内歯遊星回転子内周中心点より左右水平線上で半円形山谷直径の中心点対半円形山谷直径の中心点は内歯遊星回転子の直径で、半円形外歯回転子直径は山谷直径の中心点対山谷直径の中心点でその直径は内歯遊星回転子の直径の3分の1で半円形外歯回転子2箇所組み合わせ構成時では固定円柱部の直径は内歯遊星回転子の直径の3分の1である。したがって3分の1+3分の1+3分の1=内歯遊星回転子の直径となる。
半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置に因る液体圧送量を説明する。
(1)半円形内歯遊星回転子、谷の半円形直径Aを円の面積として計算する。
(2)半円形内歯遊星回転子の谷、山幅を円柱長さBとして計算する。
(3)半円形外歯回転子外歯数は3個であり液体圧送室は谷である。したがって谷数は3である。半円形外歯回転子1回転に対して半円形内歯遊星回転子の谷数も3箇所移動する。内歯、外歯数は6山となる。よって液体圧送室谷数は6となる。
(4)半円形外歯回転子の設置個所は2箇所である。谷数は6となる。したがって回転子1回転に対して半円形内歯遊星回転子の谷数も6となる。外歯、内歯ともに6+6=12となる。
仮定計算、半円形内歯遊星回転子移動谷数Cとして、C3+3=6
半円形波形外歯回転子1回転について谷数Dとして、D3+3=6
回転子の谷山、円柱長さBは20cmとして、
回転子谷の半円形直径Aは5cmとして、
円の面積E、Aは5cmとして、2.5cm×2.5cm×3.14=19.625cm2
回転子谷の半円形直径A、円の面積Eとして、《答えは19.625cm2》
回転子谷1箇所の内容積F、Bは20cmとして、20cm×19.625cm2=392.5cm3
回転子谷1箇所の内容積量、Fは、《答えは392.5cm3》
半円形外歯回転子1回転の液体圧送量Gは392.5cm3×(6+6)=4710cm3
半円形外歯回転子、半円形内歯遊星回転子谷液体圧送量Gは、《答えは4710cm3》となる。
円筒状外郭とその外郭内に沿って回転可能に設けた外周が円滑で内周に9個の半円形内歯を波形状に設けた回転子と半円形を双方2箇所に構成した固定円柱部の凹部側間半円形軸心に駆動軸を有する3個の半円形外歯回転子と前記固定円柱部に構成した半円形双方先端部に外歯と内歯の合流点と分岐点に液体圧送口と液体吸入口を設けたことにより回転方向に対して前記の合流点組み合わせ入りは半円形谷の内容積の縮小で山と谷の中心点で0になり液体圧送室となり反対側は前記分岐点組み合わせ出は半円形谷の内容積の拡大で液体吸入室となる。
作動中の半円形内歯遊星回転子、半円形外歯回転子について共に山形の歯中央にパッキンを装着することに因り気密性を高め、周回転が円滑で、高速回転、耐久性も高まるとともに液体移送室は谷形で半円形の歯であり液体移送量も多く、高圧の液体を圧送可能となる。
液体圧送装置の作動液体としては、例えば水、油、各種の有機溶剤などを採用することができる。
液体圧送装置の用途は限定されない。例えば、海水の波を利用した発電設備における発電用モータの他、各種の液圧ポンプとして利用することができる。
請求項2に記載の発明は、円形外郭と、その外郭内に沿って回転可能に配置された外周が円滑で内周に半円形の山部と谷部が交互に連続された波形形状を具備し、半円形を双方に具備する固定円柱部外周に接触自在に回転する内歯遊星回転子と、半円形円柱部の中心点より向かって水平方向左側の半円形固定円柱部半円形凹部側間に、中央に駆動軸を有する半円形外歯回転子と、内歯遊星回転子を組み合わせた半円形外歯回転子と半円形固定円柱部半円形内歯に接触自在に回転する半円形外歯回転子を配置させた半円形固定円柱部の半円形先端、内歯遊星回転子と半円形外歯回転子、組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ入りが流体移送室となって液体を流出させる吐出口となり、次に、反対側も同じで、半円形固定円柱部半円形先端、組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ出が粒体移送室となり液体を流入する吸入口となり、さらに、半円形固定円柱部中心点より向かって水平方向右側の半円形固定円柱部半円形凹部側間に、中央に駆動軸を有する半円形外歯回転子と内歯回転子を組み合わせた半円形外歯回転子と半円形固定円柱部半円形内周に接触自在に回転する半円形外歯回転子が配置された半円形固定円柱部の半円形先端、内歯遊星回転子と半円形外歯回転子組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ入りが流体移送室となり液体を流出させる吐出口となり、次に、反対側も同じで、半円形円柱部半円形先端、組み合わせ分岐点、回転方向に向かって組み合わせ出が流体移送室となり、液体を流入する吸入口となった液体圧送装置である。
