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スポーツ・娯楽
 
【考案の名称】ヘッドライト装着用ヘルメット及びヘッドライト
(【国際特許分類】
A42B 3/04 (2006.01)
【FI】
A42B 3/04         
【権利譲渡・実施許諾】実用新案権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【実用新案権者】
【識別番号】525188645
【氏名又は名称】山中 基喜
【住所又は居所】広島県福山市大門町4丁目14-10-1 徳永アパートB-1
【考案者】
【氏名】山中 基喜
【住所又は居所】広島県福山市大門町4丁目14-10-1 徳永アパートB-1
【要約】 (修正有)
【課題】ワンタッチ動作で簡単かつ確実にヘッドライトを装着する事のできるヘルメット及びこのヘルメットに装着して使用するヘッドライトを提供する。
【解決手段】ヘルメット1は、帽体1aの前方中央部にヘッドライト装着手段が具備されたヘッドライト装着部3bが形成され、ヘッドライト装着手段はフック方式とされ、帽体前面にフック挟み込み部を有するフック差し込み穴3が、装着されるヘッドライト2の取り付けフック4の形状に応じて形成され、フック差し込み穴3の内部前後面並びにフック挟み込み部は、ヘルメット1を着用した際に略垂直面となる。ヘッドライト2は、ヘッドライト本体の前部にライト部を、本体側面にライト上下方向傾斜可動機構を、本体内部に電源収納部を、ライト部の上部にライト照射モード切換スイッチを含む電源スイッチ部を、本体後部に挟み込み機能を有する取り付けフック4を備え、取り付けフック4はヘアピン状に形成される。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドライトを着脱自在に装着するためのヘルメットであって、前記ヘルメットの帽体の前方中央部にヘッドライト装着部が形成され、前記ヘッドライト装着部にはヘッドライト装着手段が具備されていることを特徴とするヘッドライト装着用ヘルメット。
【請求項2】
前記ヘッドライト装着手段は、フック方式とされ、帽体前面にフック挟み込み部を有するフック差し込み穴が、装着されるヘッドライトの後部に具備される取り付けフックの形状に応じて形成され、さらに前記フック差し込み穴の内部前後面並びに前記フック挟み込み部は、ヘルメットを着用した際に略垂直面となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドライト装着用ヘルメット。
【請求項3】
前記フック差し込み穴には、底部に水抜きが具備されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドライト装着用ヘルメット。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘッドライト装着用ヘルメットに装着して使用されるヘッドライトは、ヘッドライト本体の前部にライト部を、本体側面にライト上下方向傾斜可動機構を、本体内部に電源収納部を、ライト部の上部にライト照射モード切換スイッチを含む電源スイッチ部を、本体後部に挟み込み機能を有する取り付けフックを備え、前記取り付けフックはヘアピン状に形成されていることを特徴とするヘッドライト。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、ヘッドライトを装着して使用するためのヘルメット及びこのヘルメットに装着する専用ヘッドライトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
夜間や暗所での現場作業や災害避難時などの際に着用するヘルメットには安全性を高めるためにヘッドライトを装着する事が頻繁に行われている。
従来、ヘルメットへのヘッドライト取り付け方法は、ヘッドライトに備わっているゴムバンドを使い装着している。このままだとズレやすく外れやすいため、別売りのヘルメットクリップで補助を必要とする構成のものが大多数であるが、この構成以外にも特許文献1のように、鍔部にLED照明を組み込み一体式とし、鍔部と帽体とを容易に着脱ができるものや、特許文献2に示すような鍔の下部に照明装置を装着するものも存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 実用新案登録第3205755号 公報
【特許文献2】 実用新案登録第3138262号 公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような課題を解決するため、上述したようにヘッドライトに備わっているゴムバンドと別売りのヘルメットクリップを使い取り付けるタイプは、球体で滑りやすいヘルメットの縁にゴムバンドで装着し、ズレ、外れ防止にヘルメットクリップで補助をするなど手間暇をかけていた。
また、帽体に印刷された社名、氏名、血液型などの大切な情報がゴムバンドによって視認できなくなるという課題があった。
また、特許文献1に開示されたヘルメットは、鍔の前部にLED照明を組み込み一体式としたものは、ヘルメットの規定交換時期(日本ヘルメット工業会 規定)とヘッドライトの寿命が一致せず、規定より短期間での交換を余儀なくされると予想ができた。