請求項3に記載の発明は、半円形内歯遊星回転子、半円形外歯回転子について半円形内歯、半円形外歯、各半円形山部歯の先端中央に気密を保持するためパッキン挿入溝を削溝し、前記半円形固定円柱部の外周壁と半円形内周壁との間で液体をシールするパッキンが、前記各パッキン挿入溝に配設された請求項1または請求項2に記載の液体圧送装置である。
請求項3に記載の発明によれば、半円形内歯遊星回転子の各内歯の先端部と、半円形外歯回転子の各外歯の先端部とに、固定円柱部の外周壁との間で液体をシールするパッキンを配設したので、固定円柱部の両側方に存在する半円形の凹部に供給された液体が、半円形内歯遊星回転子の内歯と固定円柱部の外周壁との隙間に漏れ出ないようにすることができる。
【発明の効果】
請求項1および請求項2に記載の液体圧送装置によれば、円形外郭と、円形外郭の内周面に沿って回転可能に設けた外周面が平滑で、内周面に半円形が連続する波形状の内歯が形成された半円形内歯遊星回転子と、半円形内歯遊星回転子の回転中心部に配置され、両側方に半円形の凹部が形成された固定円柱部と、固定円柱部の各半円形の凹部に回転自在に配置された半円形外歯回転子とを備えるように構成したので、半円形内歯遊星回転子に対して、円滑で安定的な高速回転を行わせることができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、半円形内歯遊星回転子の各内歯の先端部にパッキンを配設したので、固定円柱部の両側方に存在する半円形の凹部に供給された作動液体が、半円形内歯遊星回転子の内歯と固定円柱部の外周壁との隙間に漏出しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
【実施例1】
自然エネルギー開発について、海面の波浪には海岸の岸壁などに打ち当たる波圧、波の上下動および海岸などに打ち寄せる波浪エネルギーなどがある。風には風力エネルギーがあり、それらをいかに利用するかが、流体圧送装置に因る回転力制御システムが解決すべき課題である。
すなわち、第1に潮の干満、波浪などは変動が大きく、利用が困難である。これらのエネルギーの平滑化、貯蔵技術の問題などが挙げられる。一つの対策として、波浪の上下動を左右反復回転動力として利用すれば、この自然エネルギー開発に寄与することができる。
したがって、海面の波浪等は、沖合で風力、その他の作用に因り発生し、うねりとなり、やがて海岸に近づくにしたがって海底等の作用に因り波速は早くなる。そして、波は次の波を構成し、海岸の岸壁等に打ち当たる波圧力となる。
そこで、海面の波浪エネルギーを利用する具体的な方法として、例えばコの字形の箱に波を導入する。これにより、波圧力の保持時間が延長され、波の上下動を増大させることができる。また、他の波浪エネルギーの利用方法として、浮体の下部に一端が結束された綱をローラに数回巻き付け、その綱の先端に錘を垂下する。これにより、海面の上下動に因りローラの回転軸が左右往復回転し、この回転力で実施例1の液体圧送装置をポンプ作動させる。これにより、海水が高所に揚水され、この海水の落差エネルギーで発電することができる。
さらに、別の波浪エネルギーの利用方法として、海岸の岸壁等に衝突する波浪、すなわち波圧を、自在に動ける板(ドア)の前方平面に衝突させる。これにより、この板の後方の海水に衝撃波圧が発生し、その波圧力で海水を高所に揚水し、その落差エネルギーで発電することができる。
すなわち、実施例1の液体圧送装置にあっては、その吸入口を本来の液体を吸入可能な口として利用するだけでなく、液体の吐出口としても利用できる。また、吐出口は本来の吐出口としてだけでなく、液体を吐出する口としても利用することができる。すなわち、反転使用が可能であり、その場合、原動機の回転方向に追従して回転作動させればよい。
したがって、実施例1の流体圧送装置を海水用の揚水ポンプとして利用し、波の上下動を左右反復回転力として海水を高所に揚水し、その落差で水車を回転させ、その回転力で発電機を回し、電気エネルギーを得ることができる。
図示しないものの、実施例1の流体圧送装置には、次の利用方策がある。
第1には、外力により半円形内歯遊星回転子を回転させ、流体圧送装置を油圧ポンプとして利用する。また、第2には、外部から高圧の油圧を流体圧送装置内に供給し、その油圧で半円形外歯回転子を回転させ、流体圧送装置を油圧モータとして利用する。
一方、大気中で発生する風は、微風から強風まで存在し、その風力差は大きい。そのため、風力エネルギーを得るためには困難を要する。
そこで、図6に示すように、この発明の流体圧送装置を、油圧ポンプとして風車に設置すればよい。図6において、1は風車、2は油圧ポンプ(液体圧送装置)、3は高圧の作動油がいったん貯液される油圧タンク、4は油圧調整弁、5は緊急時に油圧流路を切り換える電磁弁、6は制御部、7は油圧センサ、8は油圧モータ(液体圧送装置)、9は発電機、10は作動油タンクである。
風車1の出力軸の回転力により、油圧ポンプ2に組み込まれた半円形内歯遊星回転子を回転させる。これにより、作動油タンク10の作動油が油圧ポンプ2に吸い上げられる。油圧ポンプ2内で高圧化された作動油は、いったん、圧力タンク3に貯液される。これにより、次の利点が生じる。すなわち、風力エネルギーの平滑化、風車効率のアップなどが図れる。その後、この高圧油により油圧モータ7の出力軸を回転させ、その安定的な出力軸の回転力を利用し、発電機(負荷装置)9のロータを回転させて発電することができる。油圧モータ7には、実施例1の液体圧送装置が採用されている。負荷装置としては、その他、工作機械などを採用してもよい。すなわち、油圧モータ7の出力軸を回転させ、例えば工作機械のバイトとワークとを相対的に回転させてワークを加工する。
加工機械などのように、運転時に高い安全性が求められる負荷装置の動力源としては、実施例1の液体圧送装置を適用した油圧モータ(液体モータ)が好適である。なぜなら、電動モータの場合には、緊急時にスイッチを切って工作機械を停止させようとしても、重いロータは、高速回転中の慣性力によって所定時間だけ回転を継続する。これに対して、実施例1の液体圧送装置の油圧モータによれば、油圧路の弁を閉じることで、作動油の圧力が瞬時に消滅するとともに、油圧路(特に、油圧モータより下流の油圧路)の弁を閉じれば、油圧モータ内の作動油が、半円形内歯遊星回転子の回転や半円形外歯回転子の回転を阻止するブレーキの役目も果たす。これにより、緊急事態を瞬時に回避することができる。
圧力タンク3から排出された押圧油を油圧モータ8に供給する連通管11には、管内の作動油の圧力を計測する油圧センサ(油圧計)7と、圧力調整弁4と、作動油の異常な高まりを防止する安全弁(電磁弁)5とが配設されている。油圧モータ7から排出された作動油は、戻り管12を介して、作動油タンク10に戻される。また、戻り管12には、一端が圧力調整弁4を介して連通管11と連通される第1の枝管13と、一端が安全弁5を介して連通管11に連通される第2の枝管14との各他端が互いに離間して連通されている。
油圧センサ7から制御部6に送られた圧力信号が異常圧を示したときには、制御部6から安全弁5に対して、作動油の一部を第2の枝管14に逃がす弁切り換え指令が出される。
また、液体圧送装置によるポンプ作用については、例えば波浪エネルギーにより半円形内歯遊星回転子を左右反復回転する。ただし、外部に吸入弁、吐出弁が必要である。液体圧送装置を油圧モータとして作動する場合には、液体吸入口より高圧の液体を圧入することに因り、半円形内歯遊星回転子を回転し、その回転を継続する。また半円形外歯回転子が固定円柱部の左右2箇所にあり、歯形は半円形であるので、半円形外歯回転子の回転が円滑で、強力な高速回転が期待できる。さらに回転方向の変換は、高圧の液体送入口の切換えにより可能である。
このように、実施例1では、半円形内歯遊星回転子の内歯が波形で、その回転中の磨耗が少なく環状空間での周回が円滑であるため、流体圧送装置をポンプとして利用する場合には、高圧の液体を圧送可能である。
さらに、流体圧送装置を駆動装置(モータ)として利用する場合には、半円形外歯回転子を安定して高速回転させ、高出力を得ることができる。
以下、図面を参照して説明する。
図1aにおいて、Aは液体圧送装置、1は円形外郭、2は円形外郭中心点に位置する半円形を双方に具備する固定円柱部、3は半円形内歯遊星回転子、4はb位置に配置された半円形外歯回転子、5はc位置に配置された半円形外歯回転子、6はb位置に配置された半円形外歯回転子回転軸、7はc位置に配置された半円形外歯回転子回転軸、8は半円形内歯谷形状流体移送室、9は8に同じ半円形内歯谷形状流体移送室、10は吐出口流体移送室、11は吸入口流体移送室、12は吐出口流体移送室、13は吸入口流体移送室、14は液体を移送する吐出口、15は液体を移送する吸入口、16は液体を移送する吐出口、17は液体を移送する吸入口、18は半円形内歯遊星回転子3の半円形内歯中央に形成された気密保持パッキン装入溝、19は半円形外歯回転子谷形状流体移送室である。気密保持パッキン装入溝18に図示しない気密保持パッキンが装入されることで、半円形内歯遊星回転子3の半円形内歯と、両側方に配置された半円形の凹部(各流体移送室11〜14,19)を除く固定円柱部2の外周面とが接触する。