また、特許文献2に開示されたヘルメットは、「鍔の下部に照明装置を取り付けているため邪魔にならない。」と謳ってあるが、視界に入るだけでも大きな障害になり改善の余地があった。
本考案は、上記課題を解決するため帽体の前面中央部にワンタッチ動作で簡単にかつ確実にヘッドライトを装着することのできるヘルメット及びこのヘルメットに装着して使用するヘッドライトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本考案のヘッドライト装着用ヘルメットは、ヘッドライトを着脱自在に装着するためのヘルメットであって、前記ヘルメットの帽体の前方中央部にヘッドライト装着部が形成され、前記ヘッドライト装着部にはヘッドライト装着手段が具備されていることを特徴とし、前記ヘッドライト装着手段はフック方式とされ、帽体前面にフック挟み込み部を有するフック差し込み穴が、装着されるヘッドライトの後部に具備される取り付けフックの形状に応じて形成され、さらに前記フック差し込み穴の内部前後面並びに前記挟み込み部はヘルメットを着用した際に略垂直面となるように形成されていることを特徴としている。
また、本考案の専用ヘッドライトは、ヘッドライト本体の前部にライト部を、本体側面にライト上下方向傾斜可動機構を、本体内部に電源収納部を、ライト部の上部にライト照射モード切換スイッチを含む電源スイッチ部を、本体後部に挟み込み機能を有する取り付けフックを備え、前記取り付けフックはヘアピン状に形成されていることを特徴としている。
【考案の効果】
【0006】
効果としては、取り付けがワンタッチで確実に安定的に装着でき、取り付けの簡略化により、状況の変化に素早い対応が可能となる。
また、本考案はゴムバンドを必要としない事で、帽体に印刷された社名、氏名、血液型などの大切な情報が視認できるようになる。
また、本考案は取り外しができるため、ヘルメットの衝撃による強度の低下、ヘッドライトの故障などにより交換が必要となった際、別々に取り換えができるので、一体式のものより低コストになる。
さらに、ライト上下方向傾斜可動機構を作ることにより上下方向へ照射が可能となり、暗所での作業の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本考案に係るヘルメットにヘッドライトを装着する前の斜視図である。
【図2】 本考案に係るヘルメットにヘッドライトを装着した状態の斜視図である。
【図3】 本考案に係るヘルメットの正面図である。
【図4】 本考案に係るヘルメットの右側面図である。
【図5】 本考案に係るヘルメットの平面図である。
【図6】 図5のA−A矢視拡大端面図である。
【図7】 本考案に係るヘッドライトの拡大正面図である。
【図8】 本考案に係るヘッドライトの拡大右側面図である。
【図9】 本考案に係るヘッドライトの拡大平面図である。
【考案を実施するための形態】
【0008】
本考案の形態について図1〜図9に基づいて説明する。
ヘルメット1の帽体1a前面にフック差し込み穴3を設ける。また、ヘッドライト2の後部に具備された取り付けフック4の形状に合わせ、前記フック差し込み穴3の上部を平面形状とし、ヘルメットを着用した際に前面及び内部が略垂直面となるようにしている。(図5、図6参照)
【0009】
フック差し込み穴3は、常時上方向に開口状態のため、粉塵などで目詰まりを起こす可能性が高いため、水抜き3aを設けている。(図6参照)
【0010】
本考案のヘルメットに装着して使用されるヘッドライトは、ヘッドライト本体の前部にライト部を、本体側面にライト上下方向傾斜可動機構を、本体内部に電源収納部を、ライト部の上部にライト照射モード切換スイッチを含む電源スイッチ部を備えている。
【0011】
ヘッドライト2の後部に取り付けフック4を設けている。
前記取り付けフック4の形状は、フック差し込み穴3に挿入した際にぐらつきが無いように挟み込むヘアピン状の形態としている。(図8参照)
【0012】
ヘッドライト2のライト上下方向傾斜可動機構7はユニバーサルジョイントを採用することで、上下方向の照射を可能としている。(図9参照)
なお、故障の原因の一因でもある粉塵や雨水からヘッドライト2を守るため、防塵防水性能をIOC(国際電気標準会議)規格に基づき、IP56としてもよい。
【0013】
本考案は安全ヘルメットを想定しているが、防災用ヘルメット、レジャー用、サイクリング用、どのような運用方法のヘルメットでも本考案を提供することができる。
特に防災用ヘルメットでは、災害にあい夜の避難中に懐中電灯を持つ必要がなくなり、両手が自由に使えるなど安全性に優れた効果がある。
【0014】
本考案では、ヘッドライト装着手段をフック式としているが、マグネット式、面ファスナー式としてもよい。
【符号の説明】
【0015】
1 ヘルメット
1a 帽体
2 ヘッドライト
2a ヘッドライト本体
3 フック差し込み穴
3a 水抜き
3b ヘッドライト装着部
4 取り付けフック
5 電池収納部
6 電源スイッチ
7 ライト上下方向傾斜可動機構
8 ライト部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
【図9】
図9
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