また、aは円形外郭1の軸線上に配置された円形外郭中心点、bは半円形外歯回転子中心点、cは半円形外歯回転子中心点である。
図1aにおいて、円形外郭1の中心点に半円形を双方に具備する固定円柱部2の外周に沿って密着回転する半円形内歯遊星回転子3と固定円柱部2の左右半円形内bとcの半円円形中心点の軸心6と7にbとcの半円形外歯回転子4,5と半円形内歯遊星回転子3と共に半円形外歯と内歯中央にパッキンを装着した気密保持パッキン装着溝18と連係して回転する。その結果気密性を高め周回転が円滑で高圧の液体を圧送することができる。
また、半円形内歯遊星回転子3の各内歯および半円形外歯回転子4,5の各外歯は、各歯先部分が円柱を縦に半割した際の半円周面(半円形内歯遊星回転子3および半円形外歯回転子4,5の各軸線方向から視て半円形)となっている。これにより、互いに噛合する半円形内歯遊星回転子3の各内歯と、半円形外歯回転子4,5の各外歯との接触面積が大きくなり、それぞれの噛合部分のシール性が高められている。
さらに、液体圧送装置Aは、油圧を供給することで、半円形内歯遊星回転子3の出力軸からの出力と、左側の半円形外歯回転子5の出力軸7からの出力と、右側の半円形外歯回転子4の出力軸6からの出力という3つの出力軸から、2種類の異なる出力(トルク)が得られるトルクコンバータを構成している。また、両半円形外歯回転子4,5の外歯の形成数をそれぞれ異ならせれば、3種類の異なる出力が得られるトルクコンバータとなる。さらに、図5に示すように、3本の半円形外歯回転子4,5,6を有した液体圧送装置であって、各半円形外歯回転子4,5,6の外歯の形成数を異ならせた場合には、4種類の出力が得られるトルクコンバータとなる。
図1bおよび図1cにおいて、3は図1aの3と同じ半円形内歯遊星回転子、8は1aの8と同じ半円形内歯谷形状流体移送室、4は内歯半円形歯先である。
図2において、1は図1aの1と同じ円形外郭、2は図1aの半円形内歯遊星回転子3が設置される環状空間、3は本体据え付けボルト穴、6,7は図1aに同じ半円形外歯回転子回転軸6,7が設置される軸穴、15,17は図1aに同じ液体を移送する吸入口、14,16は図1aに同じ液体を移送する吐出口、aは円形外郭中心点である。
図3aおよび図3bにおいて、4は半円形外歯回転子の半円形状を有する外歯、図3aの6は半円形外歯回転子回転軸、18は図1aの18と同じ気密保持パッキン装入溝である。
図4aにおいて、aは固定円形外郭中心点、6,7は図1aに同じ半円形外歯回転子回転軸6,7が設置される軸穴、14,16は図1aの14,16と同じ液体を吐出口流体移送室に供給する吐出口、15,17は図1aの15,17と同じ液体を吸入口流体移送室に供給する吸入口、1は回転軸支持蓋、2は回転軸支持蓋取り付けボルト穴、3は図2の3に同じ本体据え付けボルト穴である。
図4bにおいて、1は両半円形外歯回転子の動力源、動力源から両半円形外歯回転子への動力伝達は図示しないV形ベルトなどにより行われる。3は図2の3に同じ本体据え付けボルト穴である。
図4cにおいて、2は図4aの2に同じ回転軸支持蓋取り付けボルト穴、3は図2の3に同じ本体据え付けボルト穴、6は図1aの6,7と同じ半円形外歯回転子、回転軸、14は図1aの14と同じ液体を移送する吐出口、15は図1aの15,17と同じ液体を移送する吸入口である。
次に、図5を参照して、円形外郭内に収納される半円形外歯回転子の個数を3つとし、しかも断面が略三ツ矢形状の固定円柱部を有した液体圧送装置を説明する。このように装置構成すれば、液体圧送装置を圧送ポンプとして利用した際には、半円形外歯回転子が2つのものに比べて液体の圧送量が増加し、ポンプの高出力化が図れる。しかも、この液体圧送装置をモータに用いた場合には、3つの半円形外歯回転子をそれぞれ高速回転させることにより、2つの半円形外歯回転子を有するものに比べて、モータの出力を高めることができる。
図5において、1は円形外郭、2は円形外郭中心点に位置し、軸線に直交した断面形状が、周方向に向かって120度ごとに半円形の凹部が配された略三ツ矢形状を有する固定円柱部、3は半円形内歯遊星回転子、4はb位置に配置された半円形外歯回転子、5はc位置に配置された半円形外歯回転子、6はd位置に配置された半円形外歯回転子、7はb位置に配置された半円形外歯回転子回転軸、8はc位置に配置された半円形外歯回転子回転軸、9はd位置に配置された半円形外歯回転子回転軸、10〜15は半円形内歯谷形状流体移送室、16は液体を移送する吐出口、17は液体を移送する吸入口、18は液体を移送する吐出口、19は液体を移送する吸入口、20は液体を移送する吐出口、21は液体を移送する吸入口、22は半円形内歯遊星回転子3の半円形内歯中央に形成された気密保持パッキン装入溝である。
また、aは円形外郭1の軸線上に配置された円形外郭中心点、bは半円形外歯回転子中心点、cは半円形外歯回転子中心点、dは半円形外歯回転子中心点である。
【図面の簡単な説明】
この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形内歯遊星回転子と半円形外歯回転子2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置の内部構造を示す概略正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形内歯遊星回転子の正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形内歯遊星回転子の平面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の液体圧送装置の使用状態を示す要部概略正面図である。
【図2】この発明の実施例1に係る液体圧送装置の円形外郭、半円形を双方に具備する固定円柱部内部構造を示す概略正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形波形外歯回転子の正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形波形外歯回転子の平面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の固定円形外郭の正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の固定円形外郭の平面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の固定円形外郭の側面図である。
【図5】この発明の他の実施形態に係る液体圧送装置の半円形内歯遊星回転子の正面図である。
【図6】この発明の実施例1に係る液体圧送装置を用いた発電システムを示す概略構成図である。
【符号の説明】
A 半円形内歯遊星回転子と半円形波形外歯回転子2箇所組み合わせを半円形を双方に具備する固定円柱部区画に因る液体圧送装置。
図1-1
図
図
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【図2】この発明の実施例1に係る液体圧送装置の円形外郭、半円形を双方に具備する固定円柱部内部構造を示す概略正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形波形外歯回転子の正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の半円形波形外歯回転子の平面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の固定円形外郭の正面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の固定円形外郭の平面図である。この発明の実施例1に係る液体圧送装置の固定円形外郭の側面図である。
図2-1
図2-2
図2-3
図2-4
図2-5
図2-6
【図5】この発明の他の実施形態に係る液体圧送装置の半円形内歯遊星回転子の正面図である。
図5
【図6】この発明の実施例1に係る液体圧送装置を用いた発電システムを示す概略構成図である。
図6
メッセージ

 
圧送ポンプで、液体圧送装置は外部より高圧力の液体を吸入口より圧送入する事に依り回転件勤しまた液体を吸入口より圧送口に電磁弁等で切換える事により回転方向も正逆回転となりさらに回転力制御は針弁、電磁弁等で液体圧力の調整で可能であり、したがつて回転作動液体は油、水その他の液体使用が可能で一つの実施例として液体圧送装置を油圧カポンプとして原動機の回転力により油圧を圧送し一台は油圧モータとして組み合せ回転力制御装置として利用が可能であり、したがつて風力、海面の波浪自然エネルギーの平滑か一時の貯蔵技術等に対応できまた高圧力の液体圧送ができる液体圧送ポンプ、また反転使用が可能な液体圧力モータとして液体圧送装置を考案発明する。上記の件に就いて皆様の協力により一日も早く《年老いた一粒の撞から》再生可能な地球環境に優しい自然エネルギー開発が出来ます様御願い致します。
